シャーム解放機構の法務官を務めていた元幹部メンバーは、ジャウラーニー指導者の兄でシリア救国内閣保健副大臣のマーヒル・フサイン・シャルア氏が長らくシリア政府の支配地でクリニックを経営していたと暴露(2024年5月1日)

シャーム解放機構の法務官を務めていた元幹部メンバーの1人アブー・ヤフヤー・シャーミー氏は、テレグラム(https://t.me/ablsham)のパブリッシング・ツールTelegra.phを通じて「イドリブはバッシャールとマーヒル…シャルアの手に握られている」と題した記事を公開、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者(本名アフマド・フサイン・シャルア、1982年、サウジアラビアの首都リヤド生まれ)の兄で、シリア救国内閣の保健副大臣を務めるマーヒル・フサイン・シャルア氏(1974年、首都ダマスカス生まれ)がシリア政府の支配地で長らくクリニックを運営していたことを暴露、同氏の副大臣への任命が、政府支配地での職務経験のある人物の登用を禁じたシリア救国内閣の決定に反していると批判した。




アブー・ヤフヤー氏によると、シャルア氏は、クナイトラ県ハーン・アルナバ市のハドル通りで2020年末まで泌尿器科のクリニックを経営、その後UAEを経て、ロシアに入国、2022年夏頃まで同国に滞在したのち、トルコに入り、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入った。

ジャウラーニー指導者は2016年にシャルア氏が兄で、シャーム解放機構のメンバーであることを明かしていたが、シリア政府当局は同氏を取り締まることはしなかった。

これに関して、イナブ・バラディー(5月4日付)は、シリア救国内閣が、シャーム解放機構の支配地における医療スタッフなどの不足に対処するために、シャルア氏を登用したと釈明していると伝えた。

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なお、シリア救国内閣の発表によると、シャルア氏は1973年に首都ダマスカスで生まれ、1999年に女性外科、生殖補助医療、手法外科、形成外科の医学博士号を取得、医療システム管理学科を修了した。

その後2004年から2012年まで保健省の産婦人科部長を務めたが、2012年に当局によって逮捕され、その後脱獄し、女性外科の顧問としてアラブ諸国や西欧諸国に定在、2022年から2023年にシリア北部で、トルコ・シリア大地震の被害対応などに従事したという。

AFP, May 4, 2024、ANHA, May 4, 2024、‘Inab Baladi, May 4, 2024、Reuters, May 4, 2024、SANA, May 4, 2024、SOHR, May 4, 2024、Telegra.ph, May 1, 2024などをもとに作成。

米中央軍(CENTCOM)はフーシー派支配下のイエメン領内で無人水上船舶(USV)1隻と交戦、これを撃破することに成功したと発表(2024年5月1日)

米中央軍(CENTCOM)は午後6時30分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、現地時間の30日午後1時52分頃、CENTCOMがフーシー派支配下のイエメン領内で無人水上船舶(USV)1隻と交戦、これを撃破することに成功したと発表した。

AFP, May 1, 2024、ANHA, May 1, 2024、‘Inab Baladi, May 1, 2024、Reuters, May 1, 2024、SANA, May 1, 2024、SOHR, May 1, 2024などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗は領下ゴラン高原内の重要標的1ヵ所をドローンで攻撃したと発表(2024年5月1日)

イラク・イスラーム抵抗は午後11時59分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、ガザ地区に対するイスラエルの攻撃への報復として、占領下ゴラン高原内の重要標的1ヵ所を無人航空機(ドローン)で攻撃したと発表した。

AFP, May 1, 2024、ANHA, May 1, 2024、‘Inab Baladi, May 1, 2024、Reuters, May 1, 2024、SANA, May 1, 2024、SOHR, May 1, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(および占領下レバノン南部)を4回攻撃する一方、戦闘員1人の死亡を発表(2024年5月1日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、5月1日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後5時00分、レバノン南部に対する攻撃への報復として、メトゥラ町内の建物1棟を攻撃、直接の損害を与える。

午後5時50分、占領下カフル・シューバー丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地をロケット弾複数発で攻撃。

西部地区

午前8時15分、ビラニット軍事キャンプ一帯に展開するイスラエル軍をロケット弾と迫撃砲で攻撃。

午後5時35分、イスラエル軍が拠点として使用するシュトゥラ入植地内の建物2ヵ所をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が死亡したと発表した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後8時42分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が夜間、ヒヤーム村とカフルカラー村地域にあるヒズブッラーの監視ポスト、テロ・インフラなどを攻撃。イスラエル軍はまあ、ブライダー村、ウダイサ村、マイス・ジャバル村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラ、軍事施設1ヵ所、監視ポスト複数ヵ所を攻撃。

午後10時33分、レバノンから本日早く、シュトゥラ入植地に2発の対戦車ミサイルが発射されたことが確認され、イスラエル軍がミサイル発射地点を攻撃。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、アイター・シャアブ村、マルワヒーン村地域にあるヒズブッラーの軍事複合施設複数ヵ所、テロ・インフラを攻撃。ジェット戦闘機複数機はまた、ティールハルファー村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラを攻撃。

AFP, May 1, 2024、ANHA, May 1, 2024、‘Inab Baladi, May 1, 2024、Reuters, May 1, 2024、SANA, May 1, 2024、SOHR, May 1, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ズィーバーン町にあるシリア民主軍傘下の自衛部隊の陣地複数ヵ所に対して、シリア軍と親政権民兵が砲撃を加え、自衛部隊の隊員1人が死亡、2人が負傷(2024年5月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市とダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にある東岸を結ぶマヤーディーン橋近くで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と国防隊が砲撃戦を行った。

また、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるズィーバーン町にある自衛部隊の陣地複数ヵ所に対して、シリア軍と親政権民兵が砲撃を加え、自衛部隊の隊員1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, May 1, 2024、ANHA, May 1, 2024、‘Inab Baladi, May 1, 2024、Reuters, May 1, 2024、SANA, May 1, 2024、SOHR, May 1, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県各所で、ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモ(2024年5月1日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、フーア市、ダイル・ハッサーン村、アティマ村(国内避難民(IDPs)キャンプ群)、ハルブヌーシュ村で、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモが行われた。



AFP, May 1, 2024、ANHA, May 1, 2024、‘Inab Baladi, May 1, 2024、Reuters, May 1, 2024、SANA, May 1, 2024、SOHR, May 1, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を要求(2024年5月1日)

スワイダー県では、スワイダー24(5月1日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を要求した。

AFP, May 1, 2024、ANHA, May 1, 2024、‘Inab Baladi, May 1, 2024、Reuters, May 1, 2024、SANA, May 1, 2024、SOHR, May 1, 2024、Suwayda 24, May 1, 2024などをもとに作成。

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イドリブ県サーン村のトルコ軍基地がサラーキブ市一帯のシリア軍の陣地や拠点を砲撃、シリア軍もアーフィス村にあるトルコ軍の拠点を砲撃(2024年5月1日)

イドリブ県では、ANHA(5月1日付)によると、シャーム解放機構の支配下にあるサーン村に設置されているトルコ軍基地がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯のシリア軍の陣地や拠点を砲撃した。

これに対して、シリア軍もトルコ軍が拠点を設置しているアーフィス村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県西部の第46中隊基地一帯を砲撃し、シャーム解放機構のウマル・ブン・ハッターブ旅団の戦闘員1人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県北部を砲撃し、シリア軍兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, May 1, 2024、ANHA, May 1, 2024、‘Inab Baladi, May 1, 2024、Reuters, May 1, 2024、SANA, May 1, 2024、SOHR, May 1, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県、アレッポ県を砲撃(2024年5月1日)

ハサカ県では、ANHA(5月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアサディーヤ村、ムシャイリファ村、ヌワイハート村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(5月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北西のサイヤーダ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・リフアト市近郊ののバイルーニーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対してシリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍も応戦、砲撃を行った。

AFP, May 1, 2024、ANHA, May 1, 2024、‘Inab Baladi, May 1, 2024、Reuters, May 1, 2024、SANA, May 1, 2024、SOHR, May 1, 2024などをもとに作成。

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