『ウォールストリート・ジャーナル』:国防総省は、アル=カーイダ、イスラーム国の共感者が浸透しているシャルア移行期政権の軍との協力に懐疑的、シリアからの米軍の完全撤退を検討(2026年1月22日)

『ウォールストリート・ジャーナル』は、米政府高官3人の話として、米軍がシリアから部隊を完全撤退させることを検討していると伝えた。

記事によると、国防総省(戦争省)は、シリア民主軍が敗北した後も、米軍がシリアに駐留し続ける任務に意義があるのかと疑問を抱くようになっており、シリア民主軍が完全に解体されるのであれば、米軍がシリアに留まり続ける理由はないと見ている。

また記事によると、その背景の一つとして、アフマド・シャルア移行期政権の部隊(新シリア軍)との協力がもたらす困難が挙げられ、米当局者らは、この部隊にはジハード主義の共感者が浸透しており、アル=カーイダやイスラーム国とつながりがある兵士や、クルド人やドゥルーズ派に対する戦争犯罪の疑いに関与した者も含まれていると語った。

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トランプ米大統領:「シャルア暫定大統領は多くの進展を遂げている。驚くべき進展だ」(2026年1月22日)

アナトリア通信によると、ドナルド・トランプ米大統領は、世界経済フォーラム(WEF)年次総会に出席するために滞在しているスイスのダボスで開催された「平和憲章理事会」の署名式典で以下の通り述べた。

ところで、私は(アフマド・シャルア)大統領と話したが、彼は多くの進展を遂げている。驚くべき進展だ…。非常に喜ばしく思っている…。
私はダマスカスに息をつく機会を与え、緩和をもたらすため、すべての制裁を解除した。
彼(シャルア暫定大統領)は非常に、非常に懸命に取り組んでおり、最終的にはすべてをまとめ上げるだろうと思う。

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ロシア軍輸送機2機が相次いでカーミシュリー国際空港に着陸(2026年1月22日)

シリア人権監視団によると、武器および後方支援物資を積載したロシア軍の輸送機1機が、ハサカ県カーミシュリー市のカーミシュリー国際空港に着陸した。

同空港には、アサド政権の崩壊後もロシア軍部隊が駐留を続けている。

シリア人権監視団によると、その後も2機目のロシア軍輸送機がカーミシュリー交際空港に着陸した。

同機の積み荷の種類は不明。

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イスラエル軍はクナイトラ県で羊飼いに発砲(2026年1月22日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車両3台からなるイスラエル軍部隊が県中部のルワイヒーナ村に侵入した。

また、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊がジュバーター・ハシャブ村近くで羊飼いに向けて発砲した。

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シリア民主軍のアブディー総司令官がイラク・クルディスタン地域を訪れ、バッラク米大使と会談(2026年1月22日)

ANHAによると、シリア民主軍マズルーム・アブディー総司令官と北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外関係委員会共同委員長が、イラク・クルディスタン地域のあるばいーる市を訪れ、ネチルヴァン・バールザーニー大統領と会談、シリア情勢の最新動向について協議した。

会談において、バールザーニー大統領は、停戦の持続、緊張緩和、シリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権の対話の即時再開に向け、関係各方面との努力と連絡を継続していることを強調し、統一されたシリアの枠内で、クルド人およびすべての構成要素の権利を保障し保護する重要性を改めて確認した。

アブディー総知れ官は、イラク・クルディスタン地域の役割と支援、緊張緩和と問題解決に向けた努力に謝意を示し、統一されたシリアの中でクルド人民の権利を保障することを基礎とした、平和的解決への準備と意欲を表明した。

この会談に先立ち、アブディー総司令官は、アルビール市でトーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使と会談した。

バッラク大使は、アブディー総司令官との会談について、Xを通じて以下の通り発表した。

本日、アブディー総司令官およびアフマド委員長と会談できたことを光栄に思う。米国は、1月18日にシリア民主軍とシリア政府の間で合意された統合プロセスを前進させることに対する、強固な支持と関与を改めて表明した。すべての当事者は、信頼と持続的な安定を育むため、双方で信頼醸成措置を特定し実施していくにあたり、不可欠な第一歩は、現行の停戦が完全に順守されることである、という点で一致した。


バッラク大使はまた、Xを通じて以下の通り続けた。

大統領(@POTUS)およびルビオ国務長官(@SecRubio)に代わって、我々は、イスラーム国撃滅のための有志連合における卓越した指導力、そして、イスラーム国拘束者がもたらす持続的な脅威から国際社会を守るために示してきた揺るぎない協力姿勢について、イラク政府に深い敬意と感謝を表す。シリアおよびより広範な地域の安定促進に対するイラクの重要な貢献は不可欠であり、それは集団的安全保障への深い責任感を反映するもので、我々すべての隣国にとって、より平和で繁栄し、統合された未来への道を切り開く。

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アブディー総司令官は、このポストを受けて、Xで以下の通り綴った。

我々は、米国のトム・バッラク(@USAMBTurkiye)大使および米中央軍(@CENTCOM)司令官のブラッド・クーパー海軍大将と、イラク・クルディスタン地域において、建設的かつ実りある会談を行った。停戦プロセスに対する米国の支持、ならびにトランプ米大統領(@POTUS)の政策、さらに、我々とシリア政府との間で対話と交渉を再開させるためのバッラク大使の努力は、我々にとって真剣で重要なものであり、歓迎すべきものである。我々は、真の統合を実現し、現在の停戦を維持するため、あらゆる可能な手段を用い、真摯に取り組んでいく。


アブディー総司令官はまた、Xにおいて以下の通り続けた。

我々は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領から電話を受けた。大統領は、我々および停戦に取り組む関係各方面による努力、ならびに、シリアにおける対話と交渉の道筋への回帰に対する支持と後押しを表明した。これは、地域全体の公共の利益に資する恒久的解決に到達することを目的とするものである。また、我々とシリア政府との間で最近合意された諸合意の履行、ならびに、各構成要素の権利を保護する必要性についても言及があった。

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ヤズィーディー教の宗教指導者バーバー・シャイフは、国連、EU、バチカン市国、世界各国に対し、ロジャヴァ(西クルディスタン)での戦争を停止させるよう呼びかける(2026年1月22日)

ANHAによると、ヤズィーディー教の宗教指導者であるシャイフ・アリー・シャイフ・イリヤース(バーバー・シャイフ)は、国連安保理、EU、バチカン市国、世界各国に対し、法的・道義的・人道的責任を果たし、ロジャヴァ(西クルディスタン)での戦争を停止させるための実効的措置を講じるよう呼びかけた。

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ANHAによると、欧州の複数都市に加え、米国およびロシアで、数千人のクルド人が座り込みや抗議デモを行い、ロジャヴァ(西クルディスタン)とクルド人民に対するアフマド・シャルア移行期政権の攻撃に抗議した。

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ハサカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の総動員発令を受けて、アームーダー市で複数の政治勢力、地方評議会、部族がこれへの参加を表明した。

また、ANHAによると、ダルバースィーヤ市では、教員らが総動員への参加を表明し、教務を停止し、戦闘に参加する意思を表明した。

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アレッポ県では、ANHAによると、アイン・アラブ(コバネ)市の住民が、シャルア移行期政権に対する抵抗を支援するために北クルディスタン(トルコ)から入国した住民らを国境通行所前で出迎えた。

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北クルディスタン(トルコ南東部)上級政治代表団はシリア北東部での戦闘への諸外国の不関与を非難、停戦を呼び掛ける(2026年1月22日)

北・東シリア地域民主自治局は、フェイスブックを通じて、トルコの人民平等民主党(DEM)のトゥライ・ハティムーウラル共同党首、民主地域党(DBP)のケスキン・バインドゥル共同党首らからなる北クルディスタン(トルコ南東部)上級政治代表団が渉外関係委員会を訪問、会合後に声明を発表する予定だと発表した。

北・東シリア地域民主自治局は、フェイスブックを通じて、北クルディスタン上級政治代表団がハサカ県カーミシュリー市で行った記者会見にかかるDEMの声明の内容を紹介した。

それによると、声明の概要は以下の通り。

我々の訪問の目的はクルド人の都市を支援することである…。同地の戦争を深く悲しみ、できるだけ早く終結することを願っている。
シリアでは昨年、大規模な虐殺が発生したが、今日、同じシナリオがシリア北部で再び繰り返されている。シリアは宗教、民族、宗派、文化に富んだ国であり、すべてが平等と兄弟愛のもとで共存することを願っている。
我々は現在、戦争と戦闘の段階にあり、これは非常に危険な局面である。にもかかわらず、諸外国は何も行動せず、ただ傍観している。
自治局は決して戦争を望んでおらず、現在は平和のため、民主的な体制を整えるための取り組みを進めている。彼らは和解、兄弟愛、諸民族間の平等、そして対話を求めている。
シリアでアラブ人とクルド人の間の戦争を望んでおらず、平和と和解を目指している。

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ANHAによると、北クルディスタン上級政治代表団は、渉外関係委員会との会談に先立ち、民主連合党(PYD)と会談を行った。

また、ANHAによると、スィタール大会とも会談した。ANHAによると、総動員発令を受けて、シリア・クルディスタン民主党、PYDなどが発足した合同代表団と会談した。

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ダマスカス国際ブックフェアは2月開催予定(2026年1月22日)

SANAによると、アフマド・ムワッファク・ザイダーン大統領府広報顧問は、2月に開催予定のダマスカス国際ブックフェアについて、昨年にイドリブ市で開催された展示会の延長線上にあるとしたうえで、前政権が国民に対して行った犯罪行為によって長年中断を余儀なくされてきた後の開催となると述べた。

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SANAはリフアト・アサド元大統領の生前の悪行を示したインフォグラフィックスの公開を通じて死を告知(2026年1月22日)

SANAは、フェイスブックで「リフアト・アサド…ハマーの虐殺者、弾圧と腐敗の黒い歴史の担い手」と題して、リフアド・アサド元副大統領の死を告知、生前の悪行を示したインフォグラフィックスを公開した。

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アクターン刑務所とアイン・アラブ(コバネ)市一帯への攻撃・包囲をめぐってシリア民主軍とシャルア移行期政権が非難の応酬(2026年1月22日)

ラッカ県

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、:アフマド・シャルア移行期政権の諸派が、ラッカ市北のアクターン刑務所に対し重火器による砲撃を行うとともに、戦車および武装要員によって刑務所周辺の包囲を続けている、との更新情報を発表した。

ANHAによると、アクターン刑務所の守備にあたるシリア民主軍の兵士らは、国連と米主導の有志連合に対して緊急の支援を呼び掛けた。

一方ANHAによると、ラッカ市から脱出を試みていたアイン・アラブ(コバネ)市北東のクールク村出身のクルド人一家5人が移行期政権諸派に殺害された。

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アレッポ県
ANHAによると、
シリア民主軍、人民防衛部隊(YPG)、女性防衛部隊(YPJ)は、スィリーン町周辺で移行期政権諸派の攻撃を阻止、中型機関銃を搭載した車両1台、オートバイ2台、装甲車1両を破壊し、複数の兵士を殺傷した。

また、ANHAによると、シリア民主軍などからなる部隊は、同地での戦闘で、装甲車1両、オートバイ2台を破壊、RPG発射機と弾薬を押収した。

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停戦違反
シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、移行期政権が停戦合意にもかかわらず、アイン・アラブ(コバネ)市一帯(スィッリーン一帯、フルース村など)とアクターン刑務所一帯に対する攻撃を継続する一方、コバネ市では水道および電力供給が遮断、燃料の搬入が阻止され、アクターン刑務所への給水を遮断し続けられていると非難した。

一方、外務在外居住者省のイヤード・ハッザーア氏はSANAに対して、停戦違反の責任はシリア民主軍側にあると批判した。

また、北・東シリア地域民主自治局も、フェイスブックを通じて声明を発表し、移行期政権側の意図的かつ組織的な停戦合意を非難した。

一方、SANAによると、シリア軍の作戦委員会は、シリア民主軍はクルド系住民の間に虚偽かつ危険な噂を流布し、軍に対する恐怖を煽ろうとしていると発表した。

また、エネルギー省は、フェイスブックを通じて声明を発表し、コバネ市への給水が停止されたとの流布されている情報を否定、供給停止がシリア民主軍の攻撃で被害を受けたティシュリーン変電所の変圧設備における技術的故障に起因するものだと主張した。

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国民防衛部隊は緊急事態発生時における防衛体制の軍事・治安面での即応性を検証する目的でスワイダー市内に展開(2026年1月22日)

国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて、22日(木)午前9時30分より、緊急事態発生時における防衛体制の軍事・治安面での即応性を検証する目的で、スワイダー市内の市場、広場、ならびに出入口に展開するとの通達を発出した。

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国防省治安憲兵司令部は、シリア北東部での作戦中に軍事法規および規律に違反する複数の逸脱行為を確認したと発表(2026年1月22日)

国防省は、フェイスブックを通じて、治安憲兵司令部の声明を発表、シリア北東部での作戦中に軍事法規および規律に違反する複数の逸脱行為を確認したことを明らかにした。

声明によると、治安憲兵司令部は、違反者に対して必要な法的措置の実施をすでに開始したという。

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ダマスカス郊外県内務治安局は旧シリア軍のラーティブ・アリー・ガーニム准将を逮捕(2026年1月22日)

ダマスカス郊外県では、内務省(フェイスブック)によると、県の内務治安局がテロ対策課との協力のもと、治安作戦を実施し、旧シリア軍のラーティブ・アリー・ガーニム准将を逮捕した

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャアファ村、流れ弾に被弾した女性が死亡した。

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シャルア暫定大統領はスイスのダボスで開幕した世界経済フォーラム(WEF)年次総会への出席計画を取りやめる(2026年1月21日)

アラブ・ニュースは、アフマド・シャルア暫定大統領が1月20日にスイスのダボスで開幕した世界経済フォーラム(WEF)年次総会への出席計画を取りやめたことが、同フォーラム関係者の証言で明らかになったと伝えた。

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スノウ英シリア担当特使:「シリアに必要なのは対話と平和であり、さらなる暴力ではない」(2026年1月21日)

アン・スノウ英シリア担当特使は、Xでアラビア語で以下の通り綴った。

我々はシリアの将来にとって決定的な局面を目の当たりにしている。最近の停戦合意は歓迎すべきものであるが、情勢は依然として不安定である。シリアに必要なのは対話と平和であり、さらなる暴力ではない。
当事者間の協議は継続されるべきであり、すべての関係者の優先事項は、停戦の尊重、合意の履行、民間人および民間インフラの保護、人道支援の確実な到達でなければならない。
私は先週、シリア政府との協議のためにダマスカスを訪問した。主要な論点の一つは、クルド人コミュニティの権利と、シリアにおける政治的・社会的分野への実効的な参加を含む、すべてのシリア人のための良い統治の重要性であった。
多様なアイデンティティの尊重と包括的な良い統治は、長期的な安定と繁栄、そしてシリアのすべてのコミュニティにとって、より安全で安定した未来を実現するための二つの基本的な柱である。
私は今後もすべての当事者と緊密に連絡を取り、情勢を注意深く監視し続ける。

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トルコの人民平等民主党のハティムーウラル共同党首、民主地域党(DBP)のバインドゥル共同党首らからなる上級政治代表団がシリア北東部を訪問(2026年1月21日)

北・東シリア地域民主自治局は、フェイスブックによると、トルコの人民平等民主党のトゥライ・ハティムーウラル共同党首、民主地域党(DBP)のケスキン・バインドゥル共同党首らからなる北クルディスタン(トルコ南東部)上級政治代表団がシリア北東部(ロジャヴァ(西クルディスタン))を訪れた。

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バッシャール・アサド前大統領のおじでハーフィズ・アサド元大統領の弟のリフアト・アサド元副大統領がインフルエンザを患い死去(2026年1月21日)


『クドス・アラビー』などによると、バッシャール・アサド前大統領のおじで、ハーフィズ・アサド元大統領の弟のリフアト・アサド元副大統領(1937年8月、ラタキア県カルダーハ市に生まれ)が88歳で死去した。

アサド一族に近く、30年以上にわたり大統領宮殿で勤務していた人物はAFPに対し、リフアト氏が約1週間インフルエンザを患った後に死亡したことを明らかにした。

アサド政権崩壊に際して、リフアト氏は陸路でシリアを離れレバノンに入り、そこからベイルート空港を発って行き、海外に逃走していた。

元共和国防衛隊の士官でアサド家に近い人物は、アサド政権崩壊後、リフアト氏がアラブ首長国連邦(UAE)に移っていたと述べたが、死亡地は特定されていない。

リフアト氏には、4人の妻(サルマー・マフルーフ、リーナー・ハイル、アミーラ・アサド、ラジャー・バラカート)と結婚し、リーバール、ムダル、スワール、ラーマー、タマードゥル、タマーズィーン、スーマル、ドゥライドらを設けている。

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クーパー米中央軍(CENTCOM)司令官がシャルア暫定大統領と電話会談(2026年1月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、 Xを通じて以下の通り発表した。

CENTCOM司令官とシリア大統領との電話会談に関する発表
【米フロリダ州タンパ】
CENTCOMのティム・ホーキンス大尉(報道官)は、次のとおり発表した。

CENTCOM司令官のブラッド・クーパー海軍大将は1月21日、シリアのアフマド・シャルア大統領と電話会談を行った。
両者は、シリア政府軍がシリア民主軍との停戦を順守する重要性、およびイスラーム国拘束者をシリアからイラクへ協調して移送することを支援する必要性について協議した。
クーパー司令官は、最大で約7,000人の拘束者を秩序立って安全に移送するCENTCOMの計画についてシャルア大統領に説明、シリア軍およびその他すべての部隊が、この計画を妨害するいかなる行動も取らないことへの期待を表明した。
また両者は、シリアにおけるイスラーム国の恒久的な敗北に向けた強い継続的コミットメントを改めて確認した。シリアにおけるイスラーム国の再台頭を防ぐことは、米国、地域、そして世界全体をより安全にするものである。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合ヘリコプターが県上空を飛行している様子が確認された。

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米中央軍(CENTCOM)はシリアでイスラーム国の拘束者をイラクへ移送する任務を開始したと発表(2026年1月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、Xを通じて以下の声明を発表した。

米軍、シリアでイスラーム国の拘束者をイラクへ移送する任務を開始
【米フロリダ州タンパ】
CENTCOMは1月21日、北・東シリアからイラクへイスラーム国拘束者を移送する新たな任務を開始した。これは、テロリストが引き続き厳重に管理された拘禁施設に収容されることを確保するための措置である。
同移送任務は、米軍がシリア・ハサカ県の拘禁施設に収容されていたイスラーム国の戦闘員150人を、イラク国内の安全な場所へと移送することに成功したことにより開始された。最終的には、最大で約7,000人のイスラーム国拘束者が、シリアからイラク側の管理施設へ移送される可能性がある。
CENTCOM司令官のブラッド・クーパー海軍大将は、「我々はイラク政府を含む地域の協力者と緊密に連携しており、イスラーム国の恒久的な敗北を確保する上での彼らの役割に深く感謝している」と述べた。
さらに同大将は、「イスラーム国拘束者を秩序立って安全に移送することは、脱走を防ぎ、米国および地域の安全に直接的な脅威をもたらす事態を回避するうえで極めて重要である」と強調した。
2025年には、米国および同盟・協力部隊がシリアで300人以上のイスラーム国構成員を拘束、20人以上を殺害している。

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シリア人権監視団:シャルア移行期政権の攻撃で数千人の避難民が発生、避難所は108ヵ所に(2026年1月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団は、アフマド・シャルア移行期政権のシリア北東部に対する攻撃によって、数千人の避難民が発生、これを受けて北・東シリア地域民主自治局の当局や市民社会団体が過去数日間に新設した避難所が108ヵ所に及んでいると発表した。

設置場所の内訳は、カーミシュリー市一帯が72ヵ所、アームーダ市一帯が13ヵ所、ハサカ市一帯が8ヵ所、マーリキーヤ(ダイリーク)市一帯が9ヵ所、マアバダ(カルキールキー)町一帯が6ヵ所。

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イスラエル軍はシリア・レバノン国境の4ヵ所を爆撃、これによりヒズブッラーへの武器密輸業者1人が死亡(2026年1月21日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍のブルドーザーおよび軍用車両が、ラフィード町西に新設されたゲートから侵入し、兵力引き離し地域内で道路の開設作業を開始した。

シリア人権監視団によると、同軍部隊は、その後撤退した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機が、シリア・レバノン国境に非公式に設置されている通行所4ヵ所に対して爆撃を実施、これにより武器密輸業者1人が死亡した。

これらの通行所は、ヒズブッラーへの武器の密輸に利用されていたとされる。

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バールザーニー慈善財団の支援物資を積んだ車列が、スィーマルカー国境通行所を経由してシリア北東部に入る(2026年1月21日)

ANHAによると、バールザーニー慈善財団の支援物資を積んだ67台の車輛からなる車列が、スィーマルカー国境通行所を経由してイラクからシリア北東部に入った。

ANHAによると、車列はカーミシュリー市に到着した。

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シャルア移行期政権に所属する武装勢力がシャッダーディー市の墓地を襲撃、シリア民主軍と女性防衛部隊(YPJ)の戦死者の墓石を破壊(2026年1月21日)

ハサカ県では、ANHAシリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権に所属する武装勢力がシャッダーディー市の墓地を襲撃、殉教者(シリア民主軍、女性防衛部隊(YPJ)の戦死者)の墓石を破壊、その様子を撮影した映像がSNS上で拡散された。

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欧州各所でロジャヴァ(西クルディスタン)での抵抗を支持するデモ続く(2026年1月21日)

ANHAによると、欧州諸国各国の首都では、数千人のクルド人が大規模なデモを行い、ロジャヴァ(西クルディスタン)での抵抗への支持を表明、アフマド・シャルア移行期政権に攻撃停止を求めた。

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ANHAによると、ハサカ県でのハサカ市、タッル・タムル町、ダルバースィーヤ市で住民らが北・東シリア地域民主自治局が発出した総動員を受けて警戒活動を継続した。

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ANHAによると、南クルディスタン(イラク北部)の若者が総動員への参加を表明した。

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ANHAによると、アラブ系のジャッブール部族の顧問であるアクラム・マフシューシュ氏はクルド人との連帯を訴えた。

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ANHAによると、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市で数百人の若者が街頭に繰り出し、警備当番の開始を宣言した。

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ヒムス大病院で新病棟の開所式:在日本シリア大使館の辻臨時代理大使が出席(2026年1月21日)

SANAによると、ムスアブ・アリー保健大臣は、ヒムス県ヒムス市アル=ワアル地区にあるヒムス大病院に新たに整備された病棟の開所式を執り行った。

同病棟の整備は、日本政府の主要な支援のもと、UNOPS(国連プロジェクト・サービス機関)の監督・協力により実施され、世界保健機関(WHO)が医療機器を提供した。

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在シリア日本大使館は、フェイスブックを通じて以下の通り発表した。

ヒムス国立病院における腎臓科の開設
日本は、医療施設の復旧および強化は人道的に不可欠であるだけでなく、シリア国民の強靭性と尊厳を支え、早期復興と長期的安定のための重要な基盤であると考えています。
保健省、UNOPS、WHOに謝意を表します。

保健省およびUNICEFシリアとの協力によるバヤーダ基礎保健センター(PHC)の開設
辻昭弘臨時代理大使は、「基礎的医療は喫緊の人道的要請であり、人々の尊厳と回復力、そして地域社会の安定を支える基盤である」と述べまし。
日本は、シリアの復興への歩みを支援しています。

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ハサカ県ヤアルビーヤ国境通行所でシリア民主軍が使用していた拠点が爆発:シャルア移行期政権とシリア民主軍は非難を応酬(2026年1月21日)

ハサカ県では、SANAがシリア軍の作戦委員会の発表として伝えたところによると、シリア民主軍が停戦合意に違反し、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町の国境通行所内でシリア民主軍が爆発物および自爆型無人航空機を保管するためにしようしていた拠点を負う劇、これによりシリア軍兵士数名が戦死、複数が負傷した。

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これに関して、シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、攻撃の事実を否定、爆発は、アフマド・シャルア移行期政権に所属する諸派が弾薬を輸送中に起きた事故だと主張した。

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シャルア移行期政権はラッカ市のアクターン刑務所を5機の自爆型無人航空機で攻撃:同政権諸派はフール・キャンプからイスラーム国構成員の家族を脱走させる(2026年1月21日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市北のアクターン刑務所に対し、アフマド・シャルア移行期政権が5機の自爆型無人航空機で攻撃を行った。

また、ANHAシリア人権監視団によると、移行期政権の武装勢力が刑務所の周辺に軍事車両を集結、突入の準備を本格化させた。

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ハサカ県では、ANHAシリア人権監視団によると、シャルア移行期政権に所属する武装勢力が、フール・キャンプからイスラーム国構成員の家族が脱走させ、その様子を撮影したとされる映像がSNS上で拡散された。

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シャルア移行期政権国防省とシリア軍作戦委員会、シリア民主軍は双方の停戦違反を非難(2026年1月21日)

国防省は、フェイスブックを通じてムルハフ・アブー・カスラ国防大臣の声明を発表、停戦発効から1日も経たずにハサカ県でシリア民主軍が恣意的な逮捕を開始したことを明らかにし、停戦合意を全面的に脅かすものだと非難、停戦の順守を求めた。

また、SANAによると、国防省報道連絡局は、シリア民主軍が停戦期限初日にシリア軍の陣地などを35回以上攻撃したことを確認、兵士11人が死亡、25人以上が負傷したと発表、戦死者の氏名と死亡した場所を公表した。

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SANAによると、シリア軍の作戦委員会は声明を発表し、ラッカ県、ダイル・ザウル県、東アレッポ県東部の民間人に対して、シリア民主軍の拠点やそのトンネルに立ち入らないよう強く呼びかけた。

また、SANAによると、ダイル・ザウル県では、内務治安局への志願を希望する若者が多数集まった。

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一方、シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、停戦発効後もアフマド・シャルア移行期政権に所属する諸派がジャズィーラ地域およびコバネ地域に対する攻撃を継続しているとして、合意への明白かつ重大な違反だと非難、攻撃停止を求めた。

確認された停戦違反は以下の通り:

1. 午後8時10分:ハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町に対する1時間以上にわたる砲撃。
2. 午後8時20分:ハサカ県タッル・バールード村に対する砲撃。
3. 午前11時30分:アレッポ県スィッリーン町近くでシリア民主軍を攻撃、同軍はこれを撃退。
4. 午前11時45分:ハサカ県バースィル村に展開するシリア民主軍部隊を攻撃。
5. 午後2時10分:スィッリーン町近くでシリア民主軍を再び攻撃、同軍がこれを撃退。
6. 午後2時45分:アレッポ県ハムドゥーン村を重火器で砲撃し、これにより女性1人が死亡。

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ハサカ県では、シリア民主軍がフェイスブックを通じて発表したところによると、カーミシュリー市の鉄道駅に近いウワイジャ地区に対して無人航空機による爆撃が行われ、同時にオートバイに乗った自爆犯が心臓・眼科病院の駐車場内で自爆した。

また、ANHAによると、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村南のタッル・アルウ村にある穀物サイロが移行期政権所属の武装集団の略奪を受けた

一方、SANAによると、シリア民主軍アーリヤー村の穀物サイロに配置されていたシリア軍軍部隊に対して砲撃を行った。

シリア民主軍はまた、深夜にアブドゥルアズィーズ山南部にあるシリア軍の展開拠点を、装甲車3両および複数の装輪車両で攻撃し、戦闘は2時間以上続き、兵士2人が死亡、戦車1両が破壊された。

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アレッポ県では、SANAが国防省報道連絡局発表として伝えたところによると、シリア民主軍がスィッリーン町近くでシリア軍の軍用車両を自爆型無人航空機で攻撃した。

SANAによると、シリア民主軍はまた、アレッポ県のサナア村および周辺の高地からシリア軍部隊に対して激しい銃撃を行い、これにより兵士2人が死亡、複数の兵士が負傷した。

シリア民主軍はさらに、ハッラーブ・ウシュク村に展開していたシリア軍部隊を砲撃した。

なお、スィッリーン町近くでの自爆型無人航空機による攻撃では、シリア軍戦車1両も破壊された。

一方、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ(コバネ)市農村部のクルド人世帯数百家族が市中心部に避難した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、3日前に失踪したシャアファ村出身の若者がユーフラテス川河畔で遺体で発見された。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、クルド人の若者4人がラッカ市でシャルア移行期政権の部隊に協力する部族系武装勢力に処刑された。

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