イスラエルの入植活動家約40人がクナイトラ県に侵入、イスラエル政府がシリアでの入植を承認するまで、同地にとどまると宣言:軍がこれを排除

タイムズ・オブ・イスラエル『エルサレム・ポスト』によると、「ハルツェイ・ハバシャン(バシャンの開拓者)」を名乗るイスラエルの入植活動家約40人が、アサド政権崩壊以降にイスラエル軍が新たに占領下に置いた兵力引き離し地帯(AOS)の東に位置するクナイトラ県のハドル村郊外の建物に立てこもり、イスラエル政府がシリアでの入植を承認するまで、同地にとどまると宣言した。

これに対して、イスラエル軍が介入し、活動家らをイスラエル側に連れ戻し、警察に引き渡した。

同組織はこれまでにも何度か同様の行為を行っている。

また、レバノンでも、イスラエル人入植者団体「ウリ・ツァフォン(目覚めよ北)」のメンバー約10人がレバノンとの境界地域に集まり、レバノン南部がユダヤ人の土地だと主張、入植を呼びかけ、3人がフェンスを越え、レバノン領内に数十メートル進入、数分後に戻った。

イスラエル軍は彼らを拘束し、警察に引き渡した。

なお、イスラエル軍は2024年12月のアサド政権崩壊以降、シリア南部を新たに占領し、9ヵ所に前哨基地を設置して展開、国境防衛、敵対勢力に武器がわたることを阻止するとして、AOS東側の境界線(ラインB)から最大で約15キロメートルの深さまでの地域で作戦行動を行っている。

シリア人権監視団によると、ハルツェイ・ハバシャーンのメンバーが侵入・占拠したのはアイン・ティーナ村。


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ハルツェイ・ハバシャーンは2025年4月に設立され、バシャン山(ドゥルーズ山)およびヘルモン山(シャイフ山)におけるユダヤ人入植の推進をめざして活動している。

とりわけ、同組織は、ドゥルーズ派が多く住むバシャン山地方をイスラエルの不可分の一部であり、戦略的・安全保障的・歴史的に重要な地域と位置づけ、同地に対するイスラエルの歴史的権利を主張している。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊が県南部のサイダー・ハーヌート村周辺に侵入し、その後撤退した。

また、火曜日にトゥルナジャ村で拘束していた若者を釈放した。

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