ヨルダン軍は聖ゲオルギオス教会での銃乱射事件への報復として、シリアとの調整のもとシリア南部のテロ組織の拠点を爆撃:移行期政権は調整を否定

ヨルダン軍総司令部は公式サイトを通じて、同国空軍が、シリア南東部のテロ組織の拠点を標的とする「ヨルダン抑止ハムード」作戦を実施したと発表した。

作戦は、10月23日にカラク県ハムード村にある聖ゲオルギオス教会で行われていた葬儀を狙った銃乱射事件の犠牲者への報復で、実行犯はシリア南部で活動するテロ組織と関係しているとしたうえで、複数のテロ拠点を攻撃、多数の構成員を死傷させ、複数の車両を破壊したことを明らかにした。

作戦は、シリアの移行期政権との調整のもとに行われたという。









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ヨルダン軍の爆撃に関して、SANAは、ダルアー県のナスィーブ村とムザイリーブ町の周辺で複数の爆発音が聞こえたと伝えた。

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また、シリア人権監視団によると、爆撃は、ナスィーブ村とムザイリーブ町西の住宅を標的としたほか、移行期政府支配下のスワイダー東部のウシャイヒブ地区、ダルファア丘、タッフ村、サトフ・ズフナーン地区、アイン・バサル地区、シヤーフ村、ダルアー県のラジャート高原に対しても行われた。

スワイダー24、シリア人権監視団によると、(イスラエル軍とみられる)戦闘機が県上空を低空飛行するのが確認された。

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ダルアー県のハーリド・ウムヤーン保健局長は、SANAによると、この爆撃で、女性、子ども、高齢男性を含む民間人5人が死亡したことを明らかにした。

このうち高齢男性は65歳、ダルアー市ダム街道地区の住民で、爆撃の破片で負傷し、ダルアー国立病院に到着した時には死亡していたと述べた。

また、ムザイリーブ町でも2人が負傷し、タファス国立病院に搬送されたという。

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SANAによると、移行期政府は声明で、関係当局がヨルダン空軍の爆撃により民間人に死傷者が出たことを注視しているとしたうえで、「この作戦についてシリア側との事前調整は一切行われなかったこと」を確認すると発表した。

そのうえで、「我々は被害を受けたシリアの家族に寄り添い、この悲劇に際して全面的な連帯を表明する。犠牲者の遺族に心から哀悼の意を示し、負傷者の一日も早い回復を願う。関係当局は被害者の状況と必要を把握し、必要な支援の提供に取り組んでいる」と続けた。

また、「関係当局はこの攻撃の全容解明に向け詳細な調査を開始した。同時に、ヨルダンとの連絡経路を開設しており、現在も対話を続けている。情勢を協議し、シリアの主権と両国の安全・安定を守るため、国境地域に関するいかなる措置についても共同の現地・治安調整が重要であることを確認する」と強調した。

(C)青山弘之 All rights reserved.