シリア人権監視団は、ロシア軍が、シリアで活動するワグネル・グループ社の部隊に対して、シリアを立ち去るか、ロシア軍に従軍し、シリア駐留ロシア軍司令部のもとで任務を継続するかのいずれかを選ぶための猶予を与える一方、同社の業務を請け負ってきたシリアの業者との契約解除を進めていると発表した。
この動きは、ワグネル・グループ社の創設者であるエフゲニー・プリゴジン氏がロシアで武装反乱(24日)を企てたことを受けたもの。
同監視団によると、シリアにはワグネル・グループ社によって雇われた、旧ソ連諸国出身の戦闘員が2,000人以上駐留している。
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なお、同監視団によると、シリア国内には、旧ソ連構成諸国出身の戦闘員2,000人以上が駐留している一方、シリア人3,000人以上を戦闘員として雇用している。
戦闘員には、月額で1200~4000米ドルが報酬として支払われてきた。
AFP, June 28, 2023、ANHA, June 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2023、Reuters, June 28, 2023、SANA, June 28, 2023、SOHR, June 28, 2023、June 29, 2023などをもとに作成。
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