ラッカ県のラッカ市北部にあるアルド・サイーダ・レストランで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の第4回大会が開催された。
大会は「シリア人の統合は政治的解決の基礎をなし、民主的、多元的、分権的シリアの実現を保証する」と銘打たれ、400人あまりのメンバーや国内外の来賓、北・東シリア自治局代表ら、ヤズィード教徒、シリア正教徒、アルメニア教徒、クルド人、トルコマン人、チェチェン人の代表、地域の部族長や名士らが出席した。
大会は開会挨拶以外は非公開で行われ、シリア民主評議会の組織体系、政治文書、活動にかかる行程表、そして内規などについての審議が行われ、これらを承認した。
このうち、内規案は、9つの修正を加えたうえで、採択された。
また、リヤード・ダッラール氏とアミーナ・ウマル氏に代えて、ライラー・カルハマーン氏とマフムード・ムサッラト氏を共同議長を選出し、閉幕した。
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前回の大会(第3回)は2018年7月16日にラッカ県タブカ市で開催されていた。
第4回大会は当初2020年に予定されていたが、ハサカ県ラアス・アイン市一帯地域とラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域がトルコの「平和の泉」作戦で占領されたことを受けて延期されていた。
ANHA(12月20日付)が伝えた。
AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。
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