アスマー・アフラス大統領夫人は、シリアの人道機関、慈善団体の代表らと会談した。
会談のなかでアスマー夫人は以下の通り述べた。
今年のラマダーン月は昨年とは異なったかたちでやって来ます。シリアでの私たちの生活状況はますます深刻なものとなり、世界が目の当たりにしている地域・国際情勢は、とくに慈善の月(ラマダーン月)に、私たちに、そして慈善活動にも直絶影響を及ぼしています。
危機や災害のなかで際立った存在感を示し、貧しい人々の問いかけに黙って答え、救いを差し伸べてきたシリアの市民社会の役割と能力を高く評価します。善意のみなさん、ようこそお越しくださいました、人が人を感じとる月であるラマダーン月を見据えて今日開催された私たちの会合に。あなた方がしてくれたこと、そしてしていることをすべてのシリア人が知っています。あなた方は、静かに支援を必要としている人を助けてきました。
シリアでの慈善活動はとどまることはないでしょう。なぜなら、それは単なる義務ではなく、私たちの祖国への帰属、アイデンティティ、社会の精神を表しているからです。それはもっとも崇高な行為に含まれますが、広く行われることで崇高さを増していきます。また市民団体どうしの連携した取り組みがなければ実現しません。そうした取り組みによって、成果が統合され、支援を必要とするより多くの人々のための目標が最大限達成されます。そして、地理的にもっとも貧しい地域、社会的にもっとも支援が必要な人々に、正義が広まり、共有されるのです。
活動について考えるには、より大きなイメージを持つことから始め、全体像を捉えなければなりません。また、個々人は、自分たちがいる地域や県ではなく、祖国レベルで考えなければなりません。あなた方の連携は、効率を保障し、成果統合の実現を保障する最善策なのです。あなた方には、私たちの社会においてもっとも支援を必要としている人々を支援するうえで、基本的、実効的、そして重要な役割があるのです。あなた方を高く評価し、尊敬し、敬愛します。
SANA(3月3日付)が伝えた。
AFP, March 3, 2024、ANHA, March 3, 2024、‘Inab Baladi, March 3, 2024、Reuters, March 3, 2024、SANA, March 3, 2024、SOHR, March 3, 2024などをもとに作成。
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