トルコで活動する反体制組織の一つシリア・イスラーム評議会は声明を出し、シャーム解放機構に対する抗議デモへの支持を表明(2024年3月10日)

トルコで活動する反体制組織の一つシリア・イスラーム評議会は声明を出し、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県やアレッポ県などで先月下旬から続けられている活動家らによる抗議デモへの支持を表明した。


シリア・イスラーム評議会は声明のなかで、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の釈放、内務治安機関の解体などを訴えるデモを「不義と圧政に反対して行われているデモ」と位置づけたうえで、「あらゆる形態の平和的なデモ、座り込み、抗議行動における大衆運動を価値があり、すべての国民にとっての正当な権利であると考えている」と評価した。

また、「国民は、腐敗した不当な犯罪組織を別の腐敗した不当な組織に置き換えるために反乱を起こしたわけではない」と指摘、「不法投獄、拷問、税金の賦課、司法権限からの逸脱など、あらゆる不義の兆候を犯罪とみなす」と主張、抑圧者らを非難し、彼らが犯した行為への制裁を求めると強調した。

そして、「現状を脱却するには、人々の自由意志から発せられる有能な指導者を選ぶことが必要で、そのためには革命エリートの真に実効的な役割を復活させる必要がある」と主張した。

AFP, March 10, 2024、ANHA, March 10, 2024、‘Inab Baladi, March 10, 2024、Reuters, March 10, 2024、SANA, March 10, 2024、SOHR, March 10, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.