政府支配下のスワイダー市、ダルアー県各所,で「シリア革命」開始13周年に合わせて抗議デモ発生、ダマスカス郊外県では体制批判の落書きが見つかる(2024年3月18日)

スワイダー県では、スワイダー24(3月18日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家ら数十人が「シリア革命」開始13周年に合わせて抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を要求した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団、ザマーン・ワスル(3月18日付)によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市ダルアー・バラド地区にあるウマリー・モスクの前で住民らが「シリア革命」開始13周年に合わせてデモを行い、体制打倒、逮捕者釈放などを訴えた。

イナブ・バラディー(3月19日付)によると、このほかにも、アジャミー村、ムザイリーブ町、ヤルムーク渓谷の複数の村でデモが発生した。

抗議デモは、ダーイル町、タファス市、タッル・シハーブ町、サフム・ジャウラーン村、東カラク村、ウンム・マヤーズィン町などでも行われた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエルの占領下にあるゴラン高原と政府支配地の兵力引き離し地域を隔てる境界線(ラインA)近くで18日夜、若者ら数十人が「シリア革命」開始13周年に合わせて抗議デモを行った。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カナーキル村の複数の民家などの壁に17日深夜から18日未明にかけて、何者かが「シリア革命」開始13周年に合わせてシリア政府を批判、反体制運動を支持する落書きを行った。

壁には「お前の魂を呪ってやる、ハーフィズ」、「革命はアサドが倒れるまで続く」、「我々はここに、革命が永続するというとの誓いを新たにする」などと書かれていたという。

AFP, March 18, 2024、ANHA, March 18, 2024、‘Inab Baladi, March 18, 2024、March 19, 2024、Reuters, March 18, 2024、SANA, March 18, 2024、SOHR, March 18, 2024、March 19, 2024、Suwayda 24, March 18, 2024、Zaman al-Wasl, March 18, 2024などをもとに作成。

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