トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリアのアサド大統領に対して、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領とともにトルコを訪問するよう招待すると述べた。
エルドアン大統領は、第24回上海協力機構首脳会議に出席するために訪れていたカザフスタンからの帰国に際して、機内で記者団に声明を発表し、質問に答えた。
そのなかで、エルドアン大統領は、「我々は常に、隣国シリアに友好の手を差し伸べてきた。新たな公正かつ包括的な社会契約に基づいてシリアを迎えたい」と述べた。
エルドアン大統領はまた、インフラが破壊され、国民が分断されてしまっているシリアには、再び自らの両脚で立ち、不安定状態を終わらせる必要があるとしたうえで、シリアの未来を建設するために「テロの骨格」を根絶し、民主的インフラを構築することが肝要で、尊厳のある包括的な和平によってこれらが保証され、すべてが領土の一体性に基づいて対処されるべきだと強調した。
またシリア難民の問題については、「シリアに吹くであろう和平の風と、シリア全土に広がるであろう和平の風潮が、さまざまな国に散在する数百万の人々の祖国への帰還に必要だ」と述べた。
そのうえで、「我々は、繁栄を享受し、完全に統合されたシリアに寄り添う」と述べた。
アナトリア通信(7月5日付)が伝えた。
AFP, July 5, 2024、Anadolu Ajansı, July 5, 2024、ANHA, July 5, 2024、‘Inab Baladi, July 5, 2024、Reuters, July 5, 2024、SANA, July 5, 2024、SOHR, July 5, 2024などをもとに作成。
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