ルダウ(8月20日付)は、北・東シリア地域自治局の当局者と自治体選挙について話し合うための会合に出席したクルド民族主義組織の一つの書記長が匿名を条件に、トルコの軍事的圧力が続くなか自治体選挙を無期延期することが議論されていると明かしたと伝えた。
この書記長はルダウの取材に対して以下のように述べた。
我々は昨日(19日)にこの問題を自治局と議論した。我々は現状においてこの選挙を実施すべきでないと考えている。占拠の日程を決定する必要などまったくない。
ロジャヴァ(北・東シリア)はきわめて微妙な状態にある。我々は、成功裏にプロセスを進められるよう、選挙を適切な時期に延期しなければならない。
これに関して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会在ワシントンDC事務所代表のスィーナム・ムハンマド氏は、「一部の政党が延期を要請しているが、今のところ何らの決定も下されてない」と述べた。
AFP, August 21, 2024、ANHA, August 21, 2024、‘Inab Baladi, August 21, 2024、Reuters, August 21, 2024、Rudaw, August 21, 2024、SANA, August 21, 2024、SOHR, August 21, 2024などをもとに作成。
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