ロシアのペスコフ大統領府報道官ははシリア領内のロシア軍基地の処遇に関して、「今は現地の現実に基づいて進む必要がある」と述べ(2024年12月11日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官はシリア領内のロシア軍基地の処遇に関して、「今は現地の現実に基づいて進む必要がある」と述べた。

ぺスコフ報道官の発言の概要は以下の通り。

ロシアはシリアによる「テロリとの戦い」と治安確保を支援してきた。当時、状況は地域全体への脅威をもたらしていたため、ロシアはその目標に向けて大きな努力を払った。そして、その時点でロシアの使命は完了した。 その後、自国での発展を確保しようと努めたのはアサド政権だったが、残念ながら状況は現在の状態に至ってしまった…。今は地上の現実に基づいて進む必要がある。 ロシアは地域内のすべての国々と対話を維持している…。この方法を引き続き継続していく決意である。

一方、イスラエルがシリアの兵力引き離し地域に侵攻したことについては、以下の通り述べ、シリア情勢の不安定化につながると懸念を示した。

確かに、ゴラン高原付近や緩衝地帯付近で攻撃を行ったり敵対行為を行ったりすることは、すでに不安定な状況にあるシリアの安定化にはほとんど寄与しないだろう。

RIAノーヴォスチ通信(12月11日付)、タス通信(12月11日付)が伝えた。

RIA Novosti, December 11, 2024、TASS, December 11, 2024をもとに作成。

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