ロイター通信によると、トルコのヤシャル・ギュレル国防大臣は、シリアに駐留するトルコ軍部隊を直ちに撤退または再配置する計画は現時点ではないと述べた。
ギュレル国防大臣は、トルコ軍のシリアからの撤退は、シリアにおいて平和と安定が実現し、地域のテロの脅威が根絶され、トルコ国境が完全に確保され、トルコにいるシリア難民が帰還した場合に限り、再評価され得るとした。
また、トルコとイスラエルの間で、シリアにおける衝突や軍事的な事故を回避し、緊張緩和を図るための協議が続いていると付言、「衝突を回避し、望ましくない事象や直接的な衝突の発生を防ぐことを目的とした技術的な会合」が行われ、「連絡調整の枠組み」を構築することがめざされていると強調しつつ、「衝突回避の枠組みが関係正常化を意味するものではないことを忘れてはならない」と語った。
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