ドナルド・トランプ米大統領は、フォックス・ニュースのインタビュー番組「サンデー・モーニング・ヒューチャーズ」に出演し、アブラハム合意に加わる意向を示している国があると語った。
トランプ大統領は以下の通りのべた。
本当に素晴らしい国々が合意に加わっている。我々はこれから新たに国々を積み上げていくことになると思う。なぜなら、イランが最大の障害だったからだ。
一時は、イランも他の国々とともにアブラハム合意に加わると思っていたし、実際そうしていれば、今の状況よりはるかに良かったはずだ。
トランプ大統領はシリアがイスラエルと和平合意を交わす可能性について問われると、以下のように答えた。
(シリアが)参加するかどうかは分からない。だが、我々は友好国の一部からの要請で、シリアに対する制裁を解除した。制裁は非常に厳しく効いていた。イランにも同様の制裁を科している。
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トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使は、アナトリア通信のインタビューに応じ、そのなかで、シリア・イスラエル間の和平は可能性について以下の通り述べた。
私は和平が必要だと信じている。アフマド・シャルア暫定大統領は就任から6ヵ月、イスラエルに対して宗教的な敵意もなく、国境の平和を望んでいると公言している。
イスラエルも同様の願いを持っているはずだ。今後は水面下で国境管理や非武装地帯の設計についての対話が始まるだろう。
シリアは最速で和平プロセスを進める実験国になる。変革が必要であり、トルコの支援のもとでシリアは敵を排除し、国家を再建することができる。
また、シリア民主軍については以下の通り述べた。
(シリア民主軍は)クルディスタン労働者党(PKK)/人民防衛隊(YPG)の系譜を汲むが、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いにおいて米国と協力してきた。
シリア民主軍も、アラウィー派、ドゥルーズ派など他のコミュニティと同様に、新しいシリア国家に統合されなければならない。軍事的にも政治的にもだ。
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