「モスクワ1」をめぐる動き:ハティーブ氏が参加辞退、民主的変革諸勢力国民調整委員会内で対立(2015年1月9日)

シリア革命反体制勢力国民連立元議長で無所属活動家のアフマド・マアーッズ・ハティーブ氏は、フェイスブックを通じて声明を出し、ロシア外務省から送付された「モスクワ1」(シリア政府と反体制派の和平会議)への招待状に関して、「個人の資格での参加を辞退する」と発表した。

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AKI(1月9日付)は、シリア国内の複数の反体制派筋の話として、民主的変革諸勢力国民調整委員会が、UAEで最近開催された会合をめぐって内部対立を激化させている、と伝えた。

同筋によると、「モスクワ1」に先立って、カイロで予定されている反体制勢力の全体会合に備えるため、委員会内のビジネスマンや無所属活動家がUAEでの会合で、準備委員会の設置を提案したが、執行委員会が、全体会合の出席者は確定しているとして、この提案を却下したことが内部対立の原因だという。

AFP, January 9, 2015、AKI, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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