アフリーン市郊外でアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」がYPG主体のシリア民主軍支配下の村を攻撃、制圧(2015年11月29日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(11月29日付)によると、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室が、「革命家軍」の支配下にあったアフリーン市郊外の複数の村を制圧したと発表した。

アレッポ・ファトフ作戦司令室が制圧したとするのは、カシュタアール村、タナブ村、アナーブ村、マラーシュ村。

「革命家軍」は西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加する武装集団。

これに関して、ARA News(11月29日付)は、アフリーン市郊外のマリーミーン村、アナーブ村で、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動からなる武装集団と、人民防衛隊、革命家軍が交戦したと報じる一方、アフリーン市の医療筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団との戦闘で27、28日の2日間で、革命家軍の戦闘員9人が死亡、20人以上が負傷したと伝えた。

一方、人民防衛隊に近い複数の消息筋によると、人民防衛隊がアフリーン市郊外でのヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動との戦闘で、戦闘員4人を捕捉した。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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