ロシア国防省は、欧米諸国が支援する「新シリア軍」拠点へのロシア軍爆撃をめぐって米国との連携態勢を改善し、「事故」を回避するための意見交換を米国と行ったと発表(2016年6月19日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、ロシア軍戦闘機が米国などの欧米諸国の支援を受ける「新シリア軍」を空爆した件に関して、「シリア国内でのテロ組織との戦いにおける連携態勢を改善し、同国における軍事作戦でのいかなる事故も回避することをめざすため、事件に関する意見交換が建設的に行われた」と発表した。

しかしコナシェンコフ報道官は、「新シリア軍」の拠点をロシア軍戦闘機が空爆したとする米国側の主張を否定し、「過去数ヶ月にわたり、ロシア国防省は米国にシリアで活動する部隊の拠点にかかわる情報を記載した統一地図の作成を提案してきた。しかし、本件に関しては何の具体的な進展もない」と述べ、米国の非協力的な姿勢を非難した。

『ハヤート』(6月20日付)が伝えた。

AFP, June 19, 2016、AP, June 19, 2016、ARA News, June 19, 2016、Champress, June 19, 2016、al-Hayat, June 20, 2016、Iraqi News, June 19, 2016、Kull-na Shuraka’, June 19, 2016、al-Mada Press, June 19, 2016、Naharnet, June 19, 2016、NNA, June 19, 2016、Reuters, June 19, 2016、SANA, June 19, 2016、UPI, June 19, 2016などをもとに作成。

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