2014年1月23日のシリア情勢:諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、スイスのジュネーブで、シリア政府とシリア革命反体制勢力国民連立双方の代表団と個別に会談し、24日に行われる交渉に向けた最終調整を行った。

AFP(1月24日付)によると、ブラーヒーミー共同特別代表は双方に、直接交渉を行うよう説得しした、という。

SANA, January 23, 2014

SANA, January 23, 2014

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国連のバレリー・アモス人道問題担当事務次長はロイター通信(1月23日付)に、アブ樽…ブラーヒーミー共同特別代表が、シリア政府と反体制勢力の双方に人道問題で協力するよう圧力かけるだろうと述べ、部分停戦をめざしていることを明らかにした。

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ジョン・ケリー米国務長官はアラビーヤ(1月23日付)に対して「バッシャール・アサドは戦争犯罪を犯した。彼こそがシリアの和平の前に立ちはだかる障害を代表している」と述べた。

ケリー国務長官はまたシリアの国家崩壊を回避したいとの意思を示しつつ、「アサドだけが守ってくれると思っているアラウィー派に言いたい。それは正しくない。アサドは彼らを危険に曝している。彼はシリアすべてを危険に曝している」と述べた。

また「イランは(ジュネーブ2会議に)現実的、そして誠実に関与しなければならない。イランはジュネーブ合意が、双方の合意のもとに全権を有する移行期政府を設置するよう求めていることを知っているはずだ…。イランが革命防衛隊をシリア国内に派遣し、軍事的活動を行っていることは明らかだ」と批判した。

AFP, January 23, 2014、Alarabia.net, January 23, 2014、AP, January 23, 2014、Champress, January 23, 2014、al-Hayat, January 24, 2014、Iraqinews.com, January 23, 2014、Kull-na Shuraka’, January 23, 2014、Naharnet, January 23, 2014、NNA, January 23, 2014、Reuters, January 23, 2014、Rihab News, January 23, 2014、SANA, January 23, 2014、UPI, January 23, 2014などをもとに作成。

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