人民議会議長にキリスト教徒のサッバーグ氏(バアス党)が選出(2017年9月28日)

人民議会(第2期)は、第5回通常会第5回本会議で議長選挙が行われ、バアス党のハムーダ・サッバーグ議員(ハサカ県B部門)を新議長に選出した。

選挙は、7月20日のハディーヤ・アッバース議長の解任を受けたもので、サッバーグ議員のほか、アフマド・マルイー議員(シリア民族社会党、イドリブ県A部門)、ニダール・ハミーディー議員(無所属、イドリブ県A部門)、ウィダーフ・ムラード議員(無所属、ハマー県B部門)が立候補し、投票の末、サッバーグ委員が193票を獲得し、議長に選出された。

マルイー議員の得票数は10票、ハミーディー議員は4票、ムラード議員は3票だった。

サッバーグ新議長は、1959年、ハサカ県生まれ。ダマスカス大学法学部卒で、1987年から弁護士として活動する傍ら、ハサカ県の革命青年連盟執行部メンバー、バアス党ハサカ市支局書記長、弁護士組合ハサカ県支部代表などを歴任。

2005年にバアス党シリア地域指導部メンバー、中央委員会メンバーに選出された。

また2007年に人民議会議員として初当選、以降、2012年、2016年の議会で当選を重ねてきた。

SANA(9月28日付)が伝えた。

なお、『ワタン』(9月28日付)によると、サッバーグ議長はキリスト教徒(シリア正教徒)。

SANA, September 28, 2017

AFP, September 28, 2017、ANHA, September 28, 2017、AP, September 28, 2017、ARA News, September 28, 2017、Champress, September 28, 2017、al-Hayat, September 29, 2017、Kull-na Shuraka’, September 28, 2017、al-Mada Press, September 28, 2017、Naharnet, September 28, 2017、NNA, September 28, 2017、Reuters, September 28, 2017、SANA, September 28, 2017、UPI, September 28, 2017、al-Watan, September 28, 2017などをもとに作成。

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