シリア軍がアレッポ県南部で進軍を続ける一方、反体制派はダマスカス郊外県東グータ地方で塩素ガスが使用されたと非難(2018年1月13日)

アレッポ県では、SANA(1月13日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともに県南部でシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続し、13カ村を新たに制圧し、アブー・ズフール航空基地に向かって西進を続けた。

シリア軍が制圧したのは、カルカーン村、アイユービーヤ村、カフルビーシュ村、バッルーザ村、ミンタール村、サファー村、タリール・サファー村、カフルカール村、バンナーン村、ウンム・ジャラン村、ズィラーア村、ブルジュ・ルンマーン村、ハフラト・フッス村、アブー・ガッタ村、ジュッブ・ジャースィム村。

一方、アレッポ市サビール地区とムーカンブー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月13日付)によると、ロシア軍戦闘機がハーン・スブル村を爆撃し、子供5人を含む9人が死亡、数十人が負傷した。

『ハヤート』(1月14日付)によると、ロシア軍はまたスィンジャール町に対しても爆撃を行った。

また、スマート・ニュース(1月13日付)によると、シャーム解放がアブー・ズフール航空基地南部のタラブ村でシリア軍拠点に対して爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行うなどして、シリア軍と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月13日付)などが複数の現地消息筋の話として、シリア軍が塩素ガスを装填した砲弾複数発でドゥーマー市およびハラスター市を砲撃し、市民複数名が中毒症状を訴えたと伝えた。

Facebook, January 13, 2018

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クナイトラ県では、SANA(1月13日付)によると、ジャッバー村南西部でシャーム解放機構が敷設した地雷が爆発し、子供3人が負傷した。

AFP, January 13, 2018、ANHA, January 13, 2018、AP, January 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2018、al-Hayat, January 14, 2018、Reuters, January 13, 2018、SANA, January 13, 2018、SMART News, January 13, 2018、UPI, January 13, 2018などをもとに作成。

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