シリア軍は進軍を続け、東グータ地方を三つの孤立地帯に分断することに成功(2018年3月10日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制武装集団の包囲を受け長らく孤立状態にあるハラスター市近郊の車輌運輸局に向けて進軍を続け、反体制派の支配下にある東グータ地方をドゥーマー市および同市北部一帯、ハラスター市一帯、それ以外の南東部の三つに分断することに成功した。

これを受け、ラフマーン軍団などからなる反体制武装集団が、マディーラー市、ハムーリーヤ市、サクバー市、アフタリース村でシリア軍と激しく交戦した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月10日付)によると、ロシア・シリア両軍が東グータ地方のハラスター市、ジスリーン町、ドゥーマー市、アルバイン市を爆撃・砲撃し、多数が死傷した。

他方、SANA(3月10日付)によると、シリア軍が東グータ地方のミスラーバー市、アフタリース村、マディーラー市に進攻し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

戦闘の最中、シリア軍はミスラーバー市で反体制武装集団に拘束されていた住民数十人を解放することに成功した。

SANA, March 10, 2018

住民は反体制武装集団によって「人間の盾」として利用されていたという。

これに対して、反体制武装集団はジャルマーナー市を砲撃し、女児1人が死亡、4人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(3月10日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続けるシャーム解放機構などの反体制武装集団が、ファイハー競技場一帯、バーブ・トゥーマ地区を砲撃した。

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スワイダー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月10日付)によると、アリーカ町に進攻した正体不明の武装集団とシリア軍、予備部隊が交戦した。

AFP, March 10, 2018、ANHA, March 10, 2018、AP, March 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2018、al-Hayat, March 11, 2018、Reuters, March 10, 2018、SANA, March 10, 2018、UPI, March 10, 2018などをもとに作成。

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