シリア軍は東グータ地方のカフルバトナー町、サクバー市を完全制圧(2018年3月17日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月17日付)によると、シリア軍が反体制武装集団との戦闘の末、東グータ地方のカフルバトナー町、サクバー市を完全制圧した。

これに対して、東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団は、ジャルマーナー市を砲撃し、住民2人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月17日付)によると、ロシア軍戦闘機がザマルカー町、アイン・タルマー村を爆撃した。

ホワイト・ヘルメットは、この爆撃で数百人が死傷したと発表したが、複数の地元筋によると、アイン・タルマー村での死者数は8人(うち子供5人、女性2人)だという。

また、シリア人権監視団によると、ザマルカー町をシリア軍が爆撃し、同地から避難しようとしていた住民36人を殺害した。

なお、シリア人権監視団によると、2月18日以降のロシア・シリア両軍の攻撃での死者数は1,400人(うち274人が子供)に達した。

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ダマスカス県では、SANA(3月17日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が、ザーヒラ地区、カッバース地区、シャーグール地区を砲撃し、住民16人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(3月17日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がザーラ火力発電所を砲撃した。

AFP, March 17, 2018、ANHA, March 17, 2018、AP, March 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2018、al-Hayat, March 18, 2018、Reuters, March 17, 2018、SANA, March 17, 2018、UPI, March 17, 2018などをもとに作成。

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