シリア軍はダーイシュが支配していたハジャル・アスワド市の80%以上を制圧、クドス旅団とともにパレスチナ難民キャンプに向け進軍(2018年5月14日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあったハジャル・アスワド市の80%以上を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、これを受け、シリア軍は、パレスチナ人の民兵組織のクドス旅団などとともに、ダマスカス県南部のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、タダームン区、ザイン地区一帯に進軍し、ダーイシュと激しく交戦した。

syria.liveuamap.com, May 14, 2018

一方、SANA(5月14日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続し、13日制圧した同市北部地区からさらに同市北部一帯に進軍した。

SANA, May 14, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月14日付)によると、ダーライヤー中隊連合を名乗る武装集団(ダマスカス郊外県出身者からなると思われる武装集団)の特攻自爆戦闘員(インギマースィー)が、カファルヤー町近郊にある人民諸委員会の拠点に対して自爆攻撃を行い、民兵(12イマーム派)多数を殺害した。

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

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