2014年3月11日のシリア情勢:国内の暴力

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員3人が自爆攻撃を行い、女性4人を含む市民7人が死亡、20人以上が負傷した(SANA(3月11日付)によると、5人が死亡、8人が負傷)。

自爆攻撃を行った戦闘員の一人は女性で、攻撃は西クルディスタン移行期民政局評議会(ジャズィーラ地区)の福祉関連事務所が入っていたハダーヤー・ホテルに対して行われたという。

『ハヤート』(3月12日付)によると、この自爆攻撃に関して、アサーイシュはダーイシュ戦闘員6人を逮捕した。

ARA News(3月11日付)によると、アサーイシュ総務局のルージュ・アーファー氏は逮捕したダーイシュ・メンバーのうちの3人に関して、エジプト人、チュニジア人、サウジ人だと発表した。

ARA News, March 11, 2014

ARA News, March 11, 2014

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がジャラーブルス市近郊のシュユーフ・ファウカーニー町を襲撃、制圧し、クルド戦線旅団やジハード主義武装集団への共謀容疑で複数の戦闘員、住民を逮捕し、戦闘員12人と住民10人を銃やナイフで処刑した。

また、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、シャイフ・ナッジャール市、サフィーラ市で軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月11日付)によると、アレッポ市旧市街、ジャンドゥール交差点、サーフール地区、シャイフ・ヒドル地区、ジュダイダ地区、アターリブ市、ハンダラート・キャンプ、ラスム・アッブード村、アルバイド村、アレッポ中央刑務所周辺、カフルハムラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シャーム・プレス(3月11日付)によると、ラッカ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の幹部の一人アブー・スハイブ・リービー氏が、シャームの民のヌスラ戦線などとの戦闘で死亡した。

リービー氏の他にも、ラッカ市では過去24時間でダーイシュ幹部3人(アミールのアブー・アウフ・リービー氏、アブー・マクラマ・アンサーリー氏、アブー・ワヒーブを名乗る副官)が死亡したことになるという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヒズブッラー戦闘員、国防隊の支援を受けた軍が、リーマー農場の「広範囲」を制圧した。

またヤブルード市各所を軍が「樽爆弾」で攻撃する一方、同市周辺で軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

さらにダーライヤー市、ドゥーマー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺を軍が砲撃した。

このほかザバダーニー市に迫撃砲弾が着弾し、子供2人が死亡、5人が負傷した。

一方、SANA(3月11日付)によると、ヤブルード市、ハラスター市、ルハイバ市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ダーライヤー市、アーリヤ農場、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラームの暁旅団、カラムーン特殊任務旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区を軍が砲撃する一方、ルクンッディーン区の住宅地で逮捕摘発活動を行った。

またジャウバル区では爆発が発生したという。

一方、ARA News(3月11日付)によると、軍がタダームン区を砲撃し、市民6人が負傷した。

シャーム・プレス(3月11日付)によると、これにより「タダームン区調整」の幹部1人が死亡したという。

他方、SANA(3月11日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市マルアブ地区などで軍が逮捕摘発活動を行った。

またムーリク市南部では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月11日付)によると、タイバト・イマーム市西部、ハッターブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルタハーリー村、アイン・ラールーズ村を群が空爆、サルミーン市では軍の拘置所で男性1人が拷問を受け死亡した。

一方、SANA(3月11日付)によると、ハーン・シャイフーン市、ハフサルジャ村、タフタナーズ市、アブー・ズフール町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、ARA News(3月11日付)によると、ダルアー市ガルズ地区の穀物サイロ検問所などで「自由シリア軍」戦闘員6人が軍との戦闘中に死亡、またナワー市郊外でも戦闘員1人が死亡した。

軍は同地区一帯を「樽爆弾」で攻撃していたという。

このほか、軍はヤードゥーダ村、ヌアイマ村、シャイフ・マスキーン市、インヒル市、フラーク市、タスィール町に対して砲撃を加えた。

一方、SANA(3月11日付)によると、カルファー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月11日付)によると、タイバ村、アブー・アラーヤー村、タッルドゥー市、ヒムス市ワーディー・ザハブ地区、ザーラ村、ハスラジーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 11, 2014、AP, March 11, 2014、ARA News, March 11, 2014、Champress, March 11, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、March 12, 2014、Iraqinews.com, March 11, 2014、Kull-na Shuraka’, March 11, 2014、Naharnet, March 11, 2014、NNA, March 11, 2014、Reuters, March 11, 2014、SANA, March 11, 2014、UPI, March 11, 2014などをもとに作成。

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