ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「我々は体制転換そのものは求めていないし、ロシアに撤退を求めてもいない。シリアにまともな国になって欲しいだけ」(2020年2月5日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使はワシントンDCで記者会見(https://www.state.gov/ambassador-james-jeffrey-on-the-situation-in-syria/)を行い、イドリブ県の情勢についての説明を行った。

ジェフリー特使はそのなかで、「我々は体制転換そのものは求めていないし、ロシアに撤退を求めてもいない。我々は国際社会と国連がその決議や安保理での議論を通じて求めていることを求めているだけで、シリアに普通に振る舞ってもらいたいだけだ。人口の半数を逃げ出させず、自国民に対して何十回も化学兵器を使わず、「樽爆弾」を落とさず、欧州の政府を転覆させるほどの難民危機をもたらさず、シャーム解放機構、そしてとくにイスラーム国のようなテロリストを台頭・繁栄させないまともな国になって欲しいのだ。政権はこうしたことを行ってきたが、国際社会はこれを受け入れない」と述べた。

AFP, February 6, 2020、ANHA, February 6, 2020、AP, February 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2020、Reuters, February 6, 2020、SANA, February 6, 2020、SOHR, February 6, 2020、UPI, February 6, 2020などをもとに作成。

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