ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が電話会談:イドリブ県情勢への対応で食い違う見解(2020年2月21日)

ロシア大統領府は声明を出し、ヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が21日晩に電話会談を行い、イドリブ県情勢への対応について協議したと発表した。

声明によると、プーチン大統領は会談で、過激派による敵対行為が続いていることに重大な懸念を表明、シリアの主権尊重と領土の一体性の必要を強調、緊張緩和、停戦、テロの脅威軽減を実現するため、イドリブ県情勢に対処するための政府間の協議を活性化することをエルドアン大統領と合意した。

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一方、トルコ大統領府も声明を出し、イドリブ県でシリア政府が攻撃を停止し、人道危機を終わらせる必要があることを強調したと発表した。

エルドアン大統領はまた、ソチでの合意を完全実施することで、イドリブ県の問題を解決すべきだとプーチン大統領に伝え、イドリブ県をめぐってこれまでに発効したすべての合意を遵守することを合意したという。

エルドアン大統領は、会談に先立って、「我々は会談の結果に基づいて我々の姿勢を決定する」と述べていた。

AFP, February 21, 2020、ANHA, February 21, 2020、AP, February 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 21, 2020、Reuters, February 21, 2020、SANA, February 21, 2020、SOHR, February 21, 2020、UPI, February 21, 2020などをもとに作成。

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