2014年4月15日のシリア情勢:諸外国の動き

サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王は、勅令H1433年8月29日第A-161号を発し、バンダル・ビン・スルターン王子を総合情報庁長官職から解任し、ユースフ・ビン・アリー・イドリースィー大将を後任に任命した。

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サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣はリヤドで、アルジェリアのラマターン・アマーミラ外務大臣と会談し、二国間関係、シリア情勢などへの対応について協議した。

会談後の記者会見で、サウード・ファイサル外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立がアラブ連盟のシリア代表ポストを務めるとした連盟の決定の重要性を強調した。

また「王国は、シリア政府が大統領選挙の実施を発表したことが、ジュネーブ合意に基づき危機の平和的解決をめざすアラブ諸国と国際社会の努力を反故…にする行為とみなす」としたうえで、「ダマスカスの政府によって続けられるこうした行き過ぎに対して、国際社会が断固たる措置を講じ、国際社会、アラブ世界、イスラーム世界の意思への断続的な挑戦に対抗すべき」だと主張、シリア政府による人道犯罪の追求を行うべきだとの立場を示した。

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ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に対し、ジュネーブ2大会第3ラウンドの日程を確定するよう求めていることを明らかにした。

RT(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2014、AP, April 15, 2014、ARA News, April 15, 2014、Champress, April 15, 2014、al-Hayat, April 16, 2014、Iraqinews.com, April 15, 2014、Kull-na Shuraka’, April 15, 2014、Naharnet, April 15, 2014、NNA, April 15, 2014、Reuters, April 15, 2014、RT, April 15, 2014、SANA, April 15, 2014、UPI, April 15, 2014などをもとに作成。

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