シャーム解放機構が住民の不満を受けるかたちで、自らの宗教警察が結成したファラーフ・センターを解体し、風紀警察機構を新設する一方、IDPsキャンプでメディア関係者複数人を拘束(2021年9月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、自らの宗教警察が結成したファラーフ・センターを解体し、風紀警察機構を新設した。

ファラーフ・センターは、イドリブ市、サルマダー市、アルマナーズ市を中心に活動していたが、イスラーム教に基づいて風紀を取り締まるとした彼らの横暴な振る舞いに住民の不満が募っていたという。

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シリア人権監視団によると、シャーム解放機構はまた、カフルルースィーン村にある国内避難民(IDPs)キャンプ内の通称アタテュルク・キャンプで、メディア活動家複数人を拘束した。

拘束されたのは、ハマー県カフルヌブーダ町出身のIDPsの家族だという。

AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021、September 4, 2021などをもとに作成。

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