米国務省のネッド・プライス報道官は、アブドゥッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンUAE外務国際協力大臣のシリア訪問とアサド大統領との会談に関して、記者団らを前にシリア政府との関係正常化を指示しないと述べた。
プライス報道官の発言内容は以下の通り。
我々は会談についての報告、そしてそこから発信されるシグナルに関心を示している。
この政権は、野蛮な独裁者であるバッシャール・アサドとの関係正常化に向けたいかなる努力に対しても支持を表明しないだろう。我々は、この地域の国々にこの体制、そしてバッシャール・アサド本人が過去10年にわたってシリアの人々に行った残虐行為、そしてこの体制が今も人道支援や安全保障への多くのアクセスを拒否していることを慎重に考慮して欲しいと訴えている。
我々はアサド体制との外交関係を正常化させたり進展させたりすることはない。他の国がそうすることを支援することもない。それは、この体制が自国民に行ってきた残虐行為を踏まえたものだ。
US News(11月9日付)などが伝えた。
AFP, November 9, 2021、ANHA, November 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2021、Reuters, November 9, 2021、SANA, November 9, 2021、SOHR, November 9, 2021、US News, November 9, 2021などをもとに作成。
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