シャーム解放機構のジャウラーニー指導者はビデオ声明でシリア政府とトルコの接近を拒否(2023年1月2日)

シャーム解放機構の傘下にあるアムジャード広報機構は、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者のビデオ声明(https://amjaad.video/watch/BiyZLBC1kIxjqQc)を配信した。

声明のなかで、ジャウラーニー指導者は以下のように述べ、シリア政府とトルコの和解に拒否の姿勢を示した。

祝福されしシリア革命は、犯罪者体制とその同盟者に対して継続されている闘争において、新たな課題に直面している。犯罪者体制と同盟者であるロシアが、トルコ側と行っている対話は、シリア革命の諸目標に抵触する深刻な逸脱である。

世界よ。国民は、犯罪者体制の支配のもとで屈辱と不名誉の生活を送るか、イスラームと革命の裁定を経て名誉と尊厳の生活を送るかを選択した。選択したのだ。地球のすべての国がまとまろうとも、国民は、アッラーの許しのもと、思いとどまることはない。

この戦いは、人々が地位を争うための政争でもなければ、一つの家のなかで行われる内戦でもない。真実と虚偽の戦いであり、その夜は昼のごとく、滅びし者のみがそれを免れることできる。それとともにある者は救われ、そこから身を引く者は敗北し、敵対する者は滅びる。

名誉ある革命児たちよ。悲しんではならない。絶望してはならない…。革命には、民、指導者、そして兵がいる。彼らは、革命を守り、その民に奉仕するため、昼とともに夜に至る。我々は備えており、来るべき偉大なる日のために備えている。

数千という自由な女性たちを犯した罪、あるいは数千という無垢な子供を殺した罪、死の樽(爆弾)を投下し、住民の眼前で数百万という家を破壊したことに対して、この犯罪者体制はどのように報いを受け、寛大に対処されるというのか?

起こっていることに一喜一憂してはならない。過ぎ去りしものは、残されたものよりはるかに多い。時は近づいており、その時はより悲惨で重大な時となるだろう。

すべての誠実なる者に、努力し、誠実であり、我々に手を差し伸べ、これらの課題に対処するために我々を支え、犯罪者体制打倒まで誓約を続けて欲しい。

AFP, January 2, 2023、ANHA, January 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2023、Reuters, January 2, 2023、SANA, January 2, 2023、SOHR, January 2, 2023などをもとに作成。

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