【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局からの人道支援物資を積んだ大型車輌が足止めを受けるなか、同自治局住民らの支援物資を積んだ車輌のトルコ占領地への通行が認められる(2023年2月13日)

ANHA(2月13日付)は、北・東シリア自治局からの人道支援物資を積んだ大型車輌が、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテス地域」との境界に位置するアレッポ県ウンム・ジャッルード村の通行所で足止めとなっていることに関して、トルコ軍が一部の仲介者に対して、占領地に物資を移送するための取り組みを妨害すると脅迫していると伝えた。

しかし、ANHAによると、こうしたなか、支援物資を積んだトレーラー1輌がウンム・ジャッルード村の通行所の通過を認められ、トルコ占領地に入った。

またその後、「ユーフラテスの悲壮」、「マンビジュ市および同郊外の救援」と銘打たれたキャンペーンによってダイル・ザウル県、ラッカ県、アレッポ県で集められたテント、医薬品、食料物資、洋服などを積んだ車輌53輌がウンム・ジャッルード村の通行所の通過が認められ、「ユーフラテス地域」地域に入った。

さらに、北・東シリア自治局の住民による「こちらシリア」キャンペーンによって集められたテント、医薬品、食糧物資、衣服、毛布などの救援物資を積んだ車輌66輌が、アウン・ダーダート村に設置されている通行所の通過を認められ、「ユーフラテス盾」地域に入った。

こうしたなか、北・東シリア自治局支配地の住民らが用意した支援物資を積んだ車輌40輌が新たにウンム・ジャッルード村の通行所に到着した。

なお、北・東シリア自治局は、シリア政府支配地域にも人道支援物資を届けようとしているが、政府支配地との境界に位置するターイハト・トゥワイマート村の通行所で政府側の通行許可を得られずに足止め状態が続いている。

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北・東シリア自治局の保健委員会のジュワーン・ムスタファー共同議長は声明を出し、トルコ・シリア大地震によってトルコ国内で犠牲となった5人の遺体がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域との境界に位置するアウン・ダーダート村の通行所を通じて自治局支配地に移送されたと発表した。

ANHA(2月13日付)が伝えた。

AFP, February 13, 2023、ANHA, February 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2023、Reuters, February 13, 2023、SANA, February 13, 2023、SOHR, February 13, 2023などをもとに作成。

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