ロシア対外情報庁は米国がヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動するシリア自由軍(旧革命特殊任務軍)に引き渡そうとしていると発表(2023年3月20日)

ロシア対外情報庁のセルゲイ・エフゲニエヴィチ・ナルイシキン長官は声明を出し、米国が重機関銃を搭載した四輪駆動車数十台、携帯式防空ミサイル・システム(Igla-S)、対戦車ミサイル・システム(TOW、NLAW)を、米国(有志連合)の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動するシリア自由軍(旧革命特殊任務軍)に引き渡そうとしていると発表した。

ナルイシキン長官によると、米国と英国は、シリア自由軍を通じて、シリア国内で潜伏を続けているダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと協力しており、彼らテロリストは、スワイダー県、ダルアー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県での敵対行為を煽動することを任務としており、供与される武器は、同地にあるシリア政府、シリア軍、イランの施設などへの攻撃に使用されるという。

RIAノーヴォスチ通信(3月20日付)が伝えた。

RIA Novosti, March 20, 2023をもとに作成。

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