シリア人権監視団によると、南部部族はビデオ声明を発表し、ドゥルーズ派武装勢力の暴力行為が続けば全面戦争に発展すると警告した。
また、ドゥルーズ派側が拘束している人質たちを10日以内に解放するよう要求、これに応じなければ全面的な衝突が起きると強調した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のジャラー地区で前政権の軍事情報局と関係があるとされる住民1人が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。
**
ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス中央刑務所の麻薬対策部門で受刑者の暴動が発生した。
一方、内務省(フェイスブック)によると、内務治安部隊のパトロール部隊が前日夜、内務治安部隊のパトロール部隊が夜間、タッル・シュール村での巡回中に銃撃を受け、隊員1人が死亡、2人が負傷した。
内務治安部隊は翌20日、銃撃を行った2人を逮捕した。
**
ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル市東部の平野で、首を切断された男性の遺体が発見された。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊がマアリーヤ村に侵入し、村の東側に臨時の検問所を設置し、通行人を停止させて検査を行った
また、別の部隊がクーヤー村、アービディーン村方面に展開した。
**
クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛5台からなるイスラエル軍のパトロール部隊が東サムダーニヤに侵入し、通行人を検査する検問所を設置した。
また同地周囲にイスラエル軍兵が展開し、上空には無人航空機は飛来、旋回を繰り返した。
さらに、シリア人権監視団によると、軍用車輛3台からなるイスラエル軍のパトロール部隊が、アフマル丘の前哨基地から同丘東方に向かい、ハーン・アルナバ市とウーファーニヤー村を結ぶ街道で、住民1人を一時拘束した。
**
ムラースィルーンは、SNSで公開された、シリア領内に駐留するイスラエル軍兵士らの映像を掲載(転載)した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
民主連合党(PYD)幹部のアルダール・ハリール氏は、シリア・ナウの映像インタビューに応じ、その中で次のように述べた:
・トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使には、シリアの危機を管理する十分な経験がない。
・バッラク大使が採用している手法は解決に資するものではなく、むしろ事態をさらに複雑にしている。
・バッラク大使は毎週異なる発言をしており、我々は彼との直接会談から何も理解できない。
ألدار خليل القيادي في “حزب الاتحاد الديمقراطي” خلال لقاء مصور:
• توم باراك ليست لديه الخبرة الكافية لإدارة الأزمات في سوريا.
• الأسلوب الذي يعتمده باراك لا يساعد على الحل بل يعقد الأمور أكثر.
• كل أسبوع لدى باراك تصريحات مختلفة ولا نفهم شيئا من لقاءاتنا المباشرة معه. pic.twitter.com/7nVsI534hJ
— سوريا الآن – أخبار (@AJSyriaNowN) September 20, 2025
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア民主軍はフェイスブックを通じて声明を出し、今日午後、アフマド・シャルア移行期政権に属する武装勢力の無人航空機が、アレッポ県ダイル・ハーフィル郡にあるシリア民主軍の軍事拠点の一つを攻撃したと発表した。
この攻撃による人的・物的被害は発生しなかったが、シリア民主軍の部隊は直ちに攻撃を行った武装勢力に対して反撃し、撤退に追い込んだという。
**

シリア民主軍はまた、HPを通じて声明を出し、夕方、トルコの支援を受けるシャルア移行期政権所属の諸派がダイル・ハーフィル郡のウンン・ティーナ村で民間人に対する「虐殺」を行ったと発表した。
攻撃は無人航空機による爆撃をもって始まり、午後7時には激しい砲撃が加えられ、民家が直接標的となり、7人の民間人(女性5人と子ども2人)が死亡、4人(うち女性3人)が負傷した。
死傷者は以下の通り。
死者:
・アミーナ・ムハンマド・アッザーウィー(75歳)
・ファーティマ・ハイヤ・ウバイド(65歳)
・アミーナ・ムハンマド・ハムザ(22歳)
・アイーシャ・ハムザ・ウバイド(18歳)
・ハムザ・ウバイド・ラッザーク(4歳)
・アブドゥルガニー・ラフマーン・ウバイド(1歳)
・ラハフ・フサイン・アッザーウィー(23歳)
負傷者:
・ジュムア・ハンムード・ムハイスィン(60歳)
・マリヤム・ハンムード・ムハイスィン(55歳)
・ハリーマ・マフムード・ムハイスィン(65歳)
・アミーナ・ハムード・アムーラ(20歳)
**
これに対して、SANAは、シリア民主軍がアレッポ県東部のタッル・マーイズ村一帯を迫撃砲で攻撃したと伝えた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
人民議会選挙高等委員会は、フェイスブックを通じて、2025年決定第43号を発出し、選挙人団メンバーに対する異議申し立ての提出期間を、明日9月21日(日)の公務時間終了まで延長することを決定した。
**
デジタル・クリエーターのムウタッズ・ハッターブ氏はフェイスブックを通じて以下の通り投稿した。
先ほど、アレッポ県の人民議会選挙の選挙人団を辞退した。親族同士の競合があったため、この権利を人生の伴侶である妻に譲ることを選んた。彼女の成功を神に祈るとともに、到達するにふさわしいすべての人々の幸運を願う。
これを受けて、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、Xで以下の通り投稿した。
これがシリアの文明的な顔である。女性を信じ、守り、その建設的な役割を誇りに思う祖国、より良い明日へ向けて。
هذا هو وجه سوريا الحضاري، وطن يؤمن بالمرأة ويصونها ويفخر بدورها البناء نحو غد أفضل 🇸🇾 pic.twitter.com/vWPnSLMFkQ
— أسعد حسن الشيباني (@AsaadHShaibani) September 20, 2025
ハッターブ氏もこの投稿に対して、フェイスブックで以下の通り返礼した。
アスサド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者閣下は、常に新生シリアの建設における女性の役割を支持し、シリア女性の能力を信じている。
(C)青山弘之 All rights reserved.
外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスサド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、訪問中の米ワシントンDCで米国国際宗教自由委員会と会談し、諸民族・諸文化間の対話と理解を強化する方策について協議した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
『ミッリイェト』は、18日に首都ダマスカスの人民宮殿で行われた世界有数の研究機関や新聞、通信社に所属する研究者やジャーナリストらとの会談で、アフマド・シャルア暫定大統領の発言内容を伝えた。
会談に出席したウムラン研究センターのオメル・オズクズルジュク所長によると、シャルア暫定大統領は以下の通り述べた。
シリア大統領が国連総会に出席するのは60年ぶりであり、これは新たな節目だ…。シリアはもはや麻薬、難民、テロを輸出する国ではなく、麻薬取引の90%が停止し、復興が始まっていないにもかかわらず100万人の難民が帰還した。
イスラエルを信用しているのかと問われれば、答えはノーだ。イスラエルによる大統領府や国防省への攻撃は「戦争宣言」に等しい…。だが、安全保障協定を結ぶ以外に選択肢はないと述べた。ただし、イスラエルが合意を守るかどうかは別問題だ…。シリアは戦い方を知っているが、もはや戦争は望まない…。スワイダー県での事件は意図的に仕組まれた罠だ。
(シリア民主軍の分権化要求について)シリアにはすでに法律第107号によって90%の分権化が行われている…。社会は連邦制を受け入れる準備ができておらず、こうした要求は分離主義の偽装に過ぎない。
(シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官との最初の会談で、同司令官に対して)「クルド人の権利を要求するために来たのなら、その必要はない。クルド人がシリアの平等な市民であることは私の基本原則であり、あなたよりも私の方がクルド人の権利を重視している」と伝えた…。米国とトルコが支持した3月10日合意によって初めて解決の道筋ができた…。だが、シリア民主軍やクルディスタン労働者党(PKK)内の一部の派閥が合意の実施を妨害し、進展を遅らせている…。アブドゥッラ・オジャランの解散呼びかけにもかかわらず、シリア民主軍がシリア北東部の現状維持に固執し続けていることは、トルコとイラクにとっても国家安全保障上の脅威だ。
アサド体制崩壊時にトルコを説得してシリア民主軍への軍事作戦を控えさせ、交渉の機会を与えたが、12月までに統合が実現しなければトルコが軍事行動に出る可能性がある。
米国の仲介によりイスラエルと合意に達する直前まで来ており、近日中に署名が行われる可能性がある。それは1974年の合意と似たものになるが、決して関係正常化やアブラハム合意への参加を意味するものではない。
(C)青山弘之 All rights reserved.
米国土安全保障省は声明を出し、国土安全保障省(DHS)のクリスティ・ノーム長官が、シリアに対する一時保護資格(Temporary Protected Status, TPS)の指定を終了する決定を発表した。
声明によると、シリア国民は、米国から自主的に出国し帰国するために60日間の猶予が与えられる。
60日の期限が過ぎても自主的な出国手続きを開始していないTPS下のシリア国民は、逮捕および強制送還の対象となる。
DHSによる逮捕・強制送還を余儀なくされた外国人は、今後米国に戻ることは許されないという。
ジャズィーラ・チャンネルが20日に伝えたところによると、米連邦官報(Federal Register)に掲載された告示において、今回の決定で、2012年以来TPSの恩恵を受けてきた6,000人以上のシリア人が資格を失うことになる。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハマー県では、シリア人権監視団、イナブ・バラディーによると、米主導の有志連合は、県南部のジャルジースィーヤ村で空挺作戦を実施した。
作戦は2時間以上続き、上空で航空機が頻繁に飛来・旋回するのが確認された。
空挺作戦は、有志連合とアフマド・シャルア移行期政権の治安当局との連携のもとに行われ、戦闘ヘリが投入されるとともに、ジャルジースィーヤ村一帯の道路では厳重な警備が敷かれた。
この作戦により、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の1人のアブドゥルカーディル・フトラーウィーが殺害され、また、銃撃の最中に数人が負傷した。
フトラーウィーは、ダーイシュに参加したとしてレバノンのルーミエ刑務所に収監されていたが、その後アサド政権に引き渡され、軍事情報局パレスチナ支部の収容施設やダマスカス郊外県サイドナーヤー刑務所に収監されていた。
だが、アサド政権の崩壊を受けて釈放されていた。
**
この作戦に関して、米中央軍(CENTCOM)はXを通じて声明を出し、米国本土に対して直接的な脅威を及ぼしていたダーイシュの幹部工作員を殺害したと発表した。
U.S. Forces Kill Syria-Based ISIS External Operations Planner
On Sept. 19, U.S. Central Command (CENTCOM) forces conducted a raid in Syria that resulted in the death of a senior ISIS operative who posed a direct threat to the U.S. homeland.
Omar Abdul Qader was an ISIS member… pic.twitter.com/aMXiNCIHVu
— U.S. Central Command (@CENTCOM) September 19, 2025
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、同軍の軍事評議会が、各地域の軍事評議会およびその関連機関の指導者が定例会合を開催、マズルーム・アブディー総司令官と総司令部メンバーもこれに出席した。
アブディー総司令官は、シリア全体、に北東部における最新の政治・軍事情勢について説明し、3月10日の合意条項に基づきアフマド・シャルア移行期政権との交渉を継続していることを強調した。
また、現行の停戦維持の重要性を指摘、北東部を争いに誘い込もうとする挑発に乗らないことの必要性を訴えた。
会合では、シリア軍への統合計画を含む組織内部の課題も議論され、シャルア移行期政権との対話と交渉への準備態勢、関係委員会との即時調整への準備状況が確認された。
さらに、シリア民主軍が北東部をはじめとする地域の多様な構成体から成る「包括的で国民的な部隊」であることが改めて示された。
テロ対策をめぐっては、ダーイシュ(イスラーム国)によるテロ活動が北東部各所で増加していることに警鐘を鳴らし、引き続き「テロとの戦い」を継続する方針を確認、有志連合との協力を強化し、ダーイシュの完全撲滅を目指すとともに、収容施設の安全性を高めることも議題として提起された。
このほか、軍務への復帰が遅れている者に対する恩赦を発表し、社会復帰の機会を与えることを決定するとともに、部隊の質的向上や訓練強化などについて意見が交わされた。
最後に、軍事評議会は、シリアの安定と国民の安全を保障する「確固たる選択肢」として政治的解決に専念することを再確認した。
また、北東部の治安と社会的平和を守り、共存の原則に基づきすべての構成体の権利を保障する重要性を強調した。
さらに、国際社会のパートナーとの協力を継続し、安定の定着と包括的平和プロセスの推進に寄与する姿勢を改めて示した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
スワイダー県では、シリア人権監視団によると、18日深夜から19日未明にかけて、イラー村周辺で新たな停戦違反が発生、シリア軍とその支援部隊、ドゥルーズ派武装勢力の間で砲撃の応酬が行われた。
また、シリア人権監視団によると、リーマト・ハーズィム村で、内務治安部隊と部族勢力が中口径兵器による攻撃を受けた。
**
スワイダー24は、7月中旬のスワイダー県へのアフマド・シャルア移行期政権当局の侵攻に際して拉致され、消息不明となっている住民の処遇をめぐり、移行期政権当局がその多くを認めないため、交渉が行き詰まっていると伝えた。
移行期政権当局が存在を認めたのは、ダマスカス郊外県アドラー刑務所に拘束されている男性111人のみだが、情報筋によれば、行方不明となっている市民は600人以上に上るという。
(C)青山弘之 All rights reserved.
人民議会選挙高等委員会は、フェイスブックを通じて、2025年決定第22号を発出し、選挙団の暫定メンバー関する異議申立て手続きについて定め、各県に設置された支部委員会の担当判事と異議申立所の所在地を以下の通り発表した。
1. ダマスカス県:フサーム・スルターン・ハッターブ判事(委員長)/
2. ダマスカス郊外県:ムハンマド・ウマル・ハージル判事(委員長)/県大法院
3. アレッポ県:アフマド・アブドゥッラフマーン・ムハンマド判事(委員長)/県大法院
4. ヒムス県:アブドゥルハイ・タウィール判事(委員長)/県大法院
5. ハマー県:アイマン・アブドゥルガニー・ウスマーン判事(委員長)/県大法院
6. ラタキア県:ファイサル・ダーミス・シャラフッディーン判事(委員長)/県大法院
7. タルトゥース県:ムスタファー・アフマド・アブー・イーサー判事(委員長)/県大法院
8. ダルアー県:ヒクム・ウマル・ハリール判事(委員長)/県大法院
9. ダイル・ザウル県:カースィム・ハミード判事(委員長)/県大法院
10. イドリブ県:ムハンマド・バーシル・アフマド・ジャトル判事(委員長)/県大法院
11. クナイトラ県:ムハンマド・ジャブル・クライヤーン判事(委員長)/ダルアー県大法院
(C)青山弘之 All rights reserved.
ラタキア県では、内務省(フェイスブック)によると、県内務治安部隊が、前政権の国防隊司令官のバッシャール・タラール・アサド容疑者やワスィーム・アサド容疑者と親しい関係にあった国防隊幹部の1人ムンズィル・アッバース・ナースィル容疑者(大尉)を逮捕した。
**
アレッポ県では、内務省(フェイスブック)によると、県内務治安部隊が、2020年にアフリーン郡のサジュー村を標的とした爆破テロに関与したフサイン・ハーッジ・マワース容疑者を逮捕した。
**
**
ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、スバイハーン市の住宅に手榴弾が投げ込まれ、女性3人と少女2人が負傷した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスサド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、訪問先の米ワシントンDCで、クリストファー・ランドー米国務副長官と会談、二国間関係の発展の展望について協議が行われた。
**
外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ワシントンDCにあるシリア大使館にシリアの国旗を掲げた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
『フォーリン・アフェアーズ』は、「シャーム解放機構」が主導する現下のシリアが、宗派間の暴力的衝突、イスラエルによる度重なる爆撃、移行期政権内部の対立に直面しており、その混乱に拍車をかけるかたちでダーイシュ(イスラーム国)が再興を進めていると伝えたうえで、ドナルド・トランプ米政権が4月に発表した米軍撤退計画が実行され、シリア民主軍を含む現地勢力の支援が不十分なものとなれば、これに拍車がかかると警鐘を鳴らした。
そのうえで、米国は諜報支援や対テロ訓練を通じてシリア軍やシリア民主軍を支援し、ダーイシュに利するようなイスラエルによる攻撃を抑制し、有志連合にシャルア移行期政権を加え、共同訓練や作戦を強化すべきだと提言した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
AFPは速報で、シリアの外務在外居住者省筋の話として、今年(2025年)末までにイスラエルとの間で一連の合意が締結されると伝えた。
#عاجل: وزير الخارجية السوري يتوجّه إلى #واشنطن في أول زيارة رسمية (مصدر في الوزارة لفرانس برس)#فرانس_برسpic.twitter.com/Dt1tHqz7Yc
— فرانس برس بالعربية (@AFPar) September 18, 2025
AFPによると、シリアは2025年末までにイスラエルとの安全保障および軍事協定の最終合意をめざしているという。
(C)青山弘之 All rights reserved.
国連安保理は、シリア情勢への対応を協議するための第9999回会合を開催した。
会合のなかで、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、アフマド・シャルア移行期政権に関して、「真の政治改革を優先し、すべてのシリア人に奉仕する政府を築かなければならない」としたうえで、「戦争と専制の巨大な遺産に取り組んでいる」同政権に対して「必要に見合った規模での物質的援助」を行うよう呼び掛けた。
また、スワイダー県情勢をめぐっては、「いかなる解決策もシリアの主権と統一を守りつつ、ドゥルーズ派の正当かつ理解し得る恐怖に応えるものでなければならないと強調した。
さらに、イスラエルによるシリアへの攻撃については、「容認できず、停止しなければならない」と訴えた。
その後、ペデルセン特使は会合の場で「近い将来に退任する」としたうえで、アントニオ・グテーレス事務総長が自身の辞任を受理したことを明らかにした。
(C)青山弘之 All rights reserved.
中・西部シリア政治評議会(PCCWS)の調整総合関係局はフェイスブックを通じて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権のもとで選挙に向けた準備が進められている人民議会を拒否するとしたうえで、ボイコットを呼びかけた。
声明の内容は以下の通り。
我々は、事実上当局が宣伝するいわゆる「人民議会」を拒否する。この議会にはいかなる国民的・代表的な正統性も存在しない。この組織は国民の意思を反映せず、直接的にシャーム解放機構によって運営されるもので、いかなる国民的委任も欠いた非合法な移行権力の延長線上にある。
この議会が押し付けられる状況自体が、その正統性を失わせている。恐怖、殺戮装置、継続する虐殺、窒息するような経済崩壊の中で暮らす民衆が、自由な意思や真の政治参加を生み出すことはできない。いわゆる進行中の政治プロセスは、その発端からして拒否されるべきものであり、抑圧的な環境の中で行われるそれは、民衆に自己決定を許さず、表現を封じるものである。
我々は国内外の国民、特にダマスカス、沿岸地域、ヒムス、ハマーおよびその周辺地域の人々に対して、この企図を全面的に拒否し、いかなる形でも参加しないよう呼びかける。参加は、非合法の権力に正統性の覆いを与え、シリア人の願望や犠牲を反映しない強制的な現実を固定化することを意味するからである。
我々は、この議会に立候補あるいは支援という形で参加する者は、事実上の当局に加担する立場を自ら選び、シリア沿岸部などでの虐殺や人権侵害に責任を負う体制の正当化に加担することになるとみなす。この議会は国民を代表せず、それを権威づける者は国民的意思を歪め、分断を固定化する政治的・倫理的責任を負う。
正統性は自由な意思によってのみ築かれるものであり、治安機関による任命ではない。この茶番劇の一部となることを選ぶ者は、力によって押し付けられた計画の道具となることを選んだことになる。
(C)青山弘之 All rights reserved.
クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛5台からなるイスラエル軍部隊がマアラカ村に侵入し、検問所を設置、1時間後に同地から撤退した。
また、シリア人権監視団、イフバーリーヤ・チャンネルによると、イスラエル軍はアフマル丘に設置している前哨基地で、整地作業や土嚢の構築を行った。
同時に、イスラエル軍のパトロール部隊がブライカ・ダム近くの道路に検問所を設置し、民間人の通行を一時禁止した。
さらに、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の軍用車輛3台が「UN丘」として知られるカブア丘とアフマル丘の間に位置する地域から侵入し、うち2台がカブア丘に残留した。
**
一方、シリア人権監視団によると、国際連合兵力引き離し監視軍(UNDOF)のチームがアイン・ティーナ村およびその周辺の村でイスラエル軍による侵入や逮捕にかかる現地調査を行った。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県治安警察当局が、前政権下でイラン系民兵の指導者と近しい関係にあった商人のムハンマド・ジャッバーラ氏を釈放した。
ジャッバーラ氏が釈放されたマイヤーディーン市では、数十台の車輛からなる一団が彼を迎えられ、出身地のバクルス村までの道中で祝賀行進が繰り広げられた。
アレッポ県では、内務省(フェイスブック)によると、内務治安部隊の爆破テロに関与したとされるフサイン・ハーッジ・ムワース容疑者を逮捕した。
(C)青山弘之 All rights reserved.