北・東シリア地域民主自治局の支配地で聖マール・イリヤース教会での自爆テロ攻撃を非難、犠牲者を追悼するデモ:ローマ教皇レオ14世も「忌まわしい行為」と非難(2025年6月25日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるハサカ県カーミシュリー市に住むキリスト教徒たちは大規模デモ行進を行い、6月23日にダマスカス県ドゥワイラア地区の聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ攻撃を強く非難し、犠牲者遺族への連帯を表明した。

行進にはクルド人、アラブ人、北・東シリア地域民主自治局の代表者を含む数百人が参加した。

ANHAによると、またダイリーク市(マーリキーヤ市)でも、クルド人、アラブ人、アッシリア人の住民数百人がマール・ドゥードゥー教会前で同様のデモを行った。

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SANAによると、チリ外務省は声明を発表し、6月23日にダマスカス県ドゥワイラア地区の聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ攻撃に深い遺憾の意を表明した。

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SANAによると、ローマ教皇レオ14世は、バチカンのサン・ピエトロ広場で行われた週例の一般謁見の席で、マール・イリヤース教会を標的とした自爆テロ攻撃について、「忌まわしい行為」と強く非難した。

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アレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で、アフリーン郡からの国内避難民(IDPs)とアレッポ市民らがデモを行い、トルコの占領に抗議し、安全で尊厳ある帰還を要求(2025年6月24日)

ANHAによると、アレッポ県アレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で、アフリーン郡からの国内避難民(IDPs)とアレッポ市民らがデモを行い、トルコの占領に抗議し、安全で尊厳ある帰還を要求した。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるダイル・ハーフィル市の民家に強盗が押し入り、男性1人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がシュハイル村とタヤーナ村で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバーと見られる3人を逮捕した。

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アンサール・スンナ連隊は聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ攻撃がダーイシュの犯行だとするシャルア移行期政権の発表を否定、自らの関与を認める(2025年6月24日)

アクス・サイルダマス・ニュース通信などによると、アンサール・スンナ連隊を名乗るグループが、6月23日にダマスカス県ドゥワイラア地区の聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ攻撃にダーイシュ(イスラーム国)が関与していたとするアフマド・シャルア移行期政権の発表を否定、自らが実行犯であると発表した。

声明は「アンサール・スンナ連隊法務部門(2)」というテレグラムのアカウントから発信された。

その内容は以下の通り。

慈悲深く慈愛あまねくアッラーの御名において
ダマスカスのキリスト教徒は、ダアワ(布教)の権利と信徒の民を挑発し、その挑発がほのめかしを越えて、あからさまな発言となり、冗談の域を越え、深刻なものとなり、彼らがダアワの根本原則を冒涜し、信徒の民の聖域を踏みにじった。そのうえ、彼らは、恩恵への感謝を忘れて、これを否定し、理性ある思慮を欲望に溺れる愚かさとすり替えた。これを受けて、「兄弟である殉教者ムハンマド・ザイヌルアービディーン・アブー・ウスマーン(アッラーが彼を受け容れんことを)」が、ダマスカス市内のドゥワイラア地区にあるマール・イリヤース教会を爆破し、数十人を死傷させた。
我々は、ジャウラーニー政府のメディアの発表が事実無根、証拠のないでっち上げで、理性の尺度において成り立たないものであることを確認する。それは、シャーム(シリア)の民の知性を侮る陳腐な誤報であり、絶望的に幻想を拡散しようとする試みに過ぎない。また、そのようなごまかしが通用する時代ではもはやない。
我々は(アッラーの御恵みをもって)、健やかで強固な状況にあり、中傷者たちの噂にも動揺せず、偽証者たちのくだらない発言によって揺らぐこともない。虚偽が一つの嘘によって高まるなどと考える者は、洞察によって裏切られ、その言葉によって欺かれる。
我々は断言する(これが最後の言葉である)。今後はお前たちに猶予を与えることはない。お前たちの油断に憐れみをかけることもない。我々の兵士たちは殉教者たちであり、特攻自爆戦闘員(インギマーシー)であり、万全の装備、準備、人員、そして揺らぎのない拠点を整えている。我々の隊列は退行を知らない。改悛者には悔い改めの門がいまだ開かれている。ゆえに、それが閉ざされる前に急ぐがよい。我々が進めば、振り返ることなく、打撃を加えれば、容赦はしない。
「不義を行った者たちは、どんな変り方で、移り変っていくかを、やがて知ることになろう」(詩人たちの章227節)。
万物の主であるアッラーに讃えあれ。

 

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なお、アンサール・スンナ連隊法務部門は別のテレグラムを通じても情報を発信している。

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ダイル・ザウル県ダルナジュ村でダーイシュのスリーパーセルがブーハサン部族の有力者1人を含む2人を銃撃し殺害(2025年6月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダルナジュ村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがブーハサン部族の有力者1人を含む2人を銃撃し殺害した。

ANHAによると、死亡したのは。アカイダート部族の有力者であるナジュム・アブドゥッラー・ナジャルス氏およびその同行者1人。

ANHAによると、これに関して、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の総司令部は、ダイル・ザウル県のダルナジュ村にある検問所に対してRPG弾で攻撃を行ったダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを同部隊が撃退したと発表した。

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ANHAによると、ラッカ県のラッカ市で北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が麻薬を所持していた容疑者1人を逮捕した。

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ANHAによると:アサーイシュはまた、ラッカ地区(ラッカ県ラッカ市)とジャズィーラ地区(ハサカ県)で麻薬密売グループを摘発、麻薬などを押収した。

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日本、ロシアなどが聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ爆破事件を非難:北・東シリア地域民主自治局で活動する33の政治組織からなるクルディスタン国民大会はテロの責任はシャルア移行期政権にあると非難(2025年6月23日)

シリア日本大使館は、6月22日にダマスカスドゥワイラア地区の聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ爆破事件に関して、Xを通じて、強く非難するとしたうえで、犠牲者に深い哀悼の意を表するとともに、負傷者、ご遺族、そしてシリア国民にお見舞いの言葉を送った。

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タス通信によると、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、事件を非難、犠牲者の家族に哀悼の意を示した。

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a href=”https://www.sana.sy/” target=”_blank”>SANAによると、6月22日にダマスカスドゥワイラア地区の聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ爆破事件について、ムハンマド・アンジャラーニー地方行政環境大臣、社会平和維持高等委員会のハサン・スーファーン委員(シャーム自由人イスラーム運動元司令官、シリア解放戦線元司令官)、ムハンマド・サーミフ・ハーミド・スポーツ青年大臣ムスタファー・アブドゥッラッザーク公共事業住宅大臣アブドゥッラヒーム・アトゥーン大統領府宗教問題顧問室の室長アンティオキアおよび全東方ギリシャ正教総主教庁。シリア・アラブ共和国の大ムフティーウサーマ・リファーイー師は、Xなどを通じて非難した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局においても、シリア民主評議会シリア・スリヤーニ連合スィタール大会、民主社会組織連合、クルディスタン平和民主党、民主平和大会などが声明を通じて事件を非難した。

また、クルディスタン国民大会(KNK)に加盟する民主統一党(PYD)など33の政治組織が共同声明を発表し、非難の意を示すとともに、事件の全責任はアフマド・シャルア移行期政権にあると批判、事件を3月に沿岸部で発生したアラウィー派住民らへの虐殺の延長線上にあると断じたうえで、再発防止のためにすべての宗派・民族を代表する包括的な国民会議の開催、移行統治機構の設置などを求めた。

ステファノ・ラファニャン駐シリア・イタリア大使、エジプトのコプト正教会およびカトリック教会世界イスラーム連盟(MWL)クウェート外務省、レバノンのマロン派のブトルス・ラーイー総大司教、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、アラブ連盟のアフマド・アブー・ガイト事務総長、湾岸協力会議(GCC)欧州連合(EU)、エジプトのウサーマ・アズハリー宗教問題大臣アラブ議会イエメン外務省ギリシャ外務省アゼルバイジャン外務省、国連教育科学文化機関(UNECSO)のオードレ・アズレ事務局長、ドイツのヨハン・ファーディフォル外務大臣スペイン外務省アラブ内務大臣評議会、なども、Xなどを通じて、攻撃を非難、犠牲者と負傷者に哀悼の意を表した。

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ハサカ県のフール・キャンプに収容されていたイラク人239世帯944人とアリーシャ・キャンプに収容されていたダイル・ザウル県からの国内避難民(IDPs)244人が帰還(2025年6月22日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局は、イラク国民議会の治安移民避難民委員会と連携してハサカ県のフール・キャンプに収容されていたイラク人239世帯944人をイラクに輸送した。

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ハサカ県では、アリーシャ・キャンプに収容されていたダイル・ザウル県からの国内避難民(IDPs)244人が帰還した。

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ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは本日、アレッポ県のティシュリーン・ダムでのトルコ軍およびその「傭兵」(シリア国民軍)との攻防戦で負傷していた兵士3人が死亡したと新手に発表した。

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ダマスカス県の聖マール・イリヤース教会を狙った爆破テロ攻撃が発生:内務省はダーイシュの犯行と断じる(2025年6月22日)

SANAによると、ダマスカス県のドゥワイラア地区にある聖マール・イリヤース教会を狙った爆破テロ攻撃が発生した。


内務省がFacebookを通じて以下の通り発表した。

ダマスカス県ドゥワイラア地区にある聖マール・イリヤース教会に、テロ組織ダーイシュ(イスラーム国)の自爆犯が侵入し、発砲したのち、自爆ベストで自爆した。
初期情報によると、複数の民間人が殉職・負傷、治安部隊が現場に急行して一帯を封鎖した。専門チームが事件現場で証拠収集と捜査を開始した。

緊急治安対策の一環として、ダマスカス県のサーマ・ムハンマド・ハイル・アーティカ治安総局長(准将)が聖マール・イリヤース教会の爆発現場を視察し、初動調査の進捗を確認した。

ダマスカス県の聖マール・イリヤース教会を標的としたテロ爆破事件の犠牲者の遺族に対し、深い哀悼の意を表する。内務省の専門チームはすでに事件の背景解明と詳細な調査を開始している。
こうしたテロ行為はシリア国家の社会的平和の実現を阻むことはなく、シリア国民が一致団結して安定を守るという選択を妨げることはできない。

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SANAによると、外務在外居住者省は、シリア駐在の各国大使および外交・領事団長に対して、事件現場を、同省の許可なしに訪問しないよう要請した。

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SANAによると、ハムザ・ムスタファー情報大臣はXを通じて、事件を強く非難し、犠牲者の遺族に深い哀悼の意を表した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局は、声明を出し、事件を強く非難した。

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ANHAによると、シリア・ムスタクバル党とシリア女性評議会も声明を出し、事件を厳しく非難した。

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ANHAによると、シリア民主軍は声明を出し、事件を「シリア国民に対する攻撃」、「シリア人に共通の敵」と非難した。

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SANAによると、レバノンのナウワーフ・サラーム首相は事件をもっとも強い言葉で非難し、多くの無辜の犠牲者が出たことに哀悼の意を表した。

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SANAによると、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、事件についてもっとも強い言葉で非難し、多数の民間人が死傷したことに深い憤りを表明した。

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SANAによると、在シリア・ドイツ大使館は事件をもっとも強い言葉で非難した。

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SANAによると、UAEの外務省は事件について激しい非難と深い憤りを表明した。

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トーマス・バラック在トルコ米大使兼シリア担当特使はXを通じて事件を非難し、不安と恐怖を拡散させようとする者たちに立ち向かうシリア政府を引き続き支援すると表明した。

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SANAによると、イラク外務省は事件を強い表現で非難する声明を発表した。

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SANAによると、フランス外務省は事件をもっとも強い言葉で非難すると表明した。

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SANAによると、カタール外務省は事件をもっとも強い言葉で非難し、強い憤りを表明すると発表した。

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SANAによると、ヨルダン外務省は事件をもっとも強い表現で非難した。

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SANAによると、バーレーン外務省は事件に対して強い非難と深い哀悼の意を表明した。

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SANAによると、ベルギー外務省は事件を強い非難の意を表明した。

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SANAによるとレバノンのジョゼフ・アウン大統領は、事件を強く非難した。

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スワイダー市で6月17日から開催されていた総会がシャルア移行期政権に対する勧告に合意し、閉会(2025年6月21日)

イナブ・バラディーなどによると、スワイダー県スワイダー市で6月17日から開催されていた総会が、アフマド・シャルア移行期政権に対する勧告に合意し、閉会した。

勧告は以下3つの主要な軸からなる。

1. 政治方針

  • シリアの国土と国民の統一という国家原則の再確認
  • スワイダー県住民のシリア国家全体への統合と関与の促進
  • いかなる外国からの干渉にも反対し、国家主権と独立意思の尊重
  • 国旗の掲揚をすべての政府機関に義務づけ、宗教的シンボルは礼拝所内に限定
  • 文民国家、正義、法、権利を保障する国家を建設するため、すべてのシリア人およびシャルア移行期政権と協力
  • 国家の形態(中央集権・地方分権など)に関しては、将来、制憲議会または国会ですべてのシリア人の参加のもとに決定するものとし、暫定措置として2011年法第107号(地方行政法)の修正適用を提案
  • 移行期政権との権利、義務、市民権の原則に基づく均衡関係の構築
  • 総会で選出された事務局は専門委員会を通じて移行期政権および関係省庁と連絡を取り、スワイダー県に関する重要課題の解決を図る
  • 国民対話の呼びかけ
  • 憲法宣言の見直し、シリア国民の願いに応える現代的で先進的な恒久憲法を起草する憲法制定
  • 委員会の設置に取り組むこと、そして最終的に議会選挙の実施につなげること
  • 市民社会の活性化、女性・若者の参画、政党法の制定、政治活動の制度化の必要性

2.生活・サービス

  • スワイダー県内の生活・公共サービス問題への対処と尊厳ある生活の保障
  • 停止中の「巡礼街道整備プロジェクト」の再開(地元雇用と投資の促進)
  • 給与・賃金の改善要求(全国的な共通要求)
  • 不当解雇された職員の補償、2015年12月8日以降に退役した兵士の年金支給(個人の権利として保障)
  • 農業支援、化学肥料・設備の輸入、農産品輸出、井戸掘削などの法的整備
  • 保健、水道、電力、衛生、戸籍・入国管理などの公共機関の再活性化と有能な人材による管理、汚職幹部の再登用防止
  • 大学生の安全な通学・居住・学習環境の確保、過去の治安問題の再発防止、学業損失の補填

3.社会的和解と平和の構築

  • 地元出身者による警察署と司法警察の強化と装備の整備
  • 宗派対立や扇動的言説の禁止と刑事責任の追及
  • 最近のスワイダー県で発生した一連の事件に関する透明な調査の実施
  • 武器の無秩序拡散や違法武装集団の取り締まり、5月1日合意(移行期政府・地元勢力・宗教指導者間の合意)の履行
  • ダルアー県、ダマスカス郊外県との地域連携と対話強化、国民的な包括的和解プロセスの基盤構築
  • 移行期正義の実施と加害者の法的責任追及(ただし報復に基づく正義ではなく、平和の維持を目的とした真の正義の実現)

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ダマスカス県ルクンッディーン区で、行方不明者の家族たちが抗議のデモを実施し、家族の消息を明らかにするよう要求:イドリブ県のカラーマ・キャンプ群で住民らが緊急支援を求めて抗議デモ(2025年6月21日)

シリア人権監視団によると、ダマスカス県のルクンッディーン区で、行方不明者の家族たちが抗議のデモを実施し、家族の消息を明らかにするよう要求した。

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シリア人権監視団によると、イドリブ県では、カラーマ国内避難民(IDPs)キャンプ群で、住民らが緊急支援を求めて抗議デモを行った。

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シリア人権監視団によると、ハマー県では、ハマー市のアースィー広場で、前日、前々日に続いてデモが発生し、参加者らは「シャッビーハ」の排除と「革命家」とされる人々の釈放を要求した。

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ダイル・ザウル県シュハイル村にあるアサーイシュの検問所がダーイシュのスリーパーセルの襲撃を撃退(2025年6月21日)

ANHAによると、ダイル・ザウル県では、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターが21日晩に、シュハイル村の検問所がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受けたが、アサーイシュがこれを迎撃、撃退したと発表した。

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ラッカ県では、ハウィージャト・スワーフィー村付近で、身元不明の2体の遺体が発見された。

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シャルア移行期政権、北・東シリア地域民主自治局の両支配地域で修了試験開始:ダルアー県で試験関連書類を運搬中の車輌が襲撃を受ける(2025年6月21日)

SANAによると、アフマド・シャルア移行期政権の支配地域で、一般および宗教基礎教育修了試験、職業高校(工業・商業・女子)修了試験が開始された。
試験期間は、一般および宗教基礎教育修了試験が7月9日、職業高校(工業・商業・女子)修了試験が7月10日まで。

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SANAによると、通信通信情報技術と教育養育省は共同声明を発表し、試験会場周辺地域において一時的な通信遮断措置を行うとして、その実施日程を明らかにした。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配地各所で、同自治局教育養育委員会とアフマド・シャルア移行期政権の教育養育省との共同合意に基づき、国連児童基金(UNICEF)の支援のもと、中等教育修了試験が実施された。

試験は前政権のカリキュラムに基づくもので、ジャズィーラ地区(ハサカ県)、ダイル・ザウル地区(ダイル・ザウル県)、ラッカ地区(ラッカ県ラッカ市)、タブカ地区(同タブカ市)、ユーフラテス地区(アレッポ県北部)の複数の試験会場で、26,445人の生徒が受験した

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シリア人権監視団によると、ダルアー県では、ヤードゥーダ村とムザイリーブ町を結ぶ街道で、修了試験の試験・解答用紙を運んでいた治安当局の車輌が武装グループに襲撃され、銃撃戦が発生、武装グループのメンバー1人が死亡した。

車輌は、西ダルアーのシャジャラ町の教育センターの試験関連文書を運搬中だった。

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北・東シリア地域民主自治局の社会問題労働委員会共同副委員長は、避難民・強制移住者数千人の帰還を円滑にするため、シャルア移行期政権に対し効果的な協力と明確な帰還メカニズムの策定を要請(2025年6月20日)

北・東シリア地域民主自治局のシャイフムース・アフマド社会問題労働委員会共同副委員長は、ANHAのインタビューに応じ、そのなかで国内各地の避難民・強制移住者数千人の帰還を円滑にするため、アフマド・シャルア移行期政権に対し、効果的な協力と明確な帰還メカニズムの策定を要請した。

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シリア民主軍のアブディー総司令官はトルコの『イェニ・オズギュル・ポリティカ』紙のインタビューに応じる(2025年6月19日)

シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、トルコの『イェニ・オズギュル・ポリティカ』紙のインタビューに応じた。


インタビューの要旨は以下の通り。

北・東シリアでは14年間にわたり、共同生活・平和・共存を重視する統治モデルが築かれてきた。
このモデルを全シリアに広げることが必要であり、政治的闘争を通じて実現されるべきである。
2025年4月に開催された「ロジャヴァ・クルディスタンにおけるクルドの統一と立場の一致に関する会議(コンファレンス)」は歴史的意義を持ち、クルド諸組織が団結する契機となった。
会議ではアフマド・シャルア移行期政権との対話に向けたクルド人代表団の結成が決定された。
「3月10日合意」に基づき、非中央集権的な新憲法とクルドの地位について、シャルア移行期政権と交渉を行っている。
シリア民主軍は将来的に新シリア軍の一部となることを目指し、共同軍事委員会を通じた統合作業を進めている。
ドゥルーズ派やアラウィー派と連携し、彼らの権利保障を支持している。
憲法において、すべての民族・宗教が平等に権利を保障されるべきである。
北・東シリア地域は女性主導の体制を特徴とし、新生シリアでも女性の権利と役割が明確に保証されるべきである。
女性なしに新たなシリア国家の建設は不可能である。
トルコが依然として占領を続けるアレッポ県北部、ラッカ県、ハサカ県などに住民が帰還するには、トルコが支援する武装勢力の撤退と安全確保が不可欠である。
現在、帰還と地域行政の再建に向けた準備を行っている。
イスラエルとイランの衝突に対しては対話と交渉を支持し、武力ではなく平和的手段を推奨する。
国際社会との協力は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を通じて確立した。
トルコとの現下の停戦を恒久的な和平へと発展させたい。

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北・東シリア民主自治局の執行評議会は決定第136号を発出しカーミシュリー国際空港の管理・運営を一方的に宣言(2025年6月19日)

北・東シリア民主自治局の執行評議会は決定第136号を発出し、自治局が実効支配するハサカ県のカーミシュリー国際空港を管理するための総合管理局を新設することを決定した。

決定第136号の主な内容は以下の通り。

  • カーミシュロー(カーミシュリー)国際空港総合管理局を新設する
  • 北・東シリア民主自治局の執行評議会が行政・財務両面において同管理局を所轄する
  • 空港の運営、財務、人員配置を法的手続きに沿って行う

なお、イナブ・バラディーによると、これに先立ち、北・東シリア地域民主自治局は、5月17日に空港の出入口を補修し、到着・出発ロビーに、アラビア語、クルド語、英語、アッシリア語の4言語による案内板を設置していた。

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ダイル・ザウル県ブーカマール市で、ダーイシュのスリーパーセルに所属すると見られるオートバイに乗った武装グループが、呪術を行っていたとされる女性2人を殺害(2025年6月19日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が18日深夜から19日未明にかけてシリア民主軍とともに、カラーマ村で特殊空挺作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の武器輸送部門の責任者1人を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに所属すると見られるオートバイに乗った武装グループが、呪術を行っていたとされる女性2人を殺害した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の麻薬撲滅部隊が緊急対応部隊(HAT)とともに、ハサカ県ハサカ市のアズィーズィーヤ地区、ヌシューワ地区、グワイラーン地区で大規模な治安作戦を実施し、麻薬密輸グループのメンバー10人を逮捕し、大量の麻薬類、武器、通信機器、薬物使用器具を押収した。

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北・東シリア地域民主自治局のエネルギー委員会とシャルア移行期政権のエネルギー省は、ユーフラテス・ダムの保護と地域のエネルギー需要の確保を目的として、エネルギー分野における協力強化のための合意を交わす(2025年6月19日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局のエネルギー委員会と、アフマド・シャルア移行期政権のエネルギー省は、ユーフラテス・ダムの保護と地域のエネルギー需要の確保を目的として、エネルギー分野における協力強化のための合意に達した。
この合意は、アレッポ市で開催されたエネルギー委員会のズィヤード・ルストゥム共同委員長を団長とする北・東シリア地域民主自治局の代表団と、アフマド移行期政府のエネルギー省の代表との会合で成立した。

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米主導の有志連合は、ラッカ市当局に対してラッカ市北の穀物サイロに設置されている刑務所に収容されていたダーイシュの戦闘員の移送が完了したことを受けて、サイロに至る橋を再開するよう要請(2025年6月18日)

ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、ダイル・ザウル県のムハイミーダ村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが同地の民政評議会の車を襲撃、職員1人を殺害したと発表した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、麻薬撲滅部隊がアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で特殊作戦を実施し、麻薬密売グループのメンバー複数を逮捕、武器などを押収した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合は、北・東シリア地域民主自治局のラッカ市当局に対して、ラッカ市北の穀物サイロに設置されている刑務所に収容されていたダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員の移送が完了したことを受けて、サイロに至る橋を再開するよう要請した。

この橋は、閉鎖されてから4年以上が経過していた。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ムハイミーダ村でシリア民主軍の兵士1人を殺害(2025年6月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の麻薬撲滅部隊がハサカ市で麻薬密売グループのメンバー多数を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの武装グループが、ムハイミーダ村でシリア民主軍の兵士1人を襲撃し、殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、フワイジャト・ウカイラシー村で若い男性が何者かに銃で撃たれて死亡、遺体で発見された。

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スワイダー市で、政治勢力の代表者や活動家、市民団体などの呼びかけにより、総会が開催され、シャルア暫定大統領との連携や関係調整などを目的とする事務局を発足(2025年6月17日)

イナブ・バラディースワイダー24などによると、スワイダー県スワイダー市で、政治勢力の代表者や活動家、市民団体などの呼びかけにより、総会が開催された。

総会には、ドゥルーズ派の宗教的指導者(シャイフ・アクル)のユースフ・ジャルブーウ師とハンムード・ハンナーウィー師、ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ハジュリー師の代表、キリスト教徒代表らの約120人が出席した。

2回の討議セッションから構成された大会では、事務局の発足が決定された。

会議のコーディネーターでもあるマイサー・アブドゥッラー氏によると、事務局は、アフマド・シャルア暫定大統領との連携や関係調整、国家建設への主体的参加を任務とし、メンバーの選出作業が現在進行中だという。

また、同事務局にはシャルア移行期内閣と連携するための複数の委員会も設置された。

農業技師組合の代表として会議に出席したダーヒー・ディブス氏によれば、事務局は計31名のメンバーから構成される予定で、うち6人は女性、8人は若者であり、他は政治家だという。

アブドゥッラー氏によると、大会では、国家の形態などに関する議論が行われ、参加者は、国家を宗教的・イデオロギー的な色に染めるべきではなく、法と制度に基づくべきである点で一致、分権制については、その採否を画定することが時期尚早とする意見もあったが、国家の将来の形は全国的な合意で決まるべきだという点では共通の認識があったという。

そのうえで、同氏は、シリアの統治形態が、宗派や特定の県、現在の移行政権が決定するものではなく、シリア国民全体の意思によって決められるべきであると強調した。

 

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一方、尊厳の男たち運動とハサン・アトラシュ氏は大会への参加を見合わせた。

このうち、アトラシュ氏の不参加は、大会冒頭で名前が紹介されなかったことが理由である一方、尊厳の男たち運動は声明で、総会に来賓として招待を受けたことで、発言権も投票権も与えられなかったために、参加を拒否したと発表した。

アサーイシュはラッカ県タブカ市で武器・麻薬密輸グループのメンバー多数を逮捕、大量の麻薬を押収(2025年6月16日)

ANHAによると、ラッカ県では、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、タブカ市で武器・麻薬密輸グループのメンバー多数を逮捕、大量の麻薬を押収した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍と米主導の有志連合の監視のもと、ラッカ中央刑務所に収容されていたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー多数が同市北のアクターン刑務所に移送された。

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ハサカ県のフール・キャンプに収容されていた国内避難民(IDPs)42世帯178人がアレッポ市に帰還(2025年6月15日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプに収容されていたアレッポ市からの国内避難民(IDPs)42世帯178人が、同自治局が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などと連携して推し進める避難民の自発的帰還に向けた取り組みの一環として、「希望の船団」と名付けられた旅客バスに乗って、アレッポ市に向かった。

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アサーイシュはハサカ市とラッカ市で麻薬密輸グループのメンバー3人を逮捕(2025年6月15日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、ハサカ県のハサカ市とラッカ県のラッカ市で麻薬密輸グループのメンバー3人を逮捕したと発表した。

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シリア民主軍が米主導の有志連合と連携してダイル・ザウル県シュハイル村を強襲し、ダーイシュのスリーパーセルのメンバー1人を逮捕(2025年6月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が米主導の有志連合と連携して、シュハイル村を強襲し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー1人を逮捕した。

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ヒムス市のカラム・ルーズ地区とガッサーニーヤ村でムルシド派の住民が大規模抗議デモ(2025年6月14日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のカラム・ルーズ地区と県南西部のガッサーニーヤ村でムルシド派の住民が抗議するデモを行い、数千人が参加した。

抗議行動は、ヒムス市アダウィーヤ地区にある発電用電力供給装置の配給事務所で勤務していたハーディー・ムハンマド・カースィム氏とムハンマド・ワリード・ダルウィーシュ氏の2人が13日に誘拐され、その後殺害された事件を受けたもの。

武装グループは、2人が働いていた事務所を襲撃し、室内の備品を破壊したうえ、バイク1台、ノートパソコン、現金を奪って逃走した。

2人の遺体は、ヒムス市ハーリディーヤ地区の診療所の裏手で発見され、ザフラー病院に搬送された。

検視の結果、ムハンマド氏は頭部と胸部に銃弾を受けており、ハーディー氏も頭部と鎖骨上部に銃弾を受けていたことが判明した。いずれの遺体に明らかな拷問・暴行の痕が残されていた。

デモ参加者は、ヒムス県治安当局に対し、犯人の身元を明らかにし、正義のもとで裁くよう要求した。

また、ムルシド派の住民に対して繰り返される人権侵害を即刻停止し、彼らに必要な保護を提供するよう強く求めた。

過去数ヵ月間、ムルシド派の住民たちは国内各地で座り込みデモを繰り返し、彼らの宗教的聖域に対する攻撃の激化に抗議している。

なお、アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降、ムルシド派60人以上が殺害されたことが記録されている。

ムルシド派は1923年にイマーム・サルマーン・ムルシドによって創設された新興宗派。

平和主義と非暴力の立場で知られている。長年にわたって社会的に疎外や差別を受けてきたが、紛争や敵対行動に関与した例は記録されていない。

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北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がラッカ市スィナーア地区で治安作戦を実施し、密輸業者1人を殺害、複数を逮捕(2025年6月13日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がラッカ市スィナーア地区で治安作戦を実施し、密輸業者1人を殺害、複数を逮捕した。

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ロイター通信:ダーイシュはシリアとイラクで戦闘員の再組織、標的の選定、武器の分配、リクルートや宣伝活動を再開している(2025年6月12日)

ロイター通信は、シリア、イラク、米国、欧州の20人以上の安全保障・政治関係者や外交官に取材、ダーイシュ(イスラーム国)が戦闘員の再組織、標的の選定、武器の分配、リクルートや宣伝活動を再開しているとして復活の可能性に警鐘を鳴らしていると伝えた。

記事では、ダーイシュが、シリアとイラクで戦闘員の再活性化を開始しているとしたうえで、外国人戦闘員がシリアに渡航し、武装組織に加わる可能性があることに対し、懸念が高まっているとしている。
また、複数の国の諜報機関は、過去数ヵ月で少数の外国人戦闘員が欧州からシリアに向かうのを初めて確認したが、それがダーイシュによる勧誘か、別組織によるものかは判明していないという。

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首都ダマスカスのウマウィーイーン広場で、社会平和維持高等委員会のハサン・スーファーン委員の10日の記者会見に反発する活動家らが戦争犯罪の加害者の責任追及を求めるデモ(2025年6月12日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ウマウィーイーン広場で、シリアでの戦争犯罪の加害者の責任追及を求めるとともに、社会平和維持高等委員会のハサン・スーファーン委員(シャーム自由人イスラーム運動元司令官、シリア解放戦線元司令官)による6月10日の記者会見を、人権侵害の正当化や加害者のイメージ洗浄の試みであるとして非難した。

これと関連して、行方不明者の家族や人権活動家らも、同様の要求を掲げて首都ダマスカスの司法省前で抗議行動を行った。

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米中央軍は6月10日にシリア北西部で精密爆撃を実施し、シリアを拠点とするダーイシュ(イスラーム国)の幹部の1人のラヒム・ボエフ容疑者を殺害したと発表(2025年6月12日)

米中央軍はXを通じて、6月10日にシリア北西部で精密爆撃を実施し、シリアを拠点とするダーイシュ(イスラーム国)の幹部の1人で、米国および協力国の市民らを狙った対外作戦の立案に関与していたラヒム・ボエフ容疑者を殺害したと発表した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がシリア民主軍の支援を受けて、11日深夜から12日未明にかけて県北部でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーがいると思われる拠点1ヵ所への空挺作戦を実施、3人を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けて、シュハイル村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバーと見られる男性1人を逮捕した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市で何者かが若い男性1人を銃で撃ち殺害した。

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ダイル・ザウル県のビシュリー山周辺の砂漠地帯で、米主導の有志連合がシリア自由軍の部隊とともにダーイシュの拠点1ヵ所に対して空挺作戦を実施し、ダーイシュの司令官多数を殺害(2025年6月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県西部のビシュリー山周辺の砂漠地帯で、米主導の有志連合が、アフマド・シャルア移行期政権の国防省に合流したシリア自由軍の部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点1ヵ所に対して空挺作戦を実施し、ダーイシュの司令官多数を殺害した。

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ヒムス県タッル・カラフ市で内務省総合治安局隊員5人が武装グループで襲撃で死傷する一方、同市近郊の村が襲撃を受けアラウィー派の住民5人死亡:ダマスカス郊外県アシュラフィーヤト・サフナーヤー市でもドゥルー派5人逮捕(2025年6月11日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、10日深夜から11日未明にかけて、タッル・カラフ市にある内務省総合治安局の検問所が武装グループの襲撃を受けて激しい戦闘となり、隊員1人が死亡、4人が負傷した。


検問所を襲撃したは、国境地帯の治安対策強化をめぐって総合治安局と対立していたアブー・アラマイン・ハズーリー氏が率いるグループ、フサイン・ヌアイミー氏が率いるグループ、ジャースィム・ミスリー氏が率いるグループ。

この事件を受けるかたちで、複数の地元武装グループがタッル・カラフ市近郊のバールーハ村で民家複数件を襲撃し、アラウィー派の住民5人を殺害した。

一方、旧シリア軍防空部隊の退役士官のユースフ・マフムード・サーリーン氏(62歳)が正体不明の武装グループによって拉致され、その後マサーキン・イッディハール地区で遺体で発見された。

また、バーバー・アムル地区でも、防空部隊の退役士官のハイサム・マフムード氏(75歳)が即決処刑され、遺体で発見された。

このほか、シーン町でアフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の予備部隊がオートバイで職場に向かう途中だったアラウィー派の18歳の青年を検問所で殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局のパトロール部隊がジャブラ市内各所でアラウィー派の青年ら5人を逮捕した。

また、内務省総合治安局がアイン・バイダー町で同局の車輌を撮影しようとしたとして14歳の子どもを逮捕した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハフィール・ファウカー村で、「ハタル」の名で知られる前政権の協力者の男性が何者かによって殺害された。

またマアリーン村のタバコなどを販売している商店を武装グループが襲撃し、中にいた住民1人が死亡した。

一方、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市近くに設置されている内務省総合治安局の検問所で、ドゥルーズ派の若い男性3人がレバノンに向かおうとしていたところを逮捕され、暴行を受けた。

また、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市では、同市のナースィル・ハンナーウィー治安委員会議長が「シャーム解放機構の支持者」として知られる「シャイフ・アブー・スィヤーフ」なる人物が率いる武装グループによって誘拐された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アラウィー派が住むトゥライスィーヤ村の井戸で、前政権時代に殺害されたと見られる住民の遺体10体以上が発見された。

また、トゥルクマーン・ムーサー村の商店に向かってオートバイに乗った2人組の武装グループが銃を発砲し、中にいた若い男性1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハッダーディーン地区で、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団の元メンバー1人が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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スワイダー県では、スワイダー24によると、スワイダー市のマクース地区で部族どうしの発砲事件が発生し、複数の民家で火災が発生した。

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