マーリア作戦司令室はダーイシュ(イスラーム国)とシリア民主軍双方との対決を呼びかける(2016年1月5日)

マーリア作戦司令室は声明を出し、アレッポ県北部のすべての武装集団に対して、ダーイシュ(イスラーム国)だけでなく、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対抗し、「アレッポ北部郊外の戦略的重要性を鑑み、不足している装備を早急に供給し、真空を埋める」よう呼びかけた。

同声明によると、米国が最近になって支援を強めているシリア民主軍は、マーリア作戦司令室がダーイシュの進軍を食い止めるやいなや、ロシア、イランの支援のもとアレッポ県北部(アアザーズ市一帯)で活動を活発化させたという。

AFP, January 5, 2016、AP, January 5, 2016、ARA News, January 5, 2016、Champress, January 5, 2016、al-Hayat, January 6, 2016、Iraqi News, January 5, 2016、Kull-na Shuraka’, January 5, 2016、al-Mada Press, January 5, 2016、Naharnet, January 5, 2016、NNA, January 5, 2016、Reuters, January 5, 2016、SANA, January 5, 2016、UPI, January 5, 2016などをもとに作成。

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国連・化学兵器禁止機関合同調査団は、シリア政府の主張を裏付けるかたちでサリン・ガス、ないしはそれに類する有毒ガスが使用されていたことを確認(2016年1月5日)

AFP(1月5日付)などによると、シリアでの化学兵器使用に関する国連・化学兵器禁止機関合同調査団は、シリア政府の申告に基づく調査で、サリン・ガス、ないしはそれに類する有毒ガスが使用されていたことを確認した、と12月29日に国連に提出された最新報告書において明らかにした。

調査は、シリア政府の申告に基づき、有毒ガスが使用されたとされる11件の事件を対象として行われが、報告書ではこれらの事件の発生場所については触れていない。

報告書によると、被害者とされる複数人の血液サンプルの分析からサリン・ガス、ないしはそれに類する物質の使用が確認されたが、これらの有毒物質の使用時期や状況についてはさらなる調査が必要だとしている。

シリア政府は、シリア国内各所で反体制武装集団が化学兵器を使用したとし、国連に対して報告を行ってきた。

AFP, January 5, 2016、AP, January 5, 2016、ARA News, January 5, 2016、Champress, January 5, 2016、al-Hayat, January 6, 2016、Iraqi News, January 5, 2016、Kull-na Shuraka’, January 5, 2016、al-Mada Press, January 5, 2016、Naharnet, January 5, 2016、NNA, January 5, 2016、Reuters, January 5, 2016、SANA, January 5, 2016、UPI, January 5, 2016などをもとに作成。

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反体制派代表団人選を担当する最高交渉委員会のヒジャーブ元首相はサウジアラビアの意向に沿うかたちで「外国の干渉」を拒否する一方、シリア国家建設潮流のフサイン代表は委員会を脱会(2016年1月5日)

反体制派統一代表団人選を担当する最高交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相は、サウジアラビアの首都リヤドで3、4日の2日間にわたって開かれた会合で代表団の人選などについて協議したと声明で発表した。

ヒジャーブ元首相によると、会合では「適性や能力に基づいた交渉団の人選により、専門的な基準、現時点での諸要件、シリア国民が直面する脅威の規模に対応する」ことなどが検討された。

そのうえで、会合は、①シリアの国土保全、②軍・治安機関の再編を通じた国家機関の維持、③あらゆる形態のテロ拒否、④アサドと現体制の幹部を排除し、シリア国民のすべての階層を代表する多元的な体制の樹立を、「対話プロセスにおいて交渉不可能な「レッド・ライン」とすることを確認した。

また、対話プロセスに向けた調整を行う前に、国連安保理決議第2254号の第12、13項において確認された都市などへの包囲解除と人道支援、すべての逮捕者の釈放、民間人に対する空爆・砲撃の停止の必要を改めて強調した。

ヒジャーブ元首相はまたリヤドで、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談し、最高交渉委員会の会合の結果を伝えるとともに、反体制派統一代表団の人選への外国の干渉を拒否するとの意思を表明した。

『ハヤート』(1月6日付)が伝えた。

なお、『ハヤート』(1月7日付)によると、会合には31人が出席、シリア革命反体制勢力国民連立初代代表で無所属活動家のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏、シャーム自由人イスラーム運動のラビーブ・ナッハース氏、そしてシリア国家建設のルワイユ・フサイン代表は欠席した。

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『ハヤート』(1月7日付)によると、デミストゥラ共同特別代表と最高交渉委員会の会合は2ラウンドにわたり行われた。

第1ラウンドは、最高交渉委員会が統一代表団メンバー候補者のリストをデミストゥラ共同代表に提出する前にシリア政府がリストをあらかじめ精査することを要望し、武装集団の代表の参加を拒否していることが争点となった。

これに関して、デミストゥラ共同特別代表は、最高交渉委員会が作成した候補者リストをそのまま受け取り、会合に参加していないそのほかの反体制派の意見を集約するための「別の手段」を検討することを決定したという。

また、シリア政府と反体制派統一代表団メンバーの名簿に関しては、デミストゥラ共同特別代表が候補者名簿を受け取ったうえで、それぞれに開示し、その人選に対する拒否権の発動は認めないことを決定したという。

なおこの会合に先立って、デミストゥラ共同特別代表は、「シリアの友連絡グループ」を名乗る米国、英国、フランス、ドイツ、トルコ、UAE、デンマーク、カナダの代表と会談、「シリアの友連絡グループ」代表は、リヤドでの反体制派合同会合が「反体制派の代表であり、会合参加者のなかから統一代表団が選ばれるべき」で、会合に参加していない反体制派を排除すべき、との基本姿勢を伝えたという。

一方、デミストゥラ共同特別代表は、1月25日開催予定のジュネーブ3会議の開催に先立って、そのスケジュールや議事に関する協議を行うことを拒否していることを各国に伝えた。

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最高交渉委員会はサウジアラビア政府の後援のもとに反体制派統一代表団の人選を進めようとしているが、サウジアラビアとトルコとともに、シリア北部で勢力を拡大する西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主統一党の代表団入りを拒否している。

これに対して、ロシア、イラン、そして西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支援を強めている米国は、民主統一党の代表団入りを支持しており、ヒジャーブ元首相の姿勢は、サウジアラビアの意向に従い、それ以外の諸外国の干渉排除をめざしたものと見られる。

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シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は声明を出し、最高交渉委員会から脱会すると発表した。

声明によると、最高交渉委員会の構成が「党派的な割り当て」に基づいており、委員任命の仕組みに関して唱えてきた異議が受け入れられなかったことが理由だという。

フサイン代表は長らくシリア国内で反体制活動を行っていたが、2015年4月にムナー・ガーニム副代表らとともに、トルコ経由で国外に逃亡、以降シリア国外で活動を続けている。

AFP, January 5, 2016、AP, January 5, 2016、ARA News, January 5, 2016、Champress, January 5, 2016、al-Hayat, January 6, 2016、January 7, 2016、Iraqi News, January 5, 2016、Kull-na Shuraka’, January 5, 2016、al-Mada Press, January 5, 2016、Naharnet, January 5, 2016、NNA, January 5, 2016、Reuters, January 5, 2016、SANA, January 5, 2016、UPI, January 5, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で1回の爆撃を実施(2016年1月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月4日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して20回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回で、アイン・イーサー市近郊のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 5, 2016などをもとに作成。

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シリア民主軍はラッカ県で、シリア軍はアレッポ県東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2016年1月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・イーサー市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

同監視団によると、12月30日に激化した戦闘で3日までにダーイシュ戦闘員17人、シリア民主軍戦闘員21人(うち人民防衛隊隊員は9人)が死亡した。

またダーイシュ戦闘員の死者のうち3人は「カリフ制の幼獣」と称される少年戦闘員だったという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つマンビジュ市一帯、アルカミーヤ村、マーリキーヤ村などアレッポ市北東部一帯を空爆した。

またシリア軍との戦闘が続くナッジャーラ村では、ダーイシュによると思われる自爆攻撃により、大きな爆発が発生、シリア軍兵士らが死亡したという。

一方、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)の侵攻に対峙、これを撃破したほか、ティジャーラ村一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ARA News(1月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、アイン・アラブ市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、複数の村・農場を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がスード丘、カルヤタイン市、ワーディー・ザカーラ入り口、ヒヤール山北西部一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団はアレッポ市のシリア政府支配地域、西クルディスタン移行期民政局支配地域を砲撃(2016年1月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアレッポ市ティシュリーン通り、マサーキン・サビール地区、アシュラフィーヤ地区に、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が砲撃を加えた。

ジハード主義武装集団はまた、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対しても砲撃を加え、住民1人が死亡した。

これに対して、人民防衛隊はアレッポ市カースティールー街道地区を砲撃し、同地への道路を封鎖した。

一方、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がタッル・ムサイビーン村、マンスーラ村、アレッポ市シャイフ・ルトフィー地区、バニー・ザイド地区、カルム・タッラーブ地区、サーフール地区、シャイフ・ハドル地区、アシュラフィーヤ地区、ザバディーヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アーリヤ農場一帯、カラム・ラサース村一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月4日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにマルジュ・スルターン村東部一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍と交戦し、戦闘員7人を殲滅し、ビラーリーヤ村郊外の高地と同地一帯の農場、建物群を制圧した。

シリア軍はまた、マルジュ・スルターン村北部のハラスター・カンタラ村一帯のイスラーム軍、ラフマーン軍団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ウマル軍団の拠点を空爆、ハラスター市でも「ウンマの暁」の拠点を攻撃した。

他方、シリア人権監視団は、シリア軍による包囲が174日目を迎えたマダーヤー町(ザバダーニー市近郊)で、これまでに23人が飢餓、地雷の爆発、狙撃によって死亡している、と発表した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がシャイフ・マスキーン市各所を12回以上にわたり空爆、またシリア軍が同市を砲撃した。

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ラタキア県では、SANA(1月4日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部のルワイサト・クバイブ村で反体制武装集団を掃討、同地を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がイッズッディーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がダルアー市郊外のコルク工場、アイスクリーム工場一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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シリア民主軍とユーフラテス火山作戦司令室に参加するラッカ革命家戦線はYPGの圧力に屈し部族軍を解体(2016年1月4日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とユーフラテス火山作戦司令室に参加するラッカ革命家戦線は、傘下組織の部族軍を解体すると発表した。

部族軍は2015年12月、ラッカ県タッル・アブヤド市で結成が宣言された武装集団で、人民防衛隊は、同部隊を解体させるため、ラッカ革命家戦線への食糧物資などの配給を停止していた。

Kull-na Shuraka', January 4, 2016
Kull-na Shuraka’, January 4, 2016

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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シリア国民連合のハウジャ代表は、YPG主体のシリア民主軍と連携する米主導の有志連合を「テロを支援することでテロと戦おうとしている」と非難(2016年1月4日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、米国主導の有志連合がシリア国内でのダーイシュ(イスラーム国)との戦いで西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を支援・連携していることに関して、「テロを支援することでテロと戦うというのは非合理的だ」と批判した。

ARA News(1月4日付)が伝えた。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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イスラーム軍、シリア・イスラーム評議会、反体制派同一代表団人選のための最高交渉委員会はサウジアラビアによるイランとの国交断絶を支持(2016年1月4日)

ダマスカス郊外県東グータ地方などで活動するイスラーム軍は声明を出し、サウジアラビアによるイランとの国交断絶に支持を表明した。

イスラーム軍は声明のなかで、イランが「宗派主義的憎悪によって動かされ、破壊と殺戮を拡散する民兵を輸出することで地域の治安を脅かしている」と批判した。

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トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、「シリア革命はテヘランのムッラー体制の宗派主義的様相を暴露した」と主張、サウジアラビアによるイランとの国交断絶に支持を表明した。

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サウジアラビアの首都リヤドで12月に開催された反体制派合同会合で設置された反体制派同一代表団人選のための最高交渉委員会は声明を出し、「国際社会の慣習に違反し、他国の主権を侵害する…憎むべきテヘラン体制による犯罪…に反対する」と表明、テヘランでのサウジ大使館への暴徒襲撃を非難した。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県、ダマスカス郊外県で、シリア軍とヌスラ戦線などの反体制武装集団の戦闘続く(2016年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のアレッポ市アシュラフィーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数初が着弾、またアレッポ市南部郊外ではシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と戦闘を続けた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、トルクメン山、クルド山一帯でシャーム自由人イスラーム運動、第1沿岸師団、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」の連合組織と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がマルジュ・スルターン村一帯(ナシャービーヤ町一帯)でジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまたダーライヤー市でイスラーム殉教者旅団などと交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がシャイフ・マスキーン市を空爆、またシリア軍が同地を砲撃し、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団との交戦の末、シャイフ・マスキーン市の約60%の街区を制圧した。

シリア軍はまた、ダルアー市ダム街道地区、ハマーディーン地区、避難民キャンプ西部、マンシヤ地区、アルバイーン地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月4日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市近郊のダマスカス・アレッポ街道(国際幹線道路)に仕掛けられた爆弾の爆発により、シャームの民のヌスラ戦線のメンバー2人が死亡した。

一方、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市、ハーミディー村などでシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、フルサーン・ハックの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がイッズッディーン村、アルワーン農場でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにバルド村で反体制武装集団の攻撃を撃退し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がアトシャーン村でシャーム自由人イスラーム運動の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、January 4, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ県アイン・イーサー市郊外の村をダーイシュ(イスラーム国)との激戦の末に制圧(2016年1月3日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・イーサー市郊外のムスタリーハ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同村を制圧した。

この戦闘で、ダーイシュ戦闘員16人が死亡、19人が負傷、またシリア民主軍側も21人(うち9人が人民防衛隊隊員)が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がムハイミーダ村、ジュナイナ村、ヒサーン村、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市ハウィーカ地区を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ターディフ市近郊のアイシャ村一帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍はバーブ市、ターディフ市を砲撃した。

一方、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がナッジャーラ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市で、アンタブリー農場、シャーイル・ガス採掘所一帯、タドムル市郊外三角地帯ダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がヌスラ戦線などとの戦闘の末、アアザーズ市郊外のカシュタアール村を制圧(2016年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アアザーズ市郊外のカシュタアール村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と革命家軍からなるシリア民主軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、この戦闘でシリア民主軍はカシュタアール村を制圧した。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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シリア民主評議会のマンナーア共同議長「YPG主体のシリア民主軍はシリア全土の16%を支配している」(2016年1月3日)

シリア民主評議会のハイサム・マンナーア共同議長は国連事務総長宛に書簡を送り、そのなかで西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア領内の16%を支配下に置いていると報告したうえで、シリアの将来に向けた交渉において、国連安保理やスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と協力する意思があると表明した。

シリア民主評議会は、サウジアラビア主催の反体制派合同会合に対抗するかたちで、ロシア、イラン、米国の後ろ盾のもとに、西クルディスタン移行期民政局が主導するシリア民主軍の参加・支持組織がハサカ県マーリキーヤ市で12月8~10日にかけて開催した総会「シリア民主反体制勢力大会」で設置された政治組織。

共同議長には、カムフ代表のマンナーア氏と、民主統一党の支持団体である民主連合運動(TEV-DEM)のイルハーム・アフマド氏が就任した。

『ハヤート』(1月4日付)などが伝えた。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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ザバダーニー市、フーア市・カファルヤー町の停戦合意に従い、負傷戦闘員、住民約450人の移送完了(2016年1月3日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表事務所は、イラン仲介のシリア政府とシャーム自由人イスラーム運動など反体制武装集団との停戦合意に従い、12月28日にレバノン経由でトルコに移送されていた反体制武装集団の負傷した戦闘員ら126人のイドリブ県への移送と、イドリブ県のフーア市、カファルヤー町からトルコ、レバノン経由で移送されていた住民338人のダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町への移送が、完了したと発表した。

『ハヤート』(1月4日付)が伝えた。

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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シリア国民連合、イスラーム軍など反体制武装集団26組織はサウジアラビアによるイランとの国交断絶を支持(2016年1月3日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、サウジアラビアによるイランとの国交断絶に歓迎の意を表した。

シリア革命反体制勢力国民連立は声明のなかで、イランが「シーア派武装集団を支援し、中東地域の安定を揺るがし、シリアに宗派対立をもたらそうとしている」と非難、サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶したことを支持すると表明、「すべてのアラブ・イスラーム諸国に同様の措置を講じ、シリア、イラク、イエメンでのイランの犯罪、そしてサウジアラビアや湾岸諸国へのイランの内政干渉に対抗」するよう呼びかけた。

シリア革命反体制勢力国民連立は、イランが「自国民への抑圧…、数千人の反体制派の処刑、諸外国への内政干渉、人道に対する罪、アサド政権およびロシアの占領に与し、40万人ものシリア人の抹殺、1,300万人以上の難民化」をもたらしたと非難した。

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アレッポ県、イドリブ県、ラタキア県で活動する反体制武装集団26組織も共同声明を出し、サウジアラビアによるイランとの国交断絶に関して「イランが世界に輸出するテロに対抗する真摯な措置」と評し、支持を表明した。

共同声明を出したのは、北部師団、第13師団、ザーウィヤ山の鷹旅団、第16歩兵師団、スルターン・ムラード師団、第1沿岸師団、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、中部師団、「命じられるがまま進め」連合、サラーフッディーン師団、ナスル軍、第2沿岸師団、シャーム革命家大隊、タウヒード軍、アルバイーン大隊、シャーム戦線、イスラーム覚醒大隊、アンサール・シャーム大隊、ヒムス解放運動、ヤルムーク軍、第312師団、第10沿岸師団、第24歩兵師団、イスラーム軍、第1特殊任務師団、ヌールッディーン・ザンキー運動。

Kull-na Shuraka', January 3, 2016
Kull-na Shuraka’, January 3, 2016

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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シリア・イスラーム評議会、「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は、YPG主体のシリア民主軍を「外国勢力の支援のもとシリア分割の計画を実行しようとしている」、「アッラーに対する裏切り」と非難(2016年1月3日)

トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘の末にアレッポ県アフリーン市郊外のタナブ村、カシュタアール村、シャワーリガ村、マーリキーヤ村を制圧したことを非難、「外国勢力の支援のもとシリア分割の計画を実行しようとしている」と断じた。

 

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「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が「シリアのジハード主義革命武装勢力に宣戦を布告した」と非難し、「アッラーとその使徒、その信者に対する裏切り者で…、宗教とウンマの敵の手先」と指弾、「彼らと戦い、ウンマに彼らの計略を警告し、彼らへの参加や関与を阻止し、彼らに改悛させ、自らとそのウンマに不正をはたらくこの勢力の解体をもたらさねばならない」と主張した。

「シャーム・イルムの民シューラー評議会」は、アブー・アッバース・シャーミー氏、アブー・バスィール・サルトゥースィー氏といった宗教関係者28人らの連名で、これまでにもダーイシュ(イスラーム国)を「欺瞞に満ちたハワーリジュ派」と断じる声明を発表している。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がビデオ声明で「英国への侵攻」を宣言(2016年1月3日)

ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州広報センターはビデオ声明を出し、そのなかで英国アクセントの英語を話す覆面姿の男性が英国への攻撃を警告、また英国のスパイだという男性5人を銃殺する映像を公開した。

約10分間のビデオ声明では、ラッカ県出身だという男性5人が、英国に情報を流したなどと自供、その後、覆面姿の男性がデヴィッド・キャメロン英首相を「ホワイトハウスの奴隷」と批判し、「いつか英国に侵攻する」と宣言、男性5人を射殺した。

AFP, January 4, 2016、AP, January 4, 2016、ARA News, January 4, 2016、Champress, January 4, 2016、al-Hayat, January 5, 2016、Iraqi News, January 4, 2016、Kull-na Shuraka’, January 4, 2016、al-Mada Press, January 4, 2016、Naharnet, January 4, 2016、NNA, January 4, 2016、Reuters, January 4, 2016、SANA, January 4, 2016、UPI, January 4, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で1回の爆撃を実施(2016年1月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月3日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回で、アイン・イーサー市近郊のダーイシュの施設に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 4, 2016などをもとに作成。

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シリア・ムスリム同胞団系の武装集団シャーム軍団はアレッポでの戦闘に専念するとの理由でアル=カーイダ系のファトフ軍から脱会(2016年1月2日)

シリア・ムスリム同胞団系の武装集団シャーム軍団は声明を出し、イドリブ県のほぼ全域を支配下に置くアル=カーイダ系組織の連合組織「ファトフ軍」からの脱会を宣言した。

ファトフ軍は、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などが主導する連合組織で、脱会は2015年10月のジュンド・アクサー機構脱会に次ぐ動き。

シャーム軍団は声明で「政権、そのシャッビーハ、シーア派、ロシアといった内外の敵がアレッポ陥落への努力を集中させているなか、我々はアレッポ地域の革命家支援を最優先とする」と主張し、ファトフ軍としての活動を終了すると表明した。

なおシャーム軍団は、12月にサウジアラビアのリヤドで開催された反体制派合同会合に参加し、反体制派統一代表団の人選を担当する最高交渉委員会にもメンバー1人を送り込んでいる。

Kull-na Shuraka', January 2, 2016
Kull-na Shuraka’, January 2, 2016

AFP, January 3, 2016、AP, January 3, 2016、ARA News, January 3, 2016、Champress, January 3, 2016、al-Hayat, January 4, 2016、Iraqi News, January 3, 2016、Kull-na Shuraka’, January 3, 2016、al-Mada Press, January 3, 2016、Naharnet, January 3, 2016、NNA, January 3, 2016、Reuters, January 3, 2016、SANA, January 3, 2016、UPI, January 3, 2016などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で活動していたダーイシュ(イスラーム国)の幹部23人が過去6ヶ月間でトルコ、ドイツに相次いで逃亡(2016年1月2日)

クッルナー・シュラカー(1月2日付)は、ダイル・ザウル県で活動していたダーイシュ(イスラーム国)の幹部23人が2015年6月から12月の半年間のうちに離反し、その多くがトルコとドイツに逃亡(避難)したと伝えた。

離反した幹部23人は以下の通り:
1. アブー・アミーン・ダイリー(ダイル・ザウル市出身):ドイツに逃亡したと見られる
2. ワイス・アブー・ハムザ(ダイル・ザウル市出身):ドイツに逃亡
3. アブー・バーズ(ダイル・ザウル市出身):ドイツに逃亡
4. ムハンマド・アシュカル(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡後、ドイツに避難
5. ムハンマド・ハラフ(マヤーディーン市出身):トルコのシャンウルファに逃亡
6. アブドゥルカーディル・アブー・アドナーン(ダイル・ザウル市出身)
7. アブー・アブドゥッラー・ムンタスィル・ビッラー(マヤーディーン市出身):トルコに逃亡
8. アブー・アブドゥッラー・ミスリー(エジプト人)
9. アブー・バッラー・トゥーニースィー(チュニジア人)
10. イマード・ウンマール(ダイル・ザウル市出身)
11. アフアド・サッラーウィー(ダイル・ザウル市出身)
12. アッブード・アブー・アブドゥッラー・アンサーリー(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡
13. アブー・アリー・ダイリー(ダイル・ザウル市出身)
14. アブー・ウマル・アンサーリー(ダイル・ザウル市出身)
15. サーリフ・アブー・ムハンマド・ダイリー(ダイル・ザウル市出身)
16. アブー・アムジャド・マカッル(ダイル・ザウル市出身)
17. アブドゥッラー・アンサーリー(ダイル・ザウル市出身):イドリブ県に逃亡
18. アブドゥルカディール・アブー・ハビーブ(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡
19. アブドゥルイラーフ・タンスィーム・カッスーラ(ダイル・ザウル市出身):ドイツに逃亡
20. アブー・バッラー・ダイリー(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡
21. アブー・ミクダード・アンサーリー(ハトラ村出身)
22. アブー・ムハンマド・アンサーリー(ダイル・ザウル市出身)
23. アブー・ウマル・ダイリー(ダイル・ザウル市出身):トルコに逃亡

AFP, January 2, 2016、AP, January 2, 2016、ARA News, January 2, 2016、Champress, January 2, 2016、al-Hayat, January 3, 2016、Iraqi News, January 2, 2016、Kull-na Shuraka’, January 2, 2016、al-Mada Press, January 2, 2016、Naharnet, January 2, 2016、NNA, January 2, 2016、Reuters, January 2, 2016、SANA, January 2, 2016、UPI, January 2, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ県アイン・イーサー市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2016年1月2日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アイン・イーサー市郊外のムスタヒーヤ村を制圧した。

また、ARA News(1月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はアイン・イーサー市一帯での戦闘で捕捉したラッカ革命家旅団の戦闘員複数名を処刑した。

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アレッポ県では、ARA News(1月2日付)によると、トルコ国境に近いヒルバ村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がシャーム戦線(スルターン・ムラード旅団など)と交戦し、同村を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の中心都市アフリーン市を砲撃した。

他方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がタッル・ハッターバート村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(1月3日付)によると、シリア民主軍によるアアザーズ市郊外などへの攻撃を受け、同地の「民間人」が北部軍の名で新たな武装集団を結成した。

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クッルナー・シュラカー(1月2日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)におけるもっとも「著名な従軍記者」のアブー・ビラール・ヒムスィー氏がタドムル市に対する空爆で12月31日に死亡していた、と伝えた。

ヒムスィー氏は、2014年2月までヒムス市内に潜伏し、シリア軍の包囲下の同市で取材・宣伝活動を行っていたが、同年半ばにダーイシュがカリフ制の樹立を宣言すると、これに忠誠を誓い、ダーイシュ・メンバーとして活動していた。

Kull-na Shuraka', January 2, 2016
Kull-na Shuraka’, January 2, 2016

AFP, January 2, 2016、AP, January 2, 2016、ARA News, January 2, 2016、Champress, January 2, 2016、al-Hayat, January 3, 2016、Iraqi News, January 2, 2016、Kull-na Shuraka’, January 2, 2016、January 3, 2016、al-Mada Press, January 2, 2016、Naharnet, January 2, 2016、NNA, January 2, 2016、Reuters, January 2, 2016、SANA, January 2, 2016、UPI, January 2, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がダルアー県シャイフ・マスキーン市一帯、アレッポ県でヌスラ戦線などからなる反体制武装集団への攻勢を続ける(2016年1月2日)

SANA, January 2, 2016
SANA, January 2, 2016

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がシャイフ・マスキーン市一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、シリア軍が同地を砲撃、またロシア軍と思われる戦闘機が8回にわたり空爆を行った。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がダルアー市国立病院東部、ビラール・ハバシー・モスク一帯、アッバースィーヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、イスラーム軍が声明を出し、ダルアー市マンシヤ地区でほかの武装集団とともにシリア軍との戦闘の末、建物1棟を制圧、またシリア軍が拠点として使用していた建物1棟を破壊したと発表した。

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イドリブ県では、『ハヤート』(1月3日付)によると、ジャルジャナーズ町でシャーム自由人イスラーム運動のアブドゥルカーディル・ダブアーン氏(アブー・タミーム)が乗る車に仕掛けられた爆弾が爆発し、ダブアーン氏が死亡した。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がマアッルティーク村、サルマーン村、ジューズィーフ村などでシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がマアーッラト・アルティーク村各所を2回にわたり空爆し、「ホワイト・ヘルメット」の隊員1人と女性1人の2人が死亡した。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がハナースィル市一帯、マンスーラ村、アレッポ市ライラムーン地区、ザフラー協会地区、サラーフッディーン地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、サーフール地区で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、シャーム自由人イスラーム運動のムハンディス・ミスリー新司令官(ザフラーン・アッルーシュ氏の後任)は、司令部の人事を改編し、アブー・ユースフ・ムハージル氏をアレッポ市および郊外部門の司令官から解任し、ムハンマド・シャーミー氏(アブー・アブドゥッラフマーン)を後任の司令官に任命した。

『ハヤート』(1月3日付)が伝えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市一帯でシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地に「樽爆弾」6発を投下した。

シリア軍はまた、ダーライヤー市一帯に「樽爆弾」25発以上を投下した。

このほか、ザバダーニー市郊外のマダーヤー町(シリア軍とヒズブッラーが包囲)郊外で地雷が爆発し男性1人が死亡した。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がドゥーマー市郊外農場地帯でイスラーム軍傘下の特殊任務旅団と交戦し、司令官らを殺害した。

シリア軍はまた、ハラスター市郊外農場地帯などでもイスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がブルジュ・カスブ村に侵攻しようとした反体制武装集団を撃退した。

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ハマー県では、SANA(1月2日付)によると、シリア軍が、サラミーヤ市西部郊外のルマイラ村、ウンム・ルカイバ村を、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦の末に制圧した。

シリア軍はまた、ラターミナ町、ムーリク市、ラトミーン村でイッザ連合、ジュンド・アクサー機構と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 2, 2016、AP, January 2, 2016、ARA News, January 2, 2016、Champress, January 2, 2016、al-Hayat, January 3, 2016、Iraqi News, January 2, 2016、Kull-na Shuraka’, January 2, 2016、al-Mada Press, January 2, 2016、Naharnet, January 2, 2016、NNA, January 2, 2016、Reuters, January 2, 2016、SANA, January 2, 2016、UPI, January 2, 2016などをもとに作成。

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フランス国防省は1日にフランス軍がラッカ県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃したと発表(2016年1月2日)

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣は、フランス軍戦闘機複数機が1日、ヨルダン国内の基地を離陸し、ラッカ県内のダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆したと発表した。

AFP, January 2, 2016、AP, January 2, 2016、ARA News, January 2, 2016、Champress, January 2, 2016、al-Hayat, January 3, 2016、Iraqi News, January 2, 2016、Kull-na Shuraka’, January 2, 2016、al-Mada Press, January 2, 2016、Naharnet, January 2, 2016、NNA, January 2, 2016、Reuters, January 2, 2016、SANA, January 2, 2016、UPI, January 2, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で6回の爆撃を実施(2016年1月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月2日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回で、ダイル・ザウル市近郊(3回)、マンビジュ市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ワフシーヤ村近郊(1回)のダーイシュの拠点などに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 3, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で6回の爆撃を実施(2016年1月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(3回)、アイン・イーサー市近郊(2回)のダーイシュの拠点などに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, January 2, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線などからなる反体制武装集団は、ロシア軍と思われる戦闘機の爆撃への報復としてアレッポ市各所を無差別砲撃(2016年1月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が、アレッポ市のナイル通り、ラウダト・ティシュリーン、シーハーン交差点、マルハブ兵舎一帯、ザフラー協会地区、ハムダーニーヤ地区、サイフ・ダウラ地区、ハラブ・ジャディーダ地区、アシュラフィーヤ地区、ティシュリーン通り、スライマーニーヤ地区、サラーフッディーン地区、アアザミーヤ地区、国立公園一帯を迫撃砲で無差別砲撃した。

これに先立ち、ロシア軍と思われる戦闘機はアレッポ市カルム・タッラーブ地区を夜間空爆、またザフラー協会地区、ラーシディーン地区一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団などが、ヌスラ戦線、山地の鷹旅団、ヌールッディーン・ザンキー運動、イスラーム自由旅団などと交戦した。

またハーン・トゥーマーン村一帯でもシリア軍とヌスラ戦線などとの戦闘が続いた。

一方、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がダーラト・イッザ市、ズィルバ村、ハーン・アサル村、アレッポ市サカン・シャバービー地区、マイサル地区、ラームーサ地区、アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、ブスターン・バーシャー地区、バニー・ザイド地区、ライラムーン地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルヌブーダ町を砲撃、またガーブ平原のシャトハ町一帯のシリア軍拠点、ムハルダ市、スカイラビーヤ市、サルハブ市、ジャイイド村をジハード主義武装集団が砲撃した。

また県南西部、南東部各所(ラムラ村、ジャンナーン村一帯など)で、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が交戦し、ロシア軍と思われる戦闘機がトゥルール・ハムル村一帯を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティールマアッラ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市のハンマーム広場近く、郊外の農場地帯に迫撃砲弾複数発が着弾した。

これに対して、シリア軍はトルクメン山一帯を砲撃、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員とともに同地でシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥマイル市のフダー幼稚園近くに迫撃砲弾1発が着弾し火災が発生した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)によると、同地一帯では、イスラーム軍、シャーム解放軍がダーイシュ(イスラーム国)を名乗る組織と交戦し、女性1人と子供1人の合わせて2人が死亡した。

これに先立ち、イスラーム軍はドゥマイル市の検問所で、市内のイスラーム軍本部に爆弾を仕掛けようとしていた男性1人を逮捕したと発表していたという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市近郊のダーヒヤト・アサド町に迫撃砲弾14発以上が着弾した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が撃った地対地ミサイルと思われる砲弾が東ガーリヤ市郊外の平原に着弾、またヤードゥーダ村一帯、ダーイル町でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がアトマーン村一帯、ダルアー市各所で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県東部、ダイル・ザウル市などでダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2016年1月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部のナッジャーラ村一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、支配地域を拡大した。

一方、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がタッル・ムサイビーン村、バーブ市、アアザーズ市(米トルコが「安全地帯」に指定する地域)でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラサーファ地区、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍が同地を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がサワーナ町、スード丘(カルヤタイン市近郊)、シャーイル・ガス採掘所一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、SANA(1月1日付)によると、シリア軍がダール・カビーラ村、ザアフラーナ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の治安当局がラッカ市内のインターネット・カフェで抜き打ち捜査を行い、西暦の新年の挨拶のメッセージを送ったとして若者5人を検挙した。

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が「安全保障地帯」内の2カ村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧(2016年1月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米トルコが「安全地帯」にしていた地域に位置するターター・マラーシュ村、タナブ村(アアザーズ市近郊)でダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同地を制圧した。

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マーリア作戦司令室司令官のヤースィル・アブドゥッラヒーム中佐は声明を出し、司令室に所属する自由シリア軍の一部の部隊が命令に従わないとして、辞任すると発表した。

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一方、シリア民主軍に参加する革命家軍は声明を出し、自衛目的、あるいは攻撃を受けた場合を除いて、あらゆる武装集団との交戦を停止すると発表した。

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。

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ダルアー県イズラア市のヌスラ戦線メンバーのイドリブ県への退去に関する停戦合意の内容(2016年1月1日)

シリア人権監視団は、ダルアー県で戦闘を続けていたシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員のイドリブ県への退去に関するシリア政府との停戦合意の詳細に関する情報を入手したと発表した。

それによると、停戦合意は、①ダルアー県イズラア市一帯で活動するヌスラ戦線のメンバー212人のイドリブ県への退去(搬送)、②ヌスラ戦線が捕捉していたイラン人士官3人の釈放、を骨子とし、「ダイル・ザウル県住民の仲介」と政治治安部高官の「甥」がシリア政府とヌスラ戦線を仲介したという。

また、ヌスラ戦線戦闘員のイドリブ県への退去は2015年12月5~21日に2回にわけて行い、シリア政府が用意したバスでシリア政府支配地域を移動すること、その際ヒズブッラーの旗を掲げることなどが定められていたという。

AFP, January 1, 2016、AP, January 1, 2016、ARA News, January 1, 2016、Champress, January 1, 2016、al-Hayat, January 2, 2016、Iraqi News, January 1, 2016、Kull-na Shuraka’, January 1, 2016、al-Mada Press, January 1, 2016、Naharnet, January 1, 2016、NNA, January 1, 2016、Reuters, January 1, 2016、SANA, January 1, 2016、UPI, January 1, 2016などをもとに作成。

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YPGは、シリア民主軍とユーフラテス火山作戦司令室に参加するラッカ革命家戦線戦闘員4,000人に対して食糧などの配給を停止し、その解体を狙う(2016年1月1日)

「ラッカは沈黙によって惨殺される」(1月1日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、シリア民主軍およびユーフラテス火山作戦司令室参加組織で「自由シリア軍」を名乗るラッカ革命家戦線や部族軍に対して食糧物資の配給などを規制するなどの「包囲」を続けている、と伝えた。

この「包囲」は、部族軍などに対する解体要請が拒否されたことを受け、12月半ばから人民保護部隊が続けているという。

「包囲」の対象となっているのは約4,000人でいずれもラッカ革命家戦線に所属している戦闘員だという。

なお、12月25日、ラッカ県タッル・アブヤド市のアラブ系部族からなる民兵組織約70人が声明を出し、これまで所属していたラッカ革命家戦線(自由シリア軍)を「離反」し、西クルディスタン移行期民政局が主導するシリア民主軍に所属すると発表している。

また26日にも、ラッカ革命家旅団の戦闘員100人が、同旅団からの「離反」とシリア民主軍への参加を表明している。

ラッカ革命家戦線はシリア民主軍に参加しており、これによってこの民兵70人はシリア民主軍の直属となった。

al-Raqqa Tudhbah bi-Samt, January 1, 2016などをもとに作成。

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