北・東シリア自治局は刑務所に収容していたダーイシュ・イラク人メンバー100人の身柄をイラク政府に引き渡す(2021年12月11日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、シリア国内で拘束し、北・東シリア自治局管理下の刑務所に収容していたダーイシュ(イスラーム国)のイラク人メンバー100人の身柄をイラク政府に引き渡した。

ANHA(12月11日付)が伝えた。

AFP, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県カーミシュリー市近郊のマティーニーヤ村住民が米軍の車列の通過を阻止し、退却させる(2021年12月11日)

ハサカ県では、SANA(12月11日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊にあるマティーニーヤ村の住民が、村を通過してカーミシュリー市に向かおうとした米軍装甲車と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌複数台からなる車列の進入を阻止し、これを退却させた。

シリア人権監視団によると、車列は装甲車5輌から編成されていた。

AFP, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がイドリブ県でジョージョア出身のテロリスト、ムスリム・アブー・ワリード・シャーシャーニーが潜伏していた民家を精密爆撃、3人が死亡、家族ら12人負傷(2021年12月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ザイトゥーン(12月11日付)、アフバール・アーン(12月11日付)によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市の近郊に位置するヤアクービーヤ村の民家に対して熱気化爆弾3発で精密爆撃を行い、外国人戦闘員1人、子供2人を含む住民3人が死亡、女性複数と子供6人を含む12人
(ホワイト・ヘルメットによると13人)が負傷した。

爆撃は、シャーム解放機構との戦闘の末にラタキア県トルコマン山地方からの退去を余儀なくされていたジュヌード・シャームのムスリム・アブー・ワリード・シャーシャーニー指導者が家族とともに身を寄せていた民家を狙ったもの。

負傷者のほとんどは、シャーシャーニー氏の妻や女児など家族だという。
https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1272401263226495

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/posts/3147491188908601

https://www.facebook.com/watch/?v=438883904619963

なお、ロシア軍の爆撃に先立って、米主導の有志連合所属と思われる武装した偵察用無人航空機(ドローン)がトルコ国境に近いダーナー市、サルマダー市上空に飛来し、旋回を続けていた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるミラージャ村、ダクマーク村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のハミーディーヤ村、クライディーン村、アンカーウィー村、ヒルバト・ナークース村を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・ヌーラーン村、アウラム・クブラー町を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるミーズナーズ村一帯を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を確認しなかった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3112316302344438

AFP, December 11, 2021、Akhbar al-An, December 11, 2021、ANHA, December 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 11, 2021、Reuters, December 11, 2021、SANA, December 11, 2021、SOHR, December 11, 2021、Zaytun, December 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民333人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は730,774人に(2021年12月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月10日に難民333人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民316人(うち女性95人、子供161人)、ヨルダンから帰国したのは17人(うち女性5人、子供9人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は730,774人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者333,925人(うち女性100,352人、子ども170,015人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,849人(うち女性119,103人、子ども202,395人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は959,721人(うち女性288,013人、子供489,162人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,550人(うち女性41,360人、子供34,019人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,146人(うち女性423,919人、子供677,785人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3112315375677864

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 11, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県ビシュリー山、ラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して36回あまりの爆撃を実施(2021年12月10日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県ビシュリー山、ラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して36回あまりの爆撃を実施した。

AFP, December 10, 2021、ANHA, December 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 10, 2021、Reuters, December 10, 2021、SANA, December 10, 2021、SOHR, December 10, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃し、シリア民主軍兵士4人死傷(2021年12月10日)

ハサカ県では、ANHA(12月10日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村、タッル・シャンナーン村、タッル・ジュムア村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、この砲撃で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士2人が死亡、2人が負傷した。

AFP, December 10, 2021、ANHA, December 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 10, 2021、Reuters, December 10, 2021、SANA, December 10, 2021、SOHR, December 10, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民322人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は730,441人に(2021年12月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月9日に難民322人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民311人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは11人(うち女性3人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は730,441人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者333,609人(うち女性100,257人、子ども169,854人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,832人(うち女性119,098人、子ども202,386人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は959,721人(うち女性288,013人、子供489,162人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,550人(うち女性41,360人、子供34,019人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,146人(うち女性423,919人、子供677,785人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3110763589166376

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 10, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

プライス米国務省報道官は2021年に拘束されたとされるオースティン・タイス氏の解放に向けてシリア政府と対話する意思を表明(2021年12月9日)

ネッド・プライス米国務省報道官は記者会見で、2012年にシリア国内で政府当局に拘束されたとされるジャーナリストのオースティン・タイス氏に関して、「我々との関係が薄い、あるいはまったく関係を築いていない体制と対話することができる。これは外交を行うこと、いかなる国、ないしは体制との外交関係の転換に言及することとは異なっている」と述べた。

AFP, December 10, 2021、ANHA, December 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 10, 2021、Reuters, December 10, 2021、SANA, December 10, 2021、SOHR, December 10, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2013年1月以降のイスラエルによるシリア爆撃で民間人14人から42人が死亡(2021年12月9日)

世界各地での爆撃による民間人の被害をモニタリングしているエアウェイズ(https://airwars.org/)は「シリアとガザ地区におけるイスラエル軍」と題した最新のレポートで、2013年1月以降のイスラエル軍によるシリア領内への爆撃によって、14人から42人の民間人が犠牲となっていると発表した。

一方、過去10日間でのイスラエル軍によるガザ地区での爆撃では151人から192人の民間人が犠牲となっているという。

『エルサレム・ポスト』(12月9日付)が伝えた。

AFP, December 9, 2021、ANHA, December 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2021、The Jerusalem Post, December 9, 2021Reuters, December 9, 2021、SANA, December 9, 2021、SOHR, December 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

WFPはシリア政府支配地から反体制派支配地に境界経由(クロスライン)での支援を実施:シャーム解放機構がこれを護衛(2021年12月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ワタンFM(12月9日付)、アラビー・ジャディード(12月9日付)、ザイトゥーン(12月9日付)などによると、国連の人道支援を積んだ貨物車輌14輌からなる車列が、シリア政府の支配地域からM4高速道路のサラーキブ市に設置されている通行所と、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るタルナバ村に設置されている通行所(タルナバ通行所)を通って反体制派支配地に入った。

車列は食糧パック12,000個を積み、シャーム解放機構の護衛を受けて反体制派支配地に入った。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1271150556684899

**

WFPの車列が反体制派支配地に入る様子を活動家やメディア関係者が撮影しようとしたが、シャーム解放機構がこれを阻止し、撮影された画像を削除、一部活動家らがこれを「シャッビーハのようだ」と批判した。

しかし、ザイトゥーンは、シャーム解放機構による規制を批判する活動家らのツイッターの書き込みは次々と削除されたとしたうえで、削除された書き込みの画像を公開した。


**

今回の境界経由(クロスライン)での支援に関して、世界食糧計画(WFP)はツイッターのアカウント(https://twitter.com/WFP_AR/)を通じて「国連安保理決議第2585号(2021年7月9日採択)に沿って、WFPはアレッポ県から、WFPが契約しているイドリブ県サルマダー市の倉庫に国連の食糧および人道支援品を届けるために、車輌を手配している」、「車列に積まれた人道支援物資はシリア北西部住民の要支援者に配給される。これは越境(クロスボーダー)での支援を保管するための支援である」と発表した。

**

ワタンFMによると、シャーム解放機構が支配地の自治を委託しているシリア救国内閣は「この支援は越境(クロスボーダー)での支援とは無関係で、(イドリブ県の)バーブ・ハワー国境通行所を経由した物資搬入に何の影響も与えない」と発表した。

**

シリア救国内閣のムハンマド・バシール広報局長は、今回の支援を受けて記者会見を開き、「この支援において犯罪者体制の関与はない。(車列の)進入においても、配給においてもだ。これはWFPの人道支援の一つの表現だ…。この支援はバーブ・ハワー国境通行所を経由して行われる人道支援を補う追加分だ」と述べた。

バシール氏はまた「我々は境界経由(クロスライン)でのこの支援を受け入れることで困難な選択を迫られた。なぜなら、ロシアはこの支援受け入れが認められない場合、拒否権を発動するとちらつかせてきたからだ」と付言した。

**

さらに、アラビー・ジャディード(12月9日付)によると、バーブ・ハワー国境通行所などの通行所を管理するシリア救国内閣の通行所局は、今回のWFPによる物資搬入について、テレグラムを通じて声明を出し、「トルコとの国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所の人道回廊を維持するための合意の一環として」行われたとしたうえで、シャーム解放機構が車列の護衛にあたったことを明らかにした。

また「国連支援物資が体制支配地からその支配が及ばない地域に移送されたと誹謗中傷する多くの虚偽のメッセージやツイートは裏切りであり、バーブ・ハワー国境通行所からの支援をロシアが庇護する体制支配地域経由へと切り替えようとするもので、ロシアが体制に正統性を与え、体制がシャーム解放機構との明確な協力関係のもとにイドリブ県の市民に支援を届けたい意思があると見せかけようとする動きのなかで行われている」と批判した。

そのうえで「関係当局はこの決定を詳細に検討したうえで同意した。これは、バーブ・ハワー国境通行所の閉鎖に根拠を与えることを回避するためで、WFPは同通行所を通じて毎月平均で320万以上の食糧パックを1,000台以上の貨物車輌で搬入している…。イドリブ県の指導者らは、バーブ・ハワー国境通行所(の使用)の更新がされない限り、これらの支援を拒否してきた」と主張した。

**

境界経由(クロスライン)での人道支援が行われるのは、8月30、31日に続いて3回目。

AFP, December 9, 2021、ANHA, December 9, 2021、‘Arabi Jadid, December 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2021、‘Inab Baladi, December 9, 2021、Reuters, December 9, 2021、SANA, December 9, 2021、SOHR, December 9, 2021、Watan FM, December 9, 2021、Zaytun, December 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア産の原油を積んだタンクローリーなど83輌からなる米軍の車列がイラクに出国(2021年12月9日)

ハサカ県では、SANA(12月9日付)がヤアルビーヤ町近郊の複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア産の原油を積んだタンクローリーなど83輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由し、イラクに出国した。

AFP, December 9, 2021、ANHA, December 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2021、Reuters, December 9, 2021、SANA, December 9, 2021、SOHR, December 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊を砲撃し、住民1人負傷(2021年12月9日)

アレッポ県では、ANHA(12月9日付)によると、トルコ軍の支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊の小トゥーハール村を砲撃し、住民1人が負傷した。

一方、トルコ占領下にあるジャラーブルス市でシリア国民軍に所属する武装グループどうしが激しく交戦した。

AFP, December 9, 2021、ANHA, December 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2021、Reuters, December 9, 2021、SANA, December 9, 2021、SOHR, December 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民315人と国内避難民(IDPs)14人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は730,119人、2019年以降帰還したIDPsは105,550人に(2021年12月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月8日に難民315人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民309人(うち女性93人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは6人(うち女性2人、子供3人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は730,119人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者333,298人(うち女性100,164人、子ども169,696人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,821人(うち女性119,095人、子ども202,380人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は959,339人(うち女性287,917人、子供488,998人)となった。

**

一方、国内避難民14人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは14人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は14人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,550人(うち女性41,360人、子供34,019人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,146人(うち女性423,919人、子供677,785人)となった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3110763589166376

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 9, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サウジアラビアとUAEが共同声明で「シリアの統合、主権、領土保全を脅かす介入や地域的計略の停止」への支持を表明(2021年12月8日)

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ皇太子(副首相、国防大臣)のUAE訪問の最終日に合わせて、サウジアラビアとUAEは共同声明を出し、両国の戦略的協力関係、経済統合の強化・発展への意思を表明した。

シリア情勢への対応をめぐっては、「政治的解決こそがシリア危機の唯一の解決策である」としたうえで、「国連安保理決議第2254号などの諸決議実施に向けた国連、および(ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連)特別代表の取り組みと、シリアの統合、主権、領土保全を脅かす介入や地域的計略の停止を支持する」ことを確認した。

ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子は12月7日にUAEに到着、ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子(軍副司令官)らと会談した。

アラビーヤ(12月8日付)などが伝えた。

AFP, December 8, 2021、ANHA, December 8, 2021、Alarabia, December 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 8, 2021、Reuters, December 8, 2021、SANA, December 8, 2021、SOHR, December 8, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フール・キャンプに収容されていたイラク難民数十人が大型バスに乗ってイラクに帰国する一方、第4区で女性が遺体で発見される(2021年12月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第4区で、何者かによって殺害されたと思われる身元不明の女性の遺体が発見された。

一報、キャンプに収容されていたイラク難民数十人が大型バスに乗ってイラクへの帰国の途についた。

北・東シリア自治局はイラク難民123世帯約490人の帰還を計画している。

AFP, December 8, 2021、ANHA, December 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 8, 2021、Reuters, December 8, 2021、SANA, December 8, 2021、SOHR, December 8, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県バーブ市近郊のトルコ基地に迫撃砲弾1発が着弾し、兵士2人が負傷(2021年12月8日)

アレッポ県では、ANHA(12月8日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が占領下のバーブ市東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のブーガーズ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊に設置されているトルコ基地に迫撃砲弾1発が着弾し、兵士2人が負傷した。

**

シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で教員ら学校関係者が給与引き上げを要求して、教育局前で抗議デモを行った。

同様のデモは数日前にアアザーズ市でも12月2日に発生している。

AFP, December 8, 2021、ANHA, December 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 8, 2021、Reuters, December 8, 2021、SANA, December 8, 2021、SOHR, December 8, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県砂漠地帯でダーイシュに対して爆撃を実施(2021年12月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシューラー村およびカバージブ村一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を実施した。

AFP, December 8, 2021、ANHA, December 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 8, 2021、Reuters, December 8, 2021、SANA, December 8, 2021、SOHR, December 8, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民333人と国内避難民(IDPs)6人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は729,804人、2019年以降帰還したIDPsは105,536人に(2021年12月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月7日に難民333人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民318人(うち女性95人、子供162人)、ヨルダンから帰国したのは15人(うち女性5人、子供😎人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は729,804人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者332,671人(うち女性99,976人、子ども169,377人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,800人(うち女性119,088人、子ども202,369人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は959,084人(うち女性287,822人、子供488,838人)となった。

**

一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは6人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は6人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,536人(うち女性41,355人、子供34,012人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,132人(うち女性423,914人、子供677,778人)となった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3107484586160943

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 8, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ブリンケン米国務長官は民主主義サミット開催に合わせてイラン、ウガンダ、シリアの軍高官13人を制裁対象に追加したと発表(2021年12月7日)

アントニー・ブリンケン米国務長官は12月9、10日に開催が予定されている民主主義サミットに先立って報道声明を出し、大統領令第13181号、第13553号、第13572号に基づいて、イラン、ウガンダ、シリアでの反体制派、平和的デモ参加者などへの人権侵害や抑圧に関与した個人13人を新たに米財務省外国資産管理室(OFAC)の制裁対象に加えたと発表した。

財務省の声明によると、このうちシリア人は以下の5人。

  • タウフィーク・ムハンマド・ハドゥール空軍少将
  • ムハンマド・ユースフ・ハスーリー空軍少将
  • アディーブ・ナーミル・サラーマ空軍情報部次長
  • カフターン・ハリール空軍南部地区治安委員会委員長
  • カマール・ハサン軍事情報局第227課長

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の油田地帯にドローンが飛来し爆発が発生、米主導の有志連合がアブー・ハシャブ村近郊で軍事演習(2021年12月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊の油田地帯に無人航空機(ドローン)複数機が飛来し、複数回の爆発が発生した。

爆発は、ブーカマール市西8キロあまりの距離に位置する「イランの民兵」の兵舎で発生したという。

ノース・プレス(12月8日付)によると、爆発は所属不明のドローンによるもので、ワルド油田近くのドゥワイル村、ムジャーワダ村にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点2カ所、アッバース村・サーリヒーヤ村間に設置されている拠点1カ所が狙われ、多数が死傷したという。

**

一方、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県アブー・ハシャブ村近郊の砂漠地帯で、米主導の有志連合が実弾を使用した軍事演習を行い、前日にハサカ県からダイル・ザウル県に移動していたM2ブラッドレー歩兵戦闘車も参加した。

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約45輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、米軍基地が設置されているダイル・ザウル県のCONOCOガス田方面に向かった。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、North Press, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が前日に続いてラッカ県とダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュに対して爆撃を実施(2021年12月7日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機4機が前日に続いてラッカ県ラサーファ砂漠、ダイル・ザウル県シューラー村一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して15回以上の爆撃を実施した。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県カーミシュリー市近郊のサーリヒーヤ村住民が米軍装甲車5輌からなる車列の通行を阻止、これを撃退(2021年12月7日)

ハサカ県では、SANA(12月7日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のサーリヒーヤ村の住民が、同市を通過して村に入ろうとした米軍の装甲車5輌からなる車列の通行を阻止、これを撃退した。

また、複数の地元筋によると、ヤアルビーヤ町近郊の未舗装の道路を移動中米軍車列の通過するのに合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾2発が爆発し、物的被害が出た。

米軍の車列は、タッル・ハミース市方面からヤアルビーヤ町方面に向かっていた。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルのベネット首相はラタキア港に対するミサイル攻撃に関して「悪しき部隊」と戦っていると主張(2021年12月7日)

イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、ラタキア港に対するミサイル攻撃に関して、中東における「悪しき部隊」と常に戦っていると主張した。

キプロス、ギリシャとの三カ国首脳会談後の記者会見で、ベネット首相は以下の通り述べた。

我々は日夜、この地域における悪しき部隊を押し返している。
我々は1秒たりとも立ち止まらない。こうしたことは日々起きている。
有害な部隊を前に、我々は行動を続ける。我々は粘り強く対応し、疲れることを知らない。

タイム・オブ・イスラエル(12月7日付)などが伝えた。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021、The Times of Israel, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル空軍がラタキア港のコンテナ・ターミナルをミサイル攻撃、イランから輸送されたミサイルが標的か?(2021年12月7日)

ラタキア県では、SANA(12月7日付)が軍筋の情報として伝えたところによると、イスラエル軍戦闘機が午前1 時23分にラタキア市南西の地中海沖上空からラタキア港内のコンテナ・ターミナルに対してミサイル多数を発射し、攻撃を行い、商業用コンテナ多数が炎上した。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/657407842308963

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/657399942309753

https://www.facebook.com/watch/?v=994769741079943

その後、運輸省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/profile.php?id=100064584436235)などを通じて声明を出し、ラタキア港公社とラタキア国際コンテナ・ステーション社の社員らが、炎上したコンテナを撤去し、船荷の積み降ろしとコンテナの輸送作業を再開したと発表した。


https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=268562625306550&id=100064584436235

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/657434772306270

**

 

『エルサレム・ポスト』(12月7日付)は、ボスポラス海峡の船舶の動きを監視しているトルコのヨルク・イシュク氏のツイッターのアカウント(https://twitter.com/yorukisik)の書き込みなどに基づき、ミサイル攻撃は最近シリアに到着したイラン製のミサイルを狙ったと思われると伝えた。

イシュク氏は12月2日、米財務省が制裁対象としているコンテナ船アルタバーズ号がイランのバンダレ・アッバース市からラタキア市を経由してトルコのボスポラス海峡を通過し、黒海に入り、ルーマニヤのコンスタツィアに向かったと綴っていた。

イシュク氏はまた、イスラエル軍のミサイル攻撃の直後、アルタバーズ号は11月26日にラタキア市に到着、11月28日に出港したと書き込んだ。

さらに、攻撃はアルタバーズ号が貨物を荷揚げしたまさにその場所に対して正確に行われたと付言した。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、The Jerusalem Post, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍がダイル・ザウル県での空挺作戦で住民多数拘束、フール・キャンプではイラン難民の遺体発見、北・東シリア自治局はスイスにダーイシュ・メンバーの子供2人を引き渡す(2021年12月7日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月7日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村で、米軍ヘリコプター複数機が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて空挺作戦を実施し、民家複数棟に突入、中にいた住民多数を拘束し、連行した。

シリア人権監視団によると、拘束されたのは、マヤーディーン市からの国内避難民(IDPs)で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの疑いがあるという。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でイラン難民1人の遺体が発見された。

ダーイシュ(イスラーム国)メンバーによる犯行と見られる。

一方、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)は、ハサカ県カーミシュリー市の本舎で、スイス国籍のダーイシュ(イスラーム国)メンバーの子供(女児)2人の身柄をスイス外務省の使節団に引き渡した。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1742091992647397

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ミクダード外務在外居住者大臣がイランでシャムハーニー国家安全保障最高評議会事務局長、カーゼミー合同閣僚委員会議長、ヴェラーヤティー最高指導者顧問と相次いで会談(2021年12月7日)

イランを訪問中のファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、アリー・シャムハーニー国家安全保障最高評議会事務局長、ルストゥム・カーゼミー・シリア・イラン合同閣僚委員会議長、アリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者顧問と個別に会談し、二国間関係、中東地域の問題、国際問題への対応について意見を交わした。


https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3148240218796417
https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3148254372128335
https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3148458532107919

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方を砲撃(2021年12月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍憲兵隊は、違法に越境しようとしたカフル・ダルヤーン村出身の住民1人を射殺した。

**

ハマー県ではシリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原各所で砲撃戦を行った。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のアッバースィーヤ地区にある警察の分所に、正体不明の武装集団が手りゅう弾複数発を投げ込んだ。

サフム・ジャウラーン村とナーフィア村を結ぶ街道で軍事治安局のヤルムーク渓谷地区所属の研究部門責任者が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(イドリブ県6件、ラタキア県3件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3109166109326124

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民325人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は729,471人に(2021年12月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月6日に難民325人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民306人(うち女性92人、子供156人)、ヨルダンから帰国したのは19人(うち女性6人、子供10人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は729,471人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者332,671人(うち女性99,976人、子ども169,377人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,800人(うち女性119,088人、子ども202,369人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は958,751人(うち女性287,722人、子供488,668人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,530人(うち女性41,354人、子供34,008人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,126人(うち女性423,913人、子供677,774人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3107484586160943

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 7, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

EUはシリア人ビジネスマン2をシリア政府とのつながりが確認されなかったとして制裁対象から除外(2021年12月6日)

EUはハルドゥーン・ズウビー氏とバッシャール・アースィー氏の2人のビジネスマンをシリア政府とのつながりが確認されなかったとして制裁対象から除外することを発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月7日付)などが伝えた。

その一方、イナブ・バラディー(12月7日付)によると、シリアの有力ビジネスマンの1人サーミル・ファウズ氏もEUの制裁対象から除外するよう訴えていたが、却下された。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、‘Inab Baladi, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カタールのハマド外務大臣とトルコのチャヴシュオール外務大臣はシリアのアラブ連盟復帰、関係修復に消極的(2021年12月6日)

カタールのハマド・ビン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー外務大臣が首都ドーハを訪問したトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談した。

**

会談後の記者会見で、ハマド外務大臣は、シリアのアラブ連盟の復帰に関して以下のように述べ、消極的な姿勢を示した。

シリアのアラブ連盟加盟資格の停止には根拠があったが、我々はこの体制(シリア政府の振る舞いに何らの進歩も見ていない…。
難民、避難民が帰宅、帰村し、体制の振る舞いが改められなければ、この体制との関係正常化を行うことは論理的でない。アラブ・サミットにシリアの体制が出席することを許す立場にはないと考えている。
これが我々の姿勢であり、これを維持する。アラブ諸国がこうした理由が今もあることを理解して欲しい。

**

チャヴシュオール外務大臣も、シリア政府との関係正常化について、アサド体制にシリア人に対する犯罪と弾圧の政策の継続を促すことになる、と述べた。

**

一方、トルコのチャヴシュオール外務大臣はカタールのドーハで反体制活動家の1人で元首相のリヤード・ヒジャーブ氏と会談した。

外務大臣の公式ツイッター(https://twitter.com/MevlutCavusoglu/)によると、会談では、シリア情勢について意見交換が行われた。

チャヴシュオール外務大臣がヒジャーブ元首相と会談するのは3月以来2度目。

AFP, December 6, 2021、ANHA, December 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2021、Reuters, December 6, 2021、SANA, December 6, 2021、SOHR, December 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.