シリア国民軍はアレッポ県北部でロシア軍の偵察用ドローンを撃墜したと発表(2021年10月13日)

シリア国民軍は特派員室のテレグラム・アカウント(https://t.me/uom_02/)を通じて声明を出し、アレッポ県北部のマーリア市・アブラ村間のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域とトルコ占領地が接する境界線でロシア軍の偵察用無人航空機(ドローン)を撃墜したと発表した。

シリア人権監視団によると、撃墜されたのか、技術的トラブルで墜落したのかは不明だという。

一方、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、アキーバ村、バースィラ村一帯でシリア軍とシリア国民軍が交戦した。

このほか、シリア人権監視団によると、アアザーズ市とカフル・カルビーン村を結ぶ街道で、タッル・リフアト市地元評議会元議長の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、元議長が負傷した。

AFP, October 13, 2021、ANHA, October 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2021、Reuters, October 13, 2021、SANA, October 13, 2021、SOHR, October 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のバイニーン村に新たな拠点を設置(2021年10月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村に新たな拠点を設置した。

トルコ軍は前週から同拠点を開始していた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(イドリブ県3件、ラタキア県3件、アレッポ県5件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3064808123761923

AFP, October 13, 2021、ANHA, October 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 13, 2021、Reuters, October 13, 2021、SANA, October 13, 2021、SOHR, October 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民352人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は712,403人に(2021年10月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月12日に難民327人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民327人(うち女性98人、子供167人)、ヨルダンから帰国したのは25人(うち女性8人、子供13人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は712,403人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者316,454人(うち女性99,103人、子ども161,110人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,949人(うち女性118,830人、子ども201,927人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,800,865人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は941,683人(うち女性282,591人、子供479,959人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は102,460人(うち女性39,685人、子供33,671人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,371,056人(うち女性422,244人、子供677,437人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3064799447096124

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 13, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ブルームバーグ:エルドアン大統領がシリアへの新たな軍事侵攻を示唆したことでトルコ・リラ急落(2021年10月12日)

ブルームバーグ(10月12日付)は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリアへの新たな軍事侵攻を示唆したことで、トルコ・リラが急落していると伝えた。

AFP, October 13, 2021、ANHA, October 13, 2021、Bloomberg, October 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2021、Reuters, October 13, 2021、SANA, October 13, 2021、SOHR, October 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機複数機がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内に位置するマーリア市一帯を再び爆撃(2021年10月12日)

アレッポ県では、ANHA(10月12日付)によると、ロシア軍戦闘機複数機が11日深夜、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内に位置するマーリア市一帯を爆撃した。

ロシア軍戦闘機による同地への爆撃はこの数日でこれで5回目。

一方、「ユーフラテスの盾」地域のバーブ市と「オリーブの枝」地域のアフリーン市で爆発が発生した。

このほか、シリア人権監視団によると、アフリーン市内でシリア国民軍所属のシャーム戦線のメンバー2人が、ダマスカス郊外県東グータ地方出身のイスラーム軍メンバー1人を殺害した。

**

ハサカ県では、ANHA(10月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ジュムア村とタッル・カイフジー村を砲撃した。

いずれの村もアッシリア教徒が暮らしている。

**

ラッカ県では、ANHA(10月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村同地近郊の穀物サイロ、サイダー村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, October 12, 2021、ANHA, October 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2021、Reuters, October 12, 2021、SANA, October 12, 2021、SOHR, October 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュに対して35回以上の爆撃を実施(2021年10月12日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機6機がハマー県イスリヤー村近郊の砂漠地帯、ラッカ県ラサーファ砂漠、ダイル・ザウル県ティブニー町近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して35回以上の爆撃を実施した。

AFP, October 12, 2021、ANHA, October 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2021、Reuters, October 12, 2021、SANA, October 12, 2021、SOHR, October 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県フドル丘を4回にわたって爆撃(2021年10月12日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるフドル丘を4回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配地を爆撃するのは5日ぶり。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカフル・アンマ村一帯を砲撃し、女性1人と子供4人が負傷した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアムキーヤ町で砲撃戦を行った。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

AFP, October 12, 2021、ANHA, October 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2021、Reuters, October 12, 2021、SANA, October 12, 2021、SOHR, October 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍はエルドアン大統領の発言にもかかわらず、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に異例の爆撃、トルコ軍もドローンでタッル・リフアト市近郊を爆撃(2021年10月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域のマーリア市を爆撃、同市西地区にミサイル1発が着弾した。

ミサイルは爆発せず、人的被害はなかった。

また、ANHA(10月11日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北東のフーシャリーヤ村、ジャート村を砲撃した。

トルコ軍はまた、無人航空機(ドローン)でタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を爆撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の中心都市の一つジャラーブルス市近郊のダービス村でシリア国民軍所属のスルターン・ムラード師団の司令官の自宅で爆発が発生し、中にいた男性1人、女性1人、子供3人の合わせて5人が死亡、複数が負傷した。

爆発は拠点内の装備が爆発したことによるものと思われる。

これに関して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、「我々はジャラーブルス市あるいはトルコ国境地帯への砲撃と無関係だ。トルコ諜報機関のゲームが再三にわたって行われており、エルドアン体制によって支援された傭兵の手で実行され、トルコ国民もそのことを十分承知していると考えている」と発表した。

ANHAによると、このほか、トルコ占領下のアフリーン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア国民軍の戦闘員ら8人が死亡、8人が負傷した(シリア人権監視団によると、9人が死亡、10人が負傷)。


シリア人権監視団によると、爆発が発生したのは、アフリーン市のフール市場に近いイスラーム軍の軍事本部前。

**

ハサカ県では、ANHA(10月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルダーラ村を砲撃した。

AFP, October 11, 2021、ANHA, October 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2021、Reuters, October 11, 2021、SANA, October 11, 2021、SOHR, October 11, 2021、October 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領:「ユーフラテスの盾」地域の盾のトルコ軍に対する最近の攻撃、そして我が国領土に対するいやがらせは我慢の限度を超えている」(2021年10月11日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、アレッポ県マーリア市近郊のトルコ軍拠点に対する10月10日の攻撃でトルコ軍兵士3人が死亡したことに関して、「ユーフラテスの盾」地域の盾のトルコ軍に対する最近の攻撃、そして我が国領土に対するいやがらせは我慢の限度を超えている」と述べた。

エルドアン大統領は「シリアから我が国へのテロ攻撃の原因となっている一部地域に対する我々の忍耐は限度に達している」としたうえで、必要なことを行うと付言した。

アナトリア通信(10月11日付)などが伝えた。

AFP, October 11, 2021、Anadolu Ajansı, October 11, 2021、ANHA, October 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2021、Reuters, October 11, 2021、SANA, October 11, 2021、SOHR, October 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明のドローンがダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の上空に飛来、その後同地に展開する「イランの民兵」の拠点複数カ所で爆発(2021年10月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)がシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊の上空に飛来、その後同地に展開する「イランの民兵」の拠点複数カ所で爆発が発生した。

シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(10月12日付)によると、この攻撃で「イランの民兵」4人が死亡、複数が負傷した。

AFP, October 11, 2021、ANHA, October 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2021、October 12, 2021、Reuters, October 11, 2021、SANA, October 11, 2021、SOHR, October 11, 2021、October 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

UAE経済相:「シリアと経済協力を強化し、次の段階における新たなセクターを模索するための将来計画を合意している」(2021年10月11日)

UAEの経済省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/Economyae/)を通じて「UAEとシリアは経済協力を強化し、次の段階における新たなセクターを模索するための将来計画を合意している」と発表した。
https://twitter.com/Economyae/status/1447260961711083525

同省によると、シリアとUAEの石油部門以外の通商規模は2020年が26億ディルハムだったが、2021年は上半期だけで12億7200万ディルハムにのぼっている。

AFP, October 11, 2021、ANHA, October 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2021、Reuters, October 11, 2021、SANA, October 11, 2021、SOHR, October 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民328人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は711,742人に(2021年10月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月10日に難民328人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民294人(うち女性88人、子供150人)、ヨルダンから帰国したのは34人(うち女性10人、子供17人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は711,742人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者315,840人(うち女性94,918人、子ども160,796人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,902人(うち女性118,815人、子ども201,903人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,800,865人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は941,022人(うち女性282,391人、子供479,621人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は102,193人(うち女性39,556人、子供33,645人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,370,789人(うち女性422,115人、子供677,420人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3063176547258414

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 11, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県マーリア市近郊に設置されているトルコ軍拠点が攻撃を受け、トルコ軍兵士2人死亡(2021年10月10日)

アレッポ県では、SANA(10月10日付)によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内のマーリア市近郊に設置されているトルコ軍の拠点がロケット弾攻撃を受け、トルコ軍士官1人が死亡、兵士3人が負傷した。

これに関して、トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて、兵士2人が死亡したと発表した。

https://twitter.com/tcsavunma/status/1447300724958892036

一方、ANHA(10月10日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村、アルカミーヤ村、マルアナーズ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍の砲撃はマーリア市近郊のトルコ軍拠点が狙われたのを受けて激化、マルアナーズ村とアルカミーヤ村には50発以上の砲弾が撃ち込まれた。

**

ハサカ県では、ANHA(10月10日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアッシリア教徒の村タッル・ジュムア村を砲撃した。

砲撃により、村の変電施設が被弾した。

AFP, October 10, 2021、ANHA, October 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2021、Reuters, October 10, 2021、SANA, October 10, 2021、SOHR, October 10, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府の支配下にあるイドリブ県サラーキブ市近郊のアーフィス村に新たな軍事拠点を設置(2021年10月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市近郊のアーフィス村に新たな軍事拠点を設置し、戦車2輌、兵員輸送車4輌、装甲車3輌、兵士50人を配備した。

トルコ軍はまた、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所から兵員輸送車、武器を積んだ貨物車輌など100輌以上からなる車列をシリア領内に新たに進入させた。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村、ファッティーラ村、カフル・ウワイド村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市、ダーディーフ村、マアッルディブサ村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカーヒラ村、クライディーン村を砲撃した。

AFP, October 10, 2021、ANHA, October 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2021、Reuters, October 10, 2021、SANA, October 10, 2021、SOHR, October 10, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明のドローンがダイル・ザウル県ブーカマール市近郊に配置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所を攻撃(2021年10月9日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月8日付)が複数の地元メディア筋の話として伝えたところによると、所属不明の無人航空機(ドローン)がシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊に配置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所を攻撃した。

AFP, October 9, 2021、ANHA, October 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2021、Reuters, October 9, 2021、SANA, October 9, 2021、SOHR, October 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコによってリビアに派遣されていたシリア人傭兵(シリア国民軍戦闘員)約100人が帰国(2021年10月9日)

シリア人権監視団は、トルコによってリビアに派遣されていたシリア人傭兵(シリア国民軍戦闘員)約100人が10月8日、空路でトルコに移送され、その後、トルコ占領下にシリアに帰国したと発表した。

帰国は部隊交代の一環だという。

AFP, October 9, 2021、ANHA, October 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2021、Reuters, October 9, 2021、SANA, October 9, 2021、SOHR, October 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県北部、アレッポ県北部を砲撃(2021年10月9日)

ハサカ県では、ANHA(10月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・シャンナーン村、タッル・カイフジー村、アッシリア教徒が住むタッル・ジュムア村、ダルダーラ村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(10月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタアーナ村、マルアナーズ村、アルカミーヤ村、スーガーニカ村およびその一帯、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、タッル・アッジャール村を砲撃した。

一方、マルアナーズ村にトルコ軍のMavik 2無人航空機(ドローン)が墜落した。

AFP, October 9, 2021、ANHA, October 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2021、Reuters, October 9, 2021、SANA, October 9, 2021、SOHR, October 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣が首都ダマスカスでアサド大統領と会談(2021年10月9日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣がシリアを訪問し、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。

SANA(10月9日付)によると、会談では、両国の戦略的関係の強化に向けて、経済、通商などさまざまな分野でプロジェクトが進行中の共同の取り組み、シリア国内での「テロとの戦い」の進捗、アフガニスタン、イラン核問題など地域国際情勢への対応について意見が交わされた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4649837885060007

AFP, October 9, 2021、ANHA, October 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2021、Reuters, October 9, 2021、SANA, October 9, 2021、SOHR, October 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国防総省報道官「シリアに駐留する米軍は約900人。シリア北東部と南東部のタンフ国境通行所の駐屯地に軍事的プレゼンスを維持する」(2021年10月8日)

米国防総省のジェシカ・マックナトリー報道官(海軍中佐)はディフェンス・ワン(10月8日付)に対して、米軍約900人がシリアに駐留し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに活動を続けていることを明らかにした。

マックナトリー報道官は、「我々の任務がダーイシュ(イスラーム国)の弱体化に限られている」としたうえで、「シリア北東部と南東部のタンフ国境通行所の駐屯地に軍事的プレゼンスを維持する」と述べ、撤退の予定がないことを明らかにした。

AFP, October 9, 2021、ANHA, October 9, 2021、Defense One, October 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2021、Reuters, October 9, 2021、SANA, October 9, 2021、SOHR, October 9, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍戦闘機がヒムス県中部のT4航空基地をミサイル攻撃、所属不明のドローンがダイル・ザウル県ブーカマール市一帯の「イランの民兵」拠点を爆撃(2021年10月8日)

シリア軍は報道声明を出し、10月8日午後9時33分、イスラエル軍戦闘機が、米主導の有志連合が違法に駐留するヒムス県タンフ国境通行所一帯上空から、同県中部のT4航空基地(対フール航空基地)方向に向かってミサイル多数を発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃、ほとんどのミサイルを撃破したと発表した。

しかし、この攻撃により、シリア軍兵士6人が負傷、若干の物的被害が出た。

SANA(10月8日付)が伝えた。

一方、シリア人権監視団は、イスラエル軍の攻撃により「イランの民兵」複数が死傷したと発表した。

タイムズ・オブ・イスラエル(10月10日付)によると、この爆撃で外国人2人が死亡した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃と前後して、所属不明の無人航空機(ドローン)1機がシリア政府の支配下にあるブーカマール市上空に飛来し、市内にあるアーイシャ病院周辺の「イランの民兵」の拠点複数カ所が攻撃を受け、「イランの民兵」が銃で応戦した。

同監視団によると、ブーカマール市近郊の「イランの民兵」複数カ所で爆発が発生したほか、同市に近いハリー村周辺の砂漠地帯でも爆発が発生した。

AFP, October 8, 2021、ANHA, October 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2021、Reuters, October 8, 2021、SANA, October 8, 2021、SOHR, October 8, 2021、Times of Israel, October 10, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年10月8日)

アレッポ県では、ANHA(10月8日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マディーク村を砲撃した。

AFP, October 8, 2021、ANHA, October 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2021、Reuters, October 8, 2021、SANA, October 8, 2021、SOHR, October 8, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の貨物車輌など約50輌が兵站物資などを積んでイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所から新たに進入(2021年10月8日)

ハサカ県では、SANA(10月8日付)がカフターニーヤ市の複数の地元筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合の貨物車輌など約50輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、県内に違法に設置されている米軍基地に向かった。

AFP, October 8, 2021、ANHA, October 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2021、Reuters, October 8, 2021、SANA, October 8, 2021、SOHR, October 8, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県マアーッラト・ナアサーン村を砲撃し3人が負傷し(2021年10月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村を砲撃し、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍がカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所から兵員輸送車、武器を積んだ貨物車輌など45輌からなる車列をシリア領内に新たに進入させた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(イドリブ県6件、ラタキア県2件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3060700640839338

AFP, October 8, 2021、ANHA, October 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 8, 2021、Reuters, October 8, 2021、SANA, October 8, 2021、SOHR, October 8, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民390人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は710,687人に(2021年10月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月7日に難民390人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民357人(うち女性107人、子供182人)、ヨルダンから帰国したのは33人(うち女性10人、子供17人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は710,687人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者314,888人(うち女性94,632人、子ども160,310人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,799人(うち女性118,784人、子ども201,851人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,800,865人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は939,967人(うち女性282,074人、子供479,083人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は101,792人(うち女性39,394人、子供33,547人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,370,388人(うち女性421,953人、子供677,313人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3060698857506183

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 8, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

バイデン米大統領はトルコへの制裁を定めた大統領令第13894号に基づく国家緊急事態を1年延長(2021年10月7日)

ジョー・バイデン米大統領は米議会下院議長に宛てた書簡のなかで、2019年10月のトルコによるシリア北部への侵攻(「平和の泉」作戦)に際して、トルコに制裁を科するとして同年10月14日にドナルド・トランプ前大統領が施行した大統領令第13894号の有効期限を1年延長する旨伝え、これを延長した。

バイデン大統領は書簡のなかで以下の通り述べている。

シリア国内、および同国にかかる情勢、とりわけシリア北東部に軍事攻撃を行おうとするトルコ政府の動きは、ダーイシュ(イスラーム国)を打ち負かすための活動を弱体化させ、民間人を危険にさらし、地域の平和、安全、安定を奪う脅威、さらには米国の国家安全保障と外交政策への尋常ならぬ脅威をもたらし続けている。ゆえに、私は、シリア国内、および同国にかかる情勢に関して、大統領令第13894号で宣言された国家緊急事態を継続する必要があると判断した。

AFP, October 8, 2021、ANHA, October 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2021、Reuters, October 8, 2021、SANA, October 8, 2021、SOHR, October 8, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部をトルコ軍基地をシリア民主軍が砲撃し、トルコ軍兵士1人死亡、ロシア軍も同地を爆撃(2021年10月7日)

トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて声明を出し、シリア北部での作戦実施中にトルコ軍兵士1人が死亡したと発表した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍兵士は、いわゆる「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県マーリア市東のトゥワイス村近郊に設置されているトルコ軍の基地に対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の砲撃により敷地内で死亡した。

ロシア軍戦闘機1機も、シリア民主軍の砲撃の直後に基地周辺を3回にわたって爆撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(8月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊にあるアッシリア教徒のタッル・シャンナーン村を砲撃した。

AFP, October 7, 2021、ANHA, October 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2021、Reuters, October 7, 2021、SANA, October 7, 2021、SOHR, October 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がハマー県とヒムス県の砂漠地帯でダーイシュに40回以上の爆撃を実施(2021年10月7日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機5機がハマー県イスリヤー村近郊の砂漠地帯とヒムス県東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して40回以上の爆撃を実施した。

AFP, October 7, 2021、ANHA, October 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2021、Reuters, October 7, 2021、SANA, October 7, 2021、SOHR, October 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはイドリブ県でシャーム解放機構がホワイト・ヘルメットや現地メディアとともに、化学兵器使用を準備していると発表(2021年10月7日)

ロシア当事者和解調整センターは、イドリブ県の緊張緩和地帯南部に位置するザーウィヤ山地方のカンスフラ村とクドゥーラ村を結ぶ地域で、シャーム解放機構が、ホワイト・ヘルメットや現地のメディアと連携し、住民に対して化学兵器を使用し、シリア軍による攻撃を偽装する準備を進めているとの情報を得たと発表した。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3060262674216468

AFP, October 7, 2021、ANHA, October 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2021、Reuters, October 7, 2021、SANA, October 7, 2021、SOHR, October 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ブサンクール村にあるシャーム解放機構の精鋭部隊の本部を爆撃し、1人を殺害(2021年10月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のブサンクール村を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

この爆撃で、シャーム解放機構の精鋭部隊アサーイブ・ハムラー(赤鉢巻)部隊の本部が狙われ、1人が死亡、7人が負傷した。

ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配地を爆撃するのは4日ぶり。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(イドリブ県6件、ラタキア県1件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は3件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3059867714255964

AFP, October 7, 2021、ANHA, October 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 7, 2021、Reuters, October 7, 2021、SANA, October 7, 2021、SOHR, October 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民363人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は710,297人に(2021年10月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月6日に難民363人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民324人(うち女性97人、子供65人)、ヨルダンから帰国したのは39人(うち女性12人、子供20人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は710,297人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者314,531人(うち女性94,525人、子ども160,128人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,766人(うち女性118,774人、子ども201,834人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,800,865人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は939,577人(うち女性281,957人、子供478,884人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は101,792人(うち女性39,394人、子供33,547人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,370,388人(うち女性421,953人、子供677,313人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3059865517589517

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 7, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.