ラタキア県で、シャーム解放機構のミサイル攻撃でシリア軍兵士1人死亡、ロシア軍はカッバーナ村一帯を爆撃(2021年9月2日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がクルド山地方にあるシリア軍の拠点複数カ所を地対地ミサイルで攻撃し、兵士1人が死亡、3人が負傷した。

これに対して、ロシア軍戦闘機2機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍もトルコマン山一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるハザーリーン村一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマルジュ・ズフール村、ガーニヤ村、シャーグーリート村、ムハムバル村、アイン・ラールーズ村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライカ村を砲撃し、フライカ村で女性1人が死亡、1人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村、ハミーディーヤ村、ダクマーク村、カストゥーン村、タッル・アアワル村、カルクール村、サルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード村、ズィヤーラ町、フマイマート村、アイン・スライムー村、ジャイイド村、ダラービラ村、ジューリーン村、バフサ村、ラスィーフ村、バイニーン村の森林地帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県13件、ラタキア県7件、アレッポ県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を20件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2, 2021、SOHR, September 2, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民301人と国内避難民(IDPs)245人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は699,113人、2019年以降帰還したIDPsは98,611人に(2021年9月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月1日に難民301人(うち女性90人、子供153人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民301人(うち女性90人、子供153人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は699,113人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者303,864人(うち女性91,234人、子ども154,692人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,785,079人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は928,393人(うち女性278,600人、子供473,183人)となった。

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一方、国内避難民245人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは245人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は98,611人(うち女性37,659人、子供33,293人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,367,207人(うち女性420,218人、子供677,005人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 2, 2021をもとに作成。

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駐シリア米大使館はダルアー市情勢をめぐってシリア政府を非難(2021年9月1日)

駐シリア米大使館はツイッターのアカウント(https://twitter.com/USEmbassySyria/)を通じて、ダルアー市ダルアー・バラド地区の情勢について、以下の通り発表し、シリア政府を一方的に非難した。

我々はダルアー市に対するアサド体制の冷酷な攻撃を非難する。これにより、市民が殺害され、数千人が家を追われ、食糧や薬品の不足が生じている。米国は即時戦闘停止と、国連と人道関係者による無制限のアクセスを求める。

https://twitter.com/USEmbassySyria/status/1432941197165801472

AFP, September 5, 2021、ANHA, September 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2021、Reuters, September 5, 2021、SANA, September 5, 2021、SOHR, September 5, 2021などをもとに作成。

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停戦合意に沿ってロシア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区に進駐、指名手配者や兵役忌避者らの武装解除と社会復帰に向けた手続きが行われる(2021年9月1日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、8月31日にロシアの仲介によってシリア政府側の治安委員会と、武装解除を拒否し、ダルアー市ダルアー・バラド地区で立て籠もりを続けていた反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会が交わした停戦合意に従い、ロシア軍部隊が、シリア政府の治安委員会の代表、地元名士らとともにダルアー市ダルアー・バラド地区に進駐した。

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3082424768653173

また、SANA(9月1日付)によると、ダルアー市アルバイーン地区にある社会復帰センターで、指名手配者や兵役忌避者ら209人が武器を引き渡し、社会復帰にかかる手続きを行った。

シリア人権監視団によると、センターを訪れたのは33人。

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中央委員会のアドナーン・ムサーラマ報道官は声明を出し、8月31日に交わされた停戦合意の内容を明らかにした。

HFL(9月1日付)が転載した文書によると、停戦合意の骨子は以下の通り:

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3082394551989528

  1. 即時戦闘を停止する。
  2. ロシア軍憲兵隊がダルアー市ダルアー・バラド地区に進駐・駐留する。
  3. 指名手配者の社会復帰と武装解除のためのセンターを開設する。
  4. 外国人が潜伏してないことを証明するため、ダルアー市ダルアー・バラド地区居住者の身元を確認する。
  5. 治安拠点を4カ所に設置する。
  6. ダルアー市一帯の道路封鎖を解除する。
  7. 警察分署を再開する
  8. ダルアー市ダルアー・バラド地区へのサービス提供を開始する。
  9. 本合意の実施から5日後に逮捕者釈放と身元不明者の捜索に向けた取り組みを行う。

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3082394551989528

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一方、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町近郊で空軍情報部の兵士1人が遺体で発見された。

遺体には銃で撃たれた跡があったという。

AFP, September 1, 2021、ANHA, September 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2021、HFL, September 1, 2021、Reuters, September 1, 2021、SANA, September 1, 2021、SOHR, September 1, 2021などをもとに作成。

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イスラエルは1948年占領下パレスチナ領連絡委員会の使節団55人のシリアへの渡航を禁じる(2021年9月1日)

イスラエルは1948年占領下パレスチナ領連絡委員会の使節団55人のシリアへの渡航を禁じた。

SANA(9月1日付)が伝えた。

使節団は数週間前から、ヨルダン経由でのシリア渡航を準備していた。

だが、イスラエル当局はヨルダンとの国境通行所で、使節団が乗ったパスの通過を阻止、アリー・マアディー委員長や同氏の息子の身分証明書を没収した。

1948年占領下パレスチナ領連絡委員会は15年以上にわたり、シリアを訪問していた。

AFP, September 1, 2021、ANHA, September 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2021、Reuters, September 1, 2021、SANA, September 1, 2021、SOHR, September 1, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県、アレッポ県各所を砲撃(2021年9月1日)

ハサカ県では、SANA(9月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のダシーシャ村、タッル・ラバン村、ウンム・ハイル村、クーザリーヤ村、タウィーラト・ワカーア村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(9月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のズィ-ワーン村、タッル・イナーブ村、ナイラービーヤ村、ズーヤーン村、アルカミーヤ村、マルアナーズ村、カンタラ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、マンビジュ市北西のサイヤーダ村を砲撃、民家1棟を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市にあるロシア軍基地前で住民数十人が集まり、トルコの攻撃への沈黙に抗議するデモを行った。

AFP, September 1, 2021、ANHA, September 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2021、Reuters, September 1, 2021、SANA, September 1, 2021、SOHR, September 1, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構がハマー県北部を激しく砲撃し女児1人死亡、これに対してロシア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるハマー県、ラタキア県、イドリブ県を12回にわたり爆撃(2021年9月1日)

ハマー県では、SANA(9月1日付)によると、イドリブ県で活動を続ける「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃し、女児1人が死亡、住民7人が負傷した。

シリア人権監視団によると、砲撃を行ったのはシャーム解放機構を、砲弾50発以上をジューリーン村、シャトハ町、ナーウール・ジューリーン村に対して撃ち込んだ。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカルクール村、ヒルバト・ナークース村、ザイズーン村、カストゥーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、ロシア軍戦闘機がラタキア県との県境に位置するドゥワイル・アクラード村一帯を爆撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるハーン・スブル村、ハザーリーン村を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマウザラ村を砲撃した。

ロシア軍戦闘機も「決戦」作戦司令室の支配下にハマーマ村の森林地帯にあるシャーム解放機構のキャンプを爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

ロシア軍の爆撃は、ハマー県、イドリブ県と合わせて12回に及んだ。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県14件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 1, 2021、ANHA, September 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2021、Reuters, September 1, 2021、SANA, September 1, 2021、SOHR, September 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民286人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は698,812人に(2021年9月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、8月31日に難民286人(うち女性86人、子供146人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民286人(うち女性86人、子供146人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は698,812人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者303,564人(うち女性91,234人、子ども154,539人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,785,079人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は928,092人(うち女性278,510人、子供473,030人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は98,366人(うち女性37,528人、子供33,221人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,366,962人(うち女性420,087人、子供676,987人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2021をもとに作成。

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ダルアー市ダルアー・バラド地区でシリア政府側の要求に沿った停戦合意が成立(2021年8月31日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーが立て籠もりを続けるダルアー市ダルアー・バラド地区で、ロシア軍の仲介のもとに、シリア政府側の治安委員会と元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会が会合を開いた。

会合は、ロシア側が示していた行程表が事態収拾の最終期限としていた8月31日となったために開かれた。

この会合で、9月1日から新たな停戦合意を履行することで合意した。

新たな停戦合意は、①戦闘停止、②指名手配者(武装解除拒否者)の武装解除と社会復帰の実施、③社会復帰を希望しない者のシリア北部への退去、④ロシア軍憲兵隊のダルアー市ダルアー・バラド地区への進駐、⑤同地区でのロシア、シリア両国国旗の掲揚、⑥第5軍団所属の第8旅団と軍事情報局の合同拠点を3カ所に設置、を骨子とする。

合意内容は、シリア政府側の要求に沿ったもの。

シリア人権監視団によると、会合には、ダルアー県各地の名士も中央委員会とともに参加し、武装解除拒否者に合意内容を受け入れるよう説得したという。

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合意に先立って、地元の武装集団がシャイフ・サアド村を砲撃したほか、ダーイル町にある空軍情報部の検問所を襲撃した。

一方、シリア軍も第4師団などが、ダルアー市ダルアー・バラド地区に対して50発以上の地対地ミサイルを撃ち込み、突入の姿勢を見せ、元反体制武装集団メンバー側に合意の受諾・履行を迫った。

シリア軍はまた、シャイフ・サアド村、ムザイラア村などを砲撃し、ムザイラア村では女性1人が死亡したほか、タファス市に発砲し、男性1人が負傷した。

SANA(8月31日付)によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で、武装解除を拒否し、立て籠もりを続ける元反体制武装集団メンバーが、ダルアー市各所を砲撃、シリア軍がこれに応戦した。

AFP, August 31, 2021、ANHA, August 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2021、Reuters, August 31, 2021、SANA, August 31, 2021、SOHR, August 31, 2021などをもとに作成。

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米軍とシリア民主軍は、アラブ系部族からなる国境警備を任務とした武装組織を新設することで合意(2021年8月31日)

アイン・フラート(8月31日付)は、複数の地元メディア筋の話として、米軍の代表が8月27日と30日にハサカ県ルマイラーン町にある米軍基地でシリア民主軍を構成する人民防衛隊(YPG)やサナーディード軍の代表と会合を開き、新たな武装組織を結成することで合意したと伝えた。

この武装組織は、イラク・シリア国境の警備を任務とし、18歳から40歳のアラブ系部族の子息約2,000人によって構成され、彼らには月150米ドルの報酬が与えられるという。

AFP, August 31, 2021、ANHA, August 31, 2021、‘Ayn al-Furat, August 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2021、Reuters, August 31, 2021、SANA, August 31, 2021、SOHR, August 31, 2021などをもとに作成。

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シリア政府支配地からシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県に2度目となるクロスラインでの支援が実施される(2021年8月31日)

アレッポ県では、世界食糧計画(WFP)の食糧支援物資を積んだ車輌12輌が、政府の支配下にあるアレッポ県ミーズナール村の通行所から、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握する反体制派の支配地に入った。

クロスラインでの支援物資搬入が行われるのは8月30日に続いて2回目。

AFP, August 31, 2021、ANHA, August 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2021、Reuters, August 31, 2021、SANA, August 31, 2021、SOHR, August 31, 2021などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣したシリア人傭兵(シリア国民軍)がトリポリのキャンプで待遇改善を求める抗議デモ(2021年8月31日)

シリア人権監視団は、トルコがリビアに派遣したシリア人傭兵(シリア国民軍)が首都トリポリにあるヤルムーク・キャンプで8月30日、傭兵数十人が給与の減額や休暇が認められない状況に反発し、抗議デモを行ったと発表した。

同監視団が得た情報によると、休暇を希望する傭兵らは、司令官らから1,000米ドルの罰金を科されているという。

AFP, August 31, 2021、ANHA, August 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2021、Reuters, August 31, 2021、SANA, August 31, 2021、SOHR, August 31, 2021などをもとに作成。

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シリア国民軍がドローンでアレッポ県北部のシリア軍拠点を爆撃(2021年8月31日)

アレッポ県では、ANHA(8月31日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカ村、シャッアーラ村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、シリア国民軍はまた、無人航空機(ドローン)を使用して、カフル・ナースィフ村にあるシリア軍の拠点を爆撃した。

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ハサカ県では、ANHA(8月31日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村、クーザリーヤ村、タッル・ラバン村を砲撃した。

AFP, August 31, 2021、ANHA, August 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2021、Reuters, August 31, 2021、SANA, August 31, 2021、SOHR, August 31, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県のCONOCOガス田に米軍が違法に設置する基地が砲撃を受ける(2021年8月31日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月31日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍基地に迫撃砲弾2発が着弾した。

シリア人権監視団によると、着弾した砲弾は3発。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月31日付)が複数の地元筋から得た情報によると、砲弾はシリア政府の支配下にあるフシャーム町から発射され、着弾地点から炎が上がるのが目撃されたという。

また、SANAによると、アブー・ハルドゥーブ村では、「人民抵抗諸派」が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点に手榴弾を投げ込んだ。

AFP, August 31, 2021、ANHA, August 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2021、Reuters, August 31, 2021、SANA, August 31, 2021、SOHR, August 31, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍所属と思われる戦闘機がトルコ占領下の「オリーブの枝」を初めて爆撃(2021年8月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍所属と思われる戦闘機複数機が、トルコが占領下するいわゆる「オリーブの枝」地域のジンディールス村近郊のイスカーン(イースカー)村、ジャルマ村にあるシリア国民軍所属のシャーム軍団のキャンプを爆撃し、5人が負傷した。

ロシア軍がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域を爆撃するのは初めて。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月31日付)が複数の地元筋から得た情報によると、爆撃は5回にわたって行われた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍憲兵隊は、トルコ領内に不法入国しようとしたシリア人国内避難民(IDPs)5人に発砲、1人を射殺し、4人を負傷させた。

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クナイトラ県では、SANA(8月31日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村近郊の道路に仕掛けられていた爆弾が、車の通過に合わせて爆発し、乗っていた住民2人が死亡した。

AFP, August 31, 2021、ANHA, August 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2021、Reuters, August 31, 2021、SANA, August 31, 2021、SOHR, August 31, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民298人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は697,692人に(2021年8月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月31日付)を公開し、8月30日に難民271人(うち女性81人、子供138人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民271人(うち女性81人、子供138人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は698,526人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者303,278人(うち女性91,148人、子ども154,393人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,785,079人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は927,806人(うち女性278,424人、子供472,884人)となった。

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一方、国内避難民274人が新たに帰宅した。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は98,366人(うち女性37,528人、子供33,221人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,366,962人(うち女性420,087人、子供676,987人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 31, 2021をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機6機がヒムス県の砂漠地帯でダーイシュの拠点を爆撃(2021年8月30日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機6機がスフナ市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する爆撃を実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県南部の砂漠地帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士1人が死亡した。

一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、米主導の有志連合のヘリコプターの航空支援を受けて、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市近郊のカッサール村に突入し、住民1人を拘束した。

AFP, August 30, 2021、ANHA, August 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2021、Reuters, August 30, 2021、SANA, August 30, 2021、SOHR, August 30, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市が砲撃を受け、ロケット弾数十発が各所に着弾、トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県北部などを砲撃(2021年8月30日)

アレッポ県では、ANHA(8月30日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市が砲撃を受け、ロケット弾数十発が各所に着弾した。

https://youtu.be/BL2NfgBPEkE

シリア人権監視団によると、砲撃はシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域からのもの。

シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のいずれが砲撃を行ったか不明だが、灯油街道、ジャンディール交差点などに砲弾が着弾し、子供を含む住民5人が負傷した。

これに対して、トルコ軍とシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯、同市近郊のバイナ村、フライビカ村、ダイル・ジャマール村、ズィヤーラ村一帯、アルカミーヤ村、タート・マラーシュ村、スーガーニカ村、マンナグ航空基地、カフル・ナーヤー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のハズワーン村でシリア民主軍に所属するハムザ師団が住居1棟を接収しようとしたが、住民の抵抗に遭い、戦闘となった。

この住居は、トルコ軍が拠点として使用していたが、数日前に住民に返還したが、ハムザ師団がこれを改めて接収しようとして衝突に発展したという。

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ラッカ県では、ANHA(8月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線、ハーリディーヤ村、マアラク村、アイン・イーサー国内避難民(IDPs)キャンプを砲撃した。

トルコ軍はまた、M4高速道路を走行中の車2台を機関銃で攻撃した。

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ハサカ県では、SANA(8月30日付)によると、ハサカ電力公社の技術復旧チームが、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町の変電所に電力を供給する66K.F.送電線の復旧作業を完了した。

66K.L.送電線は8月24日のトルコ軍とシリア国民軍の攻撃によって破壊されていた。

AFP, August 30, 2021、ANHA, August 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2021、Reuters, August 30, 2021、SANA, August 30, 2021、SOHR, August 30, 2021などをもとに作成。

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政府支配下のアレッポ県西部からシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県にWFPの食糧物資がクロスラインで搬入される(2021年8月30日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が支配地の自治を委託するシリア救国内閣の開発人道問題省は声明を出し、世界食糧計画(WFP)の食糧支援物資1,000パッケージを積んだ車輌15輌が、政府の支配下にあるアレッポ県ミーズナール村の通行所から、反体制派支配地に入ったと発表した。

https://www.facebook.com/mdha11/posts/1200255000386761

声明によると、今回のクロスラインによる支援は、WFPの支援プログラムの一環だが、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所からの越境(クロスボーダー)支援で提供されている支援物資の5%にも相当しない量だという。

開発人道問題省はまた、ミーズナール村の通行所が開放されるとの一部情報を否定、今回のクロスラインでの支援が、WFPがアレッポ県とイドリブ県に設置している倉庫間の物資の移動に過ぎず、シリア赤新月社は一切関与していないと強調した。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1205073729959249

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県12件、ラタキア県4件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 30, 2021、ANHA, August 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 30, 2021、Reuters, August 30, 2021、SANA, August 30, 2021、SOHR, August 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民298人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は697,692人に(2021年8月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月30日付)を公開し、8月29日に難民307人(うち女性92人、子供157人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民307人(うち女性92人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は697,999人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者302,751人(うち女性90,990人、子ども154,124人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,785,079人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は927,279人(うち女性278,266人、子供472,615人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は98,092人(うち女性37,407人、子供33,195人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,366,688人(うち女性419,966人、子供676,961人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 30, 2021をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県西部でダーイシュに対して爆撃を実施(2021年8月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府の支配下にある県西部のムサッラブ村近郊の砂漠地帯にあるシリア軍の拠点複数カ所を襲撃した。

これに対して、ロシア軍戦闘機がダーイシュの拠点に対して爆撃を行った。

AFP, August 29, 2021、ANHA, August 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2021、Reuters, August 29, 2021、SANA, August 29, 2021、SOHR, August 29, 2021などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣がシリアを訪問しアサド大統領と会談(2021年8月29日)

イラクの首都バグダードで開催されたイラク近隣諸国首脳会談への出席を終えた、イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣がシリアを訪問し、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。

SANA(8月29日付)によると、会談では、経済・通商分野など二国間関係を強化し、両国に対する一方的な制裁の影響に対処する方途、アフガニスタンなどの地域・国際情勢の変化の影響などについて意見が交わされた。

アブドゥッラフヤーン外務大臣はまた、イラクの首都バグダードで8月28日に開催されたイラク近隣諸国首脳会談について説明し、この地域の未来が、同地域の諸国民の意思によって作られ、域内諸国との協力関係も諸国民の意思と内政不干渉の原則に基づくべきであることが確認された。

アサド大統領は、シリアとイラクの協力関係が、「テロとの戦い」などにおいて、両国および両国民の利益を守る結果をもたらしたとしたうえで、シリア全土が解放されるまで「テロとの戦い」を継続すると強調した。

これに対して、アブドゥッラフヤーン外務大臣も、「テロとの戦い」におけるシリアの勝利を評価、経済テロを含むあらゆるのテロと対峙するシリアおよび同国民を支援すると述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4521360161241114

AFP, August 29, 2021、ANHA, August 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2021、Reuters, August 29, 2021、SANA, August 29, 2021、SOHR, August 29, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県CONOCOガス田近くで「人民諸派」が米軍とシリア民主軍の合同パトロール部隊を襲撃、シリア民主軍兵士3人死亡(2021年8月29日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月29日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のCONOCOガス田近くで、有志連合を主導する米軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の合同パトロール部隊を「人民諸派」が要撃し、米軍・シリア民主軍と交戦の末、シリア民主軍の兵士3人を殺害した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の車輌1輌が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるジュダイド・アカイダート村でダーイシュ(イスラーム国)に属す武装グループの襲撃を受けて、兵士3人が死亡、複数が負傷した。

また、オートバイに乗った正体不明の武装集団がマーシフ・アフマル村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の諜報員の自宅を夜襲し、諜報員の子供1人が死亡、諜報員も負傷した。

AFP, August 29, 2021、ANHA, August 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2021、Reuters, August 29, 2021、SANA, August 29, 2021、SOHR, August 29, 2021、August 30, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍はシリア軍と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃(2021年8月29日)

ハサカ県では、SANA(8月29日付)、ANHA(8月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はシリア軍と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・マンダル村、サウダー村、タッル・タウィール村、タッル・カラフ・バイト村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町に近いM4高速道路で、住民がロシア軍の車列に投石を行い、トルコによる電気、水道の遮断に対処しようとしないロシアに抗議の意思を示した。

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アレッポ県では、ANHA(8月29日付)によると、トルコ占領下のブルブル町でシリア国民軍の憲兵隊とスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが盗品の分配をめぐって対立し、交戦、双方に多数の死傷者が出た。

また、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアアザーズ市に設置されている高等教育機関のアレッポ自由大学で、学生数十人が授業料の値上げに抗議するデモを行った。

授業料の値上げは、シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣の教育省の決定によるもの。

AFP, August 29, 2021、ANHA, August 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2021、Reuters, August 29, 2021、SANA, August 29, 2021、SOHR, August 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村一帯を4回にわたって爆撃(2021年8月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村一帯を4回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を22件(イドリブ県11件、ラタキア県8件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 29, 2021、ANHA, August 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 29, 2021、Reuters, August 29, 2021、SANA, August 29, 2021、SOHR, August 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民307人と国内避難民(IDPs)233人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は697,999人、2019年以降帰還したIDPsは98,092人に(2021年8月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月29日付)を公開し、8月28日に難民307人(うち女性92人、子供157人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民307人(うち女性92人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は697,999人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者302,751人(うち女性90,990人、子ども154,124人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,785,079人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は927,279人(うち女性278,266人、子供472,615人)となった。

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一方、国内避難民233人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは233人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は98,092人(うち女性37,407人、子供33,195人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,366,688人(うち女性419,966人、子供676,961人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 29, 2021をもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍はラッカ県、ハサカ県、アレッポ県各所を砲撃し、子供1人負傷(2021年8月28日)

ラッカ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるスライビー村、マブウージャ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、ウンム・ハイル村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市近郊のアラブ・ハサン村を砲撃し、子供1人が負傷した。

AFP, August 28, 2021、ANHA, August 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2021、Reuters, August 28, 2021、SANA, August 28, 2021、SOHR, August 28, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方を8回にわたって爆撃(2021年8月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、マウザラ村、アイン・ラールーズ村を8回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県10件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 28, 2021、ANHA, August 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 28, 2021、Reuters, August 28, 2021、SANA, August 28, 2021、SOHR, August 28, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民298人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は697,692人に(2021年8月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月28日付)を公開し、8月27日に難民298人(うち女性90人、子供152人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民298人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は697,692人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者302,444人(うち女性90,898人、子ども153,967人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,785,079人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は926,972人(うち女性278,174人、子供472,458人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は97,859人(うち女性37,306人、子供33,172人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,366,455人(うち女性419,865人、子供676,938人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 28, 2021をもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約50輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県内に設置されている基地に向う(2021年8月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約50輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、タッル・バイダル村に設置されている基地に向かった。

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ハサカ県では、SANA(8月28日付)によると、フール町の複数の住民筋によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで火災が発生し、テント28張が炎上、女性と子供多数が負傷した。

AFP, August 27, 2021、ANHA, August 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2021、Reuters, August 27, 2021、SANA, August 27, 2021、August 28, 2021、SOHR, August 27, 2021などをもとに作成。

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