トルコ外務省はシリア大統領選挙を「違法な特徴を有する」と非難(2021年5月27日)

トルコ外務省は声明を出し、5月26日に投票が行われたシリアの大統領選挙に関して、「違法な特徴を有する」と非難した。

声明の内容は以下の通り

シリアの体制によって今日実施された選挙は、シリア国民の自由意思を反映しておらず、違法な特徴を有している。

自由と公正を欠いた状況下で実施された選挙は、国連安保理決議第2254号の文言や成人に合致していないだけでなく、政治プロセスへの体制の不誠実な対応を示している。

体制が操作された選挙に乗じて人造の正統性を得るのを許さず、国連のもとで、シリア人による、シリア人にとって主導された政治プロセスが途切れることなく続くことが重要である。

トルコは、シリア国民と連帯してこの目的に向けた努力を断固として継続する。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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ボレルEU外務・安全保障政策上級代表はシリア大統領選挙を「真の民主的投票の基準を満たしておらず、紛争解決に資さない」と非難、欧州理事会は政府要人らへの制裁を1年延長(2021年5月27日)

ジョセップ・ボレル欧州連合外務・安全保障政策上級代表は声明を出し、5月26日に投票が行われたシリアの大統領選挙に関して、「真の民主的投票の基準を満たしておらず、紛争解決に資さない」と非難した。

声明の内容は以下の通り。

5月26日にシリアで行われた選挙は、真に民主的な投票の基準を満たしておらず、紛争の解決に資さない。シリアでの選挙は、国連安保理決議第2254号に沿って、真の政治プロセスの枠組みの中でのみ行われるべきである。選挙は、国内避難民(IDPs)、難民、ディアスポラを余儀なくされた人々を含むすべてのシリア人が、脅迫を受けない安全且つ中立的な環境のもと、自由で公正な政治的競争のなかで、参加できる場合にのみ、信頼できるものとなる。

EUは、昨日の選挙がシリア紛争の持続可能な解決策を見つける努力を弱めると考える。それが、シリアの体制との国際的な関係正常化措置によってもたらされることはあり得ない。政治的プロセスは、シリアの社会のすべての成員が国の将来の統一と和解の実現に関与することを確固たるものとするため、完全に包括的でなければならない。

EUは、国連安保理決議第2254号に従い、国連監視下で、最高の国際的水準の透明性と説明責任に従い、ディアスポラを余儀なくされた人々を含むすべてのシリア人が参加するかたちでの自由で公正な選挙をシリアで支援する用意がある。

EUは抑圧の停止、拘束者の解放、シリアの体制およびその同盟者が国連安保理決議第2254号の完全実施に向けて意味のある取り組みを行うことを要求し続ける。EUは同決議のすべての面を進展させるため、ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表による取り組みを支援する。

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欧州理事会は、シリア政府の首脳や関係者・機関(283人、70団体)に対する資産凍結や渡航禁止といった制裁を2022年6月1日まで延長することを決定した。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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マルティーニー観光大臣がサウジアラビアの開催された国連世界観光機構(UNWTO)中東地域委員会第47回会合に出席(2021年5月27日)

ムハンマド・ラーミー・ラドワーン・マルティーニー観光大臣は、サウジアラビアの首都リヤドで開催された国連世界観光機構(UNWTO)中東地域委員会の第47回会合で、保健省と連携して、世界保健機関(WHO)やUNWTOの基準に沿って、新型コロナウイルス感染症対策を行い、個人観光客、そして団体客の受け入れ再開に向けた準備を続けていると述べた。


SANA(5月27日付)が伝えた。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県、クナイトラ県でバアス党支局、警察分所、軍検問所などが襲撃を受ける(2021年5月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のマシーク村一帯、カルクール村、ズィヤーラ町、ヒルバト・ナークース村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、カンスフラ村一帯、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダーイル町で正体不明の武装集団がバアス党の支局、警察の分所など3カ所を襲撃し、町内で激しい戦闘が発生した。

事態を受けて、シリア軍部隊が介入し、町内で女性1人を含む6人を拘束した。

また、ダルアーおよび同郊外ニュース・ネットワーク(5月27日付)によると、サイダー町と西ガーリヤ村を結ぶ街道に設置されている軍事情報局の検問所、タスィール町とサフム・ジャウラーン村を結ぶ街道に設置されているシリア軍第4師団の検問所も、5月25日深夜から26日未明にかけて正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアイン・ティーナ村近郊の街道でシリア軍兵士1人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を42件(イドリブ県20件、ラタキア県10件、アレッポ県3件、ハマー県9件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を26件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、Shabaka Akhbar Dar’a wa Rif-ha, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民314人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は669,326人に(2021年5月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月27日付)を公開し、5月26日に難民314人(うち女性94人、子供160人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民314人(うち女性94人、子供160人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は669,326人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者274,078人(うち女性82,382人、子ども139,506人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,754,006人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は898,606人(うち女性269,658人、子供457,997人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,858人(うち女性32,164人、子供31,629人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,355,454人(うち女性414,728人、子供675,394人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 27, 2021をもとに作成。

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トルコの治安当局が首都アンカラでシャーム解放機構のメンバー7人を逮捕(2021年5月26日)

デイリー・サバフ(5月26日付)は、トルコの治安当局が首都アンカラで、シリアのアル=カーイダで、トルコ政府もテロ組織に指定しているシャーム解放機構のメンバー7人を逮捕したと伝えた。

アンカラ県の検察当局がシャーム解放機構のメンバー11人に対する逮捕状を発行したのを受けた動きで、7人はアンカラ県警テロ対策チームによって逮捕された。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、Daily Sabah, May 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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SANAは北・東シリア自治局支配地のハサカ県住民も大統領選挙投票に参加したと伝える一方、シリア人権監視団はこれを否定(2021年5月26日)

SANA(5月26日付)は、ハサカ県で「住民が投票所を訪れることを阻止しようとして民兵QSD(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)が行うあらゆる苛立たしい行為に抗って」、大勢の住民が投票を行ったと伝えた。

投票が行われたのはハサカ市。

ハサカ市では、北・東シリア自治局の支配地区(アズィーズィーヤ地区、グワイラーン地区、ヌシューワ地区)に住む住民も投票を行い、アズィーズィーヤ地区に住むある住民(アリー・シャイフーさん)は、SANAの取材に対してシリア民主軍が外出を禁止することを警戒して、前日に家を出て投票所が設置されている市中心部(いわゆる治安厳戒地区)に入っていたと述べた。

また、ヌシューワ地区に住む住民(アブドゥッラー・ハーリドさん)は、夜明けのアーザーンとともに家を出て、市の中心部に向かったと述べた。

さらに、別の住民(サーリフ・シャンマームさん)は、200キロ離れたマーリキーヤ市からハサカ市からの投票所に訪れ、「義務と責任」を果たしたと述べた。

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これに対して、シリア人権監視団は、北・東シリア自治局の支配地域では、投票所・投票箱が設置されたにもかかわらず、住民のほとんどが投票には参加しなかったと発表した。

AFP, May 26, 2021、ANHA, May 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2021、Reuters, May 26, 2021、SANA, May 26, 2021、SOHR, May 26, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュを狙って70回以上の爆撃を実施し、戦闘員5人殺害(2021年5月26日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ハマー県イスリヤー村一帯の砂漠地帯、ラッカ県のラサーファ砂漠、ダイル・ザウル県ビシュリー山一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って70回以上の爆撃を実施し、戦闘員5人を殺害、複数を負傷させた。

AFP, May 26, 2021、ANHA, May 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2021、Reuters, May 26, 2021、SANA, May 26, 2021、SOHR, May 26, 2021などをもとに作成。

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ロシア国防省によると緊張緩和地帯での停戦違反は42件、シリア政府の発表では37件、トルコ側の発表では19件(2021年5月26日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を42件(イドリブ県22件、ラタキア県14件、アレッポ県4件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は37件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 26, 2021、ANHA, May 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 26, 2021、Reuters, May 26, 2021、SANA, May 26, 2021、SOHR, May 26, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民283人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は669,012人に(2021年5月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月26日付)を公開し、5月25日に難民283人(うち女性95人、子供145人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民283人(うち女性95人、子供145人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は669,012人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者273,764人(うち女性82,288人、子ども139,346人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,754,006人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は898,292人(うち女性269,574人、子供457,837人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,858人(うち女性32,164人、子供31,629人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,355,454人(うち女性414,728人、子供675,394人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 26, 2021をもとに作成。

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米英仏独伊の外相が共同声明を出し、シリア大統領選挙を厳しく非難(2021年5月25日)

米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアは外務大臣共同声明を出し、5月26日に実施されるシリア大統領選挙を厳しく非難した。

声明の概要は以下の通り。

我々はシリアでの大統領選挙が自由でも公正でもないということを明白にしたい…。アサド体制が国連安保理決議第2254号の枠組みを外れて選挙を実施する決定をしたことを非難する。また、選挙を違法と非難する市民社会団体、反体制派を含むすべてのシリア人の声を支持する。

決議に基づくのであれば、自由で公正な選挙は国連監視下で行われるべきである…。

我々は国際社会に対して、深刻な人権侵害を終わらせないままにアサド体制が正統性を回復しようとする試みを拒否するよう訴える…。

AFP, May 25, 2021、ANHA, May 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2021、Reuters, May 25, 2021、SANA, May 25, 2021、SOHR, May 25, 2021などをもとに作成。

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駐レバノン・シリア大使館で実施された大統領選挙在外投票に参加したシリア難民は5万人弱(2021年5月25日)

レバノンのジャヌービーヤ・サイト(5月25日付)は、5月20日に在レバノン・シリア大使館で実施された大統領選挙在外投票に関して、投票した難民が5万人に満たなかったと伝えた。

同サイトによると、レバノン国内には150万のシリア難民がいるという。

ただし、UNHCRの発表によると、レバノンで登録しているシリア難民は855,172人。

AFP, May 25, 2021、ANHA, May 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2021、Janubiya, May 25, 2021、Reuters, May 25, 2021、SANA, May 25, 2021、SOHR, May 25, 2021などをもとに作成。

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マルティーニー観光大臣は国連世界観光機構の会議に出席するためサウジアラビアの首都リヤドを訪問(2021年5月25日)

観光省は声明を出し、サウジアラビアの首都リヤドで5月26日と27日に開催される国連世界観光機構中東地域委員会の第47回会合、同委員会による中東地域事務局開設式と観光振興会議にムハンマド・ラーミー・ラドワーン・マルティーニー観光大臣が参加すると発表した。

https://www.facebook.com/SyrianMOT/posts/1921170394710269

AFP, May 25, 2021、ANHA, May 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2021、Reuters, May 25, 2021、SANA, May 25, 2021、SOHR, May 25, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民322人と国内避難民(IDPs)15人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は668,729人、2019年以降帰還したIDPsは86,858人に(2021年5月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月25日付)を公開し、5月24日に難民322人(うち女性97人、子供164人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民322人(うち女性97人、子供164人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は668,729人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者273,481人(うち女性82,203人、子ども139,201人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,754,006人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は898,009人(うち女性269,479人、子供457,692人)となった。

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一方、国内避難民15人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは15人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,858人(うち女性32,164人、子供31,629人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,355,454人(うち女性414,728人、子供675,394人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 25, 2021をもとに作成。

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米軍がハサカ県内の穀物サイロから盗奪した小麦をトレーラー46輌に積んでイラク領内に持ち出す(2021年5月24日)

ハサカ県では、SANA(5月24日付)によると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が、ヤアルビーヤ町近郊のタッル・アルウ村の穀物サイロから盗奪した小麦をトレーラー35輌に積んで、ワリード国境通行所からイラク領内に持ち出した。

またトレーラー11輌からなる別の車列も、タッル・アルウ村の穀物サイロの小麦を積んで、ワリード国境通行所からイラク領内に持ち出した。

AFP, May 24, 2021、ANHA, May 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2021、Reuters, May 24, 2021、SANA, May 24, 2021、SOHR, May 24, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のジャラーブルス市で、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が死亡、7人が負傷(2021年5月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジャラーブルス市で、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が死亡、7人が負傷した。

AFP, May 24, 2021、ANHA, May 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2021、Reuters, May 24, 2021、SANA, May 24, 2021、SOHR, May 24, 2021などをもとに作成。

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イラク、イランの国会議員使節団、米国、カナダなどの在外居住者が大統領選挙投票の監視団としてシリア入り(2021年5月24日)

ハムーダ・サッバーグ人民議会議長は、5月26日の大統領選挙投票を監視するためにシリア入りしたイラクの人民議会議員使節団とイラン・シューラー議会(国会)使節団と相次いで会談した。

SANA(5月24日付)が伝えた。

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バッシャール・ジャアファリー外務在外居住者副大臣は、5月26日の大統領選挙投票を監視するために米国、カナダ、西欧諸国、アフリカ諸国から一時帰国したシリア人在外居住者の使節団と会談した。

SANA(5月24日付)が伝えた。

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イマード・サーラ情報大臣は、情報省内で記者会見を開き、5月26日の大統領選挙投票を取材するための特別メディア・センターを省内に開設したと発表した。

SANA(5月24日付)が伝えた。

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最高司法選挙委員会は声明を出し、総選挙法第58条の規定に基づいて、投票日前日の5月25日午前7時間から一切の選挙活動を停止すると発表した。

SANA(5月24日付)が伝えた。

AFP, May 24, 2021、ANHA, May 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2021、Reuters, May 24, 2021、SANA, May 24, 2021、SOHR, May 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民304人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は668,407人に(2021年5月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月24日付)を公開し、5月23日に難民304人(うち女性92人、子供155人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民304人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は668,407人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者273,159人(うち女性82,106人、子ども139,037人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,754,006人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は897,687人(うち女性269,382人、子供457,528人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,843人(うち女性32,164人、子供31,629人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,355,439人(うち女性414,723人、子供675,394人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 24, 2021をもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年5月23日)

アレッポ県では、ANHA(5月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村を砲撃した。

AFP, May 23, 2021、ANHA, May 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2021、Reuters, May 23, 2021、SANA, May 23, 2021、SOHR, May 23, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約86輌からなる車列が兵站物資などを積んでシリア領内に新たに進入(2021年5月23日)

ハサカ県では、SANA(5月23日付)によると、米主導の有志連合の車輌約86輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県各所に設置されている基地に向かった。

AFP, May 23, 2021、ANHA, May 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2021、Reuters, May 23, 2021、SANA, May 23, 2021、SOHR, May 23, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民277人と国内避難民(IDPs)59人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は668,103人、2019年以降帰還したIDPsは86,843人に(2021年5月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月23日付)を公開し、5月22日に難民277人(うち女性83人、子供142人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民277人(うち女性83人、子供142人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は668,103人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者272,855人(うち女性82,104人、子ども138,882人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,754,006人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は897,383人(うち女性269,290人、子供457,373人)となった。

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一方、国内避難民59人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは57人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は2人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,843人(うち女性32,164人、子供31,629人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,355,439人(うち女性414,723人、子供675,394人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 23, 2021をもとに作成。

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ダイル・ザウル県で所属不明の無人航空機が「イランの民兵」の車を攻撃、2人を殺害(2021年5月22日)

ダイル・ザウル県では、ナダー・フラート(5月23日付)によると、所属不明の無人航空機(ドローン)1機が、ユーフラテス川西岸のイラク国境地帯を移動中の「イランの民兵」の車を攻撃、2人が死亡した。

狙われた「イランの民兵」はイラク人民動員隊に所属するヒズブッラー大隊だという。

AFP, May 23, 2021、ANHA, May 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2021、Nida’ al-Furat, May 23, 2021、Reuters, May 23, 2021、SANA, May 23, 2021、SOHR, May 23, 2021などをもとに作成。

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米軍がワリード国境通行所から小麦をトレーラー15輌に積んで、イラク領内に持ち出す(2021年5月22日)

ハサカ県では、SANA(5月22日付)によると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が、ワリード国境通行所から小麦をトレーラー15輌に積んで、イラク領内に持ち出した。

AFP, May 22, 2021、ANHA, May 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 22, 2021、Reuters, May 22, 2021、SANA, May 22, 2021、SOHR, May 22, 2021などをもとに作成。

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アレッポ市にイラン領事館が開設(2021年5月22日)

アレッポ県では、SANA(5月22日付)によると、アレッポ市でイラン領事館の開設式が行われ、ファイサル・ミクダード外務在外居住者省大臣、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣がオンライン演説を行い、祝辞を述べた。

AFP, May 22, 2021、ANHA, May 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 22, 2021、Reuters, May 22, 2021、SANA, May 22, 2021、SOHR, May 22, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民289人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は667,826人に(2021年5月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月22日付)を公開し、5月21日に難民289人(うち女性87人、子供147人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民289人(うち女性87人、子供147人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は667,826人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者272,578人(うち女性81,844人、子ども138,593人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,752,833人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は896,106人(うち女性269,120人、子供457,084人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,784人(うち女性32,146人、子供31,615人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,355,380人(うち女性414,705人、子供675,381人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 22, 2021をもとに作成。

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フランス外務省報道官「アサド体制が国内外で実施する選挙は、実施に必要な基準と条件を満たしていない」(2021年5月21日)

フランス外務省のアグネス・ヴォン=デル=ミュール報道官は声明を出し、5月26日に投票が予定されているシリア大統領選挙に関して、「アサド体制が国内外で実施する選挙は、実施に必要な基準と条件を満たしていない」と述べた。

ヴォン=デル=ミュール報道官はまた「こうした選挙によってシリアが危機を脱することも、アサド体制が政治的正統性を得ることもない」と付言した。

AFP, May 22, 2021、ANHA, May 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 22, 2021、Reuters, May 22, 2021、SANA, May 22, 2021、SOHR, May 22, 2021などをもとに作成。

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反体制派系サイトのSY24:体制支持者がシリア難民を買収し、大統領選挙在外投票に参加させようとするも、難民はこれに応じず(2021年5月21日)

反体制派系サイトのSY24は、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村の消息筋の話として、体制支持者から同地で避難生活を続けるシリア難民に50万レバノン・ポンド(約35,500円)を与え、大統領選挙在外投票に参加するよう求められたが、難民らは1人も投票を行わなかったと伝えた。

AFP, May 21, 2021、ANHA, May 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2021、Reuters, May 21, 2021、SANA, May 21, 2021、SOHR, May 21, 2021、SY24, May 21, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県でダーイシュを狙って20回以上の爆撃を実施(2021年5月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シューラー村一帯の砂漠地帯、ビシュリー山一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って20回以上の爆撃を実施した。

AFP, May 21, 2021、ANHA, May 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2021、Reuters, May 21, 2021、SANA, May 21, 2021、SOHR, May 21, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍憲兵隊がイドリブ県国境で子供に発砲、IDPsキャンプの住民と衝突、アル=カーイダが両者を引き離す(2021年5月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アティマ村に近いカラーマ国内避難民(IDPs)キャンプに近い国境地帯で羊を放牧していたハマー県ラターミナ町出身のIDPsの子供に対して、トルコ軍憲兵隊が発砲、胸を撃たれて重傷を負った。

事件を受けて、キャンプの若者らが武装して、子供を狙撃したトルコ軍の拠点を襲撃し、トルコ軍が設営していたキャンプで火災が発生した。

これに対して、トルコ軍は応戦し、若者複数人が負傷した。

また、シリアのアル=カーイダで、同地の軍事・治安権限を握るシャーム解放機構が部隊を派遣し、国境に設置されている鉄柵や防御壁に沿って展開し、両者の引き離しを行った。

一方、シリア人権監視団によると、サルキーン市では、トルコの庇護を受けるシリア国民軍の司令官の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、司令官1人が死亡した。

AFP, May 21, 2021、ANHA, May 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2021、Reuters, May 21, 2021、SANA, May 21, 2021、SOHR, May 21, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会がシリア国民軍戦闘員3人をマンビジュ市東で殺害(2021年5月21日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市東のジャート村にある同評議会の軍事拠点に潜入しようとした「傭兵」(シリア国民軍)の戦闘員3人を殺害したと発表した。

ANHA(5月21日付)が伝えた。

AFP, May 21, 2021、ANHA, May 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2021、Reuters, May 21, 2021、SANA, May 21, 2021、SOHR, May 21, 2021などをもとに作成。

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