タルトゥース県、ヒムス県でアラウィー派への襲撃相次ぐ(2025年4月7日)

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、アラウィー派の住民1人がハミーリー村の農地で正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

また、タルトゥース市のハナーヌー通りで、車に乗った正体不明の武装グループが若い男性を殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局が、ヒムス市バーバー・アムル地区での民間人殺害に関与したとされる元政権関係者のマンフムード・シュドゥード容疑者を逮捕した。

また、ヒムス市ハドリー通りに隣接するタッルー通りで、黒い車に乗った正体不明の武装グループが床屋で働いしてるアラウィー派の男性1人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がハキーム村を強襲し、激しい砲撃を加えた。

攻撃は前政権を支持し、シャッバーハとして知られていたジャクムーク家の面々を摘発するのが目的だったが、親戚を訪問するために村を訪れていた若い男性1人らも恣意的に逮捕された。

一方、SANAによると、沿岸警備隊が、国防省海軍部隊の支援を受け、密輸船を拿捕し、欧州に違法に出国しようとしていた30人を拘束した。

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アレッポ県では、SANAによると、内務省麻薬撲滅局が総合治安局の支援を受け、サフィーラ市で麻薬密輸グループを逮捕、カプタゴン50000錠を押収した。

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ダイル・ザウル県アブー・ハシャブ村でダーイシュのスリーパーセルと見られる武装グループがシリア民主軍の協力者とされる民間人を殺害(2025年4月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アブー・ハシャブ村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる武装グループがシリア民主軍の協力者とされる民間人を殺害した。

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シリア人権監視団:3月の1ヶ月間でシリア各地で宗派・民族への帰属を理由に即決処刑された市民の数が144人(うち女性2人、子ども3人)を記録(2025年4月6日)

シリア人権監視団は、3月の1ヶ月間でシリア各地で宗派・民族への帰属を理由に即決処刑された市民の数が144人(うち女性2人、子ども3人)を記録したと発表した。

県別の内訳は以下の通り。
アレッポ県:9人
ハマー県:19人
ダマスカス郊外県:23人
ラタキア県:12人(うち女性1人、子ども2人)
ダルアー県:12人
ヒムス県:33人(うち女性1人、女児1人)
ダマスカス県:4人
ダイル・ザウル県:3人
タルトゥース県:29人

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内務省総合治安局がヒムス県で逮捕していたスワイダー県の活動家(シリア民主帰属党メンバー)22人が釈放される:イドリブ県の収容所に連行され、拷問を受ける(2025年4月6日)

シリア人権監視団によると、5日にラッカ県に向かう途上、内務省総合治安局によってヒムス県で逮捕されていたスワイダー県の活動家でシリア民主帰属党のメンバー22人(男性21人、女性1人)が17時間の拘束を経て保釈された。

シリア民主帰属党は3月22日に発足したシリア平和市民権同盟(タマースク)の参加組織。

一部の活動家は、同監視団が入手した映像のなかで、イドリブ県内の収容所に連行され、拷問を受けたと証言している。

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アレッポ県で麻薬密売グループが若いトルコ人とともに女性2人を誘拐・殺害するなど、各地で市民を狙った犯罪多発(2025年4月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、12月12日に行方不明になっていた若い男性が、シリア国民軍の支配下にあるマスカナ市近郊のバービーリー揚水所の井戸の脇で遺体で発見された。

また、麻薬密売グループが若いトルコ人らとともに、ジャドアーン部族に属するブー・バットゥーシュ家の女性2人を拉致、釈放した直後に1人をマンビジュ市で、もう1人をマラーン村で殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、数日前に親戚2人と正体不明の武装グループによって誘拐され、行方不明となっていた若い男性1人がラタキア市で遺体で発見された。

親戚2人は解放され、無事だった。

また、移行期政権の国防省部隊が指名手配者を捜索するとして、ジャブラ市近郊のザーマー村を強襲、民間人を含む多数を逮捕した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、県西部のマフフーラ村出身の若い男性1人が、オートバイに乗った正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バグダード通りで、前政権時代に従軍していたと見られる男性が、妻とともに子どもたちの服を買い物中にに何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がイスキルバ村の民家を強襲し、中にいた3人(兄弟)を逮捕した。

また、内務省総合治安局は、逃走しようとした3人のうちの1人の息子を無人航空機で攻撃し、重傷を負わせた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で5日に内務省総合治安局によって逮捕された警部が拷問を受けて死亡した。

また、イーブ村で部族間の衝突を止めようとした内務省総合治安局の隊員1人が銃で撃たれて死亡した。

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イスラエル軍地上部隊がサラーム市(旧バアス市)にあるクナイトラ県庁ビル近くの1ヵ所を狙って砲撃(2025年4月5日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がサラーム市(旧バアス市)にあるクナイトラ県庁ビル近くの1ヵ所を狙って砲撃を行った。

これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は46回(爆撃38回、砲撃8回)となった。

一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士9人、民間人22人、レバノン人2人の合計33人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など56の標的が破壊された。

県別の内訳は以下の通り:

アレッポ県:爆撃1回
ダマスカス郊外県:爆撃11回(民間人2人、レバノン人2人、兵士2人死亡)、砲撃1回
スワイダー県:爆撃3回
ヒムス県:爆撃8回
クナイトラ県:爆撃4回(民間人1人、兵士2人死亡)、砲撃3回
ダルアー県:爆撃6回(民間人4人、兵士1人死亡)、砲撃1回(民間人16人死亡)
タルトゥース県:爆撃1回
ダマスカス県:爆撃2回
ラタキア県:爆撃1回
ハマー県:爆撃1回(兵士4人死亡)

なお、アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降のイスラエル軍による爆撃は500回あまりに達している。

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イスラエル軍のアドライ報道官はシリア南部での空挺部隊による活動についての画像、映像を公開(2025年4月5日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はXフェイスブックで、空挺部隊がシリア南部で活動を継続し、前政権の拠点を強襲、戦車、装甲兵員輸送車、その他の兵器を押収・破壊したと速報で発表し、その映像、画像を公開した。

https://x.com/AvichayAdraee/status/1908462856271446423

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ダーイシュのスリーパーセルの活動増加を受けて、アサーイシュがハサカ県のロジュ・キャンプで大規模な治安作戦を実施(2025年4月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がロジュ・キャンプで大規模な治安作戦を実施した。

作戦はキャンプ内で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの活動が増加しているのを受けたもの。

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ヒムス県、ダマスカス郊外県で住民の殺害続く(2025年4月5日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワーディー・ザハブ地区で、何者かによって銃で撃たれて死亡した男性1人が遺体で発見された。

また、内務省総合治安局は、ラッカ県でのイベント(内容は不明)に出席するために車で移動していたスワイダー県出身の約20人を県内で逮捕した。

逮捕されたのは、首都ダマスカスでのシリア平和市民権同盟(タマースク)の会合に参加していた活動家で、ラッカ県での別のイベントに参加するために移動していた。

 

さらに、ヒムス市サビール地区でオートバイに乗った武装グループが民家に向けて手りゅう弾を投げつけ、女性1人とその子供1人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市で男性1人が農地で何者かによって撃たれて死亡し、遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がムーハサン市で、前政権の総合情報部の情報課の副科長だった男性を逮捕した。

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イスラエル軍地上部隊がクナイトラ県ルワイヒーナ村に複数車輌を侵攻させ、同村の学校近くに検問所を設置(2025年4月4日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がルワイヒーナ村に複数車輌を侵攻させ、同村の学校近くに検問所を設置した。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県で灯油やプロパンガスを配布していた北・東シリア地域民主自治局のコミューンのメンバー1人を殺害(2025年4月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの武装したメンバー2人がアブリーハ村に向かう街道で灯油やプロパンガスを配布していた北・東シリア地域民主自治局のコミューンのメンバーに向けてオートバイから発砲し、1人を殺害した。

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ヒムス市でアラウィー派の一家5人が殺害される(2025年4月4日)

ヒムスでは、シリア人権監視団によると、ダマスカス県タダームン区での2013年の住民虐殺に関与しているとされる前政権の政治治安局の尋問担当の元士官1人ムハンマド・シャリーフ容疑者(アブー・ハイダル)を逮捕した。

また、ヒムス市でアラウィー派の一家5人が殺害され、遺体がワアル地区の病院に収容された。

さらに、県西部のフルウ山の森林で何者かによって殺害された妊婦が遺体で発見されていた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った2人組の武装グループがヌサイビーン国境通行所近くで男性1人に向けて発砲し、重傷を負わせた。

これを受け、内務省総合治安局が犯行グループを逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジャラーブルス市・マンビジュ市間の地域で任務を遂行していた憲兵隊員1人が正体不明の武装グループによって殺害された。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市の海軍士官学校から迫撃砲2発が発射され、1発はカルダーハ市近郊のブワイタート村に、もう1発はタッル・フワイリー村・ルーズィーヤ村間に着弾した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市近郊のハリースーン村でオートバイに乗った正体不明の武装グループが兄弟2人を銃で撃ち殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がイラク国境地帯で麻薬密輸ネットワークに対する治安作戦を実施した。

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ダルアー県、首都ダマスカス、ハマー県、タルトゥース県、ダマスカス郊外県でイスラエル軍による侵攻とジュバイリーヤ・ダムの森林地帯を非難するデモ(2025年4月4日)

SANAによると、クウェート外務省、イスラーム協力機構、ムスリム世界連盟、​ハミッシュ・フォークナー英中東・北アフリカ担当大臣、アラブ連盟のアフマド・アブー・ガイト事務総長が、2日のイスラエル軍によるハマー県などへの爆撃を非難した。




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SANAによると、ダルアー県マアルバ町、ジャースィム市、フラーク市、カルファー村、マターイヤ村、ジッリーン村、首都ダマスカス、ハマー県ミスヤーフ市、タルトゥース県タルトゥース市、ダマスカス郊外県カタナー市などで、イスラエル軍による侵攻とジュバイリーヤ・ダムの森林地帯を非難するデモが行われ、犠牲者を追悼する集団礼拝などが行われた。




スワイダー24によると、スワイダー県のスワイダー市のカラーマ広場でも同様の抗議デモが行われた。


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イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県キスワ市一帯を爆撃、クナイトラ県ルワイヒーナ村に侵攻(2025年4月3日)

ダマスカス郊外県では、SANAによると、イスラエル軍戦闘機が、キスワ市一帯に対して複数回の爆撃を行った。

ダマスカス郊外県
シリア人権監視団によると、イスラエル軍が爆撃したのは、キスワ市近郊の第1師団基地とムカイリーバ町近郊の第75旅団の軍事拠点や陣地。

シリア人権監視団によると、これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は44回(爆撃37回、砲撃7回)となった。

一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士14人、民間人13人、レバノン人2人の合計29人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など51の標的が破壊された。

県別の内訳は以下の通り:

アレッポ県:爆撃1回
ダマスカス郊外県:爆撃9回、砲撃1回(民間人1人、レバノン人2人、兵士2人死亡)
スワイダー県:爆撃3回
ヒムス県:爆撃8回
クナイトラ県:爆撃4回、砲撃2回(民間人1人、兵士2人死亡)
ダルアー県:爆撃5回、砲撃1回(民間人7人、兵士1人死亡)
タルトゥース県:爆撃1回
ダマスカス県:爆撃3回
ラタキア県:爆撃1回
ハマー県:爆撃1回

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クナイトラ県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、イスラエル軍地上部隊がルワイヒーナ村一帯に侵攻した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がクーヤー村にビラを散布し、住民に対してヤルムーク渓谷に通じるワーディー・シャリーア街道への通行を禁止するとしたうえで、同街道を使用しないよう警告した。

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ダマスカス県、ハマー県、ヒムス県で住民の殺害相次ぐ(2025年4月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ・パレスチナ難民キャンプで、前政権に所属する武装グループと内務省総合治安局が交戦し、武装グループのメンバー1人が死亡、内務省総合治安局の隊員がナイフなどで襲撃を受け、武器を奪われ、車複数台が破壊された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、3月29日に誘拐されていた若い男性の1人が遺体で発見され、ムワーサー病院に収容された。

また、シリア人権監視団によると、バルザ区で麻薬密売に関与していたとされるジャミール・ムハンマド・ダックー容疑者が何者かに銃で頭を撃たれて死亡し、遺体で発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、クッバト・クルディー村からサラミーヤ市近郊のタッル・ダッラ村に牛乳を輸送していた車が正体不明の武装グループの襲撃を受け、乗っていた若い男性1人と子ども1人が死亡した。

また、グール・アースィー村で正体不明の武装グループが若い男性1人を銃で撃ち殺害した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、ドゥライキーシュ市出身の若い男性2人が即決処刑され、サーフィーター市近郊のフドル丘近くで遺体で発見された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市カラム・ルーズ地区のアブドゥルファッターフ・ヌシャイワーティー学校近くで、オートバイに乗った男性が住民に向けて手りゅう弾を投げつけ、子ども1人と家族4人が負傷した。

また、ウンム・サラジュ村出身の住民1人が出勤中にダンハ村に至る交差点近くで正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

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ダルアー県、ヒムス県、イドリブ県でシーア派住民らが殺害され、ダイル・ザウル県ではヴェラーヤテ・ファキーフを布教していた元イラン文化センターの責任者が逮捕(2025年4月2日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ西の街道で、所属不明の武装集団が若者2人を銃で撃ち、1人を殺害、1人を負傷させた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カーズィミーヤ村でシーア派住民が何者かに首を切られて死亡、また別の1人が暴行を受けて死亡し、遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がブーカマール市で違法な商品の取引を行っていたとされる人物1人を逮捕した。

内務省総合治安局はまた、ブーカマール市でヴェラーヤテ・ファキーフの思想を布教していたイラン文化センターの元責任者の1人を逮捕した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ダーナー市で正体不明の武装グループが若い男性を殺害した。

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ダマスカス県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、内務省総合治安局がブスターン・ドゥール地区の検問所を襲撃しようとした「旧体制の残党」のメンバー複数人を逮捕した。

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シリア・テレビ:シャルア暫定政権とシリア民主軍は、アレッポ県のティシュリーン・ダム一帯を中立化したうえで、いかなる勢力による駐留も認めず、民生の機関に自治を委ねることで原則合意(2025年4月2日)

トルコに拠点を置くシリア・テレビは、複数の独自筋の話として、シリア民主軍とトルコ軍、シリア国民軍が攻防を続けているアレッポ県のティシュリーン・ダム一帯をめぐって、アフマド・シャルア暫定政権とシリア民主軍が、同地を中立化したうえで、いかなる勢力による駐留も認めず、民生の機関に自治を委ねることで原則合意したと伝えた。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は声明を出し、隊員1人がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯での任務遂行中に死亡したと発表した。

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イスラエル軍は首都ダマスカスの科学研究センター、ハマー航空基地、T4航空基地を爆撃:イスラエル軍ラジオはトルコへの警告と発表(2025年4月2日)

SANAシリア人権監視団ムラースィルーン(Syrian Reporters)などによると、イスラエル軍戦闘機はダマスカス県マサーキン・バルザ地区にある科学研究センターを狙って爆撃を行った。

イスラエル軍はまた、ハマー県ハマー市近郊のハマー航空基地に大規模な爆撃を行った。

ハマー航空基地に対する爆撃は18回に及び、ハマー航空基地に配備されている航空機、滑走路、管制塔などが標的となり、基地は利用不能となり、アフマド・シャルア暫定政権の国防省部隊の兵士ら15人以上が死傷(うち死者4人)した(その後死者4人、負傷者12人に)。

イスラエル軍はまた、ヒムス県のT4航空基地に対しても3回の爆撃を行った。




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一連の爆撃に関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はXで、以下の通り速報を発表した。

イスラエル軍は数時間前、シリアのハマーとT4の両基地に残存していた軍事能力、さらにはダマスカス地域に残存していた複数の軍事インフラ施設に対して爆撃を行った。
イスラエル軍はイスラエル国の市民へのあらゆる脅威を解消するための行動を続ける。


また、オンライン・ニュース・マガジンのクラドルは、イスラエル軍ラジオ局が「シリアに対する今夜の爆撃の主要な目的は、トルコのエルドアン大統領に警告を送ることだ」と報じたと伝えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊が車輌数十両の支援を受けて、ナワー市に近いジュバイリーヤ・ダム一帯の森林地帯に侵攻し、展開した。

イスラエル軍地上部隊はまた、タスィール町に近いタスィール・ダムの森林地帯(国立公園)、ジュムーア丘を砲撃、複数のモスクから住民らに対してイスラエルへのジハードを行うよう呼びかけがなされた。

SANAが4月3日に伝えたところによると、この砲撃で、市民9人が死亡し、複数人が負傷、その犠牲者の葬儀が行われた。

シリア人権監視団が3日に発表したところによると、死亡したのは、イスラエル軍に反撃しようとした地元武装グループのメンバー9人。

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シリア人権監視団によると、これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は43回(爆撃37回、砲撃6回)となった。

一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士14人、民間人13人、レバノン人2人の合計29人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など50の標的が破壊された。

県別の内訳は以下の通り:

アレッポ県:爆撃1回
ダマスカス郊外県:爆撃9回、砲撃1回(民間人1人、レバノン人2人、兵士2人死亡)
スワイダー県:爆撃3回
ヒムス県:爆撃8回
クナイトラ県:爆撃4回、砲撃2回(民間人1人、兵士2人死亡)
ダルアー県:爆撃5回、砲撃1回(民間人7人、兵士1人死亡)
タルトゥース県:爆撃1回
ダマスカス県:爆撃3回
ラタキア県:爆撃1回
ハマー県:爆撃1回

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イスラエル軍地上部隊がクナイトラ県マンタラ・ダムで写真を撮影していた若い住民10人が乗っていた5台のオートバイを没収(2025年4月1日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊が、マンタラ・ダムを訪れ、写真を撮影していた若い住民10人が乗っていた5台のオートバイを没収した。

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タルトゥース県ハルフ・バンナムラ村での虐殺事件の詳細を遺族が証言:12歳の子どもが両手を縛られ殺害される(2025年4月1日)

タルトゥース県では、スカイ・ニュース・アラビア語版によると、3月31日にハルフ・バンナムラ村で武装グループがアラウィー派住民を襲撃し、ジャウダト・ファーリス村長、一家4人(イブラーヒーム・シャーヒーンさん、息子のサーイルさん、ムーマルさん、孫のイブラーヒームさん)、尊重の娘(ナジュダト・ファーリスさん)を殺害、多数を負傷させた事件に関して、イブラーヒームさんの息子のサーミルさんが詳細について次のように証言した。

私の家は兄の家の近くにあり、イード・アル=フィトルの朝、いつものように兄の家を訪ねた。しばらくすると、2人の覆面をした人物が家の中庭に入ってきた。1人はライフルを、もう1人は消音器付きの狙撃銃とカメラを持っていた。
2人は最初、道に迷ったと言って、助けを求めてきた。村の名前や、我々が武器を持っているかどうかを尋ねてきた。兄は「私たちは農民で、武器など持っていない」と答えた。
父と兄は2、何が起きているのか様子を見に階から降りてきた。父は、彼らにイードの挨拶をし、もてなした。その後、彼らは道を教えてほしいと言ってきた。そのあたりから、私は彼らの目的が表向きのものとは違うと感じ始めた。
私は彼らと一緒に通りの入口まで出て、道を教えた。そして、経緯を伝えるために、息子を村長のもとに向かわせた。家に戻ると、尊重がすでに到着しており、父の隣に座っていた。
私はいとこと子どもたちと一緒に上の階に上がった。すると下で、突然、銃声が響いた。父、兄弟たち、そして幼い甥のイブラーヒームまでが殺されたのだ。イブラーヒームは8発もの銃弾を浴びていた。
事件が起こる前、私は12歳のイブラーヒームに「上がっておいで」と声をかけた。しかし、彼は父親とともに中庭に留まっていた。
犯人たちの話すアラビア語はシリア訛りで、1人はアブー・カースィムと名乗っていた。
今もなお、兄弟たちの血が私の体にこびりついたままで、あまりの出来事にそれを洗い流すことすらできない。

サーミルさんによると、治安当局は犯人を逮捕したと伝えており、後日、本人確認のため同行を求められているという。

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シリア人権監視団によると、事件に関して、活動家たちがSNSなどで、12歳のイブラーヒーム君が両手を縛られた状態で殺害された様子を捉えた写真を拡散し、犯人や暫定政権を非難する声が相次いだ。

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一方、タルトゥース県はフェイスブックを通じて、内務省総合治安局の責任者が犯人の処罰を約束する様子を撮影した映像を公開した。

映像のなかで、責任者は、犯人がシリアの国家を代表してはいないと強調する一方、国防省部隊、内務省総合治安局の隊員による反抗かどうかについては断言を避けた。

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各地で住民の誘拐殺人が続く一方、国防省部隊、内務省総合治安局を狙った攻撃も発生(2025年4月1日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループが県農村地帯で国防省部隊の兵士1人を銃で撃ち殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で、車に乗った正体不明の武装グループが内務省総合治安局の拠点を襲撃し、隊員1人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ニウマーン市出身の若い男性1人が、同市とアリーハー市を結ぶ街道で正体不明の武装グループの襲撃を受け、死亡した。

カフル・ヤフムール村でも、身元不明の男性が遺体で発見された。

一方、ザーウィヤ山地方では、内務省総合治安局が前政権時代下で違反行為を行っていた指名手配者、容疑者らを逮捕した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、前日に失踪していたバーニヤース市郊外のバールマーヤー村出身の若い男性1人が即決処刑され、ラービヤ・レストラン近くに設置されている内務省総合治安局の拠点近くで遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーライル村で若い男性1人が何者かによって殺害された。

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イスラエル軍地上部隊がクナイトラ県内で砲撃、検問(2025年3月31日)

シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊が、ジュバーター・ハシャブ村の坂の中腹に検問所を設置し、通行人や車輌に対して数時間にわたり検問を実施、その後撤退した。

また、西アフマル丘の基地に集結するイスラエル軍部隊は、丘の東側クードナ村一帯を戦車で砲撃した。

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ヒムス県とタルトゥース県でアラウィー派が武装集団の襲撃を受け多数死亡(2025年3月31日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のカラム・ザイトゥーン地区で武装した2人組が民家を襲撃し、なかにいた女性1人と子ども3人を銃で撃ち殺害、女性の夫を負傷させた。

殺害されたのはアラウィー派の住民で、また自宅に招待されちたスンナ派の住民2人も殺害された。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース精製所西のジャウバル川で、即決処刑され遺棄されたと見られる住民11人が遺体で発見された。

また、シャース村で10代の若者(高校生1年生)1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

さらに、ハルフ・バンナムラ村で武装グループがアラウィー派住民を襲撃し、村長を含む6人を殺害、多数を負傷させた。

事態を受けて、内務省総合治安局は容疑者と見られる2人を逮捕した。

2人は国防省部隊の兵士。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った2人組の武装グループがハフィール・ファウカー村の床屋で無差別に銃を乱射し、若い男性1人を殺害、3人を負傷させた。

また、ハフィール・ファウカー村では、内務省総合治安局の誤射によって、3人が負傷した。

一方、SANAによると、内務省総合治安局の部隊がサイイダ・ザイナブ町近郊のナジュハー村で治安・安定維持のためのパトロール中に、「旧体制の残党」に属する複数のメンバーから発砲を受け、これに応戦、戦闘となった。

この戦闘で、攻撃を仕掛けてきた残党2人を殺害、複数を負傷させた。

このほか、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権がシリア軍の元将兵ら約2,000人の収容に活用しているアドラー中央刑務所に収監されていた16人が新たに釈放された。

アドラー中央刑務所収監者の釈放は29日にも行われていた。

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イスラエル軍はこれまで進出していなかったヘルモン山頂上の地域に突入作戦を行い、脅威を排除、敵勢力の物資を押収(2025年3月30日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はXで、イスラエル軍第210師団指揮下の第810旅団部隊が先週、イスラエル軍がこれまで進出していなかったヘルモン山(シャイフ山)頂上の地域に突入作戦を行い、同地に存在する脅威の排除、敵勢力の物資の押収を目的とした活動を実施したことを明らかにした。

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地元武装グループがダルアー県クーヤー村でイスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機を撃墜(2025年3月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、地元武装グループがクーヤー村でイスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

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イドリブ県フバイト村で男性1人殺害、ヒムス県タッルカラフ市で内務省総合治安局の隊員2人殺害(2025年3月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、フバイト村で男性1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジープに乗った正体不明の武装グループがタッルカラフ市で内務省総合治安局の隊員2人を銃で撃ち殺害した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、内務省国境治安局がレバノン領内からスィルガーヤー町近くに麻薬を密輸使用としていた車輌の密入国を阻止した。

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北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がラッカ県で麻薬密売グループのメンバー5人を逮捕(2025年3月30日)

ラッカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がラッカ県で麻薬密売グループのメンバー5人を逮捕した。

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イスラエル軍地上部隊がダルアー県ヤルムーク渓谷近くの農地で働いていたクーヤー村の住民8人を逮捕(2025年3月29日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がヤルムーク渓谷近くの農地で働いていたクーヤー村の住民8人を逮捕した。

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アレッポ県ティシュリーン・ダム一帯でシリア民主軍とシリア国民軍が激しく交戦(2025年3月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、29日深夜に、ティシュリーン・ダム一帯でシリア民主軍とシリア国民軍が激しく交戦した。

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が30日に声明を出し、ティシュリーン・ダム一帯でのトルコ軍との戦闘で29日に隊員1人が戦死したと発表した。

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シャルア暫定政権がシリア軍の元将兵ら約2,000人の収容に活用しているアドラー中央刑務所で暴動、その後収監者の一部が釈放される(2025年3月29日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権がシリア軍の元将兵ら約2,000人の収容に活用しているアドラー中央刑務所一帯で28日深夜から29日未明にかけて激しい銃声が確認された。

銃声は、刑務所内での暴動を弾圧するためのもので、治安部隊が刑務所を封鎖し、これを制圧した。

その後、暫定政権当局は、同刑務所に収容していた前政権の国境警備隊員や警察官ら多数を釈放した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サラーフッディーン地区で、正体不明の武装グループが若い男性1人を銃で撃ち殺害した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、ドゥライキーシュ市近郊のジュナイナト・ラスラーン村出身の若い男性が消息を絶ち、その後遺体で発見された。

バーニヤース市の発電所近くで、前日に内務省総合治安局によって逮捕されていた住民2人が殺害され、遺体で発見された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で若い男性が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

同市では、また別の男性1人も何者かによって殺害され、遺体で発見された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で、トルコの支援を受けるシリア国民軍の戦闘員1人がオートバイに乗った武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

また、同市では、タクシー運転手をしている若い男性が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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