シリア国内の暴力(2014年6月7日)

『ハヤート』(6月8日付)は、反体制活動家のリーム・トゥルクマーニー女史の話として、5月半ばに戦闘が停止したヒムス市ワアル地区で、「停戦合意」の内容・行程に向けた協議が当事者間で進められていると報じた。

トゥルクマーニー女史によると、協議が、軍治安部隊、反体制武装集団、ワアル地区第7地区に面するシーア派の二つの村の民兵の間で行われており、「停戦合意」は9項目からなるという。

「停戦合意」における主な項目は以下の通り:

①兵役拒否などによる指名手配者、離反者の免罪。
②「関係正常化を望まない者」のワアル地区外への退去の保障。
③「停戦合意」成立後の軍部隊のワアル地区への暫定的展開と地区内の検査後の撤退。
④軍部隊撤退後、「検問所を設置せず、住民を逮捕しないこと」を条件とする警察、治安機関の展開
⑤「停戦合意」違反に対処するためのイラン仲介事務所の設置。

一方、SANA(6月7日付)によると、カフルラーハー市、ラスタン市、ウンム・シャルシューフ村、サアン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、スィラージュ・ネット(6月7日付)によると、対トルコ国境のバーブ・ハワー村にある病院を軍戦闘機が空爆し、民間人1人、医師2人、看護師1人が死亡した。

また空爆によって、救急車2台、民間の車両3台も破壊されたという。

一方、シリア人権監視団によると、バサーミス村、ジスル・シュグール市、カフルルーマー村、マアッルシャムシャ村、ビンニシュ市を軍が空爆・砲撃し、子供1人を含む2人が死亡した。

またカフルルーマー村で軍と反体制武装集団が交戦、ダルクーシュ町に近いハムラー村では反体制武装集団の前線司令官が武装集団に暗殺された。

他方、SANA(6月7日付)によると、タッルミンス村マアッルシューリーン村間、バシュラームーン村、カニーサト・ナフラ村、シュグル村、サルマーニーヤ村、ルージュ平原、ラーミー村、カフルルーマー村、クマイナース村、アドワーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、CNN(6月7日付)などによると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がアイン・アラブ市で15~18歳のクルド人青年150人以上を拉致し、マンビジュ市に連行した。

また、活動家のヌーリー・マフムード氏によると、連行された青年らはマンビジュ市のシャリーア学校に入学させられ、戦闘員としての教練を受けるのだという。シリア人権監視団によると、アレッポ市ジャンドゥール交差点、ハイダリーヤ地区、ラトヤーン村を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃、アッザーン山、アレッポ市ザフラー地区では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月7日付)によると、クワイリス村、ワディーヒー村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ムスリミーヤ村、アブティーン村、フライターン市、ハーン・アサル村、アターリブ市、自由貿易地区、アアザーズ市、カフルハムラ村、タッル・シュワイフナ村、バラース村、タッル・リフアト市、アウラム・クブラー町、カブターン・ジャバル村、タッル・スィースィーン村、カフルサギール村、アレッポ市サラーフッディーン地区、インザーラート地区、ジャンドゥール地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ダーライヤー市、カフルバトナー町、ハッザ町、ドゥーマー市を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、ジハード主義武装集団戦闘員1人、子供3人、女性2人、男性5人の合わせて11人が死亡、反体制武装集団はムライハ市各所を砲撃した。

また複数の反体制消息筋によると、反体制武装集団は軍によって制圧されていたムライハ市内の建物複数棟を約2ヶ月ぶりに奪還した。

一方、SANA(6月7日付)によると、ザマルカー陸橋東部、アッブ農場、アーリヤ農場、ナシャービーヤ農場、ムライハ市郊外、ザバディーン町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が砲撃した。

一方、SANA(6月7日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タスィール町各署を軍が地対地ミサイルで攻撃し、市民4人が死亡した。

一方、SANA(6月7日付)によると、ジャディーヤ町、インヒル市、タッル・アイン・ファーダ村街道、ラジャート高原、ヒルバト・ガザーラ町周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アンバ村周辺、ムサッラブ村周辺でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、ダーイシュがアンバ村各所を迫撃砲で攻撃した。

またARA News(6月7日付)によると、マンジャム・ミルフ地方でもダーイシュが、ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、ダーイシュ戦闘員10人とムジャーヒディーン・シューラー評議会戦闘員6人が死亡した。

一方、ダイル・ザウル市ではハウィーカ地区で、「自由シリア軍」が軍と交戦、軍が同地区を砲撃した。

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ラッカ県では、タッル・アブヤド市西部のカンダール村をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が襲撃したが、民主統一党人民防衛隊がこれを撃退し、ダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

AFP, June 7, 2014、Alseraj.net, June 7, 2014、AP, June 7, 2014、ARA News, June 7, 2014、Champress, June 7, 2014、CNN, June 7, 2014、al-Hayat, June 8, 2014、Kull-na Shuraka’, June 7, 2014、al-Mada Press, June 7, 2014、Naharnet, June 7, 2014、NNA, June 7, 2014、Reuters, June 7, 2014、SANA, June 7, 2014、UPI, June 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年6月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハーブール川西岸のハリージャ町で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦の末、同町を制圧した。

ダーイシュは4月30日から同町を占拠していたという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市各所を軍が空爆、また同市およびその周辺を地対地ミサイルで攻撃した。

また軍は、ドゥーマー市各所、ジスリーン町周辺、アルバイン市各所を空爆した。

これに関して、『ハヤート』(6月7日付)は、軍消息筋の話として、軍がジスリーン町、アルバイン市とムライハ市の間の反体制武装集団の通信を遮断、反体制武装集団が同地域における残された拠点であるダーライヤー市、ジスリーン町などに逃走し、ムライハ市が数日中に陥落するだろう、と報じた。

一方、SANA(6月6日付)によると、ダーライヤー市、ムライハ市北部、ザバディーン町、ナシャービーヤ農場、ザマルカー町、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線のヨルダン人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アブティーン村などを軍が砲撃、また軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員は、アッザーン山周辺、ハーン・トゥーマーン村、アレッポ中央刑務所近郊などで、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月6日付)によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ムスリミーヤ村、ワディーヒー村、マンスーラ村、アターリブ市、マーリア市、アナダーン市、ハーディル村、フライターン市、ファーフィーン村、バーシュカウィー村、カフルフーム村、タッル・リフアト市、カフルハムラ村、ウワイジャ地区、アブティーン村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、ハンダラート・キャンプ、アレッポ市インザーラート地区、ハナーヌー地区、サーフール地区、アシュラフィーヤ地区、ブスターン・バーシャー地区、サラーフッディーン地区、ラーシディーン地区、アンサーリー地区、シャイフ・サイード地区、バーブ・ナスル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、軍がナブア・ムッル村のジハード主義武装集団の拠点複数カ所を砲撃、またタッラー村・カフリーヤ村間で、シャームの民のヌスラ戦線などと交戦した。

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ヒムス県では、SANA(6月6日付)によると、キースィーン村、ブルジュ・カーイー村、東サラーム村、ウンク・ハワー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月6日付)によると、タッフ村、サムリーン村、ヤードゥーダ村、ズィムリーン村、ダルアー市キルク地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月6日付)によると、サムリーン村、バシュラームーン村、サルマーニーヤ村、アルバイーン山、バッズィー農場、ラーミー村、カフルシャラーヤー村、バルーマー農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(6月6日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 6, 2014、AP, June 6, 2014、ARA News, June 6, 2014、Champress, June 6, 2014、al-Hayat, June 7, 2014、Kull-na Shuraka’, June 6, 2014、al-Mada Press, June 6, 2014、Naharnet, June 6, 2014、NNA, June 6, 2014、Reuters, June 6, 2014、SANA, June 6, 2014、UPI, June 6, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月5日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(6月6日付)によると、アルバイン調整が、アルバイン市に対する砲撃で軍が毒ガスを使用したと主張した。

アルバイン調整によると、使用された毒ガスは無臭で、これにより2人が死亡し、8人が呼吸困難、意識喪失、神経麻痺などの中毒症状を訴えたという。

またシリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月5日付)によると、キスワ市郊外のサウラ町で、軍が反体制武装集団を殲滅し、同村を制圧した。

またキスワ市郊外のザーキヤ町周辺、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、ムライハ市・ジスリーン町間の街道、ザバディーン町郊外、ナシャービーヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、カアカーア旅団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がダイル・ザウル市入り口のハラビーヤ交差点地域でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、同地区を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアレッポ市ハーリディーヤ地区を反体制武装集団が迫撃砲で攻撃、またザフラー地区の空軍情報部一帯では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団が、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン軍などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月5日付)によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、フライターン市、ハーディル村、バーシュクー村、タッル・リフアト市、アブティーン村、バービース村、マーリア市、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市サーフール地区、サラーフッディーン地区、アンサーリー地区、ラーシディーン地区、バーブ・ハディード地区、バニー・ザイド地区、ハラク地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(6月5日付)によると、カーミシュリー市クールニーシュ地区で車に仕掛けれた爆弾が爆発し、乗っていた民主統一党のアブドゥッラー・ハッジー・ハラフ・カルタミーニー氏が死亡した。

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ダマスカス県では、SANA(6月5日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月5日付)によると、カフルラーター村、キースィーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月5日付)によると、サルミーン市、カフルシャラーヤー村、ラーミー村、ビンニシュ市、カフルラーター村、カフルルーマー村、クマイナート農場、バルーマ農場、アイン・シャイブ農場、ジダール・ビカフルーン村、カニーサト・ナフラ村、アーリー村、タイイバート村、ハッルーズ村、ジュッブ・アフマル村、サルマーニーヤ村、ルージュ平原、バシーリーヤ村、ファイルーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月5日付)によると、フラーク市・ハリーク村交差点、キヒール村、アトマーン村、ウンム・マヤーズィン町、ダルアー市アブー・バクル・モスク一帯など、ヒルバト・ガザーラ町、サマーキヤート農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 5, 2014、AP, June 5, 2014、ARA News, June 5, 2014、Champress, June 5, 2014、al-Hayat, June 6, 2014、Kull-na Shuraka’, June 5, 2014、al-Mada Press, June 5, 2014、Naharnet, June 5, 2014、NNA, June 5, 2014、Reuters, June 5, 2014、SANA, June 5, 2014、UPI, June 5, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

大統領選挙をめぐる動き(2014年6月5日)

SANA(6月5日付)、ARA News(6月5日付)などによると、ダマスカス県、アレッポ市、ラタキア市、タルトゥース市、ハマー市、ハサカ市、カーミシュリー市(ハサカ県)、クナイトラ市、ヒムス市、ダルアー市、イドリブ市、スワイダー市などで、アサド大統領の選挙での勝利を祝う集会が開かれ、バアス党支部幹部、人民諸委員会、職業諸組合、イスラーム教・キリスト教関係者、市民らが参加した。

SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014

 

クッルナー・シュラカー(6月5日付)は、地元特派員やSNSの情報として、6月4日晩から5日未明にかけて、ダマスカス県、アレッポ県、ラタキア県などでアサド大統領の再選を祝う「シャッビーハ」、「マンヘッバクジー」の祝砲で、26~30人が死亡、75人以上が負傷した(シリア人権監視団によると、祝砲により10人が死亡、200人以上が負傷した、という)、と報じた。

祝砲で死亡した「シャッビーハ」のなかには、カルダーハ・サッカー・クラブのアリー・ナースィル選手(ラタキア市で死亡)も含まれているという。

「マンヘッバクジー」とは、アサド大統領支持者が使用する「マンヘッバク」(私はあなたが好きです」に屋号を表す接尾辞「ジー」をつけた造語で、アサド大統領支持者を指す。

ARA News(6月5日付)もまた、カーミシュリー市などハサカ県各所で、アサド大統領の選挙での勝利を祝う祝砲で、複数が負傷したと報じた。

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SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014

アサド大統領は、イラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とする選挙監視団と会談した。

会談でアサド大統領は、投票率の高さを強調、選挙の成功が「シリア国民の勝利」だと述べるとともに、シリア国内での「テロとの戦い」に対するイランの支援に謝意を示した。

会談後、イラン選挙監視団は、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(6月5日付)が伝えた。

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SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014

アサド大統領は、6月3日の大統領選挙投票のため一時帰国した米国在住シリア人の使節団とダマスカスで会談した。

SANA(6月5日付)が伝えた。

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レバノン軍は声明を出し、北部県トリポリ市内で、アサド大統領の選挙での勝利を祝って銃や迫撃砲を撃ったとしてシリア人を含む23人を逮捕したと発表した。

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バアス党民族指導部は声明を出し、大統領選挙でのアサド大統領の当選に関して「アサド博士の勝利は、シオニストとの対決やレバノン、パレスチナでのレジスタンス支援において、シリアがアラブの心臓で有り続け…、シリアをはじめとするアラブ諸国にテロとタクフィール思想を植え付けようとする米国の計略を許さないことを保障する」と評した。

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バアス党シリア地域指導部は声明を出し、アサド大統領の当選に関して「6月3日(投票日)以降はこれまでとは異なり、シリア・アラブ人民は新たな時代への許しを与えた…。この時代は、単一のアラブ民族にふさわしく、その永遠の使命を表している…。この段階において、数百万人がバッシャール・アサド博士を選んだのは、彼の人格、行動のなかに自らの意思が体現されているからである」と表明した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、大統領選挙が「シリア国内および近隣諸国にいる避難民900万人以上を無視」しており、「正統性を欠き、シリア国民を代表していない」と改めて非難した。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、アサド大統領の選挙での勝利に関して「シリア人への侮辱」だと非難、「アサドは選挙前も選挙後も正統性を失っている。この選挙は真の民主主義とは無縁だ」と述べた。

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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るレバノンのムスタクバル潮流代表のサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、アサド大統領の選挙での勝利に関して「どのような人間の知性が、74%ものシリア国民が選挙に参加したなどと信じられようか」と非難、「シリア国民はバッシャールを政治の場から抹殺するための真のグローバルな結束を必要としている」と主張した。

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レバノンの進歩社会主義党党首のワリード・ジュンブラート議員は声明を出し、アサド大統領の選挙での勝利に関して「20万人を越える死者、800万人以上の国内外避難民、政治犯、失踪者の票があれば、シリア政府はもっといい結果を出せていたろうに…。(シリア大統領選挙は)古代、中世、現在の歴史における民主主義のなかでも前代未聞だ」と皮肉を込めて批判した。

しかしジュンブラート議員は、シリアの友連絡グループを名乗る欧米諸国、湾岸諸国、トルコについても「いわゆる国際社会、つまりは「シリアの敵」は…、西欧諸国の首都にある豪華な五つ星ホテルのロビーに集まって…知恵を絞り出すための会合を開き、反対と非難の声明を出しているだけだ」と酷評した。

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ロシア外務省報道官は声明を出し、シリア大統領選挙の監視にあたったロシアの「監視団は、この国の困難な状況にもかかわらず、この選挙が公正且つ透明性を持ったもので、シリア人有権者による積極的参加があったとの結論に達した」と述べるとともに、「民主主義の基準と照らし合わせ100%理想的だとみなし得るこの選挙の正統性に疑義を呈するいかなる根拠もない」と強調した。

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イラン外務省は声明を出し、シリアでの大統領選挙とアサド大統領の勝利に関して「イランはシリア人有権者の投票を尊重する。なぜなら彼らのみが自分たちの政治の行方を決めることができるからだ」と支持を表明した。

AFP, June 5, 2014、AP, June 5, 2014、ARA News, June 5, 2014、Champress, June 5, 2014、al-Hayat, June 6, 2014、Kull-na Shuraka’, June 5, 2014、al-Mada Press, June 5, 2014、Naharnet, June 5, 2014、NNA, June 5, 2014、Reuters, June 5, 2014、SANA, June 5, 2014、UPI, June 5, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、アンサーリー地区、フィルドゥース地区、スースィヤーン村、フライターン市、カフルハムラ村を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市、マアッラトミスリーン市などを軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(6月4日付)によると、サイルーン町、サルミーン市、アルバイーン山周辺、バドリーヤ村、クーリーン村、カフルラーター村、クマイナース村郊外、サラーキブ市、ビカフルーン村、ビンニシュ市、ヒルバト・マールディーン村、アイン・スーダ村、シュグル村、サムラーニーヤ村、カストゥーン村、サーミス村、アブー・ズフール町西部などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ジュンド・アクサーの戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジャルマ村、ジャビーン村、ムーリク市を軍が「樽爆弾」などで空爆する一方、ジハード主義武装集団はサアン村、ムハルダ市、ラビーア村をロケット弾で攻撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村一帯を軍が空爆した。

一方、SANA(6月4日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、タルビーサ市、ラスタン市、ワーディー・ミーラー村、西サラーム村、東サラーム村、マスアダ村、サイード村、スルターニーヤ村、ドゥワイル村、ガントゥー市、タッル・サラースィル村、キースィーン港、ブルジュ・カーイー村、カフルラーハー市、タッルドゥー市、ナースィリーヤ村、ラッフーム村、マヌーフ村、タフハ村、マハッサ地区、カルヤタイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マガッル・ミール村、ザマルカー町、ザーキヤ町、ムライハ市一帯、ドゥーマー市、シャイフーニーヤ村一帯、ダーライヤー市を軍が空爆し、子供2人を含む17人が死亡する一方、ハラスター市でジハード主義武装集団と交戦、戦闘員2人を殺害した。

一方、SANA(6月4日付)によると、ダーライヤー市、アーリヤ農場、アドラー市一帯、ムライハ市郊外、ダイル・アサーフィール市、ナシャービーヤ農場、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆した。

一方、SANA(6月4日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がスワル町南部のナイタル村、ナムリーヤ村でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦の末、両村を制圧した。

またダイル・ザウル市北部に面するサーリヒーヤ村では、ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がダーイシュと交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、タシャールマー市周辺で、軍、国防対、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム・イスラーム運動、アンサール・シャーム運動、シャーム軍団、カーディスィーヤの民旅団、我らがシャーム連合などと交戦した。

一方、SANA(6月4日付)によると、サーキヤト・カルト村、アラーフィード村、バイト・アワーン村、フドラ村、スーダ村、カサブ町、ファルラク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員ら34人を殲滅、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月4日付)によると、ダルアー市ヤルムーク学校一帯、クドス・モスク一帯、マンシヤ地区、バジャービジャ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(6月4日付)によると、ハサカ市の消防署一帯を占拠していた西クルディスタン移行期人民局の民主統一党とアサーイシュが撤退し、覆面をした武装集団が消防署を接収、シリア国旗、バアス党旗、アサド大統領の写真などを掲げた。

AFP, June 4, 2014、AP, June 4, 2014、ARA News, June 4, 2014、Champress, June 4, 2014、al-Hayat, June 4, 2014、Kull-na Shuraka’, June 4, 2014、al-Mada Press, June 4, 2014、Naharnet, June 4, 2014、NNA, June 4, 2014、Reuters, June 4, 2014、SANA, June 4, 2014、UPI, June 4, 2014などをもとに作成。

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平成26年度中東情勢研究会「アサド大統領再任にむけた動きはシリアの紛争において何を意味するのか?」(中東かわら版)

公益財団法人 中東調査会
中東かわら版、No. 43、2014年6月3日
東地中海・北アフリカ地域ニュース

シリア:平成26年度中東情勢研究会

開催日時:平成26年5月20日(火)18時~20時、於:中東調査会
報告者:青山弘之(東京外国語大学教授)
報告題目:アサド大統領再任にむけた動きはシリアの紛争において何を意味するのか?
出席者:錦田愛子(東京外国語大学准教授)ほか8名、中東調査会:村上、髙岡

http://www.meij.or.jp/members/kawaraban/20140603172317000000.pdf

概要
*青山より、以下の通り報告した。
1.シリアでは大統領選挙に向けた準備が粛々と進んでいる。欧米諸国や主要な反体制派諸派は、大統領選挙の実施はシリア紛争の政治解決を目指すジュネーブ・プロセスへの挑戦であるとの非難を繰り返しているが、実際にはバッシャール・アサド大統領の三選を妨げる手段を講じることができない。

シリア国内の暴力(2014年6月3日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団と活動家によると、ドゥワイラア地区、アダウィー地区、クスール地区、ジャーヒズ公園周辺、ジョルジュ・フーリー広場、カッサーア地区、ウマウィーイーン広場、バラームケ地区タラーイア公園、マッザ区、バーブ・トゥーマー地区、サブア・バフラート広場に迫撃砲弾約20発が着弾し、4人が負傷した。

またAFP(6月3日付)などによると、MiG戦闘機が首都上空を低空飛行で旋回し、ジャウバル区に空爆を行ったという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ドゥーマー市を軍が「樽爆弾」などで空爆する一方、反体制武装集団はマッザ航空基地を迫撃砲で攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市郊外各所を軍が空爆し、7人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、カーティルジー地区など各所を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、子供5人と少女1人を含む12人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サムリーン村、タッル・ガザール町、アナブ町、マアッラト・ヌウマーン市、ザーウィヤ山を軍が空爆・砲撃する一方、反体制武装集団がアリーハー市、ジスル・シュグール市を迫撃砲で攻撃した。

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ハマー県では、ARA News(6月3日付)によると、シャイフ・ハディード町、タッル・サルバーで、軍と反体制武装集団が交戦した。

AFP, June 3, 2014、AP, June 3, 2014、ARA News, June 3, 2014、Champress, June 3, 2014、al-Hayat, June 4, 2014、Kull-na Shuraka’, June 3, 2014、al-Mada Press, June 3, 2014、Naharnet, June 3, 2014、NNA, June 3, 2014、Reuters, June 3, 2014、SANA, June 3, 2014、UPI, June 3, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年6月3日)

大統領選挙投票

大統領選挙投票が実施され、シリア政府が支配する地域において有権者が投票を行った。反体制武装集団制圧地域では投票は実施されず、また国内避難民の多くは投票に参加できなかった。

これに関して、ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事はAFP(6月3日付)に対し、県内の約1,000カ所に投票所が設置されたとしつつ、ヒムス市旧市街での「停戦協定」で反体制武装集団が退去したラスタン市、タルビーサ市では投票は行われないと述べた。

投票時間は午前7時から午後7時までの予定だったが、SANA(6月3日付)によると、投票者が予想を上回ったため、高等司法選挙委員会は、投票時間を5時間延長し、12時まで投票を受け付けることを決定し、発表した。

また各県の司法委員会の発表によると、投票に訪れる有権者が予想を上回ったため、以下の通り各地の投票所で投票箱が増設された

ダマスカス県:1,800箱

アレッポ県アレッポ市:150箱

ヒムス県:75箱

ハマー県:60箱

ダイル・ザウル県:52箱

スワイダー県:33箱

イドリブ県:15箱

クナイトラ県:17箱

一方、LBCI(6月3日付)によると、在留シリア人が投票のため一時帰国し、ジャディード・テレビ(6月3日付)によると、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所の投票所には、レバノンに居住するシリア人5,519人がレバノン領側のマスナア国境通行所(ベアーア県)を経由して帰国し、投票を行った。

Twitt-Book
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これに関して、SANA(6月3日付)は、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所に予想を上回る有権者が一時帰国したため、投票所が急遽8カ所増設された、と報じた。

またNNA(6月3日付)によると、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所以外でも、レバノン北部県アッカール郡のアッブーディーヤ国境通行所を越えた在留シリア人約800人、アリーダ国境通行所経由で帰国した635人、ブカイア国境通行所経由で帰国した62人が投票を行った。

またSANA(6月3日付)によると、軍武装部隊も各地の基地で大統領選挙投票を行い、将兵が投票を行った。

SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
Naharnet, June 3, 2014
Naharnet, June 3, 2014

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ARA News(6月4日付)は、アレッポ県アフリーン市では、ほとんどの住民が大統領選挙投票を行わず、通常通りの生活を送った、と報じた。

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大統領選挙投票には、ロシア、北朝鮮、ブラジル、イランなどが選挙監視団を派遣、クッルナー・シュラカー(6月3日付)によると、このうちロシアの選挙監視団はダマスカス郊外県ジャルマーナー市の投票所で、またイラン、ウガンダ、ジンバブエ、フィリピン、ポーランド、ヴェネズエラ、タジキスタンの監視団は、アレッポ市内の投票所で監視活動を行った。

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アサド大統領は、アスマー・アフラス夫人とともに、ダマスカス県マーリキー地区のナイーム・マアスラーニー学校に設置された投票所で投票を行った。

SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014

大統領選挙に立候補しているハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣とマーヒル・アブドゥルハフィーズ・ハッジャール人民議会議員は、それぞれダマスカス県ウマウィーイーン広場前のシェラトン・ホテルの投票所とバグダード通りのバースィル・アサド学校の投票所で投票を済ませた。

Champress, June 3, 2014
Champress, June 3, 2014
Champress, June 3, 2014
Champress, June 3, 2014

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、人民議会議事堂に設置された投票所で投票を済ませた後、大統領選挙に関して「民主主義の挙式であり、新たな政治的多元主義の始まり」だと賞賛した。

ラッハーム議長はその後、イラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とする選挙監視団と会談した。

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は大統領選挙投票後、「今日、復興と包括的和解のための治安と安定がシリアに戻った。今日、シリアにおける危機の政治的解決の道のりは始まった…。シリア国民以外に正統性を付与できる者などいない…。我々はジュネーブで述べた通り、改めて言いたい。シリア国民に自分の意思を押しつけられる者などこの世にいない」と述べた。

SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014

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投票時間終了後、内務省は声明を出し、各投票所において開票・集計作業が開始されたと発表した。

SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014

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クッルナー・シュラカー(6月3日付)は、大統領選挙の投票所の監督者が有権者のIDカードの画像をモバイルで受け取り、投票用紙を発行し、IDカードの持ち主に代わって代理投票を行っていると報じ、その写真を公開した。

Kull-na Shuraka', June 3, 2014
Kull-na Shuraka’, June 3, 2014
Kull-na Shuraka', June 3, 2014
Kull-na Shuraka’, June 3, 2014

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マサール・プレス(6月3日付)は、ハマー県カルナーズ町で、軍が大統領選挙での投票を拒否した村人の家を焼き討ったと報じた。

西クルディスタン移行期統治局実効支配(優勢)地域の動き

クッルナー・シュラカー(6月3日付)は、ハサカ県のハサカ市、カーミシュリー市などで大統領選挙に反対するクルド人青年らがデモを行い、ハサカ市(タッル・ハジャル地区、サーリヒーヤ地区、フムティー地区などの20カ所の投票所)では、西クルディスタン移行期民政局が実効支配する両市内各所などにある投票所を閉鎖したと報じた。

しかし同サイトは、その一方で、ハサカ市とカーミシュリー市で、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが投票用紙がいっぱいに入れられた投票箱を投票所に持ち込んだとの情報があると伝えた。

またハサカ市のカーミシュリー通り地区、県庁一帯、カッラーサ地区、ナシュワ地区、カーミシュリー市のワスター地区、スィヤーヒー通り、クーワトリー通り、ワフダ通りなどでは、大統領円挙の投票が実施されたと付言した。

またアームーダー市、ダイリーク市では、大統領選挙に反対する青年らがデモを行い、投票は実施されなかったという。

ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014

反体制勢力の反応

アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、イスラーム戦線は「血塗られた選挙に関する武装諸組織の声明」と題した声明を出し、大統領選挙の運営を行う「選挙事務所は軍事作戦の標的とはならない。これは、民間人を紛争の輪から巻き込まないことを決定し、我らが革命家同胞にそのことを遵守するよう求めているためである」と発表し、投票当日の市街地への攻撃を行わない意向を表明した。

しかし声明は「愛すべきシリアへのイラン占領による軍事治安、そして政治的覇権のもと、彼らの手先である犯罪者バッシャール・アサドは一連の嘘、偽り、暴挙を続け…正統性を求めて自らを売り物にしようとしているが…、アサドには正統性はなく、いうまでもなく選挙にも正統性はない」と非難した。

Kull-na Shuraka', June 3, 2014
Kull-na Shuraka’, June 3, 2014

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(6月3日付)によると、シリア各地からの情報として、治安当局が「市民に商店を閉め、バッシャール・アサドの写真を貼るよう強要している…。有権者は逮捕されると脅されたり、体制に恐怖を抱いて投票を余儀なくされている」と主張した。

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米国が「穏健」(非ジハード主義)とみなす反体制武装集団のハズム運動は声明を出し、「選挙は違法で、ごまかしだ…。この選挙は、ジュネーブ2会議を主催し、政治的解決にいたろうとする国々へのアサドからの真の答えだ」と批判、「大統領選挙を通じて、政権とその同盟者がアラブ・西側世論に再び受け入れることはないだろう」と断じた。

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シリア革命総合委員会は2日付で声明を出し、「アサドの選挙は茶番であり、政権に改めて正統性を与えることはなく、革命を妨げることはない」と大統領選挙に異議を表明した。

また同委員会は「殺戮、追放、拷問、樽爆弾使用、イランとその革命防衛隊、ヒズブッラー民兵、さらにはダーイシュ(イラク・シャーム・イスラーム国)による占領の推進を駆使して歴史を逆行させようと試み、政治解決への道を閉ざすために破壊と殺戮を行うなかで、いかなる選挙にも正統性はない」と非難した。

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地元調整諸委員会は声明を出し「この投票を支持し、自発的に参加する者は…蛮行を犯す悪党の協力者だ」としたうえで、大統領選挙投票をボイコットするよう呼びかけるとともに、選挙を「茶番」、「殺戮者がその指導者に殺戮を続けさせるよう忠誠を尽くす紙の上だけでのプロセスに過ぎない」と批判した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、大統領選挙に関して『ワシントン・ポスト』(6月3日付)に「結果はあらかじめ決まっている」と述べた。

アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は、大統領選挙投票に関して『シャルク・アウサト』(6月3日付)に「アサドが国際社会や地域諸国を無視して集めた紙の山」だと批判した。

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LBCI(6月3日付)によると、対レバノン国境に位置するジュダイダト・ヤーブース国境通行所(ダマスカス郊外県)に設置された大統領選挙投票所に対して、ザバダーニー山方面から何者かが投票を行う住民を狙撃した。

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『ハヤート』(6月3日付)によると、反体制活動家は、SNS、ユーチューブを通じて、「血の選挙」(https://www.facebook.com/BloodElections)などと銘打ったキャンペーンを張り、大統領選挙に反対の意思を示した。

また『ハヤート』(6月3日付)によると、アレッポ市では、活動家がゴミ箱を白く塗り、「投票箱」、「おまえ(アサド大統領)の居場所だ」、そして2007年の大統領選挙でのアサド大統領陣営のスローガンだった「ムンヒッバク」(私たちはあなたが好き)を皮肉った「ムンクッバク」(私たちはあなたを捨てる)といった標語を書き、大統領選挙に抗議の意を表した。

諸外国の反応

国連のステファン・ドゥジャリック報道官(事務総長付)は声明を出し、シリア大統領選挙に関して「何も変わらない。我々はこの選挙が行われる状況を注視している」とする潘基文事務総長の姿勢を発表した。

AFP, June 3, 2014、AP, June 3, 2014、ARA News, June 3, 2014、June 4, 2014、Champress, June 3, 2014、al-Hayat, June 3, 2014、June 4, 2014、al-Jadid TV, June 3, 2014、Kull-na Shuraka’, June 3, 2014、LBCI, June 3, 2014、al-Mada Press, June 3, 2014、Masar Press Agency, June 3, 2014、Naharnet, June 3, 2014、NNA, June 3, 2014、Reuters, June 3, 2014、SANA, June 3, 2014、al-Sharq al-Awsat, June 3, 2014、UPI, June 3, 2014、The Washington Post, June 3, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月2日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハラーキー村で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民8人が死亡、12人が負傷した。

ハラーキー村はアラウィー派が暮らす村で、犠牲者の多くは国防隊の隊員だという。

一方、SANA(6月2日付)によると、ジャッブーリーン村、サーリヒーン村、ウンム・シャルシューフ村、キースィーン港で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(6月2日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が制圧するブサイラ市で、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦し、市民5人が巻き添えとなって死亡した。

またヌスラ戦線は、ダーイシュが制圧していたジーア村、西ムハイミーダ村、東ムハイミーダ村、カスラ村、ハマール・カスラ村、ハマール・アリー村、ヒサーン村、フサイニーヤ町を奪還した。

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アレッポ県では、ARA News(6月2日付)によると、アレッポ市シャッアール地区などを軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月2日付)によると、ハッダーディーン村、ラスム・バクルー村、ジャバル・サハーリージュ村、ハーナート村、ダッバーガート村、カブターン・ジャバル村、フライターン市、タッル・シャイール村、ハンダラート・キャンプ、マーリア市、タッル・ジャビーン村、ムスリミーヤ村、ハーディル村、アンジャーラ村、アウラム・クブラー町、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、サーフール地区、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、サーリヒーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、ARA News(6月2日付)によると、カフルルーマー町で軍と反体制武装集団が交戦、またマアッラト・ヌウマーン市、フバイト村などを軍が空爆した。

一方、SANA(6月2日付)によると、アルバイーン山周辺、ビンニシュ市、クーサンルー村、ダイル・サンバル村、サルミーン市、カフルハーヤー村、カフルラーター村、マアッラトミスリーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーウド旅団、ムハージリーン大隊、ジュンド・アクサー、シャームの鷹旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、ARA News(6月2日付)によると、ヤルムーク区に軍が撃ったとされる迫撃砲弾が着弾し、3人が死亡、9人が負傷した。

一方、SANA(6月2日付)によると、ジャウバル区・カーブーン区間で反体制武装集団が掘った全長300メートルのトンネルを軍が発見、破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(6月2日付)によると、ムライハ市周辺、ナシャービーヤ農場、アーリヤ農場、ダーライヤー市、アシュラフィーヤト・ワーディー町、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月2日付)によると、ダルアー市アバーズィード・モスク一帯、ワルダート村、サムリーン村、アトマーン村、フラーク市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 2, 2014、AP, June 2, 2014、ARA News, June 2, 2014、Champress, June 2, 2014、al-Hayat, June 3, 2014、Kull-na Shuraka’, June 2, 2014、al-Mada Press, June 2, 2014、Naharnet, June 2, 2014、NNA, June 2, 2014、Reuters, June 2, 2014、SANA, June 2, 2014、UPI, June 2, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月1日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(6月1日付)によると、ハトラ村、フサイニーヤ町、サーリヒーヤ村で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、ダーイシュ戦闘員3人、ヌスラ戦線戦闘員5人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ブアイディーン地区、カーティルジー地区、カーディー・アスカル地区を軍が「樽爆弾」で空爆した。

またアレッポ市アズィーズィーヤ地区、ジュマイリーヤ地区、裁判所一帯を軍が砲撃し、子供1人を含む4人が死亡したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、クドスィーヤー市に迫撃砲弾が着弾、またダーライヤー市周辺、ムライハ市およびその周辺で、軍と反体制武装集団が交戦、軍が地対地ミサイルなどで攻撃を行った。

一方、SANA(6月1日付)によると、ドゥーマー市郊外とハラスター市郊外を通る国際幹線道路の地下に反体制武装集団が掘った全長300メートルのトンネルを軍が発見、破壊し、なかにいた外国人戦闘員らを殲滅した。

またムライハ市、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、ナシャービーヤ農場、アーリヤ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ザバダーニー市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団戦闘員、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月1日付)によると、アルバイーン山周辺、バイニーン村、クマイナース村、クーンサルー村北部、タッル・ルードクー、アドワーン村、ヒーラ村、マアッラトミスリーン市、マルイヤーン村、カフルシャラーヤー村、ガルア・ガザール村、アブー・ズフール航空基地周辺、フータ村、タッル・サラムー村、ジスル・シュグール市周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月1日付)によると、タドムル市南部スッカリー地方、ウンム・シャルシューフ村、ファルハーニーヤ村、フーシュ・ターリブ村、シャブアーニーヤ村、ラスタン市、タルビーサ市、東サラーム村、ウンム・リーシュ村、柑橘農園、ガジャル村、ヒムス・サラミーヤ街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月1日付)によると、フラーク市・スーラ町街道、アトマーン村、ジャースィム市・ナワー市街道、ウンム・アウサジュ村、ヒルバト・マーマー村、ジスラ村、サナナ・ハマーム村、ズバイラ村、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 1, 2014、AP, June 1, 2014、ARA News, June 1, 2014、Champress, June 1, 2014、al-Hayat, June 2, 2014、Kull-na Shuraka’, June 1, 2014、al-Mada Press, June 1, 2014、Naharnet, June 1, 2014、NNA, June 1, 2014、Reuters, June 1, 2014、SANA, June 1, 2014、UPI, June 1, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月31日追記)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブサイラ市を制圧したイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とムシャーヒディーン・シューラー評議会が同町で交戦し、ダーイシュ戦闘員12人が死亡した。

ムジャーヒディーン・シューラー評議会は、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、自由シリア軍からなる武装集団の連合体。

同監視団によると、ブサイラ市制圧・維持のため、ダーイシュはCONOCOガス工場から撤退したという。

al-Hayat, June 2, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街のザフラーウィー市場近くで、ジハード主義武装集団が軍拠点の地下にトンネルを掘り、爆弾を仕掛け、爆発させ、軍兵士20人以上(クッルナー・シュラカー(5月31日付)によると40人)を殺害した。

Kull-na Shuraka', May 31, 2014
Kull-na Shuraka’, May 31, 2014

これに関して、イスラーム戦線はツイッターで犯行を認める声明を出した。

なおこの爆破攻撃のあと、同地域一帯で、軍と反体制武装集団が交戦した。

また、アレッポ市サーフール地区、シャッアール地区、カルム・ジャバル地区、ブスターン・カスル地区などを軍が「樽爆弾」で攻撃、アレッポ城周辺、サブア・バフラート地区などでジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、ラアス・アイン市郊外のラーウィヤ村、マブルーク村一帯で、民主統一党人民ほぼ部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなる武装集団と交戦、ヌークラーン村に対するダーイシュの砲撃で、市民2人が死亡した。

一方、SANA(5月31日付)によると、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ村、タッル・ジャニーン村、シャイフ・イーサー村、アナダーン市、カフルダーイル村、クワイリス村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、フライターン市、アターリブ市、ズィルバ村、カフルハムラ村、バービース村、アアザーズ市、タッル・リフアト市、バナーウィー村、ハージブ町、カフル・ナースィフ村、タッル・カッダーフ村、ジュバイラ村、アレッポ市ハナーヌー地区、ブスターン・バーシャー地区、旧市街で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、ダルアー市、ブスラー・シャーム市を軍が「樽爆弾」などで攻撃した。

一方、SANA(5月31日付)によると、タッフ村、サトフ・ザフナーン村、ウンム・アウサジュ村、アバヤー村、インヒル市、ダルアー市、アトマーン村、サムリーン村・スィンダイヤーナ町街道、サムリーン村・ズィムリーン村交差点で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村一帯で、軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、同地を砲撃した。

一方、SANA(5月31日付)によると、ハスヤー町、ウンム・シャルシューフ村、シャアバーニーヤ村、フーシュ・ターリブ村、ファルハーニーヤ村、ラスタン市、タルビーサ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がブサイラ市で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦の末、ジャバル地区を除く同町を制圧した。

これに対し、ヌスラ戦線はダイル・ザウル市の住宅街で強制捜査を行い、ダーイシュ支持者と疑われる住民を摘発した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月31日付)によると、ダーライヤー市、ザバダーニー市、ムライハ市およびその周辺、ダイル・アサーフィール市、ハラスター市西部、ドゥーマー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月31日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(5月31日付)によると、ムーリク市、カナーフィズ村、サルバー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(5月31日付)によると、サルバー町、ヒヤーリーン町でジハード主義武装集団が軍と交戦、軍兵士20人を殺害し、両町を制圧した。

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イドリブ県では、SANA(5月31日付)によると、ハーン・シャイフーン市、アルバイーン山周辺、バスィーリヤー村、ナイラブ村、マールティーン村、ビカフルーン村、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、アイン・スーダ村、ジスル・シュグール市北部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ARA News(5月31日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、アルメニア教徒が多く暮らすラッカ県ラッカ市内郊外のアイン・イーサー町の土地を没収、住民(農民)に対してジズヤの支払いを求めていると報じた。

AFP, May 31, 2014、AP, May 31, 2014、ARA News, May 31, 2014、Champress, May 31, 2014、al-Hayat, June 1, 2014、Kull-na Shuraka’, May 31, 2014、al-Mada Press, May 31, 2014、Naharnet, May 31, 2014、NNA, May 31, 2014、Reuters, May 31, 2014、SANA, May 31, 2014、UPI, May 31, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月30日)

「アブー・フライラ・アミーリキー」を名乗り、シャームの民のヌスラ戦線に加わり戦闘を行っていた米国人ジハード主義戦闘員が5月25日、イドリブ県アルバイーン山で自爆攻撃を行い、死亡した。

この日、ヌスラ戦線はアルバイーン山一帯で4度にわたり自爆攻撃を行い、その中の1回がアブー・フライラ氏による犯行だという。

『ハヤート』(5月31日付)がSNSへの複数の米高官の書き込みなどをもとに報じた。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月30日付)は、アンサール・イスラームの情報として、アブー・フライラ氏がファナール・レストラン近くで、車に「16トン」もの爆薬を積んで自爆攻撃を行ったのだという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムライハ市およびその周辺を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、同市周辺で軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月30日付)によると、アルバイン市、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、ナシャービーヤ町郊外、ヒヤーラ・ドゥユーン村およびその周辺、アイン・バイダー農場、キスワ市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が砲撃した。

一方、SANA(5月30日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、ナワー市、ブスラー・シャーム市を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(5月30日付)によると、アトマーン村、ズィムリーン村周辺、ラジャート高原一帯、フラーク市、インヒル市、シャイフ・マスキーン市南部などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町一帯、マアッルクッバ村、カフルズィーター市などを、軍が「樽爆弾」で空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市西部を軍が空爆した。

一方、SANA(5月30日付)によると、アイン・スーダ村、ミシュミシャーン村、ジスル・シュグール市、カフル・ジャーリス村、ハーン・シャイフーン村、タフタナーズ市、アイン・シャイブ村、マアッラト・ヌウマーン市、ナージヤ村、タイバート村、シャグル村、アルバイーン山、バザーブール村周辺、ラーミー村、ファイルーン村、マラティーン村、マアッルザーフ町、ナイラブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カサブ町郊外の第45監視塔周辺で、軍、国防隊、アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム運動、シャーム軍団、カーディスィーヤの民師団、我らがシャーム連合などと交戦した。

一方、SANA(5月30日付)によると、カサブ町郊外の第724高地に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月30日付)によると、カーミシュリー市のシリア・アラブ航空事務所一帯でパトロールを行っていた治安部隊車両が武装集団に襲撃された。

カーミシュリー市内で治安部隊が襲撃されたのはこれが初めてで、民主統一党人民防衛隊によると襲撃によって複数の治安部隊隊員が死傷したという。

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アレッポ県では、SANA(5月30日付)によると、ハンダラート・キャンプ西部、アレッポ市ブアイディーン地区、ブスターン・バーシャー地区、ハラク地区、カーディー・アスカル地区、ライラムーン地区、カースティールー地区、シュカイイフ地区、フライターン市東部、アターリブ市、タッル・シュアイル村、ムスリミーヤ村、タッル・カッラーフ村、カフルサギール村、カフルアントワーン村、ダーラト・イッザ市、マーイル町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月30日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、ガジャル村、ジャッブーリーン村、アイン・フサイン村、フーム村、ウンム・リーシュ村、バルグースィーヤ村、ダイル・フール村、マシュラファ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、マサール・プレス(5月30日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、自由シリア軍第313大隊が「今こそ我々は彼らを襲撃する」と銘打って、ラスタン市西部のウンム・シャルシューフ村への攻撃を開始した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月30日付)によると、スブハ村でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、自由シリア軍およびシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、自由シリア軍戦闘員2人が死亡した。

AFP, May 30, 2014、AP, May 30, 2014、ARA News, May 30, 2014、Champress, May 30, 2014、al-Hayat, May 31, 2014、Kull-na Shuraka’, May 30, 2014、al-Mada Press, May 30, 2014、Masar Press Agency, May 30, 2014、Naharnet, May 30, 2014、NNA, May 30, 2014、Reuters, May 30, 2014、SANA, May 30, 2014、UPI, May 30, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月29日追記2)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、サラミーヤ市東部のズヌーバ村をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が襲撃し、102歳の老人を含む一家6人を殺害した。

同監視団によるとこの一家はアラウィー派だという。

al-Hayat, June 2, 2014をもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月29日追記)

ラッカ県では、アフバール・スーリヤー(5月30日付)によると、タブカ市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のアミールの一人で治安部門の重鎮と目されるアブドゥッラフマーン・ハムダーン氏(通商「アブー・ウクバ・アムニー」)が乗っていた車が何者かの襲撃を受け、暗殺された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市郊外のカッバースィーン村でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、17~70歳の村人193人を拉致した。

同監視団によると、拉致の理由は定かでないが、この手の犯罪は、身代金目当て、クルド民族主義組織支持への嫌疑、イスラーム法違反などを口実に多発している、という。

al-Hayat, May 31, 2014、Maktab Akhbar Suriya, May 30, 2014をもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月29日)

クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、アサド政権が「国民和解委員会」使節団をダマスカス郊外県ダーライヤー市に派遣し、休戦合意締結に向け反体制武装集団や地元評議会との交渉を開始した、と報じた。

同報道によると、交渉は、①ダーライヤー市からの軍の完全撤退と住民の帰宅、②アサド政権が拘束したすべての逮捕者の釈放、を基本原則としつつ、③ダーライヤー市からの「自由シリア軍」の部分撤退、④軍のダーライヤー市における部分的再展開などが具体的に協議されている、という。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市西部に位置するタリーリーヤ村を、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と思われる武装集団が襲撃、子供5人、女性1人を含む10人を処刑した。

これに関して、ARA News(5月29日付)は、タリーリーヤ村で、ダーイシュは住民約40人を処刑したと伝えた。

またシリア人権監視団によると、ラアス・アイン市西部のタマード地区で、爆弾を積んだ車が爆発、その後民主統一党人民防衛隊が、ダーイシュなどからなる反体制武装集団と交戦した。

これに関連して、クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、ダーイシュがラアス・アイン市西部のサマード村にある民主統一党人民防衛隊の検問所を爆破し、戦闘員全員を殺害し、2日間での戦闘による双方の死者数が60人にのぼっている、と報じた。

またダーイシュは、タッル・ヒンズィール村の人民防衛隊検問所に対しても爆弾を積んだ自動車で攻撃を仕掛けたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、ライラムーン地区、マサーキン・ハナーヌー地区、アイン・タッル地区、バーブ街道地区、シャッアール地区、バーブ・ナスル地区、ハラク地区、バーブ・ナイラブ地区、ダーラト・イッザ市、タッル・リフアト市、ハリーサ村などを軍が「樽爆弾」で空爆し、複数人が死亡した。

また軍は、ジハード主義武装集団の拠点と目されているカーディー・アスカル交差点に近いシャリーア委員会一帯を「樽爆弾」で攻撃した。

一方、SANA(5月29日付)によると、アレッポ市ハラク地区、ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、ブスターン・バーシャー地区、インザーラート地区、ラーシディーン地区、ジャンドゥール交差点、ザイディーヤ地区、アシュラフィーヤ地区、ブアイディーン地区、ジュダイダ地区、ハンダラート・キャンプ、アターリブ市、マーリア市、ハーン・アサル村、カフルダーイル村、アルド・マッラーフ地区、アナダーン市、マンスーラ村、クワイリス村、ラスム・アッブード村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ムスリミーヤ村、フライターン市、カフルハムラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、反体制武装集団が6月1日にイドリブ市に侵攻・砲撃すると警告を発したとの情報を受け、多数の住民が避難した。

一方、SANA(5月29日付)によると、バルーマー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との交戦の末、アブリーハ村、スブハ村東部を制圧した。

この戦闘で、両村から避難しようとした住民と双方の戦闘員多数が死亡したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺を軍が地対地ミサイルなどで攻撃する一方、ヒヤーラ村、アイン・バイダー農場で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月29日付)によると、ムライハ市北部、ナシャービーヤ町郊外、ビラーリーヤ村郊外、カースィミーヤ市郊外、アーリヤ農場、ダーライヤー市、キスワ市郊外アイン・バイダー農場およびサウラ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、シャバーブ・フダー旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ARA News(5月29日付)によると、マアダーン町で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャーム自由人イスラーム運動に属し戦闘を行っていた若者2人を処刑した。

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ダマスカス県では、SANA(5月29日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月29日付)によると、シャイフ・マスキーン市南西部、サムリーン村、アトマーン村、インヒル市、ズィムリーン村・サムリーン村間、フラーク市郊外、ダルアー市ビラール・ハバシー・モスク一帯、ヤルムーク学校一帯、Syriatelビル一帯などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 29, 2014、AP, May 29, 2014、ARA News, May 29, 2014、Champress, May 29, 2014、al-Hayat, May 30, 2014、Kull-na Shuraka’, May 29, 2014、al-Mada Press, May 29, 2014、Naharnet, May 29, 2014、NNA, May 29, 2014、Reuters, May 29, 2014、SANA, May 29, 2014、UPI, May 29, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月28日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(5月28日付)によると、ラッカ市サクナ地区のラーズールド・ホテル前にあるイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の本部の一つに対して、民主統一党人民防衛隊の「フィダーイーイーン部隊」が爆弾を積んだ自動車で自爆攻撃を行った。

この自爆攻撃で、ホテルと周辺の民家が損壊し、ダーイシュのメンバーと住民数十人が死傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マガーイル地区、マイサル地区を軍が空爆し、子供9人を含む22人が死亡した。

シリア人権監視団によると、27日晩にも、軍はアレッポ市カッターナ地区、ブスターン・カスル地区、バーブ街道地区、バニー・ザイド地区、ムギール地区、ライラムーン地区を軍が「樽爆弾」などで攻撃し、44人が死亡したという。

一方、SANA(5月28日付)によると、フライターン市、タッル・スースィーン村、タッル・リフアト市、ハンダラート・キャンプ、タッル・ジャニーン村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アターリブ市、カフルハムラ村東部、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アナダーン市、自由貿易区、カフルダーイル村、ハーン・アサル村、アレッポ市旧市街、バニー・ザイド地区、ラーシディーン地区、ライラムーン地区、アーミリーヤ地区、バーブ・ハディード地区、ブスターン・カスル地区、カースティールー地区、ジャンドゥール地区、ハナーヌー地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月28日付)によると、カースィミーヤ市郊外、ドゥーマー市郊外、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月28日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月28日付)によると、マアッル・ハッタート村、アルバイーン山周辺、マアッル・バアリート村、マンタフ村、カフルラーター村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月28日付)によると、フラーク市郊外、シャラーイア町西部、ウンム・ハウラーン村北部、アトマーン村、ダルアー市ビラール・ハバシー・モスク一帯、ガラズ刑務所周辺などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月28日付)によると、ワーディー・ミーラ、ワーディー・フィーハ、タッル・ナッサール一帯、ハッターブ村、ウンク・ハワー村、キースィーン港、ハーリディーヤ村、マンシャラ村、ドゥワイル村、ダール・カビーラ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、タッルドゥー市、カフルラーハー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダイル・バアルバ村、カフルアブド村、ダイル・マアッラ村、ハラーリーヤ村、ダール・カビーラ村で、投降していた反体制武装集団266人が釈放された。

AFP, May 28, 2014、AP, May 28, 2014、ARA News, May 28, 2014、Champress, May 28, 2014、al-Hayat, May 29, 2014、Kull-na Shuraka’, May 28, 2014、al-Mada Press, May 28, 2014、Naharnet, May 28, 2014、NNA, May 28, 2014、Reuters, May 28, 2014、SANA, May 28, 2014、UPI, May 28, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市下ハラク地区、バーブ街道地区、マガーイル地区を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、子供5人、女性1人を含む8人が死亡した。

またアレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村近郊、アレッポ市ザフラー地区などで、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月27日付)によると、マーリア市、フライターン市東部、ウワイジャ地区、アターリブ市、タッル・リフアト市、ムスリミーヤ村、ダーラト・イッザ市、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ブライジュ村、アナダーン市、アレッポ市インザーラート地区、バニー・ザイド地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、ライラムーン地区、ザバディーヤ地区、ブアイディーン交差点、サラーフッディーン地区、カースティールー地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市のバイルーニー病院近くに迫撃砲弾が着弾し、市民5人が負傷した。

またハーン・シャイフ・キャンプ近郊で、軍とジハード主義武装集団が交戦、ザマルカー町、アイン・タルマー渓谷、ムライハ市一帯を軍が空爆・砲撃した。

さらに、ハジャル・アスワド市に軍の迫撃砲弾が着弾し、子供2人と女性1人を含む4人が死亡した。

一方、SANA(5月27日付)によると、ムライハ市およびその周辺、ビラーリーヤ村郊外、カースィミーヤ市郊外、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ザバダーニー市、ダーライヤー市、で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月27日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌジャイフ村、ブスル・ハリール市、スマード村、ブスラー・シャーム市、ナワー市、インヒル市、シャイフ・マスキーン市を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃、シャイフ・マスキーン市一帯、ウンム・ハウラーン丘一帯、ブスラー・シャーム市一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月27日付)によると、ズバイラ村、ジャースィム市・インヒル市間、ジャディーヤ村、フラーク市、サムリーン村、ダルアー市ヤルムーク学校西部などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、東ファルハーニーヤ村を軍が空爆、またタドムル・ダマスカス街道で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月27日付)によると、ラスタン市、ダイル・マアッラ村、ガースィビーヤト・ナイーム村・ドゥワイル村間、タルビーサ市、クサイル市南部、ダマスカス・タドムル街道(ハッラーバート陸橋)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市のラムル・キャンプ出身の男性1人が治安当局の拷問を受け死亡した。

またサムラー村一帯で、ジハード主義武装集団が軍の拠点複数カ所を迫撃砲で攻撃した。

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イドリブ県では、SANA(5月27日付)によると、アルバイーン山周辺、カフルラーター村、マアッルバリート村、ジャフラク町、ハーッジ・ハンムード農場、マルイヤーン町、ラーミー町、ビンニシュ市、バドリーヤ村、カフルルーヒーン村、カフルズィーバー村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの鷹旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 27, 2014、AP, May 27, 2014、ARA News, May 27, 2014、Champress, May 27, 2014、al-Hayat, May 28, 2014、Kull-na Shuraka’, May 27, 2014、al-Mada Press, May 27, 2014、Naharnet, May 27, 2014、NNA, May 27, 2014、Reuters, May 27, 2014、SANA, May 27, 2014、UPI, May 27, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がヒーシュ町周辺の軍検問所複数カ所とハーン・シャイフ・キャンプ東部のハッザーナート検問所、同西部のサラーム検問所を軍との戦闘の末に制圧した。

同監視団によると、これらの検問所を制圧したことで、反体制武装集団はハマー県ムーリク市からイドリブ県南部に至る軍の兵站路を寸断し、ワーディ・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地への締め付け強化が可能になったという。

これに関してクッルナー・シュラカー(5月26日付)は、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市郊外、アルバイーン山一帯で反体制武装集団が完全制圧した軍検問所の数が41カ所に達していると報じた。

一方、SANA(5月26日付)によると、Syriatel陸橋、アルバイーン山周辺、ハーン・スブル町、カフルラーハー町、マジュダリヤー町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区周辺で、軍と反体制武装集団が交戦、またブスターン・カスル地区を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月26日付)によると、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ムスリミーヤ村、マーリア市、アナダーン市、アターリブ市、マンスーラ村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、ハーン・アサル村、フライターン市、ダーラト・イッザ市南部、カフルダーイル村、タッル・リフアト市、アレッポ市ハナーヌー地区、ハラク地区、ブアイディーン交差点、ジャンドゥール交差点、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、スッカリー地区、ブスターン・カスル地区、サラーフッディーン地区、旧市街、カースティールー地区、ジャンダラート地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市各所を軍が空爆・砲撃し、同地一帯で軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月26日付)によると、アーリヤ農場、アイン・タルマー渓谷、ムライハ市北部、ナシャービーヤ町郊外、ビラーリーヤ村郊外、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、キスワ市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月26日付)によると、スブハ村周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線が交戦し、ヌスラ戦線のクーリーヤ地域方面司令官らが負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(5月26日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月26日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区、バジャービジャ地区、アトマーン村、ジャディーヤ町、ヌジャイフ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月26日付)によると、タッルドゥー市、カフルラーハー市、ナースィリーヤ村、サムアリール村、ラスタン市、タルビーサ市、カッバーン市、ガジャル村、西サラーム村、アルシューナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 26, 2014、AP, May 26, 2014、ARA News, May 26, 2014、Champress, May 26, 2014、al-Hayat, May 27, 2014、Kull-na Shuraka’, May 26, 2014、al-Mada Press, May 26, 2014、Naharnet, May 26, 2014、NNA, May 26, 2014、Reuters, May 26, 2014、SANA, May 26, 2014、UPI, May 26, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がアリーハー市近郊のアルバイーン山にある軍検問所4カ所に対して、爆弾を仕掛けた車を爆破、また検問所周辺で、軍、国防隊とヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦、軍が空爆を行った。

この爆破、戦闘で、軍兵士数十人と反体制武装集団戦闘員2人が死亡したという。

また反体制武装集団は未明にカフル・バースィーン村で軍との交戦の末、同村を制圧した。

一方、SANA(5月25日付)によると、バザーブール町周辺、マアッルザーフ町、アルバイーン山周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ザフラー地区で爆弾が仕掛けられた車3台が相次いで爆発し、市民10人が死亡、20人以上が負傷した。

一方、SANA(5月25日付)によると、ラスタン市南部、タッルドゥー市、カフルラーハー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月25日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月25日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ムライハ市一帯、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、ハディーサト・ジャラシュ市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、イフラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月25日付)によると、ジャドヤー村、サムリーン村、アトマーン村、ハーッラ市、アクラバー村東部、スワイサ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月25日付)によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市ハラク地区、ジャンドゥール交差点、バーブ・ナイラブ地区、バニー・ザイド地区、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、アーミリーヤ地区、マシュハド地区、ラーシディーン地区、ハナーヌー地区、ライラムーン地区、ジュダイダ地区、クワイリス村周辺、ラスム・アッブード村、ジュバイリーヤ村、タッル・リフアト市、ダーラト・イッザ市、フライターン市、マーリア市、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、ハンダラート・キャンプ、アナダーン市、ムスリミーヤ村、ハーン・アサル村、アターリブ市、マンスーラ村、アウラム・クブラー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 25, 2014、AP, May 25, 2014、ARA News, May 25, 2014、Champress, May 25, 2014、al-Hayat, May 26, 2014、Kull-na Shuraka’, May 25, 2014、al-Mada Press, May 25, 2014、Naharnet, May 25, 2014、NNA, May 25, 2014、Reuters, May 25, 2014、SANA, May 25, 2014、UPI, May 25, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月24日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラーム・ムサンナー運動と軍がヤードゥーダ村で、殺害した兵士・戦闘員の遺体各2体を交換した。

またクッルナー・シュラカー(5月24日付)によると、ナワー市での戦闘で、共和国護衛隊のジャービル・サーリフ准将が戦死した。

Kull-na Shuraka', May 25, 2014
Kull-na Shuraka’, May 25, 2014

al-Hayat, May 26, 2014、Kull-na Shuraka’, May 24, 2014、May 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年5月24日)

ヒムス県では、『ハヤート』(5月25日付)によると、5月初めに発効したヒムス市旧市街での「停戦合意」の適用範囲から除外されていたヒムス市ワアル地区で、軍と反体制武装集団が「停戦合意」を結んだ。

シリア人権監視団によると、ワアル地区の停戦は、シリア政府とジハード主義武装集団が具体的な協議を行うための3日間の発砲停止を骨子とし、23日晩に発砲が停止されたが、停戦合意がどのような内容になるかは不透明だという。

同監視団によると、ワアル地区のジハード主義武装集団は協議に向け、合同作戦司令室を発足し、同司令室がワアル地区における軍事、防衛、福祉、治安、司法活動および停戦のための交渉を統括することを決定したという。

一方、SANA(5月24日付)によると、アイン・ダナーニール村、ワーディー・ミーラ村、ザフラト・ニウマ村、バイト・ハッジュー村、カルヤタイン市南部、ハスヤー町南西部などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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Kull-na Shuraka', May 24, 2014
Kull-na Shuraka’, May 24, 2014

ダマスカス県では、SANA(5月25日付)によると、ティジャーラ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、4人が死亡、30人が負傷した。

またジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍はアレッポ中央刑務所での戦闘で負傷した兵士、国防隊隊員、ヒズブッラー戦闘員、収監者をアレッポ市西部の病院に搬送した。

また軍はアレッポ市ハイダリーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、アナダーン市、タッル・リフアト市、ダーラト・イッザ市を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月24日付)によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、バービース村、アレッポ市ジャンドゥール交差点、ブアイディーン交差点、バーブ・ナイラブ地区、ライラムーン地区、ラーシディーン地区、ハラク地区、ジュダイダ地区、ハンダラート・キャンプ、カフルラーハー市、ハイヤーン町、タッル・リフアト市、カフルハムラ村、アナダーン市、アターリブ市、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ハーン・アサル村、フライターン市、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、ムスリミーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフル・バースィーン村で軍とジハード主義武装集団が交戦する一方、軍が同地一帯を空爆した。

一方、SANA(5月24日付)によると、ハーン・シャイフーン市、カフルラーター市、タッル・ディーニート村、ミーナース村、アミーニーヤ村、マアッラトミスリーン町、ヒーラ村、ルージュ平原、カンスフラ町、ジュッブ・アフマル村、ナフリヤー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村(ハマー県)・タブカ市間の軍検問所近くで、軍とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するサーリヒーヤ村近くのサクル・ガソリン・スタンド検問所とムッラート村の検問所を爆弾を積んだ車で爆破、ダーイシュ戦闘員11人と市民2人が死亡した。

また上バクラス村にある爆弾倉庫が爆発したという。

一方、SANA(5月24日付)によると、フワイジャ・サクル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市、ナワー市を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月24日付)によると、ダルアー市ヤルムーク学校周辺、郵便局一帯、アトマーン村、シャイフ・マスキーン市、ムサイカ村、インヒル市、サナア・ハマーム村、ウンム・ハウラーン丘周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市を軍が空爆した。

同監視団によると、空爆が行われたとき、市内近郊には国連とシリア赤新月社のスタッフが人道支援活動にあたっていたのだという。

一方、SANA(5月24日付)によると、アーリヤ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ザバダーニー市、ハーン・シャイフ・キャンプで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月24日付)によると、スランファ町、バフルーリーヤ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 24, 2014、AP, May 24, 2014、ARA News, May 24, 2014、Champress, May 24, 2014、al-Hayat, May 25, 2014、Kull-na Shuraka’, May 24, 2014、al-Mada Press, May 24, 2014、Naharnet, May 24, 2014、NNA, May 24, 2014、Reuters, May 24, 2014、SANA, May 24, 2014、UPI, May 24, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、軍がインヒル市、ナワー市、サイダー町を「樽爆弾」などで空爆・砲撃するとともに、反体制武装集団に投降を呼びかけるビラを散布、またタッル・ウンム・ハウラーン周辺では、ジハード主義武装集団が軍、国防隊と交戦し、同地の軍検問所を制圧した。

これに関して、シリア人権監視団は、ムハージリーン・ワ・アンサール軍をはじめとする複数のジハード主義武装集団が、タッル・ウンム・ハウラーン一帯の解放を目的とした作戦(「ハウラーンの恐怖」の戦い)を開始し、同地の軍拠点に対して迫撃砲で攻撃を本格化させたと発表した。

一方、SANA(5月23日付)によると、スーラ町入口で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市周辺で、軍が反体制武装集団と戦闘を続けた。

同地での戦闘では、22日の段階で、軍兵士26人、反体制武装集団戦闘員3人が死亡しているという。

また軍は、ジャニーン村・アブー・ライーディー村間の一帯、カフルズィーター市東部を空爆・砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月23日付)によると、シュマイティーヤ町近郊でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線が、またアッバース村でダーイシュとシャーム自由人イスラーム運動が交戦し、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員1人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月23日付)によると、アルバイン市、ミスラーバー町、ムライハ市およびその周辺、アイン・タルマー渓谷、ラヒーバ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月23日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月23日付)によると、ダール・カビーラ村、タッルドゥー市、タルビーサ市、ヒルバト・アーガー村、ガントゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月23日付)によると、ラーム・ハムダーン村、バザーブール村、ジュッブ・アフマル村、ドゥワイル村、アルバイーン山周辺、カフルナジュド村、ナフラ村、カフルラーター村、タッル・フユーム村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 23, 2014、AP, May 23, 2014、ARA News, May 23, 2014、Champress, May 23, 2014、al-Hayat, May 24, 2014、Kull-na Shuraka’, May 23, 2014、al-Mada Press, May 23, 2014、Naharnet, May 23, 2014、NNA, May 23, 2014、Reuters, May 23, 2014、SANA, May 23, 2014、UPI, May 23, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市空港地区で23日夜、大統領選挙実施とアサド大統領への支持を訴えるデモ会場に設営されたテントが、反体制武装集団の撃った迫撃砲の攻撃を受け、子供1人を含む市民11人、人民諸委員会メンバー6人を含む21人((クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると22人)が死亡し、30人以上が負傷した(シリア人権監視団が25日に発表したところによると死者数は37人、うち19人が民間人、12人が人民諸委員会メンバー、6人が兵士)。

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SANA(5月23日付)によると、ダマスカス県(ウルード地区)、ダマスカス郊外県クドスィーヤー市郊外(アリーン地区)、ジャルマーナー市、スワイダー県カフルラフフ村、タルトゥース市などで、大統領選挙実施と軍による「テロとの戦い」を支持するデモ・集会が開かれ、バアス党支部幹部、人民諸委員会、職業諸組合らが参加し、アサド大統領への支持を訴えた。

AFP, May 23, 2014、AP, May 23, 2014、ARA News, May 23, 2014、Champress, May 23, 2014、al-Hayat, May 24, 2014、May 25, 2014、Kull-na Shuraka’, May 23, 2014、al-Mada Press, May 23, 2014、Naharnet, May 23, 2014、NNA, May 23, 2014、Reuters, May 23, 2014、SANA, May 23, 2014、UPI, May 23, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月22日)

軍武装部隊総司令部は声明を出し、アレッポ中央刑務所北部の大隊基地を奪還し、同刑務所および周辺一帯を制圧したと発表した。

声明はまた、この戦果により、アレッポ東部および北東部の「テロの温床」への締め付けを強化でき、またアレッポ市北部郊外からアレッポ市にいたる「武装テロ集団」の兵站路を寸断したと付言した。

SANA(5月22日付)が伝えた。

一報、シリア人権監視団(ラーミー・アブドゥッラフマーン代表)によると、軍、国防隊などが、シャームの民のヌスラ戦線を中心とするジハード主義武装集団によって占拠されていたアレッポ中央刑務所を約13ヶ月にわたる包囲の末に完全制圧した。

アブドゥッラフマーン代表によると、軍は早朝に戦車、装甲車を突入させ刑務所を完全制圧、その後、同日晩には刑務所周辺を「樽爆弾」で攻撃、武装集団を追撃した。

刑務所に対する軍の攻勢が本格化した20日以降、反体制武装集団の戦闘員約50人が死亡、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員などにも多数の死傷者が出たという。

なお、1年以上におよぶアレッポ中央刑務所をめぐる戦闘で、4,000人とされる収監者のうち600人が死亡、また軍が政府に反対する生き残った収監者を処刑し、「包囲中に死亡していた」と発表することが懸念されるのだという。

軍によるアレッポ中央刑務所完全制圧で、反体制武装集団はアレッポ市東部とトルコ国境を結ぶ兵站路を寸断され、アレッポ市内の反体制勢力は実質的に包囲された。

SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014

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同じくアレッポ県では、SANA(5月22日付)によると、アレッポ市スッカリー地区、ジャンドゥール地区、ブスターン・カスル地区、ザフラー地区、シャイフ・サイード地区、ライラムーン地区、シュカイイフ地区、ムスリミーヤ村、カフルハムラ村、カフルダーイル村、アナダーン市、ハンダラート・キャンプ北部、マーリア市、フライターン市、ハイヤーン町、マアーッラト・アルティーク村、クワイリス村周辺、ラスム・アッブード村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、カフルサギール村、カブターン・ジャバル村、ダーラト・イッザ市、アアザーズ市、カフルナーハー村、ハイダリーヤ村、シュワイフナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(5月22日付)によると、ハサカ県サーリヒーヤ地区にあるハーミド・マフフーズ学校の前で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、1人が死亡、6人が負傷した。

同報道によると、ハーミド・マフフーズ学校は、「覆面をした国防隊」が管理していたが、爆発発生を受け、国防隊隊員は逃走し、代わって西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが現場一帯に展開したという。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月22日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が21日に制圧したダイル・ザウル市郊外のシューラー村で、イスラーム戦線とシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員多数を拘束、32人を処刑した。

処刑された戦闘員のうち29人がイスラーム戦線メンバー、3人がヌスラ戦線メンバーだったという。

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ラッカ県では、ARA News(5月22日付)によると、ティシュリーン・ダム近郊で、「自由シリア軍」がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の司令官の一人アブー・ヒシャーム・ジャズラーウィー氏と不動産関連問題担当者のアブー・ムンズィル氏を要撃、殺害した。

2人はラッカ市からティシュリーン・ダムの拠点に戻る途中だったという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市の南部および東部に対して、軍が攻勢を強め、「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市などに軍が空爆を行った。

一方、SANA(5月22日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、カフルナジュド村、ザーウィヤ山一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍、ヒズブッラー戦闘員が、ムライハ市一帯で、反体制武装集団と交戦、地対地ミサイルなどで攻撃を加えた。

一方、SANA(5月22日付)によると、ムライハ市周辺、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ジャイルード市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッル市では、反体制武装集団の戦闘員4人が当局に投降した。

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ダマスカス県では、SANA(5月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月22日付)によると、マシュタル・キーヒヤー村、マルジュ・フージャ村、ワーディー・アズラク村、ラウダ村、ハドラー村、ダルバ村、シャジャラ町、カサブ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月22日付)によると、アイン・フサイン村、ガントゥー市、キースィーン村、ワーディー・ミーラ村、ズフール・ハンズィール村、カルマス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月22日付)によると、インヒル市、カーリヤ村、ヒルバト・ブーリート村・サナマイン市街道、ジスリー村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 22, 2014、AP, May 22, 2014、ARA News, May 22, 2014、Champress, May 22, 2014、al-Hayat, May 23, 2014、Kull-na Shuraka’, May 22, 2014、al-Mada Press, May 22, 2014、Naharnet, May 22, 2014、NNA, May 22, 2014、Reuters, May 22, 2014、SANA, May 22, 2014、UPI, May 22, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ中央刑務所攻略を進める軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャイフ・ナッジャール市の発電所周辺、タッラト・ヒーラーン周辺でシャームの民のヌスラ戦線などからなる外国人戦闘員らと交戦し、同地を制圧した。

ARA News, May 21, 2014
ARA News, May 21, 2014
ARA News, May 21, 2014
ARA News, May 21, 2014

これに関して、SANA(5月21日付)は、アレッポ中央刑務所に隣接するカルアト・ハークーブおよびヒーラーン村を軍が制圧、同刑務所に向けて進軍を続けたと報じた。

また、SANAによると、軍は、シャイフ・ナッジャール市周辺、アレッポ中央刑務所周辺、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、カフルサギール村、カフルナーハー村、アアザーズ市、アターリブ市、マーリア市、ダーラト・イッザ市、アナダーン市、アレッポ市歩兵学校周辺、カースティールー地区、ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区、ブスターン・カスル地区、ラーシディーン地区反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、前日に引き続き、ハサカ市のムフティー地区とアズィーズィーヤ地区の入り口で、「覆面をした」国防隊メンバーと親政権部族民兵が、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュおよび人民防衛隊と交戦した。

同監視団によると、戦闘は、ハサカ市タッル・ハジャル地区、マサーキン地区でも発生、人民防衛隊とアサーイシュが水道局、消防署、旅客バス・ターミナルなどを制圧するなか、国防隊を支援するかたちで国民青年青年成長党(バロウィーン・イブラーヒーム書記長、https://syriaarabspring.info/wp/?page_id=942#1-8izbal-Shabbal-Waanli-l-Adlawaal-Tanmiya)の民兵が戦闘に参加した。

クッルナー・シュラカー(5月21日付)によると、戦闘は、大統領選挙実施支持を訴えるデモの準備をしていた国防隊隊員がアズィーズィーヤ地区入口の検問所から、会場となるタッル・ハジャル地区の水道局に向かおうとしたのを、アサーイシュが静止したことに端を発していたという。

一報、ARA News(5月21日付)によると、この戦闘で人民防衛隊が国防隊メンバー複数を逮捕拘束したことへの報復として、国防隊の「覆面をしたメンバー」がハサカ市中心にある市場でクルド人複数を拘束した。

クッルナー・シュラカーによると、この戦闘で、人民防衛隊戦闘員3人、国防隊戦闘員5人(シリア人権監視団によると7人)、市民1人が死亡したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、スブハ村周辺で、シャームの民のヌスラ戦線とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦し、それぞれ2人の戦闘員が死亡した。

クッルナー・シュラカー(5月21日付)によると、未明からイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がフライザ村、スブハ村をグラード・ロケット弾で砲撃していたという。

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ダルアー県では、SANA(5月21日付)によると、ダーイル市、ナワー市、ダルアー市ダム街道地区など、ブスラー・シャーム市、インヒル市、アトマーン村、ヒルバト・ジャムラ村、ジャドル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月21日付)によると、ザマルカー町、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場、ムライハ市周辺、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月21日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月21日付)によると、タッルドゥー市、カフルラーハー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月21日付)によると、アクラブ町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月21日付)によると、タッル・サラムー村、アブー・ズフール町、カンスフラ村、ナリラヤー村、カフルナジュド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 21, 2014、AP, May 21, 2014、ARA News, May 21, 2014、Champress, May 21, 2014、al-Hayat, May 22, 2014、Kull-na Shuraka’, May 21, 2014、al-Mada Press, May 21, 2014、Naharnet, May 21, 2014、NNA, May 21, 2014、Reuters, May 21, 2014、SANA, May 21, 2014、UPI, May 21, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月20日)

ハサカ県では、ARA News(5月20日付)によると、ハサカ市内のアズィーズィー地区とムフティー地区の入り口に位置する「鷲交差点」に検問所を設置しようとした国防隊が、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと衝突、応援に駆けつけた人民防衛隊と交戦した。

ARA News, May 20, 2014
ARA News, May 20, 2014

戦闘は約3時間にわたって続き、双方の戦闘員、住民が負傷した。

同交差点は、市内のクルド人地区に至る戦略的要衝。

一方、クッルナー・シュラカー(5月21日付)によると、アームーダー市で民主統一党人民防衛隊がシリア・クルド国民評議会メンバー兼アームーダー地元評議会メンバーのフサイン・シハーダ氏を逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アアザーズ市を軍が地対地ミサイルで攻撃し、複数の市民が負傷、またマーリア市に対する地対地ミサイルでの攻撃で13人が死亡した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月20日付)は、軍がアアザーズ市内のアリー・ブン・アビー・ターリブ・モスクを空爆、破壊したと報じた。

一方、SANA(5月20日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区、カースティールー地区、ライラムーン地区、マンスーラ村、タッル・シュワイフナ村、ワディーヒー村、バヤーヌーン町、ハンダラート・キャンプ、ヒーラーン村、ジュバイラ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ火力発電所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月20日付)によると、アーリヤ農場、ムライハ市、ダイル・アサーフィール町、ザバディーン町、ザバダーニー市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月20日付)によると、カッリー町、ジスル・シュグール市、ジャドラーヤー村、カストゥーン村、アルバイーン山周辺、カフルハーヤー村、ラーミー町、アブー・ズフール町、タッル・サラムー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの鷹旅団の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月20日付)によると、タッルドゥー市、ワーディ・マイイル村、タッル・ウマリー村、西ガルビー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月20日付)によると、ダルアー市スィーバ地区、キルク地区、旧税関地区東部、ナイーマ町、ムサイカ村、アトマーン村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 20, 2014、AP, May 20, 2014、ARA News, May 20, 2014、Champress, May 20, 2014、al-Hayat, May 21, 2014、Kull-na Shuraka’, May 20, 2014、May 21, 2014、al-Mada Press, May 20, 2014、Naharnet, May 20, 2014、NNA, May 20, 2014、Reuters, May 20, 2014、SANA, May 20, 2014、UPI, May 20, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年5月19日追記)

シャフバー・プレス(5月19日付)は、イドリブ県カフルズィーター市に対して、軍が「塩素ガスを装填した樽爆弾」を投下し、民間人38人が呼吸困難に陥った、と報じた。

al-Hayat, May 21, 2014、Kull-na Shuraka’, May 20, 2014、Shahba Press, May 19, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年5月19日)

ダルアー県では、SANA(5月19日付)によると、ダルアー市サジュナ旧市外区でのタウヒード旅団との戦闘の末、軍が同地区一帯を制圧した。

また軍は、ナワー市、ダルアー市西部および南部、ビイル・ウンム・ダラジュ村周辺、ハッザーン・サイーラ村、アトマーン村、ブスラー・シャーム市、ダーイル町などで、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ周辺などを、軍が「樽爆弾」などで空爆、砲撃した。

またカラムーン地方のアサール・ワルド町一帯で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月19日付)によると、ムライハ市周辺、アーリヤ農場、ハラスター市警察病院一帯、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市内のアレッポ城近くにある警察署をジハード主義武装集団が攻撃し、軍側に複数の死傷者が出た。

またヒルバ村、シャイフ・ナッジャール市などを軍が空爆・砲撃する一方、アレッポ市ラーシディーン地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月19日付)によると、マンスーラ村、マアーッラト・アルティーク村、アターリブ市、フライターン市、スースィヤーン村、マーリア市、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村、ハンダラート・キャンプ、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市ライラムーン地区、カスティールー地区、ブアイディーン地区、スッカリー地区、カルム・マイサル地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・サイード地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(5月19日付)によると、タッル・マラフ村検問所をシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍との交戦の末、奪還した。

同検問所の制圧はこれが3度目。

一方、SANA(5月19日付)によると、ズラーキーヤート村一帯、タッラト・アブー・ワリード一帯、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月19日付)によると、タッルドゥー市、キースィーン村、アイン・フサイン村、ワーディー・ミーラで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月19日付)によると、ヒーラ町近郊、ルージュ平原で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月19日付)によると、軍がムーハサン市、マリーイーヤ村、ブーライル町、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、ウルフィー地区、アルディー地区などを砲撃・空爆した。

また、カバージブ村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員4人を殺害した。

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ハサカ県では、ARA News(5月20日付)によると、ハサカ市内のインターネット・カフェ前で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。死傷者はなかった。

AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。

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