ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる武装グループがハワーイジュ村でシリア民主軍の部隊を襲撃し、兵士1人を殺害、3人を負傷させた。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタブカ市で50歳代の女性が強盗に首を閉められ死亡、遺体で発見された。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍の司令部が設置されているフマイミーム航空基地で避難生活を送る住民らからなる沿岸調整委員会が声明を出した。
声明では、国連の後援のもとで、各地域や社会構成を代表する民間人、宗教指導者、有力者で構成される国家和解委員会の設置し、以下を帰還の条件として提示した。
国際的な調査委員会と連携し、民間人、とりわけ女性と子どもに対して行われた虐殺の実態解明と責任者の特定、ならびに拉致被害者の消息確認と家族のもとへの帰還を推進すること。
恣意的な逮捕の停止、無実の人々の釈放、被害者に対する物的・精神的補償の実施。
沿岸部における被災地域の復興支援と、住民の尊厳ある安全な帰還を可能にする環境整備。
加害者の免責せず、移行期正義のための国家的枠組みを構築し、人権と市民的平等を基盤とする新しいシリア社会の礎を築くこと。
すべての階級の軍人の権利を保障し、補償金・月給・契約上の手当を完全に履行すること。
外国人武装勢力を撤退させ、段階的に沿岸部の住民自身による治安維持体制の構築を進めること。
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アレッポ県では、SANAによると、内務省総合治安局がアレッポ市シャイフ・マクスード地区の治安を強化することを目的として、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)とともに同地区への展開を開始した。
ANHAによると、シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区とアレッポ市の他の地区を隔てていた土塁が撤去され、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)とアフマド・シャルア移行期政権の内務省総合治安局の共同検問所が設置された。



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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の養育教育委員会と、アフマド・シャルア移行期政権の養育教育省による会合が開始され、カリキュラムの連携、標準化などについての調整が行われた。。
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シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官はモニターのインタビューに応じ、そのなかで、分権制を望んでおり、そのためにアフマド・シャルア移行期政権と協議していることを明らかにした。
アブディー総司令官の主な発言は以下の通り。
我々は分権制を望んでおり、そのためにアフマド・シャルア移行期政権と協議している。
一部のクルド政党は連邦制を強く主張している。
クルド諸政党が共通の政治的立場を策定し、シャルア移行期政権との交渉における統一代表団を結成するための会議が開催される予定である。
シャルア移行期政権とアレッポ県のティシュリーン・ダムの運営とその職員を維持し、円滑な運営を継続することで合意した。
シリア民主軍、シリア国民軍はそれぞれティシュリーン・ダム一帯から撤退し、シャルア移行期内閣がその間に入ってバッファーとなる予定だ。
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ハサカ県では、ANHA、SANA(14日付)によると、ハサカ市で、シリア民主軍の司令官とアフマド・シャルア移行期政権の代表による2回目の会合が開かれ、3月10日にマズルーム・アブディー総司令官とシャルア暫定大統領が調印した協定の実施状況、シリア国内での戦闘行為の停止、とりわけアレッポ県のティシュリーン・ダムの中立化の必要が議論された。
会合には、シリア民主軍側からはマズルーム・アブディー総司令官、総司令部のルーフラーン・アフリーン氏、フサイン・サラーマ氏、シャルア移行期政権側からは交渉委員会議長のムハンマド・カナーティリー氏が出席した。
会合では、今後の交渉を担う北・東シリア地域民主自治局の委員会メンバーの氏名が明らかにされた。
ANHAによると、委員会メンバーの氏名、所属などは以下の通り。
ファウザ・ユースフ(民主統一党(PYD)党首評議会メンバー、クルド人)

アブドゥルハミード・ミフバーシュ(シリア・ムスタクバル党党首、北・東シリア地域民主自治局前執行評議会共同議長、アラブ人)

アフマド・ユースフ(北・東シリア地域民主自治局財務委員会共同議長、クルド人)

サンハリーブ・バルスーム(スィルヤーニー連合党共同党首、シリア正教徒)

スーズダール・ハーッジー(女性防衛隊(YPJ)総司令部メンバー、シリア民主軍総司令部メンバー、クルド人)

マリヤム・イブラーヒーム(報道官)(北・東シリア地域民主自治局社会問題勤労者委員会共同議長、アラブ人)

ヤースィル・スライマーン(報道官)(北・東シリア地域民主諸人民議会共同副議長、アラブ人)

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ダルアー県では、SANAによると、内務省総合治安局の部隊が、ブスラー・シャーム市の名士との合意を受けるかたちで、法律違反者の身柄の身柄の確保、治安と安定維持のためにに展開した。
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シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がブスラー・シャーム市方面からサウワ村に展開、またジーザ町にも総合治安局の車列が入り、武器の引き渡しが呼びかけられた。
これを受け、ジャバーブ村で、旧シリア軍第5軍団の兵士らが武器の引き渡しに応じた。
また、内務省総合治安局がブスラー・シャーム市に展開し、武器回収を開始した。
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一方、スワイダー24によると、サイダー町でも拡声器を通じて、旧シリア軍第5軍団第8旅団の将兵らに対して武器を引き渡すよう呼びかけられた。
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シリア人権監視団によると、ブスラー・シャーム市のシャイフや識者は声明を出し、シリアの統合を固辞し、あらゆる暴力と混乱を断固拒否するとしたうえで、内務省総合治安局、国防軍部隊への支持を表明した。
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このほか、シリア人権監視団によると、ジーザ町で、若者どうしが衝突、撃ち合いとなり、1人が死亡した。
また、市民1人がウンム・マヤーズィン町の自宅前で車2台に乗った武装グループによって銃で撃たれて死亡した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団、ムラースィルーン(Syrian Reporters)などによると、ブスラー・シャーム市で、内務省総合治安局が第8旅団の兵士らのグループを攻撃し、司令官だった男性を含む3人が負傷した。
住民らは、前政権のシリア軍第5軍団に所属していた第8旅団の将兵らが、国防省部隊に参加した兵士らを暗殺、拘束しようとして衝突に発展したと見ているという。
第8旅団は、アフマド・シャルア移行期政権への参加を拒否している。
スワイダー24が11日に伝えたところによると、戦闘は、アフマド・アウダ氏が率いる旧シリア軍第5軍団第8旅団傘下の地元の武装グループが逮捕したことがきっかけ。
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ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師は、全米公共ラジオ(NPR)のインタビューに応じ、アフマド・シャルア暫定大統領への不信感を露わにするとともに、移行期政権との戦闘の用意はできていると強気の姿勢を示した。
インタビューのなかで、ヒジュリー師は、以下の通り述べた。
私たちとダマスカスの(移行期)政権との間に合意はない。
今のダマスカスを支配しているのは武装テロ組織であり、これはシリア国民にも国際社会にも容認できるものではない。
私たちは外部の誰かがこの地域に入ってくることを望んでいない。なぜなら、今は移行期であり、きわめて危険かつ繊細な時期だからだ。
流血は、さらなる流血を生むだけだ。私たちは宗派主義を拒否する。目指すのは、市民国家の構築だ。
私たちは、自分が生きている土地に常に忠誠を誓っている。
また、スワイダー軍事評議会を率いる前政権士官のターリク・シューフィーも記事のなかで以下の通り述べている。
土地と山の尊厳を守りながら、シリアの領土保全を損なわない限り、我々は誰とでも協力する用意がある。自由世界、特にアメリカとイスラエルに対し、過激派からドゥルーズ地域全体を守ってほしいと訴えている。
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前政権の予備部隊である「砂漠の鷹」の司令官だったムハンマド・ジャービル氏は、UAEのニュース・チャンネルマシュハドによるインタビューのなかで、3月の沿岸部での「旧体制の残党」による内務省総合治安局への一斉要撃への関与していたとするシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表の発言を受け、前政権のギヤース・ダッラ准将が作戦を指揮していたことを認めた。
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イナブ・バラディーによると、シリア解放軍事評議会のギヤース・スライマーン・ダッラ准将は3月6日に声明第1号を発表し、組織を結成すると発表、シリア全土の占領・テロ勢力からの完全解放、現政権の打倒と宗派主義的抑圧装置の解体、市民の声明と財産の保護、愛国主義と民主主義に基づく国家機関の再建、難民・避難民の帰国に向けた環境整備、人権を尊弘し、すべての国民の正義と平等を保障する統合的主権国家の樹立をめざすと標ぼうしていた。
ダッラ准将は1971年ラタキア県ジャブラシ近郊のバイト・ヤーシュート村生まれで、マーヒル・アサド准将が司令官を務めてていた第4師団所属の「ガイス軍団」を指揮していた。

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ハサカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の女性部隊と女性防衛隊(YPJ)がロジュ・キャンプで実施していたダーイシュ(イスラーム国)・メンバーの家族を摘発するための治安作戦を終了、作戦期間中にダーイシュのスリーパーセルのメンバーと協力者16人を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがジャルズィー村で石油投資家を襲撃し、負傷させた。
ダーイシュのスリーパーセルはまた、ハワーイジュ村とシュハイル村を結ぶ街道にある北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所を襲撃した。
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ANHAによると、アフリーン解放軍団が声明を出し、シリア北・東部での任務遂行中に兵士1人が死亡したと発表した。

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スワイダー24は、スワイダー県の複数の宗教指導者、名士、政治・宗教・軍事関係者らが3月26日に、アフマド・シャルア大統領宛に公開書簡を送付したと伝えた。
書簡では、「宗教はアッラーに、祖国はすべての人々に」というスローガンの下で移行期を進めるべきだとしたうえで、憲法宣言を多くのシリア人の期待に応えていないと非難、真の包括的な国民対話会合を通じた見直しを求めた。
書簡には、ドゥルーズ派の宗教指導者であるユースフ・ジャルブーウ師、ハンムード・ハンナーウィー師のほか、ハサン・アトラシュ氏、アーティフ・フナイディー氏、部族長のサウード・ニムル氏、スライマーン・マルシュード氏、ジュールジー・カルカシヤーン大司教、尊厳の男たち運動、国民行動社会機構、自由変革潮流が署名している。
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