「モスクワ1」事実上の物別れ(2015年1月29日)

ロシアで開催されていたシリア政府と反体制派の和平交渉(モスクワ1)は、共同声明を発表できないままに閉幕した。

『ハヤート』(1月30日付)によると、反体制派は、「テロとの戦い」に関して、アサド政権が「武器を持つ者はだれでもテロリスト」と主張し、弾圧の口実することを警戒し、異議を唱え、これにより協議が紛糾、予定されていた閉幕声明の採択・発表が見送られ、ロシア側が作成した「基本原則文書」が発表されるにとどまった。

しかし、「基本原則文書」の発表をめぐっても紛糾し、ロシアは「基本原則文書」を、参加者ではなく、主催者であるロシア政府の名で発表することとした。

「基本原則文書」に関して、民主的変革諸勢力国民調整委員会のマージド・ハッブー氏は「反対はしないが、採用もしない」と述べた。

なお、『ハヤート』(1月29日付)によると、会合で唯一合意されたのは、ロシア人専門家によるフォローアップ委員会の設置だけだったという。

一方、SANA(1月29日付)は、モスクワで開催されていたシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)が閉幕し、「シリア・アラブ共和国、反体制政党5組織および活動家がロシアによって提示された基本原則文書の内容について合意に達した」と報じた。

「基本原則文書」は、シリア人どうしの国民対話の政治的基礎として以下を8項目を挙げている。

1. シリアの主権、統合、独立、領土保全の維持

2. シリア領内における「テロとの戦い」

3. ジュネーブ合意(2012年)に基づく平和的政治手段を通じた危機解決

4. シリア国民の自由且つ民主的な表明を基礎とするシリアの未来の確定

5. あらゆる内政干渉の拒否

6. 国民統合の象徴としての軍の維持

7. 方の支配、市民権尊重、方の前の平等

8. シリア政府の許可を得ない外国からの武器調達の拒否

SANA, January 29, 2015
SANA, January 29, 2015

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

日本人人質の処遇に関するイスラーム国からの第4のメッセージ(2015年1月29日)

ダーイシュ(イスラーム国)の人質となった後藤健二氏の肉声と思われる音声メッセージが日本時間の午前8時30分頃ツイッター上に投稿された。

メッセージの内容は以下の通り:

I’m Kenji Goto Jogo. This is a voice message I’ve been told to send to you. If Sajida al-Rishawi is not ready for exchange for my life at the Turkish border by Thursday sunset, 29th of January, Mosul time, the Jordanian pilot Mu’adh al-Kasasibah will be killed immediately.”

なお音声メッセージの画像は、後藤氏が発したメッセージのアラビア語文が表示されている。

The Japan Times, January 29, 2015
The Japan Times, January 29, 2015


これに対して、ヨルダン政府はムハンマド・ムーマニー・メディア担当大臣が、今の段階でカサースィバ氏の生存を確認できるような証拠を受け取っていない。このため、次の段階に進むことができない。リシャーウィー氏は現在、レバノン国内にいる。カサースィバ氏の生存が確認された場合、次の段階に進む」と語った。

The Japan Times, January 29, 2015などをもとに作成。

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イスラエル軍がレバノン・シリア領(シャブアー農場、ゴラン高原)を砲撃:UNIFIL隊員死亡(2015年1月28日)

ナハールネット(1月28日付)などによると、イスラエルが占領するシャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)で、イスラエル軍の車輌が対戦車ミサイルで砲撃を受け、兵士2人が死亡、7人が負傷した。

イスラエル軍によると、ヒズブッラーが撃った対戦車ミサイルは6発で、うち3発がイスラエル軍車輌に命中、1発がガジャル村の家屋に着弾したという。

これに関して、ヒズブッラーは声明を出し、「クナイトラ殉教者団」を名のる部隊が攻撃を行ったと発表、19日にイスラエル軍によるゴラン高原アマル農場でのヒズブッラー車列への攻撃への報復であることを示唆した。

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ヒズブッラーによる攻撃を受け、イスラエル軍は少なくとも50発の迫撃砲をレバノン領内に撃ち込んだ。

砲撃は、シャブアー農場に近いカフルシューバー、マジュディーヤ村、アッバースィーヤ村などに対して行われ、UNIFILスペイン部隊の隊員1人が死亡した。

スペイン外務省は声明を出し、イスラエル軍の砲撃により、UNIFILのスペイン部隊の隊員1人(36歳)が死亡したと発表した。

UNIFILによると、このスペイン部隊は、イスラエルが占領するガジャル村(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)に展開していた。

またUNIFILのルチアーノ・ポルトラノ司令官は、イスラエルの砲撃に関して、「国連安保理決議第1701号の深刻は違反」と非難した。

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NNA(1月28日付)によると、イスラエル軍戦闘機が午前2時以降、レバノン南部一帯(シャブアー農場・カフルシューバー一帯、ヘルモン山一帯、ナバティーヤ県ハースバイヤー郡、ベカーア県ラーシャイヤー郡)上空に領空侵犯し、イスラエル軍の地上部隊もシャブアー農場一帯など国境地帯に展開したと伝えた。

複数のメディアによると、領空侵犯は、国境地帯でのヒズブッラーによる地下トンネルを探索し、掘削を抑止するためだという。

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タンマーム・サラーム首相は、イスラエル軍によるレバノン南部への攻撃に関して「地域の平和や安定に寄与することのない危険な可能性への道を切り開くもの」と批判した。

また「レバノンは国連安保理決議第1701号を遵守している」と強調、国際社会に対して、イスラエルの敵意を制す」よう呼びかけた。

これに先立ち、レバノンの外務省は、ヒズブッラーによる越境砲撃に関して、「ブルーライン外に位置する占領下のレバノン領シャブアー農場で(イスラエル軍により)行われた作戦への報復」だと述べ、国際法上合法だとの見方を示した。

ヒズブッラーによる砲撃に関して、レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は「ヒズブッラーにはレバノン軍と政府をイスラエルとの戦闘に巻き込む権限はない」と批判した。

ムスタクバル潮流も声明を出し、「レバノンの国益に資さない問題にレバノンを巻き込むようないかなる行動も拒否する」と発表し、非難した。

また進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は「波乱の時代に入った…。イスラエルがレバノンへの攻撃を行いかねず、警戒すべきだ」と懸念を表明した。

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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ヒズブッラーによる攻撃に関して、イスラエル軍は「どの前線でも、軍事行動を行う用意がある」としたうえで、「今日の攻撃の背後にいる者たちは高い代価を支払うことになるだろう」と述べた。

また「両国(レバノン、シリア)領内からイスラエルに対する攻撃がもたらす結果に対して、レバノン政府と(シリアの)アサド政権はともに責任がある」と付言した。

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アラブ連盟のナビーフ・ビッリー事務総長は、イスラエル軍による報復攻撃に関して、「国連安保理はイスラエルの攻撃を停止させるため、責任を果たし、早急に介入するべきだ」と述べた。

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パレスチナのハマースは、ヒズブッラーによる越境攻撃に関して、「シャブアー農場の敵への攻撃は占領の傲慢と敵意に対抗するレジスタンスにとっての合法的な権利である」と支持を表明した。

またイスラーム聖戦も、ヒズブッラーの越境攻撃を「英雄的作戦」と高く評価した。

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一方、シリア領内では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が深夜、クナイトラ県の第90旅団展開地域のシリア軍哨所複数カ所を空爆した。

この空爆と前後して、クナイトラ県とダマスカス県を結ぶサラーム街道一帯、レバノン国境に近いクワイル・ヤーブース一帯では、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が砲撃を行った。

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ナハールネット(1月28日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ナフラ村郊外(ハシュア地区)で、シリア人武装集団がヒズブッラー戦闘員、シリア軍と交戦した。

AFP, January 28, 2015、AP, January 28, 2015、ARA News, January 28, 2015、Champress, January 28, 2015、al-Hayat, January 29, 2015、Iraqi News, January 28, 2015、Kull-na Shuraka’, January 28, 2015、al-Mada Press, January 28, 2015、Naharnet, January 28, 2015、NNA, January 28, 2015、Reuters, January 28, 2015、SANA, January 28, 2015、UPI, January 28, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国がタッル・アブヤドでメンバーの離反・逃走を阻止するため、家族のラッカへの移動を要請、ラフマーン軍団がダーイシュ合流者を摘発(2015年1月28日)

ラッカ県では、ARA News(1月28日付)がトルコ国境に位置するタッル・アブヤド市の複数の消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が外国人戦闘員に対し、家族を同市からラッカ市に移すよう要請するとともに、トルコへの通行規制を強化し、戦闘員の離反・逃走を阻止しようとしていると伝えた。

また、ARA News(1月29日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のタッル・アフマル村(カリー・スール村)に対する米国など有志連合の空爆で、バシャーシマ部族の子息1人が死亡、2人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、ラフマーン軍団総司令部が声明を出し、アイン・タルマー村で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓った「アブズ・ザイド・ジャウラーン」を名のる武装集団を摘発した、と発表した。

Kull-na Shuraka', January 28, 2015
Kull-na Shuraka’, January 28, 2015

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アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が声明を出し、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊とともにアイン・アラブ市郊外のクーラムト村、マトアム・スィーラーン一帯(アレッポ街道沿い)でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

また、米国など有志連合の合同司令部によると、有志連合はアイン・アラブ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して13回にわたって空爆を行った。

ARA News(1月28日付)が伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が支配するダイル・ハーフィル市一帯、ジャディード村、ヒルバト・マアージール村などをシリア軍が空爆した。

このほか、ARA News(1月28日付)によると、マンビジュ市でダーイシュ(イスラーム国)が住民6人を「有志連合に内通」、「自由シリア軍に内通」しているとの罪で処刑した。

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ハサカ県では、ARA News(1月28日付)によると、シャッダーディー市で、ダーイシュ(イスラーム国)が住民1人を処刑した。

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ヒムス県では、SANA(1月28日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(1月29日付)は、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガおよび米国など有志連合による、ニナワ県タッルアファル郡、モスル市一帯での攻勢を受け、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族約150世帯がシリア領内に避難したと伝えた。

AFP, January 28, 2015、AP, January 28, 2015、ARA News, January 28, 2015、January 29, 2015、Champress, January 28, 2015、al-Hayat, January 29, 2015、Iraqi News, January 28, 2015、Kull-na Shuraka’, January 28, 2015、al-Mada Press, January 28, 2015、Naharnet, January 28, 2015、NNA, January 28, 2015、Reuters, January 28, 2015、SANA, January 28, 2015、UPI, January 28, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダマスカス郊外県などで激戦(2015年1月28日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市各所、アイン・タルマー村、フーシュ・ファーラ村、ザバダーニー市西部山岳地帯をシリア軍が激しく砲撃、またハラスター市一帯やカラムーン地方郊外無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月28日付)によると、ドゥーマー市、リーハーン農場、ザバダーニー市東部郊外、マダーヤー農場で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アクラバー村などでシリア軍と反体制武装集団が交戦、シリア軍が砲撃・空爆を加えた。

またクッルナー・シュラカー(1月28日付)によると、タファス市郊外の住宅密集地区で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも10人が死亡した。

これに関して、カラムーン広報局長を名のる人物は、爆発直前に、シリア軍が無線で同地一帯の検問所に、「解放地区」に入る車輌4台の通行を許可するよう司令を出していたのを、「自由シリア軍」が傍受していたと主張した。

このほか、クッルナー・シュラカー(1月28日付)は、シャームの民のヌスラ戦線がダルアー県シャイフ・マスキーン市の第82旅団基地制圧時に、シリア軍将兵複数を捕捉、そのなかにイラン人戦闘員1人が含まれていたと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、バニー・ザイド地区、ハーリディーヤ地区、マサーキン・サビール地区、ティシュリーン通り、ラーシディーン地区などで、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(1月28日付)によると、ジュッブ・ジャッラーフ町、マスアダ村、マクサル・ヒサーン村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月28日付)によると、アブー・ズフール町、タッル・サラムー町一帯、ハーン・シャイフーン市、トゥバイシュ村、タマーニア町、アームーディーヤ村、ヒーシュ村、カンスフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(1月28日付)によると、アブー・クライスティーン農場、マジュダル・キーヒヤー村、ワーディー・シャイハーン村、ダルーシャーン村、マルジュ・シーリー村、ブルジュ・カバトゥー村、ナブア・サームール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 28, 2015、AP, January 28, 2015、ARA News, January 28, 2015、Champress, January 28, 2015、al-Hayat, January 29, 2015、Iraqi News, January 28, 2015、Kull-na Shuraka’, January 28, 2015、al-Mada Press, January 28, 2015、Naharnet, January 28, 2015、NNA, January 28, 2015、Reuters, January 28, 2015、SANA, January 28, 2015、UPI, January 28, 2015などをもとに作成。

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「モスクワ1」:シリア政府と反体制派の協議始まる(2015年1月28日)

開催3日目となるモスクワでのシリア政府(バッシャール・ジャアファリー国連代表大使が団長)と反体制派の和平交渉「モスクワ1」は、双方の代表者が初めて会した。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、双方に対して「テロの脅威に立ち向かうため足並みをそろえる」よう呼びかけるとともに、「我々は政治家、市民社会の代表が、テロとの戦いで足並みをそろえることの重要性を理解していると確信する…。シリア国民の統合を再生させるカギとなるべきだ」と強調した。

SANA, January 28, 2015
SANA, January 28, 2015

『ハヤート』(1月29日付)によると、午前中のセッションでは、反体制派代表者が以下10項目からなる要求を文書で示した。

1. (樽爆弾、「地獄の大砲」による)無差別攻撃の停止。

2. 言論犯、平和的活動家、女性、子供の釈放。

3. 人質、捕虜、とりわけ女性、子供の解放。

4. シリア全土への食糧、医療、人道支援物資の搬入許可。

5. 「シリア人権委員会」の設置と、同委員会による人道侵害問題への直接介入。

6. メディア独占の解除。

7. 上記6点を実施するための合同委員会の設置。

8. シリア国民に対して(欧米諸国、湾岸諸国が科している)経済制裁の解除に向けた行動。

9. 過去の逮捕に関するファイルの開示。

10. シリア国家への武器保有制限に向けた政治プロセス。

このうち10番目の項目に関しては、反体制派内でも賛否が分かれ、シリア軍内にクルド人部隊を特設する案や、自由シリア軍を特別部隊として温存する案などが示された。

また経済制裁解除に関する8番目の項目についても、シリア政府に資するとの反対意見が見られたという。

AFP, January 28, 2015、AP, January 28, 2015、ARA News, January 28, 2015、Champress, January 28, 2015、al-Hayat, January 29, 2015、Iraqi News, January 28, 2015、Kull-na Shuraka’, January 28, 2015、al-Mada Press, January 28, 2015、Naharnet, January 28, 2015、NNA, January 28, 2015、Reuters, January 28, 2015、SANA, January 28, 2015、UPI, January 28, 2015などをもとに作成。

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日本人人質の処遇に関するイスラーム国からの第3のメッセージ(2015年1月27日)

日本時間の午後11時頃、ダーイシュ(イスラーム国)が拉致している日本人、後藤健二さんと思われる男性が写った静止画像と音声がツイッター上に公開された。

静止画像は「Second Public Message of Kenji Goto Jogo to His Family and the Government of Japan」と題されており、後藤さんと見られる人物は、白い背景の前でオレンジ色の服を着て手錠をかけられており、また2012年12月にシリアでの戦闘中にダーイシュに拉致されたヨルダン人パイロット、ムアーッズ・サーフィー・カサースィバ空軍中尉が写った写真を持たされている。

また後藤さんによると思われる男性が英語で次のようなメッセージを発している。

「私は後藤健二です…。日本の人たち、日本の国民へ。
これが、私の最後のメッセージになると伝えられました。

また、私の自由を阻んでいる障害が、ヨルダン政府がサージダの引き渡しを遅らせていることだとも聞きました。

日本政府にあらゆる政治的圧力をヨルダン政府にかけるよう伝えて欲しい。

時間は短くなってきている。私のために、彼女を(引き渡せ)。何がそんなに難しいのか。

彼女は10年にもわたって捕らえられているが、私はわずか数ヶ月に過ぎない。

私のために彼女を(引き渡せ)。直接交換だ。

ヨルダン政府によるこれ以上の延滞は、彼らがパイロットの死に対する責任を負うことを意味する。

そしてその後は、私が死ぬことになる。私には、生きる時間が24時間しかない。パイロットにとってはより時間は短い。

私たちを、このまま死なせないで欲しい。

これ以上、遅らせるような戦術をとれば、我々双方が殺されるのを見ることになる。

ボールはヨルダン側のコートにある」。

AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。

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トルコ大統領、シリア北部でのクルド人の勢力拡大を警戒(2015年1月27日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ダーイシュ(イスラーム国)のアイン・アラブ市での敗走に関連して、「我々はイラク、すなわちイラク北部の状況が繰り返されることを望まない。シリア北部に自治区が作られることを受け入れることは今のところできない」と述べ、西クルディスタン移行期民政局の勢力拡大を牽制した。

また『ヒュッリイェト』(1月27日付)によると、エルドアン大統領は「この問題に関してこれまでの姿勢を維持し、シリア北部がイラク北部のようにならないようにせねばならない。この政体(クルド自治政府)は、将来大きな問題の火種となるからだ」と述べたという。

『ハヤート』(12月28日付)が伝えた。

AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き(2015年1月27日)

ナハールネット(1月27日付)によると、レバノン軍がベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック市郊外の武装集団拠点などに対して砲撃を行った。

AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブ市郊外でのYPGの進軍続く(2015年1月27日)

アレッポ県では、ARA News(1月27日付)によると、アイン・アラブ市を制圧した西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、同市東部郊外のタッル・ハージブ村一帯などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ハルナジュ村、マズラアト・ダーウード村、ディーハービク村などを制圧した。

人民防衛隊はまた、アイン・アラブ市南部郊外のマナーズ村周辺でもダーイシュと交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ティヤーナ村、ダイル・ザウル市各所でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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 ヒムス県では、SANA(1月27日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:イドリブ、ラタキアなどで戦闘(2015年1月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山のバーラ村、ヒザーリーン村、マアッラトマーティル村、タラブ村、ウンム・ジャッリーン村、ハミーディーヤ村、アブー・ズフール町一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(1月27日付)によると、ラーミー村、バサーミス村、カフルシャラーヤー村、ハミーディーヤ村、タラブ村、ウンム・ジャッリーン村、タッル・サラムー村、サルミーン市、ナフラ村、シャイフ・ユースフ村、ダルクーシュ町南部などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルマー町一帯(いわゆる「クルド山地」)をシリア軍が空爆する一方、ジハード主義武装集団が、マシュキーター村、スクービーン村、アイン・バイダー町、バフルーリーヤ村などを砲撃し、女性1人を含む3人が死亡した。

またスィラージュ・プレス(1月27日付)によると、「クルド山地」(場所は不明)と称される一帯で、サラーフッディーン末裔大隊のハーリド・ハーッジ・バクリー司令官(アブー・サーミー)が何者かに暗殺された。

一方、SANA(1月27日付)によると、ダイル・ハンナ村、スッカリーヤ村、カンタラ村、ブルジュ・ハヤート村、アティーラ村、カッラス村、フラーフィー山、ズワイク村、キンサッバー町、カビール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマーダト・ウマル村、ラフジャーン村、クライブ・サウル村、ラターミナ町、カルマス村などをシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サイファート村、ハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ市ブスターン・カスル地区などで、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月27日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市一帯、カラムーン地方対レバノン国境無人地帯を砲撃した。

一方、SANA(1月27日付)によると、ドゥーマー市、フーシュ・ファーラ農場、バハーリーヤ村、サアサア町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、カーラ市郊外無人地帯では、「レバノンのムスタクバル潮流の支援を受けた」ジハード主義武装集団のレバノン領からの潜入をシリア軍が阻止、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市でのシリア軍との戦闘でジハード主義武装集団戦闘員15人を含む16人が死亡した。

またシリア軍はイブタア町、アクラバー村、アトマーン村、サイダー町、ジーザ町、ダイル・アダス村、インヒル市、ダルアー市各所などを空爆した。

一方、SANA(1月27日付)によると、シャイフ・マスキーン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月27日付)によると、カフルラーター村、タイバ村、マリーミーン村、シャニーヤ村、ムシャイリファ村、マスアダ村、ラスタン市、ガジャル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、Siraj Press, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省、イスラーム軍によるダマスカス無差別砲撃への安保理非難決議を呼びかける(2015年1月27日)

外務在外居住者省は国連安保理議長、事務総長に宛てて書簡を送付し、25日のイスラーム軍によるダマスカス県への無差別ロケット弾攻撃を「テロ行為」として非難し、「イスラーム軍をテロ組織に指定し、「実行犯とその背後にいる国々、勢力」とりわけサウジアラビア、トルコ、カタールへの制裁を定めた安保理決議を採択するよう要請した。

AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局はアイン・アラブ市奪還を宣言(2015年1月27日)

西クルディスタン移行期民政局執行評議会(コバネ)のアンワル・ムスリム議長と人民防衛隊のマフムード・バドルハーン総司令官は記者会見を開き、アイン・アラブ市をダーイシュ(イスラーム国)から完全に解放したと宣言した。

『ハヤート』(1月28日付)が伝えた。

AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国報道官による声明(2015年1月26日)

ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ムハンマド・アドナーニー報道官と思われる人物が音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=kGq8k4WC8B0)を出し、ホラサン地方に拡大したと発表した。

アドナーニー報道官は「我々はムジャーヒディーンにイスラーム国がホラサンに拡大したことをことを告げる。これは(同地)のムジャーヒディーンがカリフ制の条件を満たし、州(ウィラーヤ)を宣言を受けたものである」と述べた。

Youtube, January 26, 2015をもとに作成。

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ダイル・ザウルで「マヤーディーンの鷹」を名のる集団がイスラーム国幹部ら11人を襲撃・殺害(2015年1月26日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(1月27日付)によると、「マヤーディーンの鷹」を名のる集団が、マヤーディーン市とカム石油貯蔵所を結ぶ街道で、ダーイシュ戦闘員が乗った車を襲撃、マヤーディーン市のワーリー補佐を務めるイラク人司令官ムハンマド・ファッラーフ・カルカズ氏、シューラー検問所司令官(アミール)アブー・タルハ・トゥーニスィー氏、サラーフ・アリー氏、ヒシャーム・カースィム氏らダーイシュ・メンバー11人を殺害した。

AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領、米『フォーリン・アフェアーズ』誌のインタビューに応じる(2015年1月26日)

アサド大統領は米『フォーリン・アフェアーズ』誌の単独インタビュー(http://www.foreignaffairs.com/discussions/interviews/syrias-president-speaks)に応じた。

The Foreign Affairs, January 26, 2015
The Foreign Affairs, January 26, 2015

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

「すべての戦争は、世界のどこで行われようと、政治的解決をもって終わる。なぜなら戦争それ自体は解決策ではなく、戦争は政治のツールの一つだからだ」。

(シリアが政府、ダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ戦線といったイスラーム過激派、スンナ派とクルド人からなる反体制派の三つの「小国家」に分断されているとの質問に対して)「まずこのイメージは正確でない…。シリア国民は依然としてシリアの統合を支持している。彼らは政府を依然として支持している。あなたが言っている派閥は一部の地域を制圧はしているが、彼らはあちらこちらに移動し、定着していない…。住民は、国家を政治的に支持しているかいないかはともかくとして、国家を支持している。つまり、彼らは国家をシリアの統合の代表として支持している。シリア国民が統合を信じている限り、どんな政府、役人でもシリアを統合できる。国民が二つ、三つ、四つの集団に分かれていれば、この国を統合はできない」。

(スンナ派とクルド人が依然としてシリアの統合を信じているのかとの問いに対して)「もしダマスカスに今来れば、事態が異なっていることが分かる…。シリアの分断は、宗派やエスニック集団によるものではない…。それは特定の地域を軍事的に支配する派閥によるものだ」。

「当初から、我々は開放的だ。我々はすべての党派と対話を行ってきた…。またどんな解決策であれ、最後には信任投票を通じて国民に問うべきだ…。シリア国民に問うべきだ。つまり、対話を行うことは、決定を行うこととは別問題だ。決定は、政府、反体制派のいずれもが行うものではない」。

「我々はロシアに行って、こうした交渉を行う。しかし別の問いがそこにはある。誰と交渉するのかというものだ。我々は政府として、組織、軍を持っている…。これに対して、我々の交渉相手となる者たちは、誰を代表しているのか? ここに問題がある。反体制派とは通常、地方自治体、議会などに代表を持っている…。あるいは草の根を持ち、人々を代表していなければならない…。反乱分子が公式に発表してきたことに立ち返らねばならない。彼らは何度も、反体制派は自分たちを代表していないと言ってきた…。別の側面もある。反体制派とは国民的(愛国的)であるもので、シリア国民の利益のために活動することを意味する。もしカタールやサウジアラビア、さらには米国をはじめとする西欧諸国の操り人形だとしたら、それは反体制派ではない…。反体制派はシリアの反体制派でなければならない。我々には国民的(愛国的)な反体制派がいる。私はこうした反体制派を排除しない。すべての反体制派が合法的なわけではないが、国民的(愛国的)な反体制派と操り人形は区別されなければならない」・

(モスクワで開催されるシリア政府と反体制派の和平交渉(モスクワ1)に関して「モスクワで行われているのは、解決策に関する交渉ではない。それは(和平)会議の準備だ…。どのように対話を準備するかを交渉する。会議について話し始める場合、その原則となるものは何か?… 一部のグループは、先ほど述べた通り、他国の操り人形だ…。フランスをはじめとする多くの国は、会議が成功することには関心がない。だから、彼らはこうしたグループに会議を失敗させようと命令を出している。自分たちしか代表していない者、シリアの誰も代表していない者もいる…。反体制派を一つの勢力だとして話す場合、誰が誰に影響力を及ぼしているのか? これが問題だ。こうしたことはまったく明らかでない。だから楽観というのは大げさだ。ただ、私は悲観しているとは言いたくない。希望があると言いたい」。

(和平交渉を成功させるために)「反乱分子に対処することだ。しかし反乱分子には2種類ある。今やその大多数は、アル=カーイダ、つまりはイスラーム国やヌスラ戦線で、これと並んでよりアル=カーイダに所属する小規模の似たような派閥がいるだけだ…。オバマが「幻想」呼んだもの、ないしはいわゆる「穏健な反体制派」は、反体制派ではなく、反乱分子だ。そのほとんどがアル=カーイダだ…。アル=カーイダと交渉できるだろうか? 彼らには交渉する用意はなく、自分たちの計画を持っているだけだ。我々が始め、(スタファン・)デミストゥラ氏(シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表)が続けているのは、現場に即したプラクティカルな解決策だ」。

「また我々は、ヌスラ戦線やイスラーム国に対して、国連安保理決議第2170号を実施しなければならない…。この決議はこうした組織に軍事面、財政面、兵站面での支援を行うことを禁止している。しかし、トルコ、サウジアラビア、カタールはこうしたことを依然として続けている。この決議が実施されなければ、我々は解決策について話し合うことはできない」。

「西側諸国は、「穏健な反体制派支援」などという言われる傘を取り除かねばならない。彼らは、我々が主にアル=カーイダ、すなわちイスラーム国やヌスラ戦線と対峙していることを知っているからだ」。

「武器を捨てた者に対して、我々は恩赦を与えている。彼らは普通の生活を取り戻している…。こうしたことが信頼醸成のための措置だ。だが、反体制派と収監者と間に何の関係があるのか? 無関係だ。反体制派は収監者ではない。まったく異なった問題だ」。

「イランはシリアにおいて何の野望も持っていない…。我々は他国が我々の主権を脅かすことを決して許さないからだ…。(イラン・イスラーム革命防衛隊によるシリア国内でのミサイル・プラント建設に関して)協力関係のなかで役割を果たすことは、覇権を通じて役割を果たすことは異なっている」。

(ヒズブッラー戦闘員やシーア派民兵との協力に関して)「政府機関、国家のみが安定を保証し、秩序をもたらすと言うのは当然だ。政府とともに何らかの役割を果たすそれ以外の要素は、特定の環境下では良い高価をもたらすこともあるし…、副作用、つまり悪い副作用もある…。政府を支持する民兵が生じることは、戦時下における副作用だ…。この副作用が生じたら、それをコントロールしようとするものだ」。

「1974年の停戦以降、ゴラン高原からイスラエルに対して(シリア軍は)何らの作戦も行っていない。だからイスラエルが何らかの作戦の計画があると主張することは、現実からほど遠い主張であり、言い訳に過ぎない。なぜなら、イスラエルはヒズブッラーのメンバーを誰でもよいから殺害したかったからだ…。イスラエルは2年近くシリアを攻撃し続けている。何の理由もなしに…。イスラエルは軍拠点を攻撃している。ヒズブッラーとシリア軍に何の関係があるというのか?… イスラエルはシリアの反乱分子を支援している。これは明確だ。なぜなら、我々がどこかで進軍を遂げれば、イスラエルはシリア軍を弱体化させようと攻撃をしてくる…。だから一部のシリア人は「アル=カーイダが空軍を持っていないなんでどうして言えるのか? 彼らにはイスラエル空軍があるじゃないか」と冗談で言っている」。

(イラク政府がシーア派民兵を制御できなくたっているとの問いに対して)「ポール・ブレマーはイラクという国家のためではなく、複数の宗派のための憲法を作ったのだ。これに対して、シリアではなぜ、制裁下であるにもかかわらず、4年間も軍が持ちこたえているのか?… なぜならシリアには真の憲法、つまり真に世俗的な憲法があるからだ。それが理由だ。イラクの憲法は宗派主義的だ。宗派主義的憲法は憲法ではない」。

「あらゆる政府、あらゆる個人が間違いを犯す…。しかし我々は三つの決定を実行した。第1にあらゆる対話に対して開放的になること、第2に新たに憲法を制定すること…、そして第3に自分たちの国を守ること。これら三つの決定が間違えだったとは思っていない…。テロリストから国を守ることが間違えだと言いたいのなら、テロリストを支援することが正しいことだということか」。

(イスラーム国を空爆する米国と奇妙なパートナー関係にあることに、米国との関係強化の可能性があると考えるかとの問いに対して)「可能性は常にここにある。なぜなら、我々は30年にわたってテロに対抗するための国際的な協力関係の構築を求めてきたからだ。しかしこの可能性には意志を必要とする。問題は、米国にどのくらい真剣にテロと戦おうとする意志があるかだ。これまでのところ、米国はシリア北部のイスラーム国を攻撃しているが、何ら具体的なものを目にしていない。具体性がない。これまで目にしてきたことは、実を欠いた見せかけだけだ。攻撃開始以降、イスラーム国はシリアとイラクで支配地域を拡大してしまっている…。コバネ(アイン・アラブ)は小さな都市だが、3ヶ月以上経っても攻撃は止んでいない…。つまり、米国はテロと真剣に戦っていないということだ」。

「(米国による)さらなる関与とは軍事的な面に限られない。政治的なものが求められている。米国がどの程度トルコに影響力を行使できるかということだ…。米国は、アル=カーイダを支援しないようトルコに圧力をかけているだろうか? 彼らは圧力はかけていない…。つまり軍事的な関与しかしていないのだ…。また、第2に、軍事的関与について話すのであれば、米国高官は現場に部隊がいなければ、具体的な成果を得られないことを公に認めるべきだ。現場でいったいどの部隊に依存しているのか?… シリア軍に依存しなければならないのは当然のことだ。ここは我々の領土であり、我々の国だ。我々が責任を負っている。我々は米軍に何も要請しない」。

「トルコへの圧力、サウジアラビアへの圧力、カタールへの圧力を通じて反乱分子への支援を止めさせねばならない。次いで、シリアと合法的な協力を行い、シリア政府にこうした攻撃を行う許可を求めることから始めねばならない。彼らはそしたことを行っていないので、攻撃は違法だ…。テロと真剣に戦う他国とであれば、我々は協力を行う用意がある。もし相手国が真剣ならば…」。

(米国が「穏健な反体制派」を軍事教練しようとしていることに関して)「シリア軍と協力しないいかなる部隊も違法であり、シリア軍の交戦対象となる。これは非常に明確なことだ…。シリア軍との協力しなければ、違法だし、他国の操り人形だ。彼らは他の違法な民兵と同じようにシリア軍と戦うことになる。しかし、こうした部隊に関して、もう一つ別の問いがある。オバマは彼らが幻想だと言った。幻想がなぜ現実になるのか?… 過激派を穏健になどできない」。

「なぜあなたが言うところの「穏健な反体制派」、つまり我々が言うところの「反乱分子」がますます弱体化しているのか? シリア危機の進捗がそうしているからだ。5,000人を(米国が)外国からシリアに潜入させたが、そのほとんどは離反し、一部はイスラーム国に合流してしまう、こうしたことが去年実際に起こっている。だから幻想的だと言っているのだ。5,000という数が幻想なのではなく、発想そのものが幻想なのだ」。

「(現下のシリアの危機は)二国間、二つの軍の戦争ではない…。市民が暮らしている地域に浸透する反乱分子について話しているのだ…。これがこの戦争の形態だ。だからこれを領土と関連で見ることはできない。次に、シリア軍は、いかなる地域であれ、進行すれば、成功を収めることができるが、シリア国内に1メートルおきに駐留することなどできない。それは不可能だ。過去2年間でいくつかの進軍を実現したが、戦況は良い方向に向かっているのかと聞かれれば、こう言いたい。すべての戦闘は、破壊をもたらすがゆえに悪いものだ。重要な問いとは、この戦争で我々が勝ち取った要素とは何かというものだ。我々が勝ち取ったものとは、シリア国民がテロリストを拒否し、政府と軍をさらに支援する姿勢が生じたことだ」。

「外国の支援がなければ…、何の問題もなく彼ら(反体制武装勢力)を打ち負かすことができる。今でも我々は軍事的には問題を抱えていない。問題は、彼らが主にトルコから断続的に支援を受けていることだ」。

「彼(トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領)は、アル=カーイダの基礎となっているムスリム同胞団のイデオロギーに属している…。彼は非常に狂信的だ。だから彼はイスラーム国さえも支援しちえる。今起きていることの責任は彼個人にある」。

(バラク・オバマ米大統領にメッセージはあるかとの問いに対して)「すべての米国人に問いかけたいのは、我々の国、我々の地域のテロリストを支援して何を得ようとしているのか、ということだ…。あなたの国の高官の一人は7年前にシリアでの会合の最後にこう聞いてきた。「我々にアフガニスタンの問題を解決できると思いますか?」 これに私はこう答えました。「操り人形でなく、あなたにNoと言える高官と折り合うべきだ」。米国が操り人形のような高官や従属しているような国ばかり見ることが、自国の国益に資することではない」。

なおアラビア語版はSANA(12月26日付)に全文(http://www.sana.sy/%d8%a7%d9%84%d8%b1%d8%a6%d9%8a%d8%b3-%d8%a7%d9%84%d8%a3%d8%b3%d8%af-%d9%84%d9%85%d8%ac%d9%84%d8%a9-%d9%81%d9%88%d8%b1%d9%86-%d8%a7%d9%81%d9%8a%d8%b1%d8%b2-%d8%a7%d9%84%d8%a7%d9%85%d8%b1%d9%8a%d9%83.html

)が掲載されている。
The Foreign Affairs, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015をもとに作成。

 

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トルコ首相:「テロとの戦い」においてアサド政権打倒を最優先に据えるよう求める(2015年1月26日)

トルコのアフマド・ダウトオール首相は米国の対シリア政策に関して『ワシントン・ポスト』(1月26日付)に対して「アサド政権打倒を最優先とするかたちで、シリアでのテロとの戦いを行うための戦略」を構築するよう要請した。

The Washington Post, January 26, 2015をもとに作成。

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有志連合と思われる戦闘機がヌスラ戦線を爆撃し、幹部2人を殺害(2015年1月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、米国など有志連合のものと思われる戦闘機が未明、カフル・ハラブ村近郊(アレッポ市・イドリブ市間)で、シャームの民のヌスラ戦線の車輌に対して空爆を行い、ヌスラ戦線の幹部アブー・ハディージュア・ジャウラーニー氏(パレスチナ人)とアブー・ウマル・ハマウィー氏の2人が死亡した。

AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、米国など有志連合の双方がハサカ県のイスラーム国拠点を爆撃(2015年1月26日)

ハサカ県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がタッル・ブラーク町、タッル・ハミース市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点を複数回にわたって空爆する一方、米国など有志連合も対イラク国境のジャズア村一帯を空爆した。

一方、フール町を制圧しているダーイシュ(イスラーム国)のアミール(司令官)は、治安部隊を結成すると発表した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、モロッコ人戦闘員ら9人が死亡した。

一方、SANA(1月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するマリーイーヤ村の要所をシリア軍が制圧し、多数の戦闘員を殺傷した。

これを受け、ダーイシュ戦闘員は、ブーライル村、ムーハサン市、タービヤ・シャーミーヤ村方面に撤退したという。

シリア軍はまた、ティブニー町、ハリータ村、ブー・ウマル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月26日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺、ラッフーム村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ARA News(1月27日付)によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して34回にわたって空爆した。

うちシリアでの空爆は21回、イラクでの空爆は13回だった。

AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、January 27, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国がラッカ郊外で遺跡群を発見、破壊の是非をめぐって内部対立(2015年1月26日)

ARA News(1月26日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)は25日、ウカイラシー村近郊で「非常に価値のある遺跡群」を発見したとしたうえで、ダーイシュ内で遺跡の破壊の是非をめぐって意見の対立が生じていると伝えた。

ウカイラシー村は、ダーイシュからの離反者らが収容されている刑務所があるとされている。

ARA News, January 26, 2015をもとに作成。

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イスラーム国メンバーの離反・逃走続く(2015年1月26日)

ラッカ県では、SLN(1月26日付)が地元消息筋の話として、ラッカ市のダーイシュ(イスラーム国)宗教警察(ヒスバ、勧善懲悪委員会)のアブー・タルハ・クワイティー長官が離反、逃走したと伝えた。

アブー・タルハ氏は25日から連絡がとれず、ダーイシュは同氏の自宅を家宅捜査するとともに、ラッカ市内の検問を強化しているという。

アブー・タルハ氏は本名がムハンマド・ドゥーサリーで、クウェート人。クウェートでアル=カーイダとつながりがあるとの罪で7年投獄されたのち、レバノンに渡ったが、同地で身柄拘束されていた。その後2011年にレバノンのルーミヤ政治刑務所から脱獄し、シリアに入り、ダーイシュに参加したとされている。

Kull-na Shuraka', January 26, 2015
Kull-na Shuraka’, January 26, 2015

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ラッカ県では、ARA News(1月26日付)によると、トルコ国境に面するタッル・アブヤド市でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー15人が離反し、トルコ領内に逃走した。

AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、SLN, Januaru 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。

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YPGがアイン・アラブ市からイスラーム国を放逐し、同市をほぼ完全制圧(2015年1月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市での4ヶ月におよぶダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、同市をほぼ完全に奪還した。

ダーイシュは同市東部から市外に撤退、市内にはダーイシュ戦闘員はいない、という。

撤退に先立ち、人民防衛隊は、市内におけるダーイシュの最後の拠点だったカーニー・アラバーン地区を制圧していた。

また米国など有志連合は、アイン・アラブ市一帯のダーイシュ拠点などに対して17回にわたって空爆した。

有志連合は同地を含むシリア、イラク領内のダーイシュ拠点を21回にわたって空爆したという。

ARA News, January 26, 2015
ARA News, January 26, 2015

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ARA News(1月26日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によるアイン・アラブ市奪還を受け、ハサカ県のハサカ市、アフリーン市、マーリキーヤ市などでは、住民らが街頭に出てアイン・アラブ市解放を祝った。

ARA News, January 26, 2015
ARA News, January 26, 2015

AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ県などで戦闘続く(2015年1月26日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、アレッポ市ハミーディーヤ地区でシリア軍と反体制武装集団が交戦し、シリア軍兵士6人が死亡した。

一方、反体制武装集団の治安機関は、空軍情報部に「ムジャーヒディーンの居場所や動きを報告していた」、「シャーム戦線の厨房に毒を混入した」との罪で、男性2人と女性1人を処刑した。

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ハサカ県では、ARA News(1月26日付)によると、カーミシュリー市で、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが、市内を巡回中の治安機関のパトロール隊を拘束した。

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ヒムス県では、SANA(1月26日付)によると、ラジャム・カスル村、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村、ワーディ・カフフ、タッルドゥー市、ラスタン市、ガジャル村、ガントゥー市、タルビーサ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月26日付)によると、アブー・ズフール町一帯、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村、フータ村、カルア・ガザール村、ウンム・ジャッリーン村、バルーマー村、カフルラーター村、ナフラ村、バザーブール村、マアッルシューリーン村、タイバート村、アルナバ村、シュグル村、マアッルバリート村、イブリーン村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月26日付)によると、フィキーア村、ダリー町、クーム・ワーウィーヤート村、ブスラー・シャーム市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヤルムーク軍、ムウタッズ・ビッラー旅団、シャームの剣旅団、ハウラーン大隊統合旅団などのシャームの民のヌスラ戦線所属部隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、ARA News(1月27日付)によると、イスラーム軍がアリー・ジャマール地区、ハールーン交差点などにロケット弾を無差別に撃ち込み、女児1人が死亡、多数の住民が負傷した。

SANA(1月27日付)によると、「タクフィール主義テロ組織」は、ラタキア市アリー・ジャマール地区にカチューシャ砲などを無差別に打ち込み、女児1人が死亡、7人が負傷、また24日にもマシュルーア・クナイニス住宅地区、ジュッブ・ハサン住宅地区に同様の無差別砲撃が行われ、を含む6人が死亡、13人が死亡した。

AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、January 27, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍司令官:ダマスカス県への無差別ロケット弾攻撃は「これから起こることの序章に過ぎない」(2015年1月26日)

イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官はダマスカス郊外県東グータ地方某所で記者会見を開き、25日のダマスカス県への無差別ロケット弾攻撃に関して、「これから起こることの序章に過ぎない」と述べた。

またアッルーシュ司令官は「最近のダマスカスへのロケット弾攻撃はモスクワなどでの会議(いわゆる「モスクワ1」)と関係はない…モスクワで今会議が行われているかなど知らないし、関心もない」としたうえで、「この手の会議はウンマへの陰謀だ」と非難した。

そのうえで25日のロケット弾攻撃で「第1弾として100発以上のロケット弾を撃ち込んだ。抑止が目的だった…。政府が防御できなかったことは明白だ。だから我々は政府のためにより大きなサプライズを用意している」と脅迫した。

クッルナー・シュラカー(1月26日付)、『ハヤート』(1月28日付)が伝えた。

AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、January 28, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。

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シリア政府と反体制派の和平交渉(通称「モスクワ1」)開幕(2015年1月26日)

モスクワでロシア外務省主催のもと、シリア政府と反体制派の和平交渉、いわゆる「モスクワ1」が開幕した。

反体制派からは、民主的変革諸勢力国民調整委員会のサフワーン・アッカーシュ氏とアブドゥルマジード・ハムウ氏(いずれも執行部メンバー)、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首とハーリド・イーサー氏、そして市民活動家のマージド・ハッブー氏が参加した。

トルコに拠点を置き、欧米諸国が「シリア国民の唯一の正統な代表」と位置づけるシリア革命反体制勢力国民連立は和平交渉をボイコットした。

またハサン・アブドゥルアズィーム代表ら民主的変革諸勢力国民調整委員会の幹部、シリア国家建設潮流のムナー・ガーニム副代表らも参加を見合わせた。

これに関して、民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム報道官は、シリア政府の代表団にワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が含まれず、バッシャール・ジャアファリー国連代表大使が参加しているだけであることが原因だと述べ、シリア政府を批判した。

そのうえで、ハッダーム報道官はタス通信(1月26日付)に対して「ロシア側から、会合は交渉ではないため、重要な問題は提起されないとの告知を受けた」としたうえで、「信頼醸成、とりわけ収監者の釈放に力点を置きたい」と述べた。

また、『ハヤート』(1月27日付)は、参加者の一人の話として、交渉に参加するジャマール・スライマーン氏、国民呼びかけフォーラム代表のサミール・イータ氏ら、シリア軍による空爆が継続されている現状を踏まえて、「現場サイドの問題を中心に据える必要がある」と訴えていると伝えた。

これに対して、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、「モスクワでの交渉はない。議題をもうけずに協議が行われる。参加者からのいかなる前提条件もない」と述べた。

なおロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣によると、「反体制派のうち約25人がモスクワにいる。最終的には30人になるだろう」という。

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クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、モスクワ1への出席を拒否した反体制派の招待者は以下の通り:

1. アブドゥルバースィト・スィーダー(シリア革命反体制勢力国民連立)

2. アブドゥルアハド・アスティーフー(シリア革命反体制勢力国民連立)

3. バドル・ジャームース(シリア革命反体制勢力国民連立)

4. ハーディー・バフラ(シリア革命反体制勢力国民連立)

5. サラーフッディーン・ダルウィーシュ

6. アフマド・ムアーッズ・ハティーブ(無所属)

7. ワリード・ブンニー

8. ハサン・アブドゥルアズィーム(民主的変革諸勢力国民調整委員会)

9. ハイサム・マンナーア(民主的変革諸勢力国民調整委員会)

10. アーリフ・ダリーラ

11. ムナー・ガーニム

12. アイマン・アスファリー(ビジネスマン)

13. マイヤ・ラフビー

14. アブドゥルマジード・マンジューナ(民主的変革諸勢力国民調整委員会)

また参加者は以下の通り:

1. ランダ・カスィース

2. カドリー・ジャミール

3. サーリフ・ムスリム(民主統一党)

4. サミール・イータ(国民呼びかけフォーラム)

5. マジド・ニヤーズィー

6. スハイル・サルミーニー

7. マズィン・マグリビーヤ(第3の道)

8. ファーティフ・ジャームース

9. アミーナ・ウースィー

10. アブジャル・マールール(アッシリア教徒)

11. ハーリド・イーサー(クルド人)

12. サミール・ハウワーシュ

13. ハミーダ・ハサン

14. マイス・クライディー(国民民主行動委員会)

15. マージド・ハッブー

16. アブドゥルマジード・ハッブー

17. ジャマール・スライマーン(俳優)

18. アブドゥルカーディル・スッカリー(ビジネスマン)

19. ハーリド・マハーミード(ビジネスマン)

20. サリーム・ハイルベク(国民会合)

21. ムハンマド・ファーリス(宇宙飛行士)

22. ナウワーフ・バシール(部族代表)

23. ナウワーフ・アブドゥルアズィーズ・ムルヒム

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハーリド・ハウジャ議長が、サリーム・イドリース暫定政府国防大臣とともに、トルコ領内からラタキア県北部に密入国した、と発表した。

声明では、「全権を有する移行期統治機関の設置をめぐる交渉以外にアサド体制と何らの関係も持たない。移行期統治機関にはアサド、そして彼の統治機関に居場所はない」と強調し、「モスクワ1」を牽制した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2015
Kull-na Shuraka’, January 26, 2015

AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、Itar-tass, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。

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米国:イラクでの軍事教練を開始(2015年1月25日)

米国防総省のジョン・カービー報道官は、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘のため、イラク人およびイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員3,600人の軍事教練をイラク国内の4カ所各地で開始したことを明らかにした。

Iraqi News(1月25日付)が伝えた。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き(2015年1月25日)

NNA(1月25日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のマディーナト・マラヒー地区で、レバノン軍が武装集団の車輌などに対して砲撃を行った。

また、西ベカーア郡のマルジュ村では、レバノン治安当局が、テロ細胞を作るために密入国したシリア人17人を拘束した。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブ一帯でYPGの攻勢続く(2015年1月25日)

アレッポ県では、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はマンビジュ市で、離反者約70人の逃走を支援した住民6人を逮捕、処刑した。

処刑された6人のうち4人がマンビジュ市で、2人が同市北部の検問所で逮捕されたという。

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アレッポ県では、ARA News(1月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アイン・アラブ市南部郊外に位置するサイラーン集合住宅地区を奪還した。

またシリア人権監視団によると、米国など有志連合は、アイン・アラブ市のダーイシュ拠点などに空爆を行った。

一方、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)に対抗するため、アアザーズ市郊外のスーラーン町一帯に増援部隊を派遣した。

このほか、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と共闘するラッカ革命家旅団、北の太陽大隊などが、アイン・アラブ市周辺各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市シャイフ・ヤースィーン地区で、物資などの配給を担当する「サダカ局」が、支援を必要している住民に物資配給を行う意思があると告知し、住民に対して登録申請を行うよう呼びかけた。

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ハサカ県では、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はハサカ市・タッル・アブヤド油田街道で拘束した2人を処刑した。

この2人は、シリア政府と内通していたとの容疑で、ダーイシュに指名手配されていたという。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:イスラーム軍が首都ダマスカスに対して無差別砲撃(2015年1月25日)

ダマスカス郊外県東グータ地方の報道筋によると、イスラーム軍によるダマスカス県を狙ったロケット弾攻撃作戦が25日午後2時に開始され、数十発のロケット弾が発射された。

この攻撃は、ダマスカス県税関地区の治安厳戒地域を狙ったものだというが、だが、ロケット弾は、ウマウィーイーン地区、マッザ区の大学寮、マッザ86地区などに着弾した。

また、シリア人権監視団によると、イスラーム軍は少なくとも43発の迫撃砲を発射し、アッバースィーイーン地区、ハティーブ地区、ファイハー高速道路地区、アブー・ルンマーナ地区、サーリヒーヤ区、シャイフ・サアド地区、マーリキー地区、バラームカ地区、軍事裁判所近く、ダマスカス大学寮、カフルスーサ区、サブア・バフラート地区、マズラア地区、アービド通りなどに着弾、少なくとも4人が死亡した。

イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官はツイッターを通じて、シリア軍によるダマスカス郊外県東グータ地方への砲撃の報復として、25日以降、数百発のロケット弾の雨を降らせる、と脅迫していた。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、イスラーム軍がダマスカス県へのロケット弾攻撃を受けるかたちで、シリア軍がドゥーマー市に対して激しい空爆・砲撃を開始し、イスラーム軍など武装集団と交戦した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍はザバダーニー市各所を「樽爆弾」で空爆、タッル・サワーン町で国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月25日付)によると、マダーヤー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官がツイッターを通じて、25日晩にラタキア市にグラード(ロケット弾)3発を撃ち込んだと発表した。

このうち2発はハールーン広場周辺に着弾し、2人が死亡、7人が負傷し、残りの1発はサカン・イドハール地区に着弾したという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、フィキーア村、シャイフ・マスキーン市、インヒル市、スハイリーヤ周辺を「樽爆弾」などで空爆し、ジハード主義武装集団と交戦した。

またイッティハード・プレスは、自由シリア軍南部戦線所属部隊が、シャイフ・マスキーン市郊外のシリア軍第82旅団基地を完全制圧した、と伝えた。

クッルナー・シュラカー(1月29日付)によると、第82旅団制圧に際して、反体制武装集団は戦闘員55人を失った。

一方、SANA(1月25日付)によると、イブタア町、ブスラー・シャーム市、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、マアルバ町、フラーク市、ダルアー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム・ムサンナー運動などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、ハーリディーヤ地区、ブライジュ村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア軍は、アレッポ市サーフール地区、カッターナ地区を「樽爆弾」で空爆した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がイシュタブリク村に配備されているシリア軍のロケット砲発射台を米国製のミサイルで攻撃、破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(1月25日付)によると、ハサカ市北部で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュとシリア軍、国防隊が散発的な戦闘を続けた。

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イドリブ県では、SANA(1月25日付)によると、バザーブール村、カンスフラ村、サフン村、ハッルーズ村、ジャーヌーディーヤ町、アブー・ズフール町一帯、ブワイティー村、サラーキブ市、ナイラブ村、ハミーディーヤ村、タッル・サラムー町、カルア・ガザール村、ジダール・ブカフルーン村、サルミーン市などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの鷹旅団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(1月25日付)によると、ナブア・サフル村、ウーファーニヤー村西部、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月25日付)によると、対レバノン国境に近いワーディー・カフフで、「レバノンのムスタクバル潮流の支援を受け」シリア領内に潜入しようとした武装集団をシリア軍が撃退した。

また、スルターニーヤ村、ラジャム・カスル村、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村、タッルドゥー市でも、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(1月25日付)は、シリア軍が最近になって、ハマー県郊外やイドリブ県郊外での「樽爆弾」の使用を減少させ、地雷に似た比較的小型の爆弾をヘリコプターから投下するようになっていると伝えた。

この小型の爆弾は、ハマー報道センターによると、親政権民兵「砂漠の鷹」のアフマド・ジャービル司令官のもとで特別に製造され、ラタキア県の各空港から各戦線に搬出されているのだという。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、al-Ittihad Press、January 25, 2014、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、January 29, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領:「アル=カーイダはイスラエル空軍という強力な空軍を持っている」(2015年1月25日)

アサド大統領は、米政治誌『フォーリン・アフェアーズ』(1月26日付)に掲載予定の単独インタビューで、「シリア軍は、いかなる地域であれ、進行すれば、成功を収めることができるが、シリア国内に1メートルおきに駐留することなどできない。それは不可能だ」と述べた。

アサド大統領はまた「過去2年間でいくつかの進軍を実現したが、戦況は良い方向に向かっているのかと聞かれれば、こう言いたい。すべての戦闘は、破壊をもたらすがゆえに悪いものだ。重要な問いとは、この戦争で我々が勝ち取った要素とは何かというものだ。我々が勝ち取ったものとは、シリア国民がテロリストを拒否し、政府と軍をさらに支援する姿勢が生じたことだ」と付言した。

さらにイスラエルとの対立については、「彼ら(イスラエル)は、シリアの武装集団を支援している…。これは明白なことだ…。我々は特定の場所で進軍を遂げると、イスラエルはシリア軍の行動に影響を及ぼそうとして攻撃を行ってくる…。だから一部のシリア人は皮肉を込めてこう言っている。「アル=カーイダがなぜ空軍を持たないなどと言えるのか? 彼らは実際のところ、イスラエル空軍という強力な空軍を持っているではないか」と述べた。

SANA(1月25日付)が伝えた。

SANA, January 25, 2015
SANA, January 25, 2015

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

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