トルコ国防省情報筋:「シャルア移行期政権より、防衛能力の強化と、ダーイシュをはじめとするのテロ組織との戦いにおいて、トルコに対し正式な支援要請があった」(2025年7月23日)

アナトリア通信は、トルコ国防省の情報筋の話として、アフマド・シャルア移行期政権より、防衛能力の強化と、ダーイシュ(イスラーム国)をはじめとするのテロ組織との戦いにおいて、トルコに対し正式な支援要請があったと伝えた。

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アナトリア通信によると、トルコのハカン・フィダン外務大臣は、首都アンカラの外務省で開かれたエルサルバドルのアレクサンドラ・ヒル外務大臣との共同記者会見で、シリアにおける分離主義勢力が国家の分断に向かう動きを見せた場合、トルコは介入する用意があると述べ、それを国家安全保障への脅威とみなすとした。

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SANAによると、アースィム・ハワーリー空軍司令官(准将)は、国防産業展示会「IDEF 2025」に参加するために訪問中のトルコで、メティン・ギュラク陸軍参謀総長と会談した。

SANAによると、国防省代表団は、「IDEF 2025」の展示会を視察した。

フェイスブックによると、国防省代表団は、無人航空機技術に特化したバイカ社を訪問した。

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アクシオス:米国、イスラエル、シリアの高官がシリア南部の情勢に関する安全保障上の合意を目指して7月24日に会談予定(2025年7月22日)

アクシオスによると、米政権当局者とその関係筋の話として、米国、イスラエル、シリアの高官がシリア南部の情勢に関する安全保障上の合意を目指して、7月24日に会談を行う予定だと伝えた。

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イスラエル軍報道官シリア南部で武器商人を逮捕する夜間作戦を実施したと発表(2025年7月22日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、Xを通じて、イスラエル軍がシリア南部で武器商人を逮捕する夜間作戦を実施したと発表した。

発表によると、作戦は21日夜の数時間にわたって、第210師団の部隊が、第504部隊と連携して実施し、武器商人を逮捕・尋問、戦闘用の装備を押収した。

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ラミー英外務・英連邦・開発大臣「シリア南部での最近の暴力、とりわけ民間人の死傷に我々は戦慄している」(2025年7月22日)

デビッド・ラミー英外務・英連邦・開発大臣は、英国下院でシリア情勢について次のように述べた。

シリア南部での最近の暴力、とりわけ民間人の死傷に我々は戦慄している。ドゥルーズ派とベドウィン部族民兵との衝突が急速に激化し、政府軍の関与とイスラエル軍によるシリア軍へのさらなる爆撃へと発展した。私はシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣に直接伝えたが、我々は戦闘の即時停止、民間人の保護、すべてのシリア国民の権利尊重を望んでいる。スワイダー県における暴力は調査され、責任者は処罰されなければならない。人道的アクセスの回復と支援の提供、そしてシリアの主権の尊重が必要である。
英国は長年にわたりシリア国民を支援してきたことを誇りに思っており、シリアの安定は、テロ、非正規移民、地域の安定という観点から、英国の国益にも関わると指摘した。アサド政権が崩壊した今、過激主義や宗派主義、無秩序が台頭しないようにする必要があると伸べ、持続可能な停戦と包摂的な移行を支持する立場を改めて強調し、その支援のためにダマスカスを訪問したことにも言及した。

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アン・スノウ英シリア特使は、Xを通じて、3月に沿岸部などで発生したアラウィー派らに対する殺戮、略奪などの事件の真相究明を目的とする独立調査国民委員会の声明に歓迎の意を示した。

私は本日、シリア沿岸部での暴力に関する委員会の声明を歓迎する。同委員会の報告書と勧告は、すべてのシリア人にとって、真実・正義・説明責任の追求に向けた不可欠かつタイムリーな取り組みだ。

我々は、特定された個人に対する訴追を含め、今後の展開を注視していく。

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バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使:シャルア移行期政権がより包摂的なアプローチに政策を見直さなければ、国際的な支持を失い、国家分裂の危機に直面する(2025年7月22日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、ロイター通信のインタビューに応じ、アフマド・シャルア暫定大統領に対し、宗派間の流血が再燃する中で、より包摂的なアプローチに政策を見直さなければ、国際的な支持を失い、国家分裂の危機に直面すると警告した。

バッラク大使は、シャルア暫定大統領に対し、前政権打倒前の武装勢力の構造を見直し、イスラーム主義的な洗脳を縮小し、地域の安全保障支援を求めるよう、個人的な協議で助言したという。

バッラク大使はインタビューで、以下の通り述べた。

迅速な変化がなければ、シャルアはかつて自らを押し上げた勢いを失う。
(シャルア暫定大統領は)「私はすぐに適応する。さもなければ、私を支えているエネルギーは失われてしまう」が表明すべきだ。
自分の方針に固執するのではなく、うまくいっていないなら別の道を選ぶべきだ。
新政府はより迅速に包摂的であるべきだ。
イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員が政府軍の制服を着ていた可能性があり、SNS上の映像は簡単に編集可能で信頼性に乏しい。
シリア軍の部隊は都市部に入っていない。現在起きている残虐行為は政府軍によるものではない。彼らはイスラエルと合意して都市への進入を避けている。
現政権の後継プラン計画は存在せず、政権が崩壊すれば国家全体が崩壊する恐れがある。
この政権に「プランB」はない。もしこの政権が失敗すれば、それを企図した者がいるということだ。しかし、その目的は? 後継者はいない。
これらの爆撃(イスラエルの爆撃)はシリア情勢の混乱を助長している。
イスラエルに対しては、シリアの新たなスンナ派指導者への懸念を緩和するための対話を促した。米国は誠実な仲介者としてその役割を果たす用意がある。
仮に連邦制政府に至るのであれば、それはシリアの判断である。そして今、誰もがその現実に適応する必要がある。

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シリア人権監視団:国連の医療チームがスワイダー県から負傷者や民間人を避難させることを目的としてスワイダー県に入ったが、正体不明の勢力による間接的な銃撃を受け、ダルアー県に撤退(2025年7月22日)

シリア人権監視団によると、国連の医療チームは、スワイダー県から負傷者や民間人を避難させることを目的としてスワイダー県に入ったが、正体不明の勢力による間接的な銃撃を受け、ダルアー県に撤退した。

なお、国連の医療用バスが県境付近に到着していたが、シャルア移行期政権の当局は正式な許可を与えることを拒否し、結果として避難活動は中止された。

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国連シリア常駐調整官室は、フェイスブックを通じて、国連およびそのパートナーが、シリア・アラブ赤新月社を通じて、シリア当局との完全な調整のもと、スワイダー県の情勢に対応するための支援提供に積極的に取り組んでいるとしたうえで、必需品を含む新たな支援物資を22日にシリア・アラブ赤新月社に引き渡したと発表した。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣がアラブ・イスラーム諸国、欧州・アジア・アメリカ諸国の大使らと会談(2025年7月22日)

外務在外居住者省は、フェイスブックをを通じて、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が首都ダマスカスで、アラブ・イスラーム諸国の大使らと会談したと発表した。

外務在外居住者省はまた、同じくフェイスブックを通じて、シャイバーニー外務在外居住者大臣が、欧州・アジア・アメリカ諸国の複数の大使と会談したと発表した。

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トルコのエルドアン大統領:「シャルア暫定大統領は断固とした立場を取り、いかなる譲歩もしなかった」(2025年7月21日)

アナトリア通信によると、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、北キプロス・トルコ共和国から帰国する大統領機内での記者団に対して、スワイダー県をめぐる混乱について、アフマド・シャルア暫定大統領が「断固とした立場を取り、いかなる譲歩もしなかった」と述べた。

また、イスラエルについては、「イスラエルは挑発を続けており、この地域の安定を望んでいない。シリアが統一されることは自らの利益に反すると考えている」、「イスラエルは常に地域全体を混乱させようとしている。シリアの安定化プロジェクトを妨害しているということを、世界に対して明確にする必要がある」と非難した。

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イスラエルのカッツ外務大臣「イスラエルの攻撃はシリアにおけるドゥルーズ派の虐殺を止める唯一の手段であった」(2025年7月21日)

イスラエルのイスラエル・カッツ外務大臣は、Xを通じて、以下の通り綴った。

スワイダーとダマスカスで体制を狙ったイスラエルの攻撃は、シリアにおけるドゥルーズ派の虐殺を止める唯一の手段であった。彼らはイスラエルの我々の兄弟であるドゥルーズ派の兄弟たちだ。この攻撃に批判を加える者は、事実を理解していない。ヘルモン山および安全保障地域におけるイスラエル軍の存在、そしてドゥルーズ派の保護を含む政府のシリアにおける政策は、正しく、責任あるものであり、力と相互扶助を反映している。

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バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は「シリアには追求され、責任を負うべき政府がある」としつつも、シャルア移行期政権との協力継続を強調(2025年7月21日)

イナブ・バラディーによると、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、レバノンのナウワーフ・サラーム首相との会談後に、ベイルートで記者会見を開き、記者らの質問に答えるかたちで、「シリアには追求され、責任を負うべき政府がある」と述べ、スワイダー県での衝突に伴う人権侵害や人道危機に批判的な姿勢を示した。

バッラク大使は「少数派や部族は、前政権のもとで混乱の中に暮らしており、事件が起これば自分たちの部族や家族、身内に頼るしかなかった」としたうえで、スワイダー県の状況について「恐ろしく、想像を絶し、信じがたい事態」と表現し、一刻も早くあらゆる問題が解決されることを望むと述べた。

一方、バッラク大使は、アフマド・シャルア移行期政権について、「15年以上に及ぶ内戦と暴力を経て成立した新しい政府であり、現状に精通していないとはいえ、軍と治安機関を有しており、過去7ヵ月以上にわたってすべての勢力や少数派と協力してきている」と評価した。

そのうえで、「総じて米国は、最近のシリアの出来事に強い懸念を抱いており、援助を提供したいと考えている。また、シリアの新政府がすべての少数派を統合しようとしていることを理解したいと思っている」と述べた。

さらに「シリアのすべての少数派が統合されること、そして周辺国、とりわけイスラエルとの調整がなされること」が重要だと強調、これらの当事者が一体となって行動すべきだと述べた。

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トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、AP通信のインタビューに応じ、アフマド・シャルア移行期政権との協力を続けると言し、それ以外の代替案はないと強調した。

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ハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用空港に設置されている米主導の有志連合の基地に、軍事装備、物流物資を積んだ米軍の輸送機が着陸(2025年7月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハッラーブ・ジール村の農業用空港に設置されている米主導の有志連合の基地に、軍事装備、物流物資を積んだ米軍の輸送機が着陸した。

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スワイダー県からベドウィン系住民のダルアー県への退避が始まる(2025年7月21日)

SANAによると、スワイダー市内で「拘束」されていたベドウィン系住民およびスワイダー県からの避難を希望するベドウィン系住民の退避作業が内務省内務治安司令部によって行われた。

シリア人権監視団によると、スワイダー市内で拘束されていたベドウィン系住民の旅客バスによる移送は、ドゥルーズ系武装勢力の監視下で行われ、スワイダー県北部郊外、ダマスカス・スワイダー街道、スワイダー・ダルアー街道など広範囲に展開する内務省の治安部隊に内部治安部隊に身柄は引き渡された。

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SANAによると、ムスアブ・アリー保健大臣は、ダルアー県のズィヤード・マハーミード保健局長とともに、ダルアー国立病院を視察し、スワイダー県での衝突での負傷者を見舞った。

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SANAによると、スワイダー県ムスタファー・バックール知事は、ダルアー県のムハンマド・ザウビーイズラア郡知事とともに、スワイダー市から避難してきた家族が滞在しているダルアー県内の複数の避難所を視察した。

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SANAによると、ダルアー県のアンワル・ターハー・ズウビー知事は、スワイダー市で「拘束」されていたベドウィン系住民約200世帯1,000人が本朝、ダルアー県の避難所に到着したと発表した。

ズウビー知事は、ダルアー県内の避難所には、これに先立ってすでに3,250世帯が到着しているほか、スワイダー県から避難してきた世帯が20,000~30,000世帯に上っていることを明らかにした。

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SANAによると、民間防衛機構は、スワイダー県で「拘束」されていた家族のうち、主に女性、子ども、高齢者ら民間人約1,500人を、ダルアー県内の避難所へ移送した。

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社会問題労働省は、フェイスブックを通じて、スワイダー県からダルアー県に避難した世帯数に関する統計を発表した。

それによると、避難世帯は2,068世帯に達し、21ヵ所に分われて受け入れられている。

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SANAによると、南部地域での最近の緊張激化への緊急対応の一環として、米国のNGO組織メドグローバル(MedGlobal)は、保健省と連携して、スワイダー県から避難してきた家族への緊急医療サービスを提供するため、ダルアー県のブスル・ハリール市、ナーフタ町に移動診療所を設置した。

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SANAによると、フランス外務省は、スワイダー県をめぐる停戦合意の発表を改めて歓迎し、すべての当事者に対し、それを尊重し順守するよう呼びかけた。

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トランプ米政権高官:「ビビ(ベンヤミン・ネタニヤフ首相の愛称)は狂人のようだ。常に何かを爆撃している」(2025年7月20日)

アクシオスは、ドナルド・トランプ米政権がイスラエルによるシリアの首都ダマスカス爆撃に不満を募らせていると伝えた。

ホワイトハウスの高官の1人は、アクシオスに対して、「ビビ(ベンヤミン・ネタニヤフ首相の愛称)は狂人のようだ。常に何かを爆撃している」、「これはトランプが進めようとしていることを台無しにしかねない」などと述べたという。

別の高官も、「ネタニヤフはまるで言うことを聞かない子どものようだ」と述べた。

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バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は停戦合意が履行されていると主張:在シリア米国大使館は国民にシリアからの退避を改めて呼びかける(2025年7月20日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、Xを通じて以下の通り発表した。

敵対行為の激化を抑えるためには、暴力の停止、無辜の人々の保護、人道的支援の許可、そして危険からの退避に関する合意が不可欠である。ダマスカス時間の17時現在、すべての当事者が停戦と敵対行為の停止に合意し、実行に移している。今後、包摂的かつ持続的な緊張緩和への道のりの基礎となる次の一歩は、人質および拘束者の完全な交換であり、その実施に向けた手続きが現在進行中である。

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マルコ・ルビオ米国務長官は、スワイダー県で続く衝突について、Xを通じて以下の通り伸べ、ダーイシュ(イスラーム国)の再台頭とイランの再浸食に警戒心を示した。

米国はこの3日間、シリア南部で起きている恐ろしく危険な事態に対し、イスラエル、ヨルダン、ダマスカス当局と密接に連携してきた。
現在も続いている、罪なき人々に対する強姦や虐殺は、直ちに終わらせなければならない。
もしダマスカス当局が、ダーイシュやイランの支配から解放された、統一的で包摂的かつ平和なシリアを実現する可能性を少しでも残したいのであれば、この惨事を終わらせるべく、治安部隊を使ってダーイシュやその他の暴力的なジハード主義者がこの地域に侵入し、虐殺を行うのを阻止しなければならない。そして、自らの部隊を含め、残虐行為に関与した者をすべて法の下に裁き、責任を取らせなければならない。
さらに、ドゥルーズ派とベドウィン系部族との間で、内部で起きている戦闘も、即座に停止されなければならない。

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在シリア米国大使館は、シリアに対する渡航勧告は「レベル4:渡航中止勧告」のままだとしたうえで、自力でシリアを出国できる場合は、直ちに出国するよう求めた。

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イスラエル軍の有人戦闘機および無人航空機がベドウィン・部族系武装勢力の攻撃に合わせて、爆撃を実施(2025年7月20日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、県中部、ゴラン高原のマンタラ・ダム近くの公園一帯で大規模部隊を展開させた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル空軍の戦闘機が、スワイダー県西部のアリーカ村、ダルアー県北西部のナワー市、クナイトラ県のハーン・アルナバ市の上空に飛来した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の有人戦闘機および無人航空機は、ベドウィン・部族系武装勢力が攻撃を開始したのに合わせて、爆撃は、マズラア町とアリーカ村を結ぶ道路、ダウル村とマズラア町を結ぶ道路、ウンム・ザイトゥーン村一帯、スワイムラ村近くに対して集中して行われた。

また、ダーマー村も無人航空機によるとみられる爆撃を受けた。

一方、イスラエルのヘリコプターがスワイダー県の上空を飛行し、住民に向けて物資を投下したとの情報もある。

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シャルア暫定大統領は3月に沿岸部などで発生したアラウィー派らに対する殺戮、略奪などの事件の真相究明を目的とする独立調査国民委員会からの最終報告書を受け取る(2025年7月20日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、3月に沿岸部などで発生したアラウィー派らに対する殺戮、略奪などの事件の真相究明を目的とする独立調査国民委員会からの最終報告書を受け取った。

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アン・スノウ英シリア特使は、Xを通じて、以下の通り綴った。

私がこの発言から受け取った明確なメッセージは、現在南部で行われているものを含め、あらゆる犯罪に対して説明責任が問われるということだ。
すべてのシリア人は保護されなければならず、すべてのシリア人は自らの行動に説明責任を負わなければならない。

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在シリア米国大使館:バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使がシリア民主軍のアブディー総司令官と会談(2025年7月19日)

在シリア米国大使館は、Xを通じて、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使がシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官と会談し、現在のシリア情勢および平穏と安定を回復するための緊急措置の必要性について協議したと発表した。両者はまた、すべてのシリア国民にとって平和で繁栄し、包摂的かつ安定した未来を実現するために、統一されたシリアへの統合に向けた現実的な方策についても話し合った。彼らは、「いまこそ団結の時である」という点で一致した。

バッラク大使はまた、マズルーム総司令官の指導力と、シリアにおけるISISとの戦いにおけるSDFの継続的な協力関係に対して謝意を表した。

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アル・モニターが7月22日に伝えたところによると、会談は、ヨルダンの首都アンマンで行われ、前回の首都ダマスカスでの会談と比べて、その雰囲気はきわめて良好だったという。

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20台の大型貨物車輛からなる米軍の車列がイラクからシリア領内に入り、ハサカ県のカスラク村にある有志連合の基地に物資を輸送(2025年7月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・クルディスタン地域からワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由して20台の大型貨物車輛からなる米軍の車列がシリア領内に入り、カスラク村にある有志連合の基地に物資を輸送した。

またCIA(米中央情報局)の代表団が、装甲車10台に分乗して同基地に到着した。

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シャルア暫定大統領は首都ダマスカスの人民宮殿でサウジアラビアの実業家代表団と会談(2025年7月19日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は首都ダマスカスの人民宮殿でサウジアラビアの実業家代表団と会談し、両国間の経済および投資協力の強化、さまざまな分野におけるパートナーシップの拡大について協議した。

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イスラエルのサール外務大臣「シャルアのシリアにおいて、少数派であることは極めて危険であるということだ」(2025年7月19日)

イスラエルのギデオン・サール外務大臣は、Xを通じて、アフマド・シャルア暫定大統領の演説について以下の通り評価を加えた。

シリアのアフマド・シャルア暫定大統領の演説は、ジハード主義攻撃者たちへの支持の表明であり(シャルアの言葉を借りれば、「ベドウィンの部族は高潔な価値と原則の象徴」)、被害者(攻撃されたドゥルーズ派少数民族)への非難でもあった。
シャルアはこれに加えて、イスラエルに対する陰謀論と根拠のない非難を展開した。
結論として言えるのは、シャルアのシリアにおいて、少数派(クルド人、ドゥルーズ派、アラウィー派、キリスト教徒)であることは極めて危険であるということだ。過去6ヵ月間、このことは何度も証明されてきた。
国際社会は、シリアにおける少数派の安全と権利を保障する義務がある。また、シリアが国際社会に再び受け入れられる条件として、少数派の保護を明確にすべきである。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣はヨルダンのサファディー外務大臣、バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使と三者会談し、停戦合意の履行に向けた取り組みについて協議(2025年7月19日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ヨルダンの首都アンマンを訪れ、アイマン・サファディー外務大臣、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使と三者会談を行った。

会談では、シリア国内の情勢と、バッラク在トルコ米大使が未明に発表した停戦合意の履行に向けた取り組みについての協議が行われ、同合意の履行、スワイダー県におけるシリアの治安部隊の展開、すべての当事者による拘束者の解放、地域社会の和解に向けた努力、社会平和の促進、人道支援の搬入、安全の確保、市民の保護、国家主権と法の支配の確立を支援するための実務的な措置について合意した。

サファディー外務大臣とバッラク大使は、スワイダー県において市民に対する違反行為を行った責任者を追及するという移行期政権の姿勢を歓迎し、暴力、宗派主義、分断や扇動、憎悪をあおる行為を排除するための努力を支持した。

これに対して、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、停戦合意の成立とその実施、ならびにシリアの安全と国民の安定確保に向けたヨルダンおよび米国の役割と努力を高く評価した。

SANAによると、

サファディー外務大臣とバッラク大使は、これに先立ちスワイダー県における停戦合意などシリア情勢について協議した。

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外務省の北村俊博報道官は、スワイダー県をめぐる停戦合意が発表されたことについて、報道談話を発表した。

報道談話の内容は以下の通り。

シリア南部地域での暴力の発生及びその後のイスラエルによる攻撃を含む戦闘によるシリア情勢の悪化を、我が国として深く懸念しています。

1. 関係者間で合意された停戦合意の着実な履行を求めるとともに、全ての当事者に対し、最大限の自制を強く求めます。また、事態の収束に向けた米国を始めとする関係国による努力を評価します。
2. 同時に、我が国として、全ての当事者に対し、シリアの領土一体性と国家としての統一性を維持し、シリアの独立と主権を尊重するよう求めます。
3. 我が国は、シリア政府が包摂的な政治的解決と国民和解に向けた対話に取り組んできたことを評価しており、引き続きシリアにおいて平和的で安定した移行が実現するよう、全ての当事者が建設的な役割を果たすことを求めます。

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SANAによると、トルコのハカン・フィダン外務大臣は、マルコ・ルビオ国務長官と電話会談を行い、イスラエルによるシリア領土への繰り返される攻撃について、その深刻な結果をもたらすと警鐘を鳴らした。

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米国のジョー・ウィルソン下院議員(中東問題小委員会委員長、共和党)アナ・スノー英国シリア担当特使欧州連合(EU)のアヌワル・アラウニー報道官デビッド・ラミー英外務大臣フランス外務省は、スワイダー県をめぐる停戦合意に歓迎の意を示した。

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バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使はスワイダー県をめぐって停戦合意が成立したと発表(2025年7月19日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、Xを通じて、スワイダー県をめぐって停戦合意が成立したと発表した。

発表の内容は以下の通り。

突破口——イスラエルのネタニヤフ首相(@Netanyahu)とシリアのアフマド・シャルア暫定大統領(@SyPresidency)は、米国(@SecRubio)の支援を受け、トルコ、ヨルダン、そしてその周辺諸国に支持された停戦に合意した。我々は、ドゥルーズ派、ベドウィン、スンナ派の人々に対し、武器を置き、他の少数派とともに、隣国との平和と繁栄のもとで新たに統一されたシリアのアイデンティティを構築するよう呼びかける。

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イスラエルのサール外務大臣はスワイダー県のドゥルーズ派住民への人道支援物資の緊急輸送を指示(2025年7月18日)

イスラエルのギドン・サール外務大臣は、Xを通じて、スワイダー県のドゥルーズ派住民への最近の攻撃および同地域における深刻な人道状況を受けて、人道支援物資の緊急輸送を指示したと発表した。

支援総額は200万シェケルにのぼり、食料、医療機器、応急処置用器具、医薬品などが含まれている。

これらの支援はイスラエル外務省の予算から拠出されるという。

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ハサカ県カスラク村の有志連合基地に米軍の大規模代表団が到着(2025年7月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、20台余りの四輪駆動車とコンテナ2台からなる米軍の大規模な代表団は、シリア民主軍の護衛を伴い、タッル・バイダル村にある有志連合の基地を出発、カスラク村に設置されている基地に到着した。

また、イラク・クルディスタン地域から出発した燃料トレーラー、貨物車輛、軍用車輌など36台の貨物車輛からなる車列が、ワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由してシリア領内に入り、カスラク村の基地に向かった。

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クナイトラ市と県西部を結ぶ幹線道路の通称「国旗の交差点」が、イスラエル軍によってほぼ完全に掘削・撤去される(2025年7月18日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、クナイトラ市と県西部を結ぶ幹線道路の通称「国旗の交差点」が、イスラエル軍によってほぼ完全に掘削・撤去され、狭い通行路のみを残すかたちとなった。

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ロイター通信:イスラエルとシャルア移行期政権は今後2日間に限って移行期政権の軍のスワイダー県への限定的進入を認めることで合意:大統領府はスワイダー県への治安部隊の進入を否定(2025年7月18日)

ロイター通信によると、
イスラエル政府関係者は金曜日、スワイダー県で衝突が続いていることを受けて、今後2日間に限って、アフマド・シャルア移行期政権の軍(国防省部隊)の限定的進入を認めることで合意したことを明らかにした。

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SANAによると、内務省のヌールッディーン・バーバー報道官は、一部の報道機関およびテレビ・チャンネルが「治安部隊がスワイダー県に進入した」とする不正確な情報を流していると指摘、「この件に関して、いかなる公式声明も出されておらず、報道された内容は完全に事実無根である」と述べた。

なお、同報道において、SANAは、スワイダー県での衝突について、「遊牧民部族とヒクマト・ヒジュリーに属する武装グループとの衝突」と評した。

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ドイツのヴァーデフール外務大臣:「宗教的または民族的な迫害を防止することを条件に、シリア暫定政府を支援する用意がある」(2025年7月18日)

ドイツのヨハン・ヴァーデフール外務大臣は、『ラ・プロヴァンス』の取材に応じ、そのなかでスワイダー県での衝突に対して「非常に懸念を抱いている」としたうえで、ドイツとして、宗教的または民族的な迫害を防止することを条件に、シリア暫定政府を支援する用意があると発言した。

ヴァーデプフル外務大臣外務大臣はまた、フランスのジャン=ノエル・バロ外務大臣との共同記者会見で以下の通り述べた。

このシリアの暫定政府がドイツの支援を得るためには、シリアにおける包括的なプロセスに取り組み、人々を保護し、特定の宗教や民族的背景を理由に迫害されたり、最悪の場合殺害されたりすることを許さない姿勢を示す必要がある。それがドイツ政府の責任であり、それを担わねばならない。

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SANAによると、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・ビン・アブドゥッラー外務大臣は、マルコ・ルビオ米国務長官と電話会談を行い、イスラエルによるシリアへの攻撃および内政干渉を改めて非難した。

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SANAによると、マレーシア外務省は、イスラエルによるシリア領内への爆撃を強く非難し、シリアの主権に対する明白な侵害であると強調した。

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ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表はXを通じて、以下のように発信した。

昨夜、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣と会談した。暴力の継続と民間人を標的とした行為に対して深い懸念を抱いている。すべてのコミュニティの保護と説明責任の確保、そして自制の必要性を強く訴えた。

また別のポストでこう続けた。

安定と市民的な平和が優先されなければならない。報復は避けるべきだ。イスラエルによる挑発的な違反行為は、直ちに停止されるべきだ。シリアにおける信頼できる、秩序ある、かつ包摂的な政治的移行が最優先事項であるべきだ。

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