アサーイシュはダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパーセルの襲撃を受ける一方、シリア民主軍軍事作戦師団(TOL)が米主導の有志連合とともにラッカ県で特殊合同治安作戦を実施し、ダーイシュのメンバー2人を逮捕(2025年6月11日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は、ダイル・ザウル県で10日、バトロール部隊がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受けたと発表した。

シリア人権監視団によると、襲撃事件はヒサーン村で発生し、ダーイシュのスリーパーセルはアサーイシュの軍用車輛を攻撃した。

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ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、軍事作戦師団(TOL)が米主導の有志連合とともに、ラッカ県マンスーラ村で特殊合同治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー2人を逮捕したと発表した。

逮捕されたのは、アブドゥッサッタール・アブドゥルファッターフ・ムハンマド容疑者(アブー・アミーラ)とそのきょうだいのムハンマド・アブドゥルファッターフ・ムハンマド容疑者(アブー・バラー)。

2人は即席爆弾の製造などに関与していたとされる。

また、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がジャルニーヤ町の検問所で指名手配者1人を殺害した。

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ハサカ県では、ANHAによると、欧州議会議員やフランスのNGO「国境なき弁護士団(Avocats Sans Frontières)」の代表者らかなる代表団が、カーミシュリー市で、トルコ占領下の「平和の和泉」地域や「オリーブの枝」地域からの国内避難民(IDPs)に対応するスィリー・カーニヤ(ラアス・アイン)避難民委員会およびアフリーン社会連盟の代表らと会合を行った。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣はオスロ平和フォーラムが開催されるノルウェーを訪れ、各国外務大臣らと会談(2025年6月11日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、オスロ平和フォーラムが開催されるノルウェーを訪れ、ノルウェーのエスペン・バルト・エイデ外務大臣、エジプトのバドル・アブドゥルアーティー外務大臣、カタールのモハンマド・ビン・アブドゥルアズィーズ・ビン・サーリフ・フライフィー外務担当国務大臣、インドネシアモハンマド・アニース・マッタ外務副大臣、ノルウェーのアスモンド・グローヴァー・オークルースト国際開発大臣と個別に会談、二国間共通の課題、協力態勢などについて協議した。




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SANAによると、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣は、首都ダマスカスの国防省庁舎において、ワヒード・ムバーラク・サイヤール駐シリア・バーレーン大使と会談し、両国間の二国間関係の強化と共通分野における協力推進について協議した。

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イスラエル軍がクナイトラ県に侵入し検問所を設置(2025年6月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の戦闘機が9日深夜から10日未明にかけて、同県とクナイトラ県の上空で旋回を繰り返し、ヤルムーク渓谷の村々の上空で照明弾を発射した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機による照明弾発射と前後して、戦車2輌からなる地上部隊がウンム・アザーム村、ムシャイリファ村、東サムダーニーヤ村に侵入した。

また、軍用車輛3輌からなるイスラエル軍部隊がラフィード町に一時侵入し、検問所を設置した。

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バラック在トルコ米大使兼シリア担当特使:「シャルア暫定大統領が包摂的な統治を推進し、西側諸国との関係構築を進めていることが、一部の過激派による暗殺の動機となり得る」(2025年6月10日)

トーマス・バラック在トルコ米大使兼シリア担当特使は、アル=モニターのインタビューに応じ、アフマド・シャルア暫定大統領が包摂的な統治を推進し、西側諸国との関係構築を進めていることが、一部の過激派による暗殺の動機となり得ると懸念を示し、「取り巻く保護体制の構築を急ぐ必要がある」と述べた。

バッラク特使は以下の通り述べた。

シリアへの経済的支援が遅れれば遅れるほど、分裂した集団が「今こそ混乱を起こす好機だ」と動き出すだろう。
そうした敵対者が動き出す前に抑止する必要がある。
彼(シャルア暫定大統領)は、聡明で自信に満ち、集中力がある…。彼は優れた話し手で、そのポーカー・フェイスも効いている。
今日、我々とシャルア暫定大統領の利害は完全に一致していると確信している。
彼がイドリブ県で成し遂げたように、過激なイスラームではなく、穏健なイスラームを基礎とした包摂的で機能的な社会の構築を目指しているのだ。
(ドナルド・トランプ)大統領の意志を、官僚的な保留によって妨げさせてはならない。
彼は自らの判断で、思い切った決断を下した。絆創膏を一気にはがすようなものだった。これは顧問の助言ではない。トランプ大統領が自分らしく行った判断だ。そしてそれは見事だった。
制裁解除に条件はない。
我々は命令しない。条件も提示しない。国家建設もしない。我々はそれを過去にやって、うまくいかなかった。
イスラエルとシャルア暫定大統領が、現時点で直接対話していなくとも、軍事的に衝突することが双方にとって極めて愚かな選択であるという沈黙の了解を持っていることが我々の願いだ。
シリアが生き残る唯一の道は、国家の中で複数の非国家武装勢力が互いに戦い合うような状況を終わらせ、あらゆる少数派がそれぞれの文化・伝統・習慣を保持しつつ、シリア人として共存できる状態を作ることだ。
武装勢力の統合にはより深いアイデンティティの問題が根底にあるが、最終的には「制服の違い」に過ぎない。
(シリア人が)自分の国を自分で作りたいのなら、どうぞやってくれ。我々は、良い人材や良いアイデアが流入するのを阻んでいる制限を外すだけで…、それによって希望が満ち溢れるだろう。
たとえ水や電力の供給がまだ改善されていなくても、人々は発電機が建設されているのを見ることができる…。この段階では、たった一滴の希望が、どれだけの絶望にも勝る。

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35輌の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列がイラク・クルディスタン地域からシリア領内に入り、カスラク村にある基地に兵站物資を搬入(2025年6月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、35輌の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列がイラク・クルディスタン地域からシリア領内に入り、カスラク村にある基地に兵站物資を搬入した。

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イドリブ県では米主導の有志連合と見られる無人航空機が2回の爆撃を実施し、ジハード主義者3人を殺害、内務省総合治安局は殺害されたジハード主義者の家族を逮捕(2025年6月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機1期が、ダーナー市周辺でオートバイ1台を狙って爆撃を実施し、これを破壊した。



また、この攻撃の約1時間後にも、所属不明の無人航空機がイドリブ市北のカラーマ・キャンプ群近くで自動車1台を狙って爆撃を行い、車は全焼、2人が死亡した。

また、この爆撃の在外で、旅客バス1台がフロントガラスが割れるなどの被害を受けた。

爆撃は米主導の有志連合によるものと見られ、殺害された3人はいずれもジハード主義者。

また内務省総合治安局がバータブー村で、この爆撃で死亡したジュムア・ハンムード氏の家族を逮捕した。

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これに関して、ANHAは、爆撃が40分あまりにわたって行われたとしたうえで、米軍がフッラース・ディーン機構(の元メンバー)に対する攻撃を再開したと伝えた。

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アレッポ県各所で「トルコの傭兵」(シリア国民軍)が住民に暴行(2025年6月10日)

アレッポ県では、ANHAによると、「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のビーバーカー村で老夫婦に暴行を加えた。

また、ANHAによると、「トルコの傭兵」はアフリーン市で、ウマイラート部族の家族に暴行を加えた。

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ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、兵士2人が戦死したと新たに発表した。

また、ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、同軍軍事作戦師団(TOL)が5月22日、タル・クージャル郡でダーイシュ(イスラーム工)のスリーパーセルのメンバー1人で広報・宣伝部門で活動していたワッダーフ・マルワーン・タイーサーン容疑者(アウダフ)を逮捕したと発表した。

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ANHAによると、ヨーロッパ連合議会の代表団と、フランスのNGO「国境なき弁護士団」のメンバーらが、北東シリア自治行政の渉外関係局の本部(ハサカ県カーミシュリー市)を訪問した。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣は2025年国連海洋会議の会場となるフランスのニースを訪れ、フランスのジャン=ノエル・バロー外務大臣と会談(2025年6月10日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、2025年国連海洋会議の会場となるフランスのニースを訪れ、フランスのジャン=ノエル・バロー外務大臣と会談し、両国にとっての懸案である情勢の進展や戦略的課題について議論した。

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ダマスカス国際空港からトルコのイスタンブール空港行きのシリア・アラブ航空直行便が約12年ぶりに再開(2025年6月10日)

SANAによると、ダマスカス国際空港からトルコのイスタンブール空港行きのシリア・アラブ航空直行便が約12年ぶりに再開された。

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イスラエル軍部隊がクナイトラ県スワイサ村に侵入し、住宅を強襲、複数の住民を逮捕(2025年6月9日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、複数の軍用車輛の支援を受けたイスラエル軍部隊がスワイサ村に侵入し、住宅を強襲、複数の住民を逮捕し、撤退した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)の部隊が、ジャースィム市西のマハッス丘を訪れた。

イスラエル軍の攻撃を受けた丘の状況を視察するのが目的だという。

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トルコ軍が占領下の「ユーフラテスの盾」地域と北・東シリア地域民主自治局の支配地を隔てる境界地帯からアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市近郊で樹木に水をやっていた農夫らに向けて発砲(2025年6月9日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍が占領下の「ユーフラテスの盾」地域と北・東シリア地域民主自治局の支配地を隔てる境界地帯から、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のクール・アリー村の農園の樹木に水をやりをしていた農夫らに向けて発砲した。

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アル・モニター:トランプ米大統領はシリアへの制裁を大規模に解除する大統領令を発出する準備を進めている(2025年6月9日)

アル・モニターは、複数の米政府関係者の話として、ドナルド・トランプ米大統領が、シリアに対して課されている制裁を大規模に解除する大統領令を発出する準備を進めていると伝えた

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアアザーズ市にいたる街道沿線にある結婚式場を内務省総合治安局が強襲し、花嫁とその父親を連行(2025年6月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアアザーズ市にいたる街道沿線にある結婚式場を内務省総合治安局(シリア国民軍部隊)が強襲し、花嫁とその父親を連行した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、カスラート村のユーフラテス川河畔で身元不明の女性が遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダルナジュ村でオートバイに乗った正体不明の武装グループが武器密売に関与していた2人を銃で撃ち殺害した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルは、ハリージー村にあるシリア民主軍(ダイル・ザウル軍事評議会)の検問所と軍事拠点を襲撃した。

このほか、スーサ町近郊のアルクーブ村で、若い男性1人が銃で撃たれ、その後死亡した。

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シャルア暫定大統領はカタールのタミーム首長、バーレーンのハマド国王とそれぞれ電話会談を行い、イード・アル=アドハー(犠牲祭)の祝意を伝える(2025年6月9日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー首長、バーレーンのハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王とそれぞれ電話会談を行い、イード・アル=アドハー(犠牲祭)の祝意を伝えた。

シャルア暫定大統領はまた、イラクのイッザト・シャフバンダル首相特使と首都ダマスカスの人民宮殿で会談した。

シャルア暫定大統領はさらに、アナス・ハッターブ内務大臣ら内務省の幹部らのイード・アル=アドハー(犠牲祭)を祝うための表敬訪問を受けた。

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イスラエル軍はダマスカス郊外県でハマースのメンバーを狙って爆撃を実施(2025年6月8日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛3輌からなるイスラエル軍部隊がラフィード町に一時侵入した。

イスラエル軍部隊はまた、ジュバーター・ハシャブ村近郊の森林の一部をブルドーザーで破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機1機がバイト・ジン村の農業近くで車1台を狙って爆撃を行し、1人が負傷した。

この男性はその後死亡した。

これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官Xで以下の通り発表した。

速報:イスラエル軍戦闘機複数機が先ほど、シリア南部のバイト・ジン村の農場地区でハマースのメンバーの1人に対して爆撃を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った2人組の武装グループがマアリーヤ村にあるイスラエル軍の拠点1ヵ所を襲撃した。

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トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のアフリーン市でクルド人が相次いで逮捕される(2025年6月8日)

アレッポ県では、ANHAによると、シリア国民軍の東部自由人連合が、イード・アル=アドハー(犠牲祭)の休日中にアレッポ市からトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のアフリーン市を訪れたクルド人多数を拉致した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するハムザート師団、スルターン・スライマーン・シャー師団(アムシャート師団)が、アフリーン市でクルド人の若い男性2人を逮捕した。

2人なイード・アル=アドハー(犠牲祭)に合わせて、墓参をしていた。

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サウジアラビアのメッカでサルマーンズ国王の来賓、イスラーム世界の要人、巡礼者事務所代表らを迎えるレセプションが開催され、シュクリー宗教関係大臣が出席(2025年6月8日)

サウジアラビアのメッカで、サルマーン・ブン・アブドゥルアズィーズ国王の来賓、イスラーム世界の要人、巡礼者事務所代表らを迎えるレセプションが開催され、ムハンマド・アブー・ハイル・シュクリー宗教関係大臣が出席した。

シュクリー宗教関係大臣は、サウジアラビアのハッジ・ウムラ省副大臣から、イスラーム暦1447年の巡礼季に向けた初期調整文書を正式に受け取った。

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ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣は、戦場で命を落とした殉教者の遺族代表団と首都ダマスカスの省庁舎で会談した。

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イドリブ県では、ムハンマド・ハイール・ハサン・シュアイブ国防副大臣、ムハンマド・アブドゥルラフマーン県知事ら軍幹部や政府関係者の出席のもと、殉教者の遺児たちを称える式典が開催された。

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ラタキア県では、アリー・ナアサーン参謀総長、ムハンマド・ウスマーン知事、地域の有力者や政府・軍関係者らが出席し、イード・アル=アドハー(犠牲祭)に合わせて負傷兵を称える祝会が開催された。

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アフマド・シャルア暫定大統領氏は、UAEのムハンマド・ビン・ザーイド大統領とイード・アル=アドハー(犠牲祭)の祝電を交わし、両国民の繁栄と安定を祈願した。

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ラーイド・サーリフ緊急事態災害大臣大臣は、アブドゥルバースィト・サールート氏の命日に合わせてXを通じて、同氏の功績を称えるメッセージを以下の通り綴った。
英雄アブドゥルバースィト・サールートの殉教記念日にあたり、自由と尊厳を高らかに歌い上げた彼の声、銃声の中でも国民の意志を表現した彼の叫びが我々のなかで潰えることはない。シリアが自由で尊厳ある国となるために命を捧げたすべての人々を、我々は決して忘れない。また、爆撃の中で人命を救い、自ら犠牲となったシリア民間防衛(ホワイト・ヘルメット)の殉教者たちのことも忘れない。革命の場から救助の現場に至るまで、彼らはその犠牲をもってシリアの真の記憶を書き記している。

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イスラエル軍戦車部隊が占領下ゴラン高原からクナイトラ県ジャッバー村郊外に侵入し、シリア領内に向けて集中砲火を浴びせ、その後撤退(2025年6月7日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦車部隊が占領下ゴラン高原からジャッバー村郊外に侵入し、シリア領内に向けて集中砲火を浴びせ、その後撤退した。

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米主導の有志連合が駐留するハサカ県カスラク村の基地に軍事兵站物資を積んだ貨物車輛40輌からなる車列がダイル・ザウル県から到着(2025年6月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が駐留するカスラク村の基地に、軍事兵站物資を積んだ貨物車輛40輌からなる車列がダイル・ザウル県から到着した。

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バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使:「トランプ大統領のヴィジョンとルビオ長官の実行力は、単に希望に満ちているだけでなく、実現可能である」(2025年6月7日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、Xを通じて、ホワイト・ハウスでドナルド・トランプ米大統領、マルコ・ルビオ国務大臣と会談したことを明かした。

ポストの内容は以下の通り。

午後はホワイト・ハウスでトランプ大統領およびルビオ長官とともに、中東問題について話し合った。内容のすべてがトルコとシリアに関するものだった。
大統領のヴィジョンと長官の実行力は、単に希望に満ちているだけでなく、実現可能であることを、私は保証できる。

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シリア人権監視団:2025年に入って以降、イスラエル軍の爆撃や砲撃により35人が死亡(2025年6月7日)

シリア人権監視団は、2025年に入って以降、イスラエル軍の爆撃や砲撃による犠牲者が6月6日の時点で35人を記録していると発表した。

犠牲者の内訳は以下の通り。
アフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊兵士:死者9人、負傷者21人
身元不明者(レバノン人):死者2人
民間人:死者15人、負傷者3人
武装した民間人:死者9人

この間のイスラエル軍の攻撃は63回、うち航空攻撃が50回、地上攻撃が10回。

月別の攻撃回数、死傷者数は以下の通り。

2025年1月
攻撃回数:5回(すべて航空攻撃)
標的数:5ヵ所
犠牲者:民間人1人、軍関係者2人

アレッポ県:1回
ダマスカス郊外県:1回
スワイダー県:1回
ヒムス県:1回
クナイトラ県:1回(民間人1人と兵士2人死亡、1人重傷)

2025年2月
攻撃回数:13回(航空攻撃11回、地上攻撃2回)
標的数:16ヵ所
犠牲者:5人(民間人1人、作戦部所属兵2人、レバノン国籍2人)

航空攻撃
クナイトラ県:2回
ダマスカス郊外県:5回(民間人1人、正体不明2人、兵士2人死亡)
ダルアー県:2回
スワイダー県:1回
ヒムス県:1回

地上攻撃
ダルアー県:1回
ダマスカス郊外県:1回

2025年3月
攻撃回数:20回(航空攻撃16回、地上攻撃4回)
標的数:16ヵ所
犠牲者:民間人11人、兵士1人(合計12人死亡)

航空攻撃
ダマスカス郊外県:2回(うち1回はレバノン国境)
ダマスカス県:3回
タルトゥース県:1回
ダルアー県:3回(民間人4人、軍1人死亡)
クナイトラ県:1回
スワイダー県:1回
ヒムス県:4回(うち1回はレバノン国境)
ラタキア県:1回

地上攻撃
ダルアー県:2回(民間人7人死亡、他にも負傷者あり)
クナイトラ県:2回

2025年4月
攻撃回数:6回(航空攻撃4回、地上攻撃2回)
標的:6ヵ所
犠牲者:13人(うち国防省所属兵4人)

航空攻撃
ダマスカス県:1回
ダマスカス郊外県:1回
ハマー県:1回(国防省兵士4人死亡、12人負傷)
ヒムス県:1回

地上攻撃
ダルアー県:1回(地元武装勢力9人死亡)
クナイトラ県:1回

2025年5月
攻撃回数:11回(すべて航空攻撃)
標的:11ヵ所
犠牲者:民間人2人死亡、負傷者12人(うち民間人4人)

航空攻撃
ダマスカス県:1回
ハマー県:2回
ダマスカス郊外県:1回(民間人1人死亡、国防省関係者8人負傷)
ダルアー県:3回
ラタキア県:3回(民間人1人死亡、4人負傷)
タルトゥース県:1回

2025年6月1日〜6日)
攻撃回数:5回(航空攻撃3回、地上攻撃2回)
標的数:9ヵ所

航空攻撃
ダマスカス郊外県:1回
クナイトラ県:1回
ダルアー県:1回
地上攻撃
ダルラー県:1回
クナイトラ県:1回

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米上院がシリアを「ならず者国家」のリストから削除することを承認(2025年6月7日)

米ホワイト・ハウスは6月7日(米東部時間6日)、Xを通じて、上院がシリアを「ならず者国家」のリストから削除することを承認したと発表した。

ポストの内容は以下の通り。

本日、米上院はシリアの名称を「ならず者国家」のリストから削除する決議を承認した。このリストに記載されている国々とは、米国が民生用原子力分野での協力や支援を行うことが禁じられている。
これまで、シリアはこのリストにおいて、イラン、北朝鮮、キューバ、ベネズエラなどと並んで記載されていたが、今や記載はない。
もっとも、「ならず者国家」という呼称は米政府による公式な法的分類ではなく、政治的な表現に過ぎない。一方で、シリアは1979年以降、国務省により「テロ支援国家」に正式に指定されている。この指定により、シリアに対しては長年にわたり、米国からの対外援助の制限、防衛関連品の輸出および販売の禁止、軍民両用物資の輸出に対する厳格な規制、金融取引およびその他の分野での多様な制裁措置といった厳しい制限が課されてきた。

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イスラエル軍部隊がクナイトラ県クードナ村に侵入(2025年6月6日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛5台からなるイスラエル軍部隊がクードナ村のアブー・クバイス地区に侵入した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍所属と見られる航空機の飛来と前後して、照明弾が発射された。

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ロシア軍がハサカ県のカーミシュリー国際空港に、米主導の有志連合がハッラーブ・ジール村の基地にそれぞれ貨物機で物資を搬入(2025年6月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の貨物機1機が食料、燃料、必需品などを積んで、ロシア軍部隊が駐留を続けるカーミシュリー国際空港に着陸した。

まて、米主導の有志連合もハッラーブ・ジール村の基地に貨物機1機で軍事物資、対空防衛システム、レーダーなどを搬入した。

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トランプ米大統領はシリア、イラク、北朝鮮、ナイジェリアの4ヵ国を渡航禁止対象国から除外(2025年6月5日)

『ニューヨーク・タイムズ』などによると、ドナルド・トランプ米大統領は、1期目の在任中に発出したシリアを含むイスラーム教徒が多数を占める国などに対する一連の渡航禁止令からシリア、イラク、北朝鮮、ナイジェリアの4ヵ国を除外した。

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国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長:「シャルア暫定大統領はシリアでの原子力エネルギーの活用を目指す意向を示した」 (2025年6月5日)

6月4日にシリアを訪問し、アフマド・シャルア暫定大統領と会談した国際原子力機関(IAEA)のラファエル・マリアーノ・グロッシ事務局長は、 AP通信のインタビューに応じ、そのなかでシャルア暫定大統領が前政権の旧核施設への即時立ち入りを認めたことを明らかにした。

グロッシ事務局長によると、会談で、シャルア暫定大統領は、シリアでの原子力エネルギーの活用について、「なぜダメなのか?」と言い、活用を目指す意向を示したという。

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イスラエル軍地上部隊がクナイトラ県マジュドゥーリヤー村郊外に侵入(2025年6月5日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛7台からなるイスラエル軍地上部隊がマジュドゥーリヤー村郊外に侵入した。

また、ダルアー県のヤルムーク渓谷上空にイスラエル軍偵察機複数機が飛来した。

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米中央軍(CENTCOM)はイラクとシリア国内で協力部隊による作戦を支援、ダーイシュのメンバー2人を殺害、幹部1人を含む2人を拘束、武器などを押収したと発表(2025年6月5日)

米中央軍(CENTCOM)はXを通じて、ダーイシュ(イスラーム国)壊滅作戦の一環として、5月21日から27日にかけてイラクとシリア国内で協力部隊による作戦を支援したと発表した。

CENTCOMが支援したのは、イラク国内での5回の作戦とシリア国内で1回の作戦で、これによりダーイシュ(イスラーム国)のメンバー2人を殺害、幹部1人を含む2人を拘束、武器などを押収した。

具体的な戦果は以下の通り。

シリアでの作戦(5月21~22日):ダイル・ザウル県でシリア民主軍がダーイシュのメンバー1人を拘束。 イラクでの作戦(5月21~27日):サラーフッディーン県、キルクーク県、アンバール県(ファッルージャ郡で、イラク治安部隊が複数の拠点を掃討・破壊、小火器、弾薬、資材を押収、メンバー2人を殺害、幹部1人を拘束。

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ラッカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)が、県内で特殊作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセル6人を逮捕した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の特殊部隊が米主導の有志連合の支援を受けて、ハリーリー村で男性1人を逮捕した。

逮捕の理由は不明。

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財務省は国際通貨基金(IMF)の調査団との会合で短期的支援策について合意(2025年6月5日)

財務省はテレグラムを通じて、国際通貨基金(IMF)の調査団と会合を開き、以下の短期的支援策を優先することで合意したと発表した。

  • 税制および関税制度改革の支援
  • 国民経済計算統計の作成支援
  • 国際収支統計の作成支援
  • 金融政策フレームワークの立案支援
  • マネーロンダリング・テロ資金対策(AML/CFT)制度の改善
  • 政府財政管理(PFM)能力の強化支援


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