YPGがダーイシュ(イスラーム国)を放逐し、アイン・アラブ市周辺の100カ村を奪還、シリア軍がダイル・ザウル、アレッポ(バーブ)、ハサカでダーイシュ拠点への爆撃を続ける(2015年2月7日)

アレッポ県では、ARA News(2月7日付)が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊広報局の話として、人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)に対する攻勢を続け、過去24時間でアイン・アラブ市周辺の28カ村を新たに奪還、解放したと伝えた。

これに関して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊広報局のヌースィージャーン・アームーディー氏は、クッルナー・シュラカー(2月7日付)に対して、アイン・アラブ市西部、東部、南部の各前線でダーイシュ(イスラーム国)を放逐、同市周辺20キロに点在する100カ村を奪還した、と述べた。

Kull-na Shuraka', February 7, 2015
Kull-na Shuraka’, February 7, 2015

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点の一つバーブ市に対してシリア軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月7日付)によると、ジャフラ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月7日付)によると、ミールビーヤ村、ハマーイル町、シューラー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

 

ARA News(2月8日付)によると、米国など有志連合がタッル・ハミース市一帯を空爆する一方、シリア軍も同地に対して砲撃を行った。

AFP, February 7, 2015、AP, February 7, 2015、ARA News, February 7, 2015、February 8, 2015、Champress, February 7, 2015、al-Hayat, February 8, 2015、Iraqi News, February 7, 2015、Kull-na Shuraka’, February 7, 2015、al-Mada Press, February 7, 2015、Naharnet, February 7, 2015、NNA, February 7, 2015、Reuters, February 7, 2015、SANA, February 7, 2015、UPI, February 7, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:シリア軍将兵約4万5,000人を含む21万60人以上が紛争で犠牲に(2015年2月7日)

シリア人権監視団は、2011年3月半ばから2014年2月までの紛争により、シリア軍将兵約4万5,000人を含む21万60人以上が犠牲となったと発表した。

このうちの約半数が民間人で、子供は1万664人、女性は6,783人にのぼるという。

また反体制武装集団の犠牲者は3万5,827人であるのに対して、シリア軍兵士の犠牲者はこれより約1万人多い4万5,385人。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などの外国人戦闘員の死者は2万4,989人にのぼるという。

またシリア政府を後援するヒズブッラー戦闘員の死者数は640人、また同戦闘員を含むイラン人、イラク人などの「シーア派」民兵戦闘員の死者数は3,000人以上にのぼるという。

AFP, February 7, 2015、AP, February 7, 2015、ARA News, February 7, 2015、Champress, February 7, 2015、al-Hayat, February 8, 2015、Iraqi News, February 7, 2015、Kull-na Shuraka’, February 7, 2015、al-Mada Press, February 7, 2015、Naharnet, February 7, 2015、NNA, February 7, 2015、Reuters, February 7, 2015、SANA, February 7, 2015、UPI, February 7, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン人活動家:ダーイシュ(イスラーム国)によるカサースィバ中尉拘束の原因はUAE女性パイロットにあると喧伝(2015年2月6日)

ARA News(2月6日付)など複数のアラブ・メディアは、ヨルダンの活動家らが、ムアーッズ・カサースィバ中尉が搭乗した戦闘機墜落の原因がUAE空軍の女性パイロットマリヤム・マンスール少佐にあるとする情報をリークしていると伝えた。

情報のリークは、UAEがダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対する空爆への参加を見合わせたとの報道を受けたプロパガンダだと思われるが、ヨルダンの活動家によると、カサースィバ中尉がダーイシュに捕捉された日(12月24日)の有志連合の部隊を指揮していたのはマンスール少佐で、彼女が危険を知りつつ、カサースィバ少尉に対して、ダーイシュの拠点を空爆するため超低空飛行を指示したことが、墜落の原因となったのだという。

また活動家によると、マンスール少佐は、このことをパイロット救出チームはおろか、誰にも報告せず、結果として救出はなされず、1時間以上にわたりユーフラテス川に身を潜めていたカサースィバ中尉は、ダーイシュ戦闘員に発見され、捕らえられてしまったのだという。

ARA News, February 5, 2015
ARA News, February 5, 2015

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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YPGがダーイシュ(イスラーム国)脱走兵3人を拘束、ダーイシュは有志連合の爆撃を避けるため戦闘員にYPGの制服を支給(2015年2月6日)

アレッポ県では、AFP(2月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、トルコ領内への逃走しようとしていたダーイシュ(イスラーム国)メンバー15人のうち3人をアイン・アラブ市郊外のカッラ・ムーグ村で拘束した。

のこる12人がトルコ領内に入国後、トルコ軍の哨所に投降したという。

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ラッカ県では、ARA News(2月6日付)がタッル・アブヤド市の複数の消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の制服などを戦闘員に支給し、有志連合からの空爆を回避しようとしている、と報じた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所地帯の第105油田一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(2月6日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月6日付)によると、ビール・カサブ区近郊で、ダーイシュ(イスラーム国)が、「東部獅子」を名のる武装集団の戦闘員1人を拘束、処刑した。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン軍がダーイシュ(イスラーム国)本拠地ラッカを爆撃、米国人女性が死亡か?(2015年2月6日)

ラッカ県では、『ハヤート』(2月7日付)などによると、ヨルダン軍がダーイシュ(イスラーム国)の本拠地ラッカ市内の複数カ所に対して数十回にわたり空爆を行った。

シリア人権監視団によると、有志連合による空爆でダーイシュ戦闘員30人以上が死亡したという。

またAFP(2月6日付)は、国防総省関係者らの話として、米軍のF16戦闘機とF22戦闘機がシリア上空でヨルダン軍の戦闘機の護衛にあたったほか、米軍の空中給油機と偵察機が作戦を支援したと伝えた。

これに対して、ダーイシュのラッカ広報センターはインターネットを通じて声明を出し、ヨルダン軍による6日の空爆で、戦闘員に犠牲者はなかったが、米国人女性1人が死亡したと発表した。

同声明は、空爆で死亡したこの女性の名前を「カイラ・ミューラー」としている。

『ワシントン・ポスト』(2月6日付)によると、ミユーラー氏はシリア国内で援助活動をしていた2013年8月に拘束され、家族は多額の身代金を要求されていた、という。

ダーイシュによる声明に関して、スーザン・ライス米ホワイトハウス補佐官は、「非常に心配している。現時点ではダーイシュの主張を裏付けるものはない。情報を精査している」と述べた。

またヨルダンのムハンマド・ムーマニー・メディア担当大臣も、ダーイシュの声明に関して「非常に疑わしい。悪質なプロパガンダだ」と非難した。

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『ハヤート』は、ヨルダン高官筋の話として、ヨルダン軍がダーイシュに対する空爆作戦の拡大を予定しており、すでに1日平均10回程度だった偵察飛行を数十回に増加の出撃させ、最終的には数百回の偵察を実施する見込みだと伝えた。

またダーイシュの幹部暗殺を目的としたピンポイント爆撃、ないしは降下作戦も検討していると付言した。

しかし、地上部隊の投入については、「長期的には否定し得ない」としつつ、短期・中期的にはないという。

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ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣は、ヨルダン軍戦闘機数十機が5日、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点などに対して空爆を行ったと発表したうえで、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に対する「報復の始まりでしかない」と強調した。

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『ハヤート』(2月7日付)は、イラクのニネベ県の複数の高官の話として、ヨルダン軍戦闘機がモスル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、ダーイシュ・メンバー35人以上を殺害したと報じた。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、February 8, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015、The Washington Post, February 6, 2015などをもとに作成。

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ツイッターはイスラーム軍司令官のアカウントを閉鎖(2015年2月6日)

ツイッターは、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官のアカウントを閉鎖した。

アッルーシュ司令官は同アカウントを通じて、ダマスカス県などへの無差別砲撃を予告するなどしていた。

なお同アカウントには数千人のフォロアーがいた。

Twitter
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AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省はイスラーム軍によるダマスカス無差別攻撃への非難を国連に要請(2015年2月6日)

シリア外務在外居住者省は国連安保理議長および事務総長に宛てて書簡を送り、そのなかで5日のイスラーム軍がダマスカス県各所に対して115発以上、ラタキア市に対して6発、アレッポ市に対して9発の迫撃砲を発射し、無差別攻撃を行ったと報告、「こうしたテロ行為」に対して国連が責任をもって非難するよう求めた。

同書簡において、シリア政府はイスラーム軍が、西側書庫国の支援のもと、サウジアラビアが特に武器、資金を援助している、と名指しで批判した。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍南部戦線所属のシャーム統一戦線:「ダルアー県、クナイトラ県に、イラク革命防衛隊の「スリーパー・セル」が多数存在する」(2015年2月6日)

自由シリア軍南部戦線所属のシャーム統一戦線は、ダルアー県シャイフ・マスキーン市カフラバー検問所で捕捉したイラン・イスラーム革命防衛隊隊員に対する聴取から、シリア政府、レバノンのヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊の密接な協力調整態勢が明らかになったとしたうえで、ダルアー県、クナイトラ県に、イラク革命防衛隊の「スリーパー・セル」が多数存在することが判明したと発表した。

クッルナー・シュラカー(2月6日付)が伝えた。

AFP, February 6, 2015、AP, February 6, 2015、ARA News, February 6, 2015、Champress, February 6, 2015、al-Hayat, February 7, 2015、Iraqi News, February 6, 2015、Kull-na Shuraka’, February 6, 2015、al-Mada Press, February 6, 2015、Naharnet, February 6, 2015、NNA, February 6, 2015、Reuters, February 6, 2015、SANA, February 6, 2015、UPI, February 6, 2015などをもとに作成。

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米軍はダーイシュ(イスラーム国)爆撃に参加する戦闘機墜落に備え救出チームをイラク北部に派遣(2015年2月5日)

AFP(2月6日付)は、米国防総省関係者の話として、米軍がダーイシュ(イスラーム国)への空爆に参加する有志連合の戦闘機が墜落した場合に備え、パイロットの迅速な救助を可能にするため、イラク北部に軍用機と部隊を移動させた、と伝えた。

AFP, February 6, 2015をもとに作成。

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ヨルダン当局は、ダーイシュ(イスラーム国)との「捕虜交換」交渉を仲介していたとされるイデオローグを逮捕(2015年2月5日)

『ハヤート』(2月6日付)によると、ヨルダン当局は、ジハード主義潮流のイデオローグのイサーム・バルカーウィー氏(アブー・ムハンマド・マクディスィー)を逮捕した。

同紙によると、バルカーウィー氏の逮捕は、ヨルダン人パイロット、マアーズ・カサースィバ中尉とサージダ・リーシャーウィー死刑囚ら複数名との「捕虜交換」交渉の結果を受けた動きで、バルカーウィー氏は、ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ムハンマド・アドナーニー氏と接触し、アブー・バクル・バグダーディー氏に「捕虜交換」についてのメッセージを伝えていた人物だという。

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ヨルダンのアブドゥッラー2世国王は、ヨルダン軍がダーイシュ(イスラーム国)の本拠地ラッカ市に対して空爆を行ったことを明らかにした。

アブドゥッラー国王は、ダーイシュに殺害されたヨルダン軍パイロット、マアーズ・カサースィバ中尉の遺族への弔問のため訪問していたカラク県アイ町で、中尉の父親に対して、ラッカ市上空を飛行中のヨルダン軍戦闘機がラッカ市での空爆を終えたことを伝えた。

『ハヤート』(2月6日付)が伝えた。

AFP, February 5, 2015、AP, February 5, 2015、ARA News, February 5, 2015、Champress, February 5, 2015、al-Hayat, February 6, 2015、Iraqi News, February 5, 2015、Kull-na Shuraka’, February 5, 2015、al-Mada Press, February 5, 2015、Naharnet, February 5, 2015、NNA, February 5, 2015、Reuters, February 5, 2015、SANA, February 5, 2015、UPI, February 5, 2015などをもとに作成。

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バイデン米副大統領「シリア領内での作戦においてシリア政府とまったく調整していない」(2015年2月5日)

ジョー・バイデン米副大統領は、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)空爆に関して、欧州諸国記者団に対し「シリア領内での作戦においてシリア政府とまったく調整していない」と主張した。

また「アサドがシリア政府に残ることはできない」とも述べた。

ARA News(2月5日付)が伝えた。

AFP, February 5, 2015、AP, February 5, 2015、ARA News, February 5, 2015、Champress, February 5, 2015、al-Hayat, February 6, 2015、Iraqi News, February 5, 2015、Kull-na Shuraka’, February 5, 2015、al-Mada Press, February 5, 2015、Naharnet, February 5, 2015、NNA, February 5, 2015、Reuters, February 5, 2015、SANA, February 5, 2015、UPI, February 5, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市スーラーン町一帯から撤退か(2015年2月5日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月5日付)がスーラーン・アアザーズ町の住民からの情報として、ダーイシュ(イスラーム国)が同町からの撤退を決定したと伝えた。

撤退の理由は定かではないが、ダーイシュはラッカ市方面へ撤退するものと見られるという。

またクッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市南部郊外で、チュニジア人戦闘員を含むダーイシュ(イスラーム国)メンバー2人を捕捉した。

さらに、ARA News(2月5日付)によると、人民防衛隊はアイン・アラブ市南部のハズィーナ村、タッル・ガザール村、スーフィヤーン村、ダイブリク村、マフラジュ村、マズリー村、アイン・アラブ市東部のターシュルーク村をダーイシュから奪還、制圧した。

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ハサカ県では、SANA(2月5日付)によると、シリア軍がハサカ市東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地の16村・農場を制圧した。

シリア軍が制圧したのは、ザッラーザ村、シャンマーサ村、タッル・ムハンマド村、タブン村、ハーリド村、フワイディカ村、アークーラー村と9つの農場。

またARA News(2月5日付)によると、米国など有志連合戦闘機4機がシャッダーディー市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆した。

AFP, February 5, 2015、AP, February 5, 2015、ARA News, February 5, 2015、Champress, February 5, 2015、al-Hayat, February 6, 2015、Iraqi News, February 5, 2015、Kull-na Shuraka’, February 5, 2015、al-Mada Press, February 5, 2015、Naharnet, February 5, 2015、NNA, February 5, 2015、Reuters, February 5, 2015、SANA, February 5, 2015、UPI, February 5, 2015などをもとに作成。

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カーター次期米国務長官:「ワシントンにとって中東における最大の脅威はイランとダーイシュ」(2015年2月4日)

アシュトン・カーター次期米国防長官の指名承認公聴会が米上院軍事委員会で行われた。

カーター氏は、イラクにおけるイランの影響力拡大について懸念を表明、「イラクとシリアでのダーイシュ(イスラーム国)に対する戦争の努力と損なう」と述べた。

カーター氏はまた「ワシントンにとって中東における最大の脅威はイランとダーイシュ」と強調した。

ダーイシュ掃討については、イラクにおけるイラク治安部隊の同じように、シリアでもダーイシュを打ち負かせる兵力を組み立てることが必要だとの認識を示した。

提出した書面では、アサド政権退陣よりもダーイシュ掃討を優先させるべきだとの考えを示した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表(2015年2月4日)

シリア人権監視団は、2015年に入って以降、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア国内で捕虜50人を処刑した、と発表した。

同監視団によると、2015年に入って以降、シリア国内各所で捕虜・人質75人(女性4人、外国人7人を含む)が処刑されたという。

うちダーイシュによる処刑は50人、フライターン裁判所による処刑は6人、アブー・アマーラ特殊任務中隊およびアレッポシャリーア法廷による処刑は6人、シャームの民のヌスラ戦線による処刑は4人、アレッポ治安機構による処刑は4人、イスラーム主義武装集団による処刑は2人、タルビーサ市および郊外シャリーア法廷が1人、国民抵抗運動(ハムウ、親政権)による処刑は1人、だという。

なおこれに先立って、シリア人権ネットワークは3日、2014年1月の1ヶ月間で、シリア軍による「虐殺」で241人(うち子供36人)が死亡したと発表した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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EUはリシャーウィー死刑囚らの処刑に否定的(2015年2月4日)

フェデリカ・モゲレーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、サージダ・リーシャーウィー死刑囚とジハード・カルブーリー死刑囚に対するヨルダン司法当局の死刑執行に関して、「テロとの戦いと犯罪者の処罰に全力を尽くさねばならないが、(ダーイシュ(イスラーム国)がもたらす)危機への対応は、正義や捕虜尊重といった我々に共通の価値観と合致したものでなければならない…。死刑に反対するというEUの姿勢はこれまで通り変化はない」と述べ、否定的な姿勢を示した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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Raqq-slはダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット処刑場所確定とツイート(2月4日)

Raqqa-sl(2月4日付)はツイッターで、ヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉が処刑された場所を特定したと発表した。

ツイッターの書き込みによると、ダーイシュ(イスラーム国)が刑を執行した場所はラッカ市南部のユーフラテス川沿いのコルニーシュ街道付近で、同地は米国など有志連合による空爆で、女性30人が死亡した場所だという。

ただ、3日にダーイシュが公開したビデオの処刑シーンは合成映像であるため、同地で処刑されたか否かを断定することはできない。

Raqqa-sl (Twitter), February 4, 2015をもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット殺害へのシリアの反体制派の反応(2015年2月4日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、アサド政権とダーイシュの打倒を進めるべきだと表明した。

ハウジャ代表は、カサースィバ中尉の死に哀悼の意を示しつつ、「この蛮行に異議を唱えるのであれば…、私は、世界の諸国民、政府に対して、(アサド)政権とその継息子であるダーイシュの双方のテロによるシリア国民の苦しみを解消するため、シリア国民を支援するよう呼びかけたい」と述べた。

ハウジャ代表はまた、米国など有志連合による空爆に関して「シリアの反体制勢力との調整、(アサド政権)とダーイシュの双方と戦う自由シリア軍への支援・強化なくしては、テロを根絶できない」と付言した。

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自由シリア軍南部戦線は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、遺族に弔意を示した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット殺害へのシリア政府の反応(2015年2月4日)

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、遺族とヨルダン国民に哀悼の意を示すとともに、ヨルダン政府に対して「ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線に代表されるテロとの戦いにおいて協力」を呼びかけた。

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シリアの日刊紙『ワタン』(2月4日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、「アンマンが4年にわたるシリア危機を通じて、数千のサラフィー主義者の越境を…促した末に、テロ集団の火がヨルダンを焼き尽くし始めた」と論評した。

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バアス党民族指導部機関紙『バアス』(2月4日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉殺害に関して、「政府によるテロ支援の結果がヨルダンにもたらされ始めた」と論評した。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、al-Ba’th, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015、al-Watan, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット殺害へのヨルダン政府の反応(2015年2月4日)

ヨルダン内務省は声明を出し、2005年のアンマンでの同時多発テロに関与したとして有罪判決(2006年9月21日)を受けていたサージダ・リーシャーウィー死刑囚(イラク人)の刑を執行、絞首刑に処したと発表した。

内務省はまた、ジハード・カルブーリー死刑囚(2017年3月6日に有罪判決)に対しても刑を執行、絞首刑に処したと発表した。

リーシャーウィー死刑囚、カルブーリー死刑囚ともに、ダーイシュ(イスラーム国)が殺害したヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉との「人質交換」交渉で、ダーイシュが解放を要求していたとされる人物。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)の戦況(2015年2月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

またARA News(2月4日付)によると、ダイル・ザウル県マヤーディーン市で、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダーイシュのメンバー以外との米ドルへの両替を禁止したことを受け、米ドルが1ドル、110シリア・リラ台から238リラに急騰した。

一方、SANA(2月4日付)によると、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、タウヒード旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍がハサカ市南部に位置するワトワーティーヤ村、ジャムウ村、ジャムウ農場、バーブ・ハイル村東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、同地を制圧、治安と安定を回復した。

ARA News(2月5日付)によると、シリア軍がタッル・ハミース市一帯を空爆、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、ARA News(2月4日付)によると、アイン・アラブ市南部のシーラーン町で、ダーイシュ(イスラーム国)がシャイフ・サルージー廟を破壊した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を行った。

AFP, February 4, 2015、AP, February 4, 2015、ARA News, February 4, 2015、February 5, 2015、Champress, February 4, 2015、al-Hayat, February 5, 2015、Iraqi News, February 4, 2015、Kull-na Shuraka’, February 4, 2015、al-Mada Press, February 4, 2015、Naharnet, February 4, 2015、NNA, February 4, 2015、Reuters, February 4, 2015、SANA, February 4, 2015、UPI, February 4, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)がヨルダン軍パイロットを火あぶりで殺害:ダーイシュのビデオの構成・内容詳細(2015年2月3日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、2014年12月に戦闘中に捕捉したヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ空軍中尉を生きたまま焼き殺す映像をインターネット上で公開した。

23分におよぶ映像は「胸の癒やし」と題され、フルカーン広報制作機構のロゴが添付されており、ヨルダン政府による有志連合への参加、イスラエルとの関係などを批判する映像とナレーション、カサースィバ中尉自身による軍事作戦に関する証言、そして処刑シーンから構成されている。

具体的な構成・内容は以下の通り:

1. ダーイシュに対する有志連合への参加を表明するヨルダンのアブドゥッラー2世国王のインタビュー映像

2. アブドゥッラー2世国王とバラク・オバマ米大統領の会談の映像とともに、ヨルダンを「十字軍」に忠誠を誓ってきた、ユダヤ国家を支援してきたなどとするナレーション。

3. イラク戦争などの戦闘シーンと、アフガニスタンやイラクに対する欧米諸国の空爆・侵攻に荷担してきたなどとする映像。

4. グラフィック動画による「胸の癒やし」というタイトルコール。

5. ダーイシュがヨルダン軍戦闘機を撃墜した、とする2014年12月末のアラブ諸国、欧米諸国メディアのニュース。

6. 12月24日の作戦に関するカサースィバ中尉の証言映像。骨子は以下の通り:①12月24日早朝、F16戦闘機に搭乗し、イラク経由でシリアのラッカに向けて出撃、②自身の任務は作戦に参加したサウジアラビア空軍、UAE空軍、モロッコ空軍戦闘機に対するダーイシュ側からの地対空ミサイル攻撃の監視、③任務遂行中に熱誘導ミサイルをエンジン部分に被弾し脱出、④「ムジャーヒディーン」によって捕捉。

7. 有志連合に関するカサースィバ中尉の証言。骨子は以下の通り:①英米仏、カナダ、オーストラリアといった「十字軍」がイラク、シリアにおける空爆に参加、②加えてヨルダン、UAE、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、バーレーンも空爆に参加、③ヨルダン、UAE、モロッコ、バーレーンはF16を、サウジアラビアはF15を、クウェートは輸送機を参加させ、カタール、オマーンは基地を提供、④ヨルダン、クウェート、サウジアラビア、バーレーン、トルコ、イラクの空軍基地が戦闘機の発着地、緊急着陸地、⑤有志連合は、無人偵察機、人工衛星、スパイなどを通じて標的に関する情報を収集。

8. カサースィバ中尉によるヨルダン政府批判「ヨルダン国民にメッセージを伝えたい。あなたがたの政府がシオニストの手先だということを知って欲しい…。もし正しくあるのなら、我々はイスラームを防衛したい。なのになぜ、戦闘機を、数百万というイスラーム教徒を殺戮するヌサイリー軍(シリア軍)、そしてユダヤ人に対して向けないのか?」

9. 有志連合戦闘機による空爆シーン、負傷する一般人の映像。

10. カサースィバ中尉の処刑シーン。①廃墟のなかを処刑場に向かって歩くカサースィバ中尉(合成と思われる)、②横一列に並ぶ覆面をした戦闘員の前で牢獄に閉じ込められたカサースィバ中尉に火がかけられる・・・。③ブルドーザで牢獄ごと遺体を遺棄。

11. 有志連合によるダーイシュ拠点空爆に参加したとされるヨルダン軍パイロットらに対する殺害予告、顔写真、個人情報(出身地など)

なおRaqqa-sl.com(2月3日付)によると、ダーイシュが拘束中の人質を焼き殺すのはこれが初めてで、カサースィバ氏処刑については1月8日に、ダーイシュ支持者らのツイッター・アカウントなどで情報が出回っていた。

一方、ヨルダン軍報道官は、カサースィバ中尉が1月3日に殺害されていたとの見方を示した。

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AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Raqqa-sl.com, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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UAE:12月より、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)への爆撃を見合わせ(2月3日)

『ニューヨーク・タイムズ』(2月3日付)は、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆に参加しているアラブ諸国5カ国のうち、UAEが2014年12月以降、空爆への参加を見送っていると報じた。

同紙が、複数の高官の話として伝えたところによると、UAEは、ヨルダン軍パイロットのムアーッズ・カサースィバ中尉がダーイシュに捕捉された直後から空爆への参加を見送る旨、米中央軍に通達していたという。

The New York Timesをもとに作成。

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国連事務総長報道官:「モスクワ1」継続に支持を表明(2015年2月3日)

国連のステファン・ドゥジャリク事務総長報道官は、1月末にロシアの主催のもとで行われたシリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ1」に関して、「このプロセスが長く、困難なものだということを皆が理解しなければならない。我々は対話に向け、真に価値のあるかたちを作り出すためのさらなる努力を求めたい」と支持を表明した。

『ハヤート』(2月4日付)が伝えた。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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有志連合、シリア軍、YPGがハサカ県タッル・ハミース、シャッダーディーのイスラーム国(ダーイシュ)に攻勢(2015年2月3日)

ハサカ県では、ARA News(2月3日付)によると、米国など有志連合は、シャッダーディー市東部のグーナ油田近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点、クバイバ油田、クバイバ油田、ティシュリーン油田、フール油田の石油備蓄所および配給所などを空爆した。

またシリア軍も、有志連合の空爆と並行して、タッル・ハミース市一帯のダーイシュ拠点を砲撃した。

一方、ARA News(2月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、シリア軍によるタッル・ハミース市一帯への砲撃や有志連合によるシャッダーディー市一帯への空爆と合わせて、同地一帯への進軍の準備を行っているという。

他方、SANA(2月3日付)によると、タッル・ハミース市、ミールビーヤ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)を追撃し、アイン・アラブ市郊外のアウハーン村、カルマラール村、バンダル村、アンザーン村、バスタク村、フーラーキー村、ハラービーサーン村、アイン・バット村を新たに奪還・制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地北部、ジャフラ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地一帯を空爆・砲撃した。

一方、SANA(2月3日付)によると、ジャブラ村、マリーイーヤ村、マヤーディーン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(2月3日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)のハイル州(ダイル・ザウル県)のザカート局長を務めるエジプト人アブー・ウバイド氏が、10億シリア・ポンドを横領し、逃走したと伝えた。

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ラッカ県では、SANA(2月3日付)によると、ラッカ市・タッル・アブヤド市街道沿いに位置するハズィーマ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(2月4日付)は、イラクのアンバール県の信頼できる複数の消息筋の話として、シリア領内から武装したイスラーム国(戦闘員)数百人がイラク領内に進入した、と伝えた。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回にわたって空爆を行った。

うち2回はアイン・アラブ市一帯、2回はラッカ市郊外に対して行われたという。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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「自由シリア軍」がイラン人捕虜と女性の「捕虜交換」をめざす(2015年2月3日)

ロイター通信(2月3日付)は、自由シリア軍南部戦線に所属するシャーム統一戦線の「アブー・アフマド」を名のる司令官の話として、ダルアー県で活動する反体制武装集団が、2014年12月に拘束したイラン人戦闘員と、シリア国内の拘置所に収監されている女性たちとの「捕虜交換」をめざしている、と伝えた。

AFP, February 3, 2015、AP, February 3, 2015、ARA News, February 3, 2015、Champress, February 3, 2015、al-Hayat, February 4, 2015、Iraqi News, February 3, 2015、Kull-na Shuraka’, February 3, 2015、al-Mada Press, February 3, 2015、Naharnet, February 3, 2015、NNA, February 3, 2015、Reuters, February 3, 2015、SANA, February 3, 2015、UPI, February 3, 2015などをもとに作成。

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スウェーデン司法当局:「自由シリア軍」兵士をジュネーブ諸条約違反などで取り調べ(2015年2月2日)

スウェーデン司法当局は、「自由シリア軍」に所属するシリア人反体制活動家が「2012年にシリア軍兵士とされる男性に暴行を加え…ジュネーブ諸条約などの国際法に違反した」との容疑で取り調べ中であることを明らかにした。

この活動家(28歳)は2013年9月からスウェーデンに滞在しており、2012年10月31日に「男性1人を、シリア軍との関係があると特定できなかったにもかかわらず、半ば拷問し」、2013年10月にスウェーデン当局に身柄拘束されたと言う。
AFP(2月2日付)が伝えた。

AFP, February 2, 2015、APal-Hayat, February 3, 2015をもとに作成。

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ヨルダン国家治安裁判所:ヌスラ戦線メンバー、イスラーム国(ダーイシュ)支持者に有罪判決(2015年2月2日)

ヨルダン国家治安裁判所は、ザルカー県で救援活動を行っていた米国人1人を誘拐しようとしたシリア人3人に対して「テロ未遂」で懲役3年の有罪判決を下した。

3人のうち1人は、2014年12月22日の公判で、シャームの民のヌスラ戦線メンバーであることを自供、罪を認めていたという。

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またヨルダン国家治安裁判所は、ヨルダン人男性2人に大使、「ダーイシュの活動を奨励し…王国を敵対行為の危機にさらした」との罪で金庫2年の有罪判決を下した。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍とヌスラ戦線が、イスラーム国(ダーイシュ)に忠誠を誓った武装集団戦闘員を拘束(2015年2月2日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)によると、「自由シリア軍」部隊とシャームの民のヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったとされるサワーリー連隊大隊と抵抗中隊のサクバー市内の拠点を襲撃、戦闘員40人近くを拘束した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊による攻勢が続き、ダーイシュ(イスラーム国)は同市周辺10キロの一帯から完全に撤退した。

一方、反体制武装集団は、アフティームッラート村のダーイシュ拠点複数カ所を砲撃した。

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ラッカ県では、ARA News(2月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、ムハージリーン(外国人戦闘員)の負傷者治療のため、県内のすべての野戦病院、養護施設を接収する一方、タブカ市にあるタブカ国立病院を「背教者の資金援助を受けている」との理由で閉鎖した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハワーイジュ・ズィヤーブ村にあるダーイシュ(イスラーム国)の検問所を空爆、またダイル・ザウル航空基地周辺でのダーイシュとの戦闘で、フランス人戦闘員が死亡した。

ダイル・ザウル県では、SANA(2月2日付)によると、ジャフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行った。

うちアイン・アラブ市一帯への空爆は7回に及んだ。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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イラン:シリアへの支援の見返りに「主権に関わる保証」を要求か?(2015年2月2日)

『ハヤート』(2月3日付)は、複数の消息筋の話として、2013年12月のワーイル・ハルキー首相によるテヘラン訪問時にシリア側から要求された47億米ドル相当の支援に対して、イラン政府が「主権に関わる保証」を求めていたと報じた。

「主権に関わる保証」とは、イランがこれまでに行った総額200億米ドル相当の支援に対して、「将来国庫、ないしは国財からの完済」を意味し、シリアの財務大臣、人民議会に債務履行を確約させることだという。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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米上院議員「アサド政権打倒後にイスラーム国根絶に専念すべき」(2015年2月1日)

ビル・ネルソン米上院議員(軍事委員会)は、CNN(2月1日付)に「自由シリア軍に武器供与し、シリアのバッシャール・アサド大統領の問題を終わらせ、その体制を根絶したうえで、イスラーム国根絶に専念すべきだ」と述べた。

AFP, February 1, 2015、AP, February 1, 2015、ARA News, February 1, 2015、Champress, February 1, 2015、CNN, February 1, 2015、al-Hayat, February 2, 2015、Iraqi News, February 1, 2015、Kull-na Shuraka’, February 1, 2015、al-Mada Press, February 1, 2015、Naharnet, February 1, 2015、NNA, February 1, 2015、Reuters, February 1, 2015、SANA, February 1, 2015、UPI, February 1, 2015などをもとに作成。

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