ラアス・アイン市で人民防衛隊と自由シリア軍が交戦、シリア外務省高官は軍が反体制勢力にスカッド・ミサイルを使用したとの報道を否定(2012年12月13日)

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(12月13日付)によると、カタナー市で早朝、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、子供7人を含む16人が死亡、20人以上が負傷した。

同報道によると、爆発は、カナター市の住宅街ラアス・ナブア地区のミハイル・スィムアーン学校前で発生した。

またジュダイダト・ファドル町でも、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、女性3人、子供2人を含む8人が死亡、30人以上が負傷した。

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同じくダマスカス県では、SANA(12月13日付)によると、ジャウバル区で反体制武装勢力が家族を襲撃し、母親が死亡、子供2人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(12月13日付)によると、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町などで、軍が反体制武装勢力を追撃、複数の戦闘員を殺傷した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(12月13日付)によると、ラアス・アイン市ダウワール・ハサカ地区で、民主統一党人民防衛隊と自由シリア軍が交戦し、後者の軍事評議会メンバー1人と使徒末裔大隊の戦闘員1人が死亡、5人が負傷したと報じた。

民主統一党はこの戦闘で人民防衛隊に死傷者は出なかったとしているが、複数の目撃者によると隊員2人が負傷した、という。

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アレッポ県では、SANA(12月13日付)によると、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ライラムーン地区、フライターン市、マアーッラト・アルティーク村、ヤーキド・アダス村、ダーラ・イッザ市、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ村、などで軍が反体制武装勢力を攻撃し、タウヒード旅団メンバーや外国人戦闘員などを含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月13日付)によると、反体制武装勢力がヒムス市郊外のジャンダル街道で労働者が乗ったバスを襲撃、多数が負傷した。

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ハマー県では、SANA(12月13日付)によると、サラミーヤ地方で、灯油を積んだ貨物車が反体制武装勢力に襲撃された。

反体制勢力の動き

UPI(12月13日付)は、ヨルダンのサラフィー主義潮流の発表として、シャームの民のヌスラ戦線におけるムジャーヒドゥーン・シューラー評議会およびシャリーア委員会が、アブー・アナス・サハーバをアミールに任命することを決定した、と報じた。

サハーバはヨルダンのザルカー市出身。

なおサハーバの前任のアミール、アブー・ジュライビード・トゥーバースィーもザルカー市出身で、イラクのアル=カーイダ機構のアブー・ムスアブ・ザルカーウィーの姉妹の夫だという。

アミール交代の理由、トゥーバースィーの消息について、ヨルダンのサラフィー主義潮流は明らかにしていない。

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『ワタン』(12月13日付)は、12日にダマスカス県カフルシューバー地区の内務省施設を狙った連続爆破事件がムハンマド・イブラーヒーム・シャッアール内務大臣を狙った暗殺テロだったと報じた。

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ダマスカス県カフルスーサ区での12日の連続爆弾テロに関して、シャームの民のヌスラ戦線はフェイスブック(12月13日付)で声明を出し、戦線メンバー2人による自爆攻撃だったと犯行を認めるともに、休憩施設で休憩中だったムハンマド・イブラーヒーム・シャッアール内務大臣を狙ったと発表した。

この自爆テロおよびその後の交戦で多数の治安要員と「シャッビーハ」を殺害したと戦果を鼓舞したもの、シャッアール内務大臣を殺害したとは宣言しなかった。

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AFP(12月13日付)は、スペイン空軍の元士官のルイス・モナーズなる人物が、同国の経済危機を受けて、シリアに入国し、反体制武装勢力の教練を行っていると報じた。

AFPの取材に対して、モナーズは「私は傭兵ではない」としたうえでシリアに入国したのが「無抵抗の子供が殺される映像に我慢できなかった」と述べた。

モナーズは2度シリアに入国、一度目は自費でイドリブ県、アレッポ県に入り、二度目は在外シリア人の援助を受け、ファールーク大隊と接触したという。

モナーズによると、彼が教練した戦闘員はシリア人だけで、誰も戦死しておらず、教練を通じて、10代前半の子供たちとも交流したという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、ロイター通信(12月13日付)とのインタビュー(12日)に応じ、反体制武装勢力(シャームの民のヌスラ戦線など)がダマスカス周辺に進軍するなかで、シリア国民は外国の軍隊の介入を必要としなくなった、と述べた。

またシリアでのイスラーム主義過激派の台頭に関して、国際社会および地域の諸勢力に責任があると非難した。

一方、ハティーブ議長は、アサド大統領が権力移譲と出国の提案をしてくれば検討する、と述べたが、そうした提案はなされていない、という。

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ザマーン・ワスル(12月13日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立が近くトルコのイスタンブールにも事務所を設置すると報じた。

事務所設置はカイロ(本部)に続く動きで、アブドゥー・フサームッディーン元石油鉱物資源省次官が所長に就任する見込みだという。

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シリア人権機構Mafは声明を出し、反体制人権活動家のズハイル・ブーシュがカイロで何者かに暗殺された、と発表した。

国内の動き(アサド政権の動き)

カドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣は、イタルタス通信(12月13日付)に対して、シリア国内で活動する反体制勢力・野党は、シリアの友連絡グループの出席者を「シリアの敵」とみなしている、と述べた。

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SANA(12月13日付)は、シリア外務在外居住者省の高官の話として、シリア領内で反体制勢力への攻撃のために軍が10日にスカッド・ミサイルを使用したとの欧米諸国の報道が、国際社会におけるシリアのイメージと地位を貶めようとする噂に過ぎない、と否定した。

同高官によると、スカッド・ミサイルは長距離ミサイルで、武装テロ集団の攻撃には使用されない、と付言した。

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シリア民族社会党のナズィール・ウズマ政治局長が声明を出し、12日のダマスカス県カフルスーサ区の内務省施設に対する爆弾テロで、党政治局メンバーで人民議会議員のアブドゥッラー・カイルーズが死亡した、と発表した。

カイルーズは、アレッポ市選挙区B部門選出の人民議会議員。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、『インディペンデント』(12月13日付)に対して、米国をはじめとする国々(シリアの友連絡グループ会合参加国)がシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表」と承認したことに関して、「現地情勢を変えるものではなく、いかなる成果も実現できない武装テロ集団を後押しすることを目的にしている」と非難した。

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アサド大統領は、アブドゥルカリーム・ハリールの任期終了を受け、ハーラ・ガザールをシリア投資委員会総裁に任命した。

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シリアン・デイズ(12月13日付)は、シリア証券委員会消息筋の話として、ムハンマド・ラーディブ・シャッラーフの任期終了を受け、シリア商業銀行頭取のガッサーン・カッラーウがダマスカス証券市場運営委員会議長に就任した、と報じた。

諸外国の動き

シリア軍が10日に反体制武装勢力の攻撃にスカッド・ミサイルを使用したとの欧米メディアの報道に関して、ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は、そうした情報をつかんでいないとしたうえで、「もし(報道が)本当だとしたら、無実の人々の命を軽視した…絶望的な行動だ」と述べた。

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ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は「反体制勢力の勝利に備えるかどうかだが、もちろん、そうした可能性は排除されない。現実を見なければならない。こうしたかたちで進む動きがある…。政府はますます支配を失いつつある」と述べた。

RT(12月13日付)によると、ボクダノフ外務副大臣はまた「彼ら(反体制武装勢力)は勝利が近い、アレッポ制圧間近だ、ダマスカス制圧間近だ、と言っている…。諸外国による反体制勢力の承認、戦闘員の教練、武器支援は、彼らにとって天啓のようなものだ」と付言した。

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ロシアのヴァレリー・ゲラシモフ参謀長は、「シリアの紛争解決が第3者の介入や武力行使を経ない、当事者どうしのみによってのみ可能だと強く確信している」と述べた。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長は、アサド政権の「崩壊は近い。時間の問題だ」と述べた。

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オーストリア外務省は、モロッコ(マラケシュ)でのシリアの友連絡グループ会合の議長総括で、議長国のモロッコがシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表と承認した」と発表したことに関して、「すべての参加国が採用した決定ではない。議長国による声明だ」と述べ、オーストリア政府が来週月曜日(12月17日)のEUの会合での方針に準じるとの姿勢を示した。

AFP, December 13, 2012、Akhbar al-Sharq, December 13, 2012、al-Hayat, December 13, 2012, December 14, 2012、The Independent, December 13, 2012、Kull-na Shuraka’, December 13, 2012、al-Kurdiya News, December 13, 2012、Naharnet, December 13, 2012、Reuters, December 13, 2012、SANA, December 13, 2012、Syrian Days, December 13, 2012、UPI, December 13, 2012、al-Watan, December 13, 2012、Zaman al-Wasl, December 13, 2012などをもとに作成。

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シリアの友連絡グループ会合がシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の唯一の正統な代表」として承認するなか、自由シリア軍アレッポ軍事評議会議長は米国によるヌスラ戦線のテロ組織指定に遺憾の意を示す(2012年12月12日)

シリアの友連絡グループ会合

モロッコのマラケシュでシリアの友連絡グループ会合(第4回閣僚級会合)が開催され、130カ国が参加、議長総括でシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の唯一の正統な代表」と承認した。

al-Hayat, December 13, 2012
al-Hayat, December 13, 2012

閉幕時に発表された声明で、「参加者はシリア国民連立をシリア国民の正統な代表として承認する」と明言された。

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会合では、サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣が、シリア革命反体制勢力国民連立が統一指導部を結成することが「希望の光」になるとしたうえで、1億ドルを反体制勢力に支援すると発表した。

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カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、アサド政権に関して「すでに終わっている」としたうえで、国際社会に対して停戦を科し、政権移譲を保障するよう求めた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、「現在のキーポイントは(シリア革命反体制勢力国民連立が)さらなる支援を得ることだ」としつつ、「我々の支援は武器以外の人道支援に集中するだろう」と述べた。

そのうえでアサド政権に退陣を呼びかけた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、会合前に記者団に対して、「現時点で、我々は行動しないことを決めた」と述べ、反体制勢力への武器支援を行わない意思を示した。

また、米国によるシャームの民のヌスラ戦線のテロ組織指定に関しては、「ジハード主義者がこのメカニズム(シリアへの将来の武器禁輸緩和措置)に加わる余地はない。これに関して、ヌスラ戦線がテロ組織に指定された今、さらなる議論を行う必要がある」と述べた。

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米国のウィリアム・バーンズ国務副長官は、4000万ドルの支援をシリア国民に対して行うと発表した。

ヒラリー・クリントン米国務長官は体調不良により会合を欠席した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、アラウィー派に対してアサド政権に対する市民的不服従を呼びかけた。

また、イランとヒズブッラーに対して、アサド政権への支持を止めるよう求めた。

一方、オバマ米大統領によるバラク・オバマ米大統領がシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表だと考えることに決めた」と発言したことに謝意を示した。

しかし、ハティーブ議長は、シリアの友連絡グループ会合で、米国によるシャームの民のヌスラ戦線のテロ組織指定を再考するよう求め、シリア国内の「テロ」を支持する姿勢を示した。

ハティーブ議長は「一部の政党と、思想、政治的・イデオロギー的ビジョンの違いがあるが、反体制武装勢力の武装はシリアの体制を打倒することが目的であることは疑う余地がない」と述べた。

そのうえで「体制と戦う組織の一つをテロ組織とみなす決定は再検討の必要があり…、革命家の銃はすべて犯罪を犯す体制を打倒することを目的としている」と強調した。

反体制勢力の動き

自由シリア軍アレッポ軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐はAFP(12月12日付)に対して、米国によるシャームの民のヌスラ戦線のテロ組織指定に遺憾の意を示した。

アカイディー大佐は「この決定は残念だ。ヌスラ戦線は、非難されるべき何らの違法行為も、我々とともに戦う外国および外国勢力には行っていない」と述べ、自由シリア軍が「外国勢力」に依存している事実を明らかにした。

また「(米国は)シリア政府高官をテロ組織のリストに加えるべきだ」と付言した。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、米国によるシャームの民のヌスラ戦線のテロ組織指定を非難した。

声明で、シリア・ムスリム同胞団は、「一部の国がシリア国内で活動する革命勢力をテロ組織のカテゴリーに含めた暴挙を、性急で、誤った、非難されるべき措置だとみなす…。自由と人間の尊厳をめざす計画を支援することに矛盾している」と述べた。

また「テロ非難は国際社会の公式なコンセンサスがなされるべき」と述べ、米国の単独行動を非難した。

しかし、国連の承認を得ていないシリア革命反体制勢力国民連立が欧米諸国によって「シリア国民の正統な代表」として承認されることには何らの疑義も呈さなかった。

国内の暴力

ダマスカス県では、カフルスーサ区の内務省施設前で爆弾が連続して爆発し、民間人と内務省職員5人が死亡、23人が負傷した。

SANA, December 12, 2012
SANA, December 12, 2012
SANA, December 12, 2012
SANA, December 12, 2012
SANA, December 12, 2012
SANA, December 12, 2012

内務省が発表した声明によると、爆発は午後5時半頃に3回起き、最初の2回は時限爆弾、3回目は約200キロの爆発物が仕掛けられた車の爆発によるものだったという。

SANA(12月12日付)が報じた。

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同じくダマスカス県では、SANA(12月12日付)によると、マッザ86地区で、反体制武装勢力がセルヴィスに仕掛けた爆弾が爆発し、子供1人と女性2人の合わせて3人が死亡、8人が負傷した。

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同じくダマスカス県では、SANA(12月12日付)によると、カナワート区の裁判所裏で2大の車に仕掛けられた爆弾が連続して爆発し、1人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(12月12日付)によると、ジャルマーナー市内で、即席爆弾2発が連続して爆発し、市民1人が死亡、4人が負傷した。SANA(12月12日付)が報じた。

またダーライヤー市、アクラバー村などで、軍が反体制武装勢力の追撃を行い、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊、爆発物などを押収した。

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アレッポ県では、SANA(12月12日付)によると、軍がハンダラート・キャンプ、フライターン市、カブターン・ジャバル村、カフルダーイル村、サフィール市、タッル・ラッハール村、ダーラ・イッザ市、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、旧市街、ライラムーン地区などで反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷し、装備を破壊した。

またアレッポ市、ニール通りおよびカルアジー病院・スーク・マハッリー交差点を反体制武装勢力が迫撃砲で攻撃し、子供数名を含む市民9人が死亡、多数が負傷した。この攻撃を受け、治安部隊が展開し、武装勢力と交戦、追撃したという。

SANA(12月12日付)は、軍が市民の往来を妨害していた反体制武装勢力を殲滅したことで、アレッポ国際空港への高速道路が「通常通りの運用」を回復した、と報じた。

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ハマー県では、シリア人権監視団が、11日晩にアクラブ町でアラウィー派住民が襲撃されたと発表した。

同監視団によると、「もっとも可能性が高いシナリオは、反体制武装勢力がアクラブ町に居住するアラウィー派の複数の家族に退去を求め、スンナ派の宗教関係者と退役軍人からなる代表がアラウィー派住民に退去するよう説得しに行った」のだという。

退去の理由は定かでない。

しかし交渉が行われているさなか、反体制武装勢力とアラウィー派住民が住む住居にいた武装集団が交戦、複数回の爆発が起き、9人が死亡、百人以上が負傷した、という。

犠牲者の内訳は、アラウィー派6人、反体制武装勢力戦闘員2人、スンナ派宗教関係者1人。

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ヒムス県では、SANA(12月12日付)によると、ラスタン市、タルビーサ市、タッルドゥー市、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装勢力の拠点などを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(12月12日付)によると、サルジャ村、ハーン・スブル村、サラーキブ市などで軍が反体制武装勢力に対する特殊作戦を実施し、多数の戦闘員を殺害した。

またジスル・シュグール市郊外で軍が反体制武装勢力の拠点などを攻撃、ハーミディーヤ市、マアッラト・ヌウマーン市、アリーハー市で反体制武装勢力の追撃を行った。

レバノンの動き

サアド・ハリーリー前首相は声明を出し、「アサドは人道的・政治的倫理を欠いた獣だ」と罵倒、「暗殺やテロの計画に参加したかどでレバノンの法廷に出廷することなるだろう」と述べた。

しかしハリーリー前首相は2008年、父であるラフィーク・ハリーリー元首相暗殺にシリアが関与したとの主張を取り下げていた。

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シリアのムハンマド・マルワーン・ルージー・ダマスカス第一検事長は、サアド・ハリーリー前首相、ウカーブ・サクル国民議会議員への逮捕状発行に関して、両名の身柄がシリア当局に引き渡されなければ、「国際法違反」だと述べた。SANA(12月12日付)が報じた。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、バラク・オバマ米大統領がシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表だと考えることに決めた」と発言したことに関して、「非常に驚いた…。米国がこの連立を武装化することでの勝利に賭けることを決めた、と我々は結論するに至っている」と非難した。

ラブロフ外務大臣はまた、オバマ米大統領の発言がジュネーブ会議での合意に反していると付言した。

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ギリシャ外務省は声明を出し、アテネのシリア大使館に対して、シリア人外交官2人の退去を要請したと発表した。

同要請は11日に行われたという。

AFP, December 12, 2012、Akhbar al-Sharq, December 12, 2012, December 13, 2012、al-Hayat, December 13, 2012、Kull-na Shuraka’, December 12, 2012、al-Kurdiya News,
December 12, 2012、Naharnet, December 12, 2012、Reuters, December 12, 2012、SANA,
December 12, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国がヌスラ戦線を「テロ組織」に認定しつつシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表」として承認、民主統一党も同連立との交渉に加わる意思を示す(2012年12月11日)

米国の動き

ヴィクトリア・ヌーランド米国務省報道官は記者会見を開き、外国テロ組織(FTO)およびイラクのアル=カーイダに関する大統領令第13224号(2004年10月15日)を修正し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーを「イラクのアル=カーイダの新たな別称(new alias)」に加え、「テロ組織」に追加認定する、と発表した。

ヌーランド報道官によると、ヌスラ戦線は2011年11月以降、40件以上の自爆攻撃を含む約600件のテロ攻撃をシリア各地で行っている。

これらの攻撃において、ヌスラ戦線は自らを「合法的なシリアの反体制勢力」と位置づけようとしているが、実際にはイラクのアル=カーイダがシリア国民の闘争を「ハイジャック」しようと試みている、と指摘した。

また暴力的で宗派主義的なヌスラ戦線のヴィジョンは、大多数の反体制勢力を含むシリア国民の意思に反しており、アサド後のシリアにおいて、過激主義とテロのイデオロギーは居場所はないと断じ、すべての責任あるシリア人に、アル=カーイダをはじめとする過激派に対して声高に拒否の姿勢を示すよう呼びかけた。

なおアサド政権については、「国民に対する力の行使を選択したことで、アル=カーイダの暴力的な過激派を引き込む環境を作り出した」と非難、アサド後のシリアに向けた政治的転換が始まれば、シリア国民と中東にとって事態は好転するだろう、と述べた。

http://www.state.gov/r/pa/prs/ps/2012/12/201759.htm

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『ハヤート』(2012月12月12日付)は、米高官の話として、シャームの民のヌスラ戦線の「テロ組織」認定は、「シリアの反体制武装勢力における過激でない勢力」の武装支援を促すだろう、と報じ、この動きがシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民に正統な代表と承認」する準備とみなした。

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レオン・パネッタ米国務長官は、「この方面において敵対的な措置がとられていることを新たに示すものはない」と述べ、アサド政権が化学兵器使用を準備している動きが現在のところ見られないと述べた。

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バラク・オバマ米大統領はABC(12月11日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立をシリア国民の正統な代表として承認することを決定したと発言した。

バーバラ・ウォルターズとの対談でオバマ大統領は、「シリアの反体制派の連立は充分包括的で、シリア国民を十分反映・代表しており、彼らがアサド政権に反対するシリア国民の正統な代表だと考えることを決心した」と述べた。

またオバマ大統領は「承認が責任を伴うことは明らかだ…。彼らが自らを効果的に組織し、すべての組織の代表となり、女性やマイノリティの権利を尊重する政治的転換にコミットすると確かめたい」と付言した。

http://abcnews.go.com/Politics/OTUS/exclusive-president-obama-recognizes-syrian-opposition-group/story?id=17936599

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ABC(12月11日付)は、オバマ政権高官が「大統領は将来の武器供与を決して排除していない」としつつ、「武器供与は政治的解決を促すかたちでなされねばならない」と述べ、米国がシリアの反体制勢力への武器供与に依然として慎重である、と報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のムスリミーヤ村にある砲兵学校周辺で、軍と反体制武装勢力の交戦が続いた。

同砲兵学校には約3000人の軍兵士が駐留しており、2週間前から反体制武装勢力が包囲しているが、制圧は「きわめて困難で、数千人の戦闘員を要する」という。

またアレッポ市内では、ブスターン・バーシャー地区で軍が攻撃を強めており、バーブ街道地区では市民7人が何者かに殺害された、という。

さらにシリア人権監視団は、声明を出し、アレッポ市郊外のシャイフ・スライマーン軍事基地を制圧したシャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン大隊、ムジャーヒディーン・シューラー評議会が、シャイフ・スライマーン地区の科学センター・貯蔵庫の制圧を完了した、と発表した。

制圧に際して、激しい戦闘が起き、軍の兵士35人が殺害され、64人が負傷、40~50人の兵士が逃走という。

一方、SANA(12月11日付)によると、軍がアレッポ国際空港に至る高速道路の各所で掃討作戦を行い、空港への往来を阻止していた反体制武装勢力戦闘員数十人を殲滅した。

またアレッポ市ブスターン・バーシャー地区、シャッアール地区、タッル・ザラーズィール地区、ブアイディーン地区、ライラムーン地区、ムスリミーヤ村、ファーフィーン村、バーブニス村、バーブ・ダイル・ハーフィル街道、タッル・リフアト・ファーフィーン交差点などで、軍が反体制武装勢力と交戦、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備・拠点を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市周辺、ハラスター市などで軍と反体制武装勢力が激しく交戦し、反体制武装勢力の戦闘員30人が殺害された。

一方、SANA(12月11日付)によると、アクラバー村、ズィヤービーヤ町、シャブアー町、ダーライヤー市で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の追撃を続け、リビア人戦闘員など多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム市で爆弾が爆発し、複数の市民が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハトラ村での砲撃で子供を含む市民7人が死亡した。

一方、SANA(12月11日付)によると、ダイル・ザウル市各所、ハトラ村などで、軍が「ムスタファー大隊」、「カーディスィーヤ大隊」を名乗る武装集団と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。

SANA(12月11日付)によると、ダイル・ザウル市各所、ハトラ村などで、軍が「ムスタファー大隊」、「カーディスィーヤ大隊」を名乗る武装集団と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(12月11日付)によると、ヒムス市ワルシャ地区、タルビーサ市などで、軍が反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

SANA, December 11, 2012
SANA, December 11, 2012

シリア国内(アサド政権)の動き

アレッポ県では、SANA(12月11日付)によると、アレッポ市マアーディー地区で市民数百人が「武装テロ集団」の退去を求めるデモを行った。

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アサド大統領は、ダマスカス県およびダマスカス郊外県のモスク、高等学校、宗教学校で宗教教育を行う女性教師と面談した。

面談には、ムハンマド・アブドゥルサッタール・サイイド宗教関係大臣が同席した。

会談において、アサド大統領は、健全なイスラーム的教育指導の必要を強調する一方で、アラブ性(ウルーバ)とイスラーム教がシリア社会の主柱として不可分の関係にあると語った。

SANA(12月11日付)が報じた。

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『ワタン』(12月11日付)は、シリア公式筋の話として、政権を離反し、国外に逃走したとされるジハード・マクディスィー外務在外居住者省報道官に関して、同省が「3ヶ月の長期休暇の取得に同意し、公的な枠組みのもと国を離れている」と報じ、離反が「噂」に過ぎないと付言した。

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クッルナー・シュラカー(12月11日付)は、シリア外務在外居住者省筋の話として、シリア政府に敵対的な複数の国の大使館の閉鎖を同省が求めていると報じた。

反体制勢力の動き

トルコのハタイ県アンタキア市で発足した自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長(准将)は、シャームの民のヌスラ戦線が「過激主義とは無縁で、アサドの悪党から祖国を護ろうとしている」と支持し、米国務省が同組織を国際テロ組織に指定したことを非難した。

また「西側がヌスラ戦線の若者と語らえば、考えていたのは逆だったと分かるだろう。あご髭をたくわえている者すべてがテロリストではない」と付言した。

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クッルナー・シュラカー(12月11日付)はフェイスブックからの情報として、ダマスカス宣言事務局のジャブル・シューフィー(シリア国民評議会事務局メンバー)が、シリア革命反体制勢力国民連立が発足をめざしている暫定政府に関して、「暫定政府を発足すれば血塗られた体制が終わり、凍結された資産が返還される…と思っている人々」に「我々は彼ら(欧米諸国など)の約束を信用しない」と述べ、拒否の姿勢を示したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(12月11日付)はフェイスブックからの情報として、民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダームが、ロシアと米国が2014年のシリアの大統領選挙までに、著名な反体制勢力指導者を首班とする挙国一致内閣を発足するかたちで事態の収拾をめざすことで合意したとの情報を得たと綴った、と報じた。

クルド民族主義勢力の動き

クルド最高委員会のムスタファー・ウースー(シリア・クルド・アーザーディー党書記長)はクルディーヤ・ニュース(12月11日付)に、シリア・クルド国民評議会の執行委員会が、モロッコ(マラケシュ)で12日に開催されるシリアの友連絡グループ会合に派遣する使節団の設置と、クルド人の権利の憲法での名文保障の承認のためシリア革命反体制勢力国民連立との交渉を行うことを決定した、と述べた。

また民主統一党に関しては、シリア・クルド国民評議会とシリア革命反体制勢力国民連立の交渉を承知し、同党自身も参加を検討していると述べた。

そのうえで、シリア・クルド国民評議会がシリア革命反体制勢力国民連立に正式に参加する場合、評議会ではなく、クルド最高会議として参加することになるだろう、と付言した。

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西クルディスタン人民議会のイーサー・ハンムー(クルド最高委員会メンバー)はクルディーヤ・ニュース(12月11日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立との交渉を行う「使節団は、シリア・クルド国民評議会と西クルディスタン人民議会を代表し、クルド人の名のもとに交渉を行うだろう」と述べた。

また「連立に対して、シリア・クルド国民評議会ではなく、クルド最高会議の名でクルド人全体を代表することを条件として求めるだろう。連立がこれに同意しない場合、我々は連立には参加しない。これが評議会と人民議会の立場であり、ホリール(アルビール)で合意したことだ」と付言した。

レバノンの動き

MTV(12月11日付)は、シリアの司法当局がサアド・ハリーリー前首相、ウカーブ・サクル国民議会議員、シリア人活動家のルワイユ・ミクダード(自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官)に対して、テロ支援容疑で逮捕状を発行した、と報じた。

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ウカーブ・サクル国民議会議員は、シリア当局による逮捕状の発行に関して、「光栄」だと述べた。

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北部県トリポリ市ジャバル・ムフスィン地区を地盤とするアラブ民主党のリフアト・イード党首は記者会見を開き、同地区とバーブ・タッバーナ地区の最近の衝突に自由シリア軍が関与している、と非難した。

また「ムスタクバル潮流がトリポリ住民をせき立て、ジャバル・ムフスィン地区を攻撃させている」としたうえで、「ムスタクバル潮流は市内の戦闘員をコントロールできていない。彼らは自由シリア軍にコントロールされている」と指摘した。

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ムスタクバル潮流は定例会合後に声明を出し、「アサド政権は、(タッル・カラフでシリア軍が殺害したレバノン人イスラーム主義戦闘員の)遺体を引き渡し、この問題をめぐってトリポリの人々を戦わせるように仕向けた」と非難した。

諸外国の動き

UNCHRは声明を出し、国外に避難したシリア人の数が509,559人に達している、と発表した。

このうち難民登録を行った(ないしは申請中の)シリア人は425,160人。

避難先別の避難民数の内訳は、レバノン154,387人、ヨルダン142,664人、トルコ136,319人、イラク65,449人、北アフリカ各国11,740人。

またこれ以外に難民として登録されていないシリア人がヨルダンで10万人程度、トルコ、エジプトでそれぞれ70,000人程度、レバノンに数万人いると推計されるという。

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フランスのジャン・イブ・ルドリアン国防大臣は、アサド政権による化学兵器使用の可能性に関して、「フランスや米国はそれが貯蔵されている場所、そして現在のところ使用されていないということを知っている」と述べた。

またシリアへの軍事介入の是非に関して、「現在、この問題は提起されていない。化学兵器の使用はまだ確認されていない…。アサドが化学兵器を使用したら、それはレッド・ラインを越えることになり、我々は同盟国との合意される措置を講じるだろう」と付言した。

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ロシアの経済紙『コメルサント』(12月11日付)は、匿名筋の話として、ロシアがアサド大統領の退陣を迫ろうとする米国の圧力を拒否している、と報じた。

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AFP(12月11日付)は、エクアドルのラファエル・コレア大統領が、「エクアドルに亡命を求めるいかなる者の申請に対しても、我々はそれを検討する」と述べ、アサド大統領が亡命を求めれば検討することを暗示したと報じた。

ABC, December 11, 2012、AFP, December 11, 2012、Akhbar al-Sharq, December 11, 2012、al-Hayat, December 12, 2012、Kull-na Shuraka’, December 11, 2012、al-Kurdiya News,
December 11, 2012、MTV, December 11, 2012、Naharnet, December 12, 2012、Reuters,
December 11, 2012、SANA, December 11, 2012、al-Watan, December 12, 2012、Zaman al-Wasl, December 11, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団代表がヌスラ戦線によるシャイフ・スライマーン軍事基地の制圧を「質的な進展」と評価、シリア・クルド国民評議会がクルド人の権利を憲法に名文規定することを条件にシリア革命反体制勢力国民連立に参加することを決定(2012年12月10日)

反体制勢力の動き

トルコの『ユルト』(12月10日付)は、CHP議員の話として、さまざまな国籍を持つアル=カーイダのメンバー約200人がトルコのハタイ県アンタキヤ市からトルコ人2人の手引きでシリア領内に潜入した、と報じた。

同報道によると、外国人戦闘員は、トルコ航空の旅客機に載って、アンタキヤ空港に着陸し、入国手続きを経ないまま、15台のマイクロバスに分乗して、対シリア国境地帯に搬送された、という。

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シリア人権監視団ラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、アレッポ県シャイフ・スライマーン軍事基地の制圧に関して、「シャームの民のヌスラ戦線および同組織と関係がある集団が達成した」としたうえで、戦果を「質的な進展」と評価した。

またアブドゥッラフマーン代表はシャームの民のヌスラ戦線が「アレッポ北部で最強の武装集団だが、すべての場所でそうであるわけでない」と述べた。

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シャイフ・スライマーン軍事基地(第111中隊)の制圧に関連して、ユーチューブでは、「ムハージリーン大隊」、「ダーラ・イッザ自由人旅団」などを名乗るサラフィー主義者の武装集団が、基地を解放したことを発表した。

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アクス・サイル(12月10日付)は、アレッポ県のマンナグ航空基地に駐留していた軍兵士約50人が離反し、「北の嵐旅団」など反体制武装勢力側についた、と報じた。

離反者のなかにはアミーン・アミーン空軍大佐も含まれていたという。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ルクンッディーン区、サーリヒーヤ区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

戦闘は、軍・治安部隊が同地域の複数の建物を包囲したのを受け発生したという。

一方、SANA(12月10日付)によると、ルクンッディーン区で、反体制武装勢力が車に爆弾を仕掛け爆破した。爆弾を仕掛けられた車は、国民和解委員会メンバーのラーミズ・サアディーが運転していた。

またシャイフ・ムフイーッディーン地区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃、戦闘員を殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ハラスター市、アルバイン市に対して軍が空爆を行った。

またドゥーマー市、アルバイン市、スバイナ町、ハラスター市、ムウダミーヤト・シャーム市、サクバー市、ズィヤービーヤ町、ダイル・アサーフィール市、ニシャービーヤ市、ハッザ町、ダーライヤー市、バービッラー市、ランクース市でも戦闘があったという。

一方、SANA(12月10日付)によると、ズィヤービーヤ町、ヤルダー市、ドゥーマー市などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、外国人戦闘員など多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、『ハヤート』(12月11日付)によると、サラミーヤ市・ラッカ市街道沿いのイスリヤー村でシャームの民のヌスラ戦線と「サラーキブおよび郊外革命家戦線大隊」が軍の検問所を襲撃し、兵士9人を殺害し、20人を捕捉した。

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ヒムス県では、SANA(12月10日付)によると、クサイル市、ラスタン市、ヒムス市バーブ・フード地区、ジャウラト・シヤーフ地区、スルターニーヤ地区、ジャウバル区などで軍が反体制武装勢力と交戦、複数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、SANA(12月10日付)によると、サフィール市、アナダーン市、タッル・シュガイブ村、ファーフィーン村、バービンス市、ムスリミーヤ村、アレッポ市ザバディーヤ地区、カーディー・アスカル地区、シャッアール地区などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またアレッポ市ブスターン・バーシャー地区では、反体制勢力手製のロケット弾が誤爆し、5人が死亡した。

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イドリブ県では、SANA(12月10日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、ハーッス村、ヒーシュ村、などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(12月10日付)によると、サルマー町に対して軍・治安部隊が特殊作戦を行い、複数の反体制武装勢力戦闘員を殲滅した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(12月10日付)によると、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区、ジュバイラ地区、ハミーディーヤ地区、ハウィーカ地区で軍が反体制武装勢力と交戦、シャームの民のヌスラ戦線メンバー(サウジ人など)を殲滅した。

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ダルアー県では、SANA(12月10日付)によると、ダーイル町で反体制武装勢力が仕掛けようとしていた爆弾が爆発し、約25人の戦闘員が死亡した。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド国民評議会の執行委員会は9、10日の2日にわたってハサカ県カーミシュリー市で会合を開き、クルド人の権利を憲法に名文規定することを条件にシリア革命反体制勢力国民連立に参加することを決定した。

そしてそのための交渉を行うべく、モロッコ(マラケシュ)で12日に開催されるシリアの友連絡グループ会合に合わせて使節団を設置・派遣することに合意した。

またこのほか以下の4点を承認した。

1. シリア・クルド民主党(アル・パールティ)アルージー派を名乗る2派の加盟資格凍結。
2. シリア・クルド・イェキーティー党、シリア・クルド・アーザーディー党、シリア・クルド民主党アル・パールティなどによるクルド民主政治連合結成を歓迎。
3. シリア・クルド・アーザーディー党、クルド青年調整連合の加盟資格の即時凍結。
4. シリア・クルド国民評議会議長選挙の延期。西クルディスタン人民議会との協力関係とクルド最高委員会の活性化に関する審議の延期。

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シリア・クルド国民評議会の執行委員会のタラール・ムハンマドは、クッルナー・シュラカー(12月10日付)に対して、モロッコ(マラケシュ)で12日に開催されるシリアの友連絡グループ会合に評議会使節団を派遣するとともに、クルド人の権利を憲法に明文規定することへの承認を条件に評議会がシリア革命反体制勢力連立に参加する、と述べた。

シリア・クルド国民評議会の使節団は、イスマーイール・ハムユ(シリア・クルド・イェキーティー党書記長)、アブドゥルハキーム・バッシャール(シリア・クルド民主党(アル・パールティ)書記長)、ムスタファー・ウースー(シリア・クルド・アーザーディー党書記長)、アブドゥルハミード・ダルウィーシュ(シリア・クルド進歩民主党書記長)、ファイサル・ユースフ(シリア・クルド改革運動書記長)、タラール・ムハンマド(シリア・クルド民主合意書記長)などからなる、という。

またシリア革命反体制勢力国民連立が発足をめざす移行期間に関して、ムハンマドは「連立がシリア・クルド国民評議会の要求を受け止めたら」参加するだろう、と述べた。

一方、民主統一党のシリア革命反体制勢力国民連立への参加について、ムハンマドは、「クルド最高委員会が連立に参加することに西クルディスタン人民議会の代表からの異議はなかった」と述べた。

そのほか国内の動き

12月5日にベイルートで死去したギリシャ正教アンタキア総主教区のイグナティオス4世ハズィムの葬儀がダマスカス県で執り行われた。

SANA, December 10, 2012
SANA, December 10, 2012

レバノンの動き

北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で数日にわたって続いた住民どうしの武力衝突は、軍の展開により沈静化した。

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レバノンの中東航空は声明を出し、シリア領空で同社の旅客機2機が地対空ミサイルの標的となったとの一部情報を否定した。

諸外国の動き

EU外相会議がブリュッセルで開かれ、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長が出席した。

ハティーブ議長は外相会議で、EUに対して紛争被害者への人道支援を3000万ユーロに引き上げるよう求めた。

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ドイツ外務省は、ベルリンのシリア大使館職員4人を国外追放処分としたと発表した。

これに関して、ギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は「アサド政権との関係を最低限まで軽減したいという我々の意思を明確に示す」と述べた。

また「シリア革命反体制勢力国民連立の強化に賭け…、行動力のある移行期間の早急な設置が可能になる」ことを望むと付言した。

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『ハヤート』(12月11日付)は、外交筋の話として、トルコに配備されるNATOのパトリオット・ミサイルは、自衛目的であることをロシアに示すため、対シリア国境から10キロ以上離れた地域に配備される、と報じた。

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ロシア外務省は声明を出し、ジュネーブでの米露高官とアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の会談(9日)に関して、「シリア政府の改革に関して必要な決定は、シリア人自身が行わねばならず、外国の介入、解決策の押しつけがあってはならない」との姿勢を示したことを明らかにした。

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ヒラリー・クリントン米国務長官は、12日にモロッコ(マラケシュ)で開催予定のシリアの友連絡グループ会合への参加を「健康上の理由で」1日遅らせる、と報道官を通じて発表した。

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デンマーク外務省は、シリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表として承認する」と発表した。

外務省の声明によると、「短期間で具体的な成果を実現した」のがその理由。

しかしシリア革命反体制勢力連立による暫定政府の発足は当初の予定より大幅に遅れているほか、国内の反体制勢力の多くが参加を見送っている。

AFP, December 10, 2012、Akhbar al-Sharq, December 10, 2012、‘Aks al-Sayr, December 10, 2012、al-Hayat, December 11, 2012、Kull-na Shuraka’, December 10, 2012, December 11, 2012、al-Kurdiya
News, December 10, 2012、Naharnet, December 10, 2012, December 11, 2012、Reuters,
December 10, 2012、SANA, December 10, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県でサラフィー主義者の外国人武装集団がシャイフ・スライマーン軍事基地内に侵入し司令部を制圧する一方、ハサカ県ではシリア・クルド国民評議会がシリア革命反体制勢力国民連立への参加の是非を協議(2012年12月9日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団の声明によると、サラフィー主義者の外国人武装集団が、数週間にわたって反体制武装勢力によって包囲されていたシャイフ・スライマーン軍事基地内に進入、司令部などを制圧した。

SANA, December 9, 2012
SANA, December 9, 2012

同監視団は、イスラーム主義の複数の武装集団が「アレッポ市西部のシャイフ・スライマーン地方の第111大隊の3連隊および司令部を制圧した」と発表した。

戦闘により、反体制武装勢力の戦闘員2人と軍兵士1人が死亡、反体制武装勢力は兵士5人を捕捉した。

捕捉された兵士によると、同基地と近くの科学研究センターに駐留していた約140人の兵士がこの戦闘のさなかに逃走した、という。

AFP(12月9日付)は、制圧されたシャイフ・スライマーン軍事基地内の施設の一つに、サラフィー主義者の外国人武装集団の「黒い旗」が掲げられており、同集団はウズベク人が指導、アラブ人やチェチェン人から攻勢されていると報じた。

自由シリア軍の司令官の一人はAFP(12月9日付)に対して、「土曜日(8日)晩から、我々が基地に展開することのないまま、イスラーム主義者たちが(シャイフ・スライマーン軍事基地を)攻撃した」と述べ、同基地の制圧が自由シリア軍の戦果でないことを明らかにした。

一方、SANA(12月9日付)によると、ダーラ・イッザ市、カブターン・ジャバル村、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ村、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装勢力への特殊作戦を実施、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市、バイト・サフム市、アイン・タルマー村で軍と反体制武装勢力が交戦し、同地区が砲撃を受けた。

一方、SANA(12月9日付)によると、フジャイル市、ズィヤービーヤ町、ダーライヤー市などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線メンバーの追撃を続け、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区で軍と反体制武装勢力が交戦し、同地区が砲撃を受けた。

一方、SANA(12月9日付)によると、ファハーマ地区で反体制武装勢力が車に爆弾を仕掛け爆破させ、1人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ダイイフ軍事基地近くで軍と反体制武装勢力の戦闘が続いた。

一方、SANA(12月9日付)によると、アリーハー市郊外、サラーキブ市、ヤアクービーヤ村などで軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がヒムス市旧市街を空爆した。

一方、SANA(12月9日付)によると、ヒムス市ワルシャ地区で軍が「ファールーク大隊」の拠点を攻撃し、6人のテロリストを殺害した。

またハイダリーヤ村などのクサイル市郊外でも軍が反体制武装勢力を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら多数の戦闘員を殺傷した。

このほか、反体制武装勢力はヒムス市南部のアルメニア地区を砲撃し、市民4人が死亡した。

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ハサカ県ハサカ市・ラアス・アイン市間のアーリヤ交差点の自由シリア軍検問所で、ラアス・アイン市で窃盗・暴行を行った使徒末裔大隊の戦闘員らを自由シリア軍が逮捕した。クッルナー・シュラカー(12月9日付)が報じた。

アサド政権の動き

ヌマイル・ガーニム在アルジェリア・シリア大使は、政権を離反したとするアラブ諸国のメディアやツイッターなどの報道に関して、AFP(12月10日付)を通じて、「完全な誤報」と否定した。

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サワサナ(12月9日付)は、ジャズィーラのキャスターを去年辞職したルーナー・シブル女史がジハード・マクディスィーの後任として、外務在外居住者省の報道官に就任した、と報じた。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(12月9日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立がカイロで暫定政府の閣僚に関する人選のための協議を行ったが、12日のモロッコ(マラケシュ)でのシリアの友連絡グループ会合後に閣僚人事発表を延期することで合意した、と報じた。

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クッルナー・シュラカー(12月9日付)は、アラブ社会主義民主党の執行委員会が声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立への参加を表明した。

同党の党首(書記長)で民主的変革諸勢力国民調整員会代表のハサン・アブドゥルアズィームがこの参加を了承済みかどうかは不明。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(12月9日付)によると、離反士官のムハンマド・ハリール・アリー准将が、自由シリア軍の傘下にシリア・クルド合同軍事評議会(8人から構成)を設置したと発表した。

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クルディーヤ・ニュース(12月10日付)は、シリア・クルド国民評議会がハサカ県カーミシュリー市で執行委員会会合を開き、シリア革命反体制勢力国民連立への参加の是非を協議した。

会合は10日まで行われる見込みで、クルド人の権利を憲法で名文保障するとの要求が保障されることを条件として、シリア革命反体制勢力国民連立への参加を決定するものと思われる。

この点に関して、シリア革命反体制勢力国民連立は、カイロで近く開催予定の会合で審議する予定だという。

またこれと合わせて、シリア・クルド国民評議会は、12日のモロッコ(マラケシュ)で開催されるシリアの友連絡グループへの派遣団の派遣を決定する模様。

なおクッルナー・シュラカー(12月10日付)によると、シリア・クルド進歩民主党、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)が連立への参加に依然消極的だという。

レバノンの動き

住民どうしの衝突が続く北部県トリポリ市ジャバル・ムフスィン地区、バーブ・タッバーナ地区で、再び激しい戦闘が起こり、AFP(12月9日付)によると、市民6人が死亡、40人が負傷した。

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ヒムス市タッルカラフ市郊外でシリア軍の要撃で殺害されたレバノン人イスラーム主義戦闘員のうち3人の遺体がシリア当局からレバノン当局に引き渡され、レバノン国内に搬送された。

諸外国の動き

『サンデイ・タイムズ』(12月9日付)は、米国はシリアの反体制武装勢力に武器を供与するための極秘作戦を開始した、と報じた。

同報道によると、米国はリビアのムアンマル・カッザーフィー前政権が保有していた迫撃砲、ロケット弾、地対空ミサイルSAM7などを購入し、中東地域における同盟国を通じて供与の準備を進めている、という。

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カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は自身が議長を務めるアラブ連盟シリア問題閣僚委員会で、「この問題に対して国連安保理が現下の対応を続けることは受け入れられない」と述べた。

また「政権交代せねばならず…、彼(アサド大統領)とその政府は事態が明白で、結果が明白であることを知らねばならない」と干渉した。

シリア国内の反体制武装勢力を支援するハマド首相は「シリア人への早急な人道支援」が必要だと付言した。

一方、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、反体制勢力に関して「適切な時期に体制にとって代わるオルターナティブとなることは可能だ」としたうえで、「事態がダマスカスにまで至っているこの正念場において反体制勢力を糾合させる」よう、反体制勢力と関係のある国々に求めかけた。

そのうえでアサド大統領に「政権移譲プロセスを促すため」辞任するよう改めて求めた

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はジュネーブでウィリアム・バーンズ米国務副長官、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣と会談した。

会談後の記者会見で、ブラーヒーミー共同特別代表は、シリア危機の政治的解決が「依然として可能」との認識で一致したと述べた。

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クルディーヤ・ニュース(12月9日付)は、米国(ロバート・フォード米大使)、フランス、イタリア、オランダがシリア・クルド国民評議会に対して、シリア革命反体制勢力国民連立への参加を求めるため、アブドゥルハキーム・バッシャール議長(在イラク)と連絡を頻繁にとっている、と報じた。

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イスラエルのモシェ・ヤアロン副首相は、ラジオ・イスラエルでアサド政権による化学兵器使用の可能性に関して、「自衛の用意はできているが…、現時点でこれらの兵器が我々に向けられる兆候はない」と述べた。

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ミハイル・オレン駐米イスラエル大使は、フォックス・ニュース(12月9日付)で、アサド政権による化学兵器使用の可能性に関して、「それらの武器が悪の手、例えばヒズブッラーの手に渡れば、それは我々にとって形成を一変させるもの(game-changer)となるだろう」と述べた。

またオレン大使は「我々は悪の手に渡る化学兵器に関して明確なレッドラインがある。70000発のロケット弾を持つヒズブッラーの手に化学兵器が渡ったらどうなるか想像できるか?」と付言した。

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駐シリア・ルーマニア大使がシリア国内の「治安情勢の悪化」を受け、ベイルートに退避、またルーマニア国民にシリア国外への退去を勧告した。

AFP, December 9, 2012、Akhbar al-Sharq, December 9, 2012、al-Hayat, December 10, 2012、Kull-na Shuraka’, December 9, 2012, December 10, 2012、al-Kurdiya
News, December 9, 2012, December 10, 2012、Naharnet, December 9, 2012, December
10, 2012、Reuters, December 9, 2012、SANA, December 9, 2012、al-Sawasana.com,
December 9, 2012、The Sunday Times, December 9, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

外国人戦闘員によるシリア紛争への直接関与が報じられるなか、トルコのアンタキヤ市で反体制武装勢力の統合司令部「自由シリア軍参謀委員会」の発足が発表される(2012年12月8日)

国内の暴力

AFP(12月8日付)は、外国人戦闘員がシリアの反体制武装勢力の側について紛争に直接関与するようになっていると報じた。

SANA, December 8, 2012
SANA, December 8, 2012

同報道によると、外国人戦闘員のほとんどはサラフィー主義集団に属し、戦闘を行っているが、その数、展開地域、実際の影響力については不明な点も多い。

しかしその多くは、トルコのハタイ県アンタキヤ市を経由してシリア領内に不法入国しているという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市などで軍と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(12月8日付)によると、軍がフサイニーヤ町、フジャイラ村、アクラバー村郊外、マディーラー市、ミスラーバー市、アルバイン市、ダーライヤー市、ドゥーマー市、ザマルカー町などでシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム旅団の追撃を続け、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殲滅、装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(12月8日付)によると、フライターン市、カブターン・ジャバル村、ジャブール村、ムスリミーヤ村、ダーラ・イッザ市、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ライラムーン地区などで軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またアレッポ市カーディー・アスカル地区では、テロ集団退去を求める市民のデモに反体制武装勢力が発砲し、市民1人が死亡した。

一方、ザマーン・ワスル(12月8日付)は空軍情報部北部地区課長のアディーブ・サラーマ少将が、アレッポ市で暗殺されたと報じた

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ハマー県では、SANA(12月8日付)によると、ザラーキーヤート市などで軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(12月8日付)によると、タルビーサ市郊外のサアン村などで軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(12月8日付)によると、ダイル・サンバル村、マガーラ村、サルジャ村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、トルコ人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(12月8日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町で反体制武装勢力どうしが略奪品の分配をめぐって衝突し、多数の死傷者が出た。

一方、自由シリア軍東部地区前線司令官の一人ムハンマド・ラーフィイーは『ハヤート』(12月9日付)に対して、ヤルムーク大隊をはじめとする部隊連合はシリア・ヨルダン国境地帯の大部分を制圧した、と語った(未確認情報)。

ラーフィイーによると、反体制武装勢力は、第3連隊本部など軍の検問所多数に突入、爆破し、国境地帯に展開しており、近日中に同地帯全土の制圧を宣言できるのだという。

他方、ヨルダン軍総司令部は声明を出し、シリア領から発射された迫撃砲がヨルダン領に着弾し、兵士1人が負傷したと発表した。

サミーフ・ムアーイタ内閣報道官は『ハヤート』(12月9日付)に対して、砲撃を受け、ヨルダン軍はただちに反撃を行ったと述べた。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(12月8日付)によると、ラアス・アイン市南西部のマナージール村とアルバイーン村に自由シリア軍が進入しようとしたが、村人が撃退した。

同報道によると、ラアス・アイン市周辺の農村では2日前から自由シリア軍と村人との間で戦闘が続いており、両村での戦闘では、自由シリア軍側に多数の負傷者が出て、3人がトルコ領内に搬送されたという。

国内の動き

シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長宛てに書簡を提出し、「いかなる状況でも」、「(化学兵器が)存在したとしても」、シリア政府が化学兵器を使用することはないと伝えた。

また、「テロ集団」がシリア国民に対して化学兵器を使用する可能性があると警鐘を鳴らした。

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クッルナー・シュラカー(12月8日付)は、国民安全保障会議議長のアリー・マムルーク少将が法務大臣に、レバノンのサアド・ハリーリー前首相とウカーブ・サクル国民議会議員を「シリア国内でのテロ支援」で起訴するよう要請した、と報じた。

反体制勢力の動き

Kull-na Shuraka', December 8, 2012
Kull-na Shuraka’, December 8, 2012

クッルナー・シュラカー(12月8日付)は、トルコのハタイ県アンタキヤ市で開かれていた反体制武装勢力代表者ら(550人が出席)の会合が統合司令部「自由シリア軍参謀委員会」を発足、メンバー30人を選出して閉幕した。

参謀委員会の主なメンバーは以下の通り。

サリーム・イドリース准将(参謀長、ヒムス県ムバーラキーヤ市出身)
ムスタファー・アブドゥルカリーム准将(副参謀長)
アブドゥルカーディル・サーリフ大佐(委員長補佐)
ミスカール・バティーシュ准将
アフマド・ハーリド・バドリー准将
ジャマール・マアルーフ(イドリブ県ザーウィヤ山地方)
アフマド・イーサー(イドリブ県ザーウィヤ山地方)
アブドゥルバースィト・タウィール(イドリブ県ザーウィヤ山地方)
アブドゥルジャッバール・アカイディー(アレッポ県、副議長)
アブドゥルカーディル・サーリフ(アレッポ県)
アドナーン・ラーシド
アフマド・クーシュ
ジャマール・ヌーリー
ファイサル・ヤークート
ウサーマ・ディヤーブ

Kull-na Shuraka', December 8, 2012
Kull-na Shuraka’, December 8, 2012

メンバー30人のうち20人が軍人、10人が文民だという。

トルコのハタイ県アンタキヤ市で設立・選出された「自由シリア軍参謀委員会」に関して、ロイター通信(12月8日付)は、メンバー(30人)の約3分の2がシリア・ムスリム同胞団のメンバーとその同盟者だと報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のムスタファー・サッバーグ書記長はAFP(12月8日付)に対して、アンタキアで選出が合意された「自由シリア軍参謀委員会」には、シャームの民のヌスラ戦線メンバーは含まれないことを強調した。

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サミール・シーシャクリーは、自身を革命反体制勢力国民連立が10日に発表予定の暫定政府首班の候補者だと報じた『シャルク・アウワト』(12月7日付)の記事に関して、事実を否定した。

クッルナー・シュラカー(12月8日付)が報じた。

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クッルナー・シュラカー(12月8日付)は、シリア政府に近い消息筋の話として、ロシアが数日前に化学兵器の使用を消し去るための化学物質をシリア軍に供与した、と報じた(未確認情報)。

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ザマーン・ワスル(12月8日付)はアレッポ警察学校のサッルーフ・アフマド校長が政権を離反したと報じた。

諸外国の動き

英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、アサド政権に対して生物化学兵器をしないよう警告するとともに、英国がこれまでシリアへの軍事介入を否定したことはないと脅迫した。

しかし、化学兵器使用の可能性の根拠は示さなかった。

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国連人権高等弁務官事務所によると、イラクに避難したシリア人避難民の数が63,000人を越えた。

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国連のヘルヴェ・ラドス平和維持活動担当事務次長は、ゴラン高原でのシリア軍と反体制武装勢力の散発的戦闘の発生に対処するかたちで、UNDOFを増強すると発表した。

AFP, December 8, 2012、Akhbar al-Sharq, December 8, 2012、al-Hayat, December 9, 2012、Kull-na Shuraka’, December 8, 2012、al-Kurdīya News,
December 8, 2012、Naharnet, December 8, 2012、Reuters, December 8, 2012、SANA,
December 8, 2012、Zaman al-Wasl, December 8, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制武装勢力の代表らが30人の離反士官からなる「最高国防評議会」(仮名)の発足を発表、サリーム・イドリース准将が議長に(2012年12月7日)

国内の動き

『ハヤート』(12月8日付)によると、ヒムス県ハウラ地方などで、反体制活動家が街頭デモを行い、「シャームの土地への平和維持軍(派遣)に反対」といったプラカードを掲げて、国際社会の介入への拒否の姿勢を示した。

同報道によると、このデモは「シリアを、アサド政権を支持する地域と反体制武装勢力を支持する地域に分割」することへの拒否を示すものだという。

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SANA(12月7日付)によると、アレッポ県アレッポ市サーリヒーン地区、マルジャ地区、マイサル地区、ジャズマーティー地区、インザーラート地区などで「武装テロ集団」の退去を求めるデモが発生した。

これに対して、反体制武装勢力が発砲し、インザーラート地区では4人が死亡した。

またバーブ市、マンビジュ市、マーリア市でも同様のデモが発生した。

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アレッポ県では、シリア・アラブ・テレビ(12月7日付)によると、アレッポ市内で徐々に電力が復旧していると報じた(未確認情報)。

反体制勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はロイター通信(12月7日付)に対して、ダマスカス郊外県での戦闘激化に関して、「戦闘が最終段階になったと期待することは非論理的だ」と述べた。

アブドゥッラフマーン代表はまた「大きな前進はメディア以外では生じていない。誰にとっても状況は確実に良いものではない。シリア経済は悪化しているが、革命家にとっても事態は良いものではない…。反体制勢力が制圧しているアレッポ市内の地区ではかろうじて食糧が手に入っているだけで、軍の砲撃に脅かされている…。しかし政府も多くの地区から撤退し、弱体化している」と述べた。

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ダマスカス軍事評議会のナビール・アーミルなる活動家は、ダマスカス国際空港が「戦争地帯」になったと宣言し、空港に近づく民間人と航空会社に「特別な責任」を負うよう警告し、無差別攻撃も辞さないとの意思を示した。

ダマスカス国際空港の攻略を指揮しているというアーミルは「武装集団は、同地域を軍事的標的とするまでの2週間、民間人と航空会社が避難するのを待っていた」と述べた。

アーミルは「空港に突入はしないが、空港への往来を阻止する」と付言した。

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『ハヤート』(12月8日付)によると、トルコのハタイ県アンタキヤ市で反体制武装勢力の代表263人が集まり、30人の離反士官からなる統合司令部を選出することで合意した。

同報道によると、統合司令部は「最高国防評議会」という名称になる予定で、シリア国内で活動する各勢力のバランスを配慮して選出され、国内を五つの前線に分割し、各戦線での戦闘の連携・統括にあたる、という。

議長にはサリーム・イドリース准将が選出され、各戦線の司令官5人が副議長に就任する予定。

また各戦線の民間人5人も副議長に就任し、現地の市民の生活を監督する、という。

「最高国防評議会」に選出された主な士官は以下の通り。

サリーム・イドリース准将(議長)
ジャマール・マアルーフ(イドリブ県ザーウィヤ山地方)
アフマド・イーサー(イドリブ県ザーウィヤ山地方)
アブドゥルバースィト・タウィール(イドリブ県ザーウィヤ山地方)
アブドゥルジャッバール・アカイディー(アレッポ県、副議長)
アブドゥルカーディル・サーリフ(アレッポ県)

リヤード・アスアド大佐、ムスタファー・シャイフ准将ら在外の上級士官は、「トルコにいる」との理由で排除される、という。

しかしこの両名は、最近になってシリア国内に入り、活動を行うと宣言していた。

こうした点を踏まえると、トルコで組織作りが進められている「最高国防評議会」もまた在外組織の域を脱しない可能性がある。

なお、会合には、米英仏、アラブ湾岸諸国、ヨルダンの治安関係者も出席しており、10日に暫定政府の人事を発表する予定であるシリア革命反体制勢力国民連立への武器供与を正当化するための「武器受入先」を形式的に作ろうとする動きとも理解できる。

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自由シリア軍司令官のリヤード・アスアド大佐は、トルコ国内で息子が誘拐されたとの一部情報に関して、『クウェート』(12月7日付)に「問題が発生したが…、おかげさまで彼は安全な場所にいる」と述べた。

またシリア革命反体制勢力国民連立との関係に関して、「私と連立との間に何の接触もない。今まで、彼らは私に連絡を取ってきていない…。しかし我々は彼らがやることを支持したいと思っている」と述べた。

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シリア革命調整連合は、反体制武装勢力がこれまで103機のシリア軍戦闘機・ヘリコプターを撃墜した、と発表した(未確認情報)。

同連合によると、イドリブ県で43機、アレッポ県で19機、ダイル・ザウル県で17機、ダマスカス県・ダマスカス郊外県で16機、ダルアー県で3機、ラタキア県、ハマー県、ラッカ県でそれぞれ1機を撃墜した、という。

また103機のうち、59機がヘリコプター、44機が戦闘機。27機を空港で破壊、76機を撃墜した、という。

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シリア国民評議会は、アサド政権による化学兵器使用の可能性に関して、国際社会に「早急な行動」、「言葉でなく行動」を求めるとの声明を出した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市を軍が包囲し、砲撃を加えた。

SANA, December 7, 2012
SANA, December 7, 2012

またドゥーマー市、ハラスター市、東グータ地方一帯で軍が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(12月7日付)によると、軍がフサイニーヤ町、ズィヤービーヤ町、ダーライヤー市、マディーラー市、ミスラーバー市、アルバイン市などでシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、外国人戦闘員を含む複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(12月7日付)によると、カダム区、アサーリー地区で、軍が反体制武装勢力の戦闘員複数を殲滅した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ航空基地周辺、アレッポ市ライラムーン地区で軍と反体制武装勢力の戦闘が続いた。

一方、SANA(12月7日付)によると、ダーラ・イッザ市、カフルナーハー村、ハンダラート・キャンプ、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、旧市街などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、マナージール村でシャッラービーン部族の民兵が反体制武装勢力と交戦し、反体制武装勢力の戦闘員12人を殲滅した。

戦闘は、反体制武装勢力が穀物庫を擁する同村を襲撃したことを受けて発生した。

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ヒムス県では、SANA(12月7日付)によると、ヒムス市トゥルクマーン地区、バーブ・フード地区などで、軍が「預言者支援者大隊」、「ハーリド・ブン・ワリード末裔大隊」を名乗る反体制武装勢力と交戦、複数の戦闘員を殺傷した。

またクサイル市では、軍が反体制武装勢力を要撃するなどして、複数の戦闘員を殺傷した。

一方、ヒムス市のインシャーアート地区のモスク近くでシャームの民のヌスラ戦線が仕掛けた爆弾が爆発し、15人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(12月7日付)によると、ハマー市各所、サラミーヤ市郊外で軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(12月7日付)によると、ザーウィヤ山のサルジャ村、アイン・ハムラー村、ハーッス村、カフルルーマー村、ラービー村などで、軍が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(12月7日付)によると、ブスラー・シャーム市で軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、アサド政権による化学兵器使用の可能性に関して、「確認はとれないが、実際に使用されれば、非道な犯罪になるだろう」と述べた。

AFP, December 7, 2012、Akhbar al-Sharq, December 7, 2012、AKI, December 7, 2012、al-Hayat, December 8, 2012、Kull-na Shuraka’, December 7, 2012、al-Kurdiya News,
December 7, 2012、Naharnet, December 7, 2012、al-Ra’y, December 7, 2012、Reuters, December 7, 2012、SANA, December 7, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国務長官、露外相、ブラーヒーミー共同特別代表がダブリンで一堂に会してシリア情勢について協議するも、「興味深い決定」はなされず(2012年12月6日)

国内の動き

クッルナー・シュラカー(12月6日付)によると、ハサカ県ダルバースィーヤ市とラアス・アイン市の社会・政治団体の代表者がラアス・アイン市内に駐留する自由シリア軍司令部と会談、同市からの退去を求めた。

Champress, December 6, 2012
Champress, December 6, 2012

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ファイサル・ミクダード外務在外居住副大臣は、マナール・チャンネル(12月6日付)に出演し、アサド政権による化学兵器使用の可能性に関する欧米諸国の首脳らの発言に関して、「演劇じみた態度だ…。我々は、化学兵器があったとしても、シリア国民には使用されないし、国内で無責任なことはできないと言ってきた…。軍事介入を正当化するためにシリアが化学兵器を使用すると主張しているだけだ。こうした陰謀はワシントンと安っぽいその道具たちが行っているだけだ」と述べた。

またNATOによるトルコへのパトリオット・ミサイル配備については、「破産的措置」と非難した。

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クッルナー・シュラカー(12月6日付)は、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官の娘婿で軍事情報局のタマーム・サーリフ大佐の兄弟のムサンナー・サーリフが、ダマーローズ・ホテル(旧ダマスカス・メリディアン)社長を自ら辞し、米フロリダに去った、と報じた。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、AFP(12月6日付)が、アブー・キナーンを名乗るダーライヤー市住民の話として、軍が「ゆっくりと(ダーライヤー市への)進軍」し、市内東部に駐留する一方、反体制武装勢力も「複数地点に駐留し…同市の約70%を占拠している」と報じた。

シリア人権監視団によると、東グータ地方とドゥーマー市での軍との戦闘で、反体制武装勢力の戦闘員6人が死亡した。

また戦闘はアルバイン市、サクバー市の周辺でも発生した。

同監視団によると、ザマルカー町、アクラバー村、バイト・サフム市、フジャイラ村、ブワイダ市、ドゥーマー市、ハラスター市、アルバイン市、ジスリーン町、ジュダイダ・アルトゥース市で軍が砲撃・空爆を行った。

一方、SANA(12月6日付)によると、ダーライヤー市、ズィヤービーヤ町、サクバー市、ザマルカー町、では、軍がシャームの民のヌスラ戦線を追撃し、多数のテロリストを殲滅した。

高官筋によると、「ダーライヤー市でのテロリスト浄化発表は近い」という。

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ダマスカス県では、シリア・アラブ・テレビ(12月6日付)などによると、カジャージュ・ダルアー近くのシリア赤新月社本部前で爆弾が仕掛けられた車が爆発、同本部の一部が損傷した。

またSANA(12月6日付)によると、マッザ区(マッザ86地区)で反体制武装勢力が車に爆弾を仕掛けて爆発させ、市民1人を殺害した。

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アレッポ県では、SANA(12月6日付)によると、ムスリミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、アナダーン市、ダーラ・イッザ市、タッル・シュガイブ村、アブティーン村、アレッポ市ナイラブ地区各所などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、多数の戦闘員を殲滅した。

またシリア・アラブ・テレビ(12月6日付)は、シャームの民のヌスラ戦線がサフィール市から1キロの距離にあるガソリン・スタンドを制圧したとの情報を否定した。

一方、シリア人権監視団は、「3日前からマンナグ航空基地近く」で軍と反体制武装勢力が激しく交戦したと発表した。

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ヒムス県では、SANA(12月6日付)によると、ヒムス市バーブ・トゥルクマーン地区、アイスーン村などで軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殲滅した。

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クッルナー・シュラカー(12月6日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市で5日夜から民主統一党人民防衛隊(YPG)と自由シリア軍が交戦している、と報じた。

レバノンの動き

シリアの反体制勢力に武器供与していることを暴露されたウカーブ・サクル国民議会議員(ムスタクバル潮流)は、トルコのイスタンブールで記者会見を開き、そのなかで「我々はシリアの子供たちにミルクを配っている」と弁明した。

またシリアの反体制勢力と武器取引を行っているやりとりを録音した肉声テープを暴露したOTVや『アフバール』について、「馬鹿」、「シャッビーハ」だと批判した。

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北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区での住民どうしの衝突が続き、4日以降の死者数は11人に達した。

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『ナハール』(12月6日付)は、ヒムス県タッル・カラフ市での11月30日のシリア軍によるレバノン人イスラーム主義者要撃で生き残ったレバノン人戦闘員が、レバノン当局に引き渡されず、シリアの法廷で裁判を受けることになるだろう、と報じた。

諸外国の動き

ドイツ政府はNATO外相会議の決定を受け、トルコの対シリア国境へのパトリオット・ミサイル配備に合意した。

パトリオット・ミサイル配備とともに、ドイツ軍兵士約400人も対シリア国境地帯に展開する、という。

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アイルランドの首都ダブリンで、ヒラリー・クリントン米国務長官、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表が会談し、シリア情勢について協議した。

この三者会談に先だって、クリントン国務長官とラブロフ外務大臣が二者会談を行い、ブラーヒーミー共同特別代表の役割について協議した。

三者会談後、ブラーヒーミー共同特別代表は、「興味深い決定は下さなかった…。我々は事態が悪いという点で合意した。また我々はともに行動し、この問題をどのように掌握することができるかを検討しなければならない点でも合意した」と述べた。

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国連の潘基文事務総長は、バグダードでヌーリー・マーリキー首相と共同記者会見を行い、そのなかで「化学兵器を使用すれば、使用した者は四方において追及されるだろう…。私はシリア政府に懸念を表明した…。(化学兵器の使用は)国民に深刻な影響をもたらすだろう」と述べた。

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レオン・パネッタ米国務長官は、アサド政権が化学兵器の使用を検討していることを示す情報を得た、と述べた。

しかしこの情報がどのようなものかは具体的に述べなかった。

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NBC(12月6日付)は、「複数の米国高官」の話として、シリア軍がサリン・ガスを発生する化学物質を充填した爆弾を増産し、アサド大統領による投下命令を待っている状態だと報じた。

しかしその真偽は定かでない。

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英国外務省高官は、来週にシリアに対する武器禁輸措置の見直しを行い、シリアの反体制勢力への「物的支援」の強化をめざす、と述べた。ロイター通信(12月6日付)が報じた。

アサド政権への武装闘争がシャームの民のヌスラ戦線によって支援されている現状において、「反体制勢力」への武器供与はテロ支援を行うに等しい。

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統一ロシアのウラジーミル・ヴァシリエフ党首(下院議会議長)は、英国議会使節団と会談し、「我々は、シリアの現政府が自らの仕事を実行すべきだという意見において合意したし、合意している。しかし現在、この任務はシリア政府の能力を越えてしまっている」と述べた。

AFP, December 6, 2012、Akhbar al-Sharq, December 6, 2012、Champress, December 6, 2012、al-Hayat, December 7, 2012、Kull-na Shuraka’, December 6, 2012、al-Kurdiya News, December 6, 2012、al-Nahar, December 6, 2012、Naharnet, December 6, 2012、Reuters, December 6, 2012、SANA, December 6, 2012などをもとに作成。

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アサド政権が「決戦」としてのダマスカス防衛に「80,000人」の兵士を動員するなか、米国務長官がシリア政府による化学兵器の使用が「レッド・ライン」だと改めて強調(2012年12月5日)

国内の暴力

『ハヤート』(12月6日付)は、複数の反体制消息筋の話として、アサド政権がダマスカスの防衛を「決戦」とみなし、80,000人の兵士を動員している、と報じた。

シリア軍筋によると、ダマスカス県の幅約8キロにわたる「防衛ライン」の確保をめざしている。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バイト・サフム市、ムライハ市、ザバダイン市などに対して軍が空爆を行った。

またこれらの都市およびアクラバー航空基地周辺で、軍と反体制武装勢力が激しく交戦した。

さらにダーライヤー市、ザバダーニー市に対しても軍の空爆、砲撃は及んだという。

一方、『サウラ』(12月6日付)によると、ダーライヤー市、シャブアー町、バイト・サフム市、アクラバー村、フジャイラ村などで軍が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーや外国人戦闘員多数を殺傷した。

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アレッポ県では、AFP(12月5日付)が住民の話として、サフィール市が反体制武装勢力によって制圧された、と報じた。

住民によると、反体制武装勢力の戦闘員のほとんどは、シャームの民のヌスラ戦線メンバーで、その陣地には戦線の名が書かれ、彼らの車にはジハードの旗が掲げられているという。

一方、『サウラ』(12月6日付)によると、ダーラ・イッザ市、バーニース村、タッル・シャイール村、ファーフィーン村、サフィーラ市、アレッポ市シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、旧市街、ブスターン・バーシャー地区などで軍が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバー多数を殺傷した。

またアレッポ市内の電力発電所を反体制武装勢力が襲撃し、複数地区の電力供給が停止した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラ・ヌウマーン市南部のバーブーリーン村の検問所を反体制武装勢力が襲撃し、軍兵士7人が殺害された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のハミーディーヤ地区が軍の空爆を受けた。

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ヒムス県では、『サウラ』(12月6日付)によると、ヒムス市、クサイル市郊外などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃、多数の戦闘員を殺傷した。

しかし、ヒムス市ムハージリーン区とナズハ地区で、反体制武装勢力が住宅地を迫撃し、市民1人が死亡した。

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ハサカ県では、『サウラ』(12月6日付)によると、ハサカ市マサーキン・マハッタ地区で反体制武装勢力が市民を襲撃、1人を殺害した。

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ラタキア県では、『サウラ』(12月6日付)によると、カスタル・マアーフ街道で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の車輌4輌を破壊した。

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イスラエル国防軍報道官は、シリア領から発射された迫撃砲がイスラエルが占領するゴラン高原に着弾した、と発表した。死傷者はなく、同報道官は「誤射」による着弾だと付言した。

国内の動き(アサド政権の動き)

クッルナー・シュラカー(12月5日付)は、アサド政権支持者の間で、軍によるダマスカス郊外県での反体制武装勢力の掃討が遅れている背景として、自由シリア軍が首都周辺に総延長数キロにわたるトンネルを建設し、兵站支援を行っているからとの噂が広まっている、と報じた。

al-Thawra, December 6, 2012
al-Thawra, December 6, 2012

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『ハアレツ』(12月5日付)はヴェネズエラの複数の消息筋の話として、アサド大統領とその家族がラテンアメリカに政治亡命を申し出る書簡を送った、と報じた(未確認情報)。

同報道によると、この書簡は、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣を通じてヴェネズエラ、キューバ、エクアドルの当局に渡されたという。

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ザマーン・ワスル(12月5日付)は、ラッカ県のアリー・ハッダード副知事と同県執行委員会メンバー8人が、県行政、とりわけ穀物や燃料の配給への治安機関の介入に抗議して、辞表を提出した、と報じた。

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SANA(12月5日付)によると、ダマスカス郊外県のワーフィディーンでは、4日の反体制武装勢力の砲撃の犠牲となった市民の葬儀が行われた。

反体制武装勢力の動き

クッルナー・シュラカー(12月5日付)は、複数の反体制消息筋の話として、空軍情報部通信課長のナスル・アフマド・ファイヤード・マシュアーン准将が離反した、と報じた。

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クッルナー・シュラカー(12月5日付)は、自由シリア軍の複数の士官が、12月2日だけで、MiG21、MiG23、戦闘ヘリコプター合わせて7機を撃墜したと証言している、と報じた(未確認情報)。

レバノンの動き

アリー・アブドゥルカリーム・アリー在レバノン・シリア大使は、アドナーン・マンスール外務大臣と会談し、シリア軍の要撃で11月30日に殺害されたサラフィー主義のレバノン人戦闘員の遺体を返還することを告げた。NNA(12月5日付)が報じた。

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ミシェル・スライマーン大統領は、ウカーブ・サクル国民議会議員によるシリアの反体制勢力への武器供与を受け、「シリアの対立し合う当事者を武装させることは我々の義務ではない」と述べ、シリア情勢への不関与政策を貫徹するよう呼びかけた。

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北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区で住民らの衝突が続き、AFP(12月5日付)によると、4日からの死者は5人となった。

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3月14日勢力事務局は声明を出し、アサド政権が北部県トリポリ市での混乱を煽っている、と非難した。

諸外国の動き

ヒラリー・クリントン米国務長官は、NATO外相会議後、アサド政権による化学兵器使用の可能性について「我々の懸念の元は、アサド政権が絶望感を増し、化学兵器使用に訴えること、ないしは管理できなくなることで、シリアで現在活動している何らかの集団に利すること」と述べ、化学兵器の使用が米国にとっての「レッド・ライン」だと改めて強調した。

また、紛争を終わらせるため、マラケシュのシリアの友連絡グループ会合で、できることを検討すると述べる一方、「彼ら(アサド政権)の崩壊は必然的」、「(紛争を終わらせるには)アサド政権は政治的以降への参加を決断する必要がある」と付言した。

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『ハヤート』(12月6日付)はニューヨークの西側外交筋の話として、米国政府がシャームの民のヌスラ戦線をアル=カーイダと関係がある「国際テロ組織」として指定する準備を進めている、と報じた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、「アサドは約700基の(地対地)ミサイルを保有している…。我々は現在これらのミサイルがどこに展開し、どのように、そして誰の手によって保管されているのかを知っている」と述べ、アサド政権の脅威を誇張した。

またトルコ・シリア国境地帯へのNATOのパトリオット・ミサイル配備に関して、「抑えがきかない集団による行為」に対処するためと述べ、アサド政権による化学兵器使用に関する欧米諸国のプロパガンダによって配備を正当化した。

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アナトリア通信(12月5日付)は、トルコ外務省が声明を出し、NATOによるトルコ・シリア国境地帯へのパトリオット・ミサイル配備の承認への「大いなる幸福の念」を表明した、と報じた。

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『ハヤート』(12月6日付)によると、ハンガリー外務省は、インターネットでダマスカスの大使館の活動を閉鎖し、職員をシリアから出国させるとともに、ハンガリー国民に退避勧告を出したと発表した。

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ロシア外務省が声明を出し、ダマスカス郊外県ワーフィディーンの学校に対する反対生成勢力の砲撃の犠牲者に哀悼の意を示すとともに、攻撃を「テロ攻撃」として強く非難した。

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インテルファクス通信(12月5日付)は、ロシア軍参謀筋の話として、ロシアの戦艦2隻が、タルトゥースの軍事基地への燃料を補給するため、タルトゥース港に到着した、と報じた。

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イラクのアリー・スィースターニー事務所のムハンマド・フサイン・ウマイディーは『ハヤート』(12月6日付)に対して、マルジャイーヤの使節団がカーイム市(アンバール県)のシリア人避難民キャンプを視察し、人道支援を行ったと述べた。

またウマイディーは「マルジャイーヤは…、危機の炎を煽らないため、いずれの当事者にも与することはない。マルジャイーヤの姿勢がバランスのとれたものだったのはそのためだ」と述べた。

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AFP(12月6日付)は、ヨルダン赤新月社がカタール赤新月社と、ヨルダン国内の病院でのシリア人避難民負傷者の治療を行うことで合意した。

AFP, December 5, 2012、Akhbar al-Sharq, December 5, 2012、Haaretz, December 5, 2012、al-Hayat, December 6, 2012、Kull-na Shuraka’, December 5, 2012、al-Kurdiya News,
December 5, 2012、Naharnet, December 5, 2012、NNA, December 5, 2012、Reuters,
December 5, 2012、SANA, December 5, 2012、al-Thawra, December 6, 2012、Zaman al-Wasl, December 5, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立のハティーブ議長がサウジアラビアの支持を取りつける、NATOが「トルコ国民とその領土を防衛し、国境一帯での危機激化の軽減に寄与すべく」同地帯にパトリオット・ミサイルの配備を決定(2012年12月4日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア・アラブ・テレビ(12月4日付)などによると、ワーフィディーンにある学校に、反体制武装勢力の迫撃砲が着弾し、生徒9人、女性教師1人を含む29人が死亡、多数が負傷した。

ワーフィディーンはイスラエルに占領されたゴラン高原出身のシリア人避難民のために作られたキャンプで、25000人の避難民が暮らしている。

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同じく、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力がダマスカス国際空港街道の軍検問所を襲撃、両者が激しく交戦した。

またズィヤービーヤ町、バイト・サフム市、アクラバー村、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市周辺に、軍が砲撃を加えた。

一方、『サウラ』(12月5日付)によると、ズィヤービーヤ町で、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またダーライヤー市、アクラバー村、バイト・サフム市、フジャイラ村、ドゥーマー市などで軍がシャームの民のヌスラ戦線やイスラーム旅団を追撃し、多数の戦闘員を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がダイル・ザウル市とラッカ市を結ぶ街道に位置するタバンニー村を軍との戦闘の末に制圧した。

この戦闘で、兵士11人、戦闘員4人が死亡した。

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アレッポ県では、『サウラ』(12月5日付)によると、ダーラ・イッザ市、マクラビース村、ハンダラート・キャンプ、カフルナーハー村、カフルハムラ村、アレッポ市ライラムーン地区などで軍が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷した。

またアレッポ市南部のアレッポ中央刑務所を襲撃しようとした反体制武装勢力の戦闘員12人を殺害した。

さらにアレッポ市内のブスターン・バーシャー地区でも反体制武装勢力数十人を殲滅した。

このほか、アレッポ市でマフムード・ビービー民事裁判官とサーミル・キヤーリー技師が反体制武装勢力によって暗殺された。

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ハマー県では、『サウラ』(12月5日付)によると、ムハルダ市・スカイラビーヤ市間の街道で軍・治安部隊が反体制武装勢力1人を殺害した。

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ヒムス県では、『サウラ』(12月5日付)によると、クサイル市郊外のアーティフィーヤ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺害した。

また、反体制武装勢力がハワーシュ町、ナースィル村を砲撃し、市民3人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線をはじめとする反体制武装勢力がワーディー・ダイイフ基地周辺で軍と激しく交戦した。

一方、『サウラ』(12月5日付)によると、アイン・シーブ村、サルジャ村、サラーキブ市、ビンニシュ市、マアッラト・ヌウマーン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、数十人の戦闘員を殺害した。

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ダマスカス県では、『サウラ』(12月5日付)によると、『ティシュリーン』紙記者のナージー・アスアドがタダームン区の自宅前で反体制武装勢力に射殺された。

国内の動き

AKI(12月4日付)などは、ハサカ県ラアス・アイン市などでの民主統一党人民防衛隊と自由シリア軍の交戦を受け、同県のキリスト教徒たちが戦闘停止とジャズィーラ地方(ユーフラテス川以東)の「中立化」を望んでいる、と報じた。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長はサウジアラビアを訪問し、サウード・ファイサル外務大臣と会談した。

Kull-na Shuraka', December 4, 2012
Kull-na Shuraka’, December 4, 2012

サウジ国営通信によると、会談で、ファイサル外務大臣は、連立の結成を「重要で前向きなステップ」と高く評価した。

ハティーブ議長のサウジ訪問には、リヤード・サイフ副議長、スハイル・アタースィー副議長、アフマド・アースィー・ジャルバ、ナジーブ・ガドバーンらが同行した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、国際社会の一部でイエメン・シナリオに基づく事態の収拾が図られているとの一部情報に関して、こうした問題解決を支持しないとの声明を発表した。

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『ガーディアン』(12月4日付)は、信頼できる複数の外交筋の話として、ジハード・マクディスィー外務在外居住者省報道官が米国に向かっていると報じた。

しかし『ハヤート』(12月5日付)は、米国務省高官がこの報道を否定した、と報じた。

レバノンの動き

Naharnet, December 4, 2012
Naharnet, December 4, 2012

ハーティム・マーディー検事総長は、中央刑事捜査課にウカーブ・サクル国民議会議員(ムスタクバル潮流)の肉声テープの内容についての調査を要請した。NNA(12月4日付)が報じた。

この肉声テープは先週、OTVと『アフバール』が公開していたもので、サクル議員がシリアの反体制勢力の活動家らとシリアへの武器供与を決定する会話が録音されていた。

録音されていた会話のなかで、シリアの反体制勢力の指導者だというアブー・ヌウマーンは、RPG300基、ロシア製の銃弾25万発、銃300丁をアレッポ県のアアザーズ市、タッル・リフアト市に配送するよう求め、アブー・バラー、アブー・ヌールを名乗る反体制活動家に引き渡すことでサクル議員と合意した。

サクル議員は12月3日にテープに録音されていた肉声が自身の声であることを認めている。

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自由国民潮流代表で国民議会議員のミシェル・アウン元国軍司令官は、ウカーブ・サクル国民議会議員によるシリアの反体制勢力への武器供与に関して、「サクルは裁かれねばならない…。サクルと3月14日勢力はシリアの反乱分子への武器供与を誇らしげに行っている」と批判した。

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ムスタクバル・ブロック(ムスタクバル潮流の国会内会派)は会合を開き、所属議員であるサクル国民議会議員によるシリアの反体制勢力への武器供与に関して、「サクル議員に対する法的措置を主張し、彼の議員特権の剥奪を要求している者たちは、ヒズブッラーとその高官、とりわけハサン・ナスルッラー書記長をまず追求すべきだ。彼はこれまで何度も公の場で、シリアにおいてヒズブッラーが軍事的役割を担っていると述べ、シリア政府や悪党に戦闘員、武器、装備を送っている」と反論した。

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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るサアド・ハリーリー前首相(ムスタクバル潮流)はリヤドで、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長らと会談した。

Naharnet, December 4, 2012
Naharnet, December 4, 2012

会談でハリーリー前首相は、「いかなる挑戦を受けようとも、シリア革命への支持を取り下げない」と述べた。

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北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区で住民らが衝突し、AFP(12月4日付)やNNA(12月4日付)によると、2人が死亡し、12人が負傷した。

衝突はヒムス県タッルカラフ市郊外に潜入したサラフィー主義のレバノン人戦闘員がシリア軍の要撃で殺害されたことが遠因。

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レバノン各メディアは、ヒムス県タッルカラフ市郊外に潜入し、シリア軍の要撃で11月30日に殺害されたサラフィー主義のレバノン人戦闘員のうち5人の身元が明らかになった、と報じた。

5人の身元に関する情報はナジーブ・ミーカーティー首相とアドナーン・マンスール外務大臣が関係各方面から電話で入手したという。

またシリア外務省は、「人道的理由」から殺害したレバノン人戦闘員の遺体を引き渡す意思があると伝えた、という。

諸外国の動き

NATO外相会議は、「トルコ国民とその領土を防衛し、国境一帯での危機激化の軽減に寄与すべく、トルコの防空能力を強化することに合意」、パトリオット・ミサイルの配備を決定した。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長は、ブリュッセルでのNATO外相会議に先だって記者団に対して、「化学兵器のいかなる使用も国際社会にとって決して容認できない」と述べた。

ラスムセンNATO事務局長は「シリアの化学兵器庫は懸念の種だ。我々はシリアがミサイルを保有していることを知っている…。我々はシリアが化学兵器を保有していることを知っており、そのことを考慮に入れる必要がある…。このことがまた、我々の同盟国であるトルコの防衛、保護の実質的保障を火急の課題としている」と述べた。

こう発言し、ラスムセンNATO事務局長は、欧米諸国が突如として(再)主張するようになったアサド政権による化学兵器使用の可能性を、パトリオット・ミサイル配備のトルコへの配備と結びつけた。

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フランス外務省副報道官は、アサド政権による化学兵器使用の可能性に関して、「いかなる使用も容認されないだろう…。シリア高官は国際社会に監視されており、化学兵器を使用すれば、報復なしでは済まされないだろうということを知るべきである」と述べた。

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ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は、アサド政権による化学兵器使用の可能性に関して、「容認されないだろう」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ブリュッセルでのNATO外相会合後、アサド政権による化学兵器使用の可能性に関して、「誇張」、「噂」と批判した。

また「武器の配備は使用の危険を増幅させる」と述べ、NATOによるトルコへのパトリオット・ミサイル配備を暗に批判した。

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中国外交部報道官は、「我々は化学兵器の使用禁止に関する国際的な取り決めをすべての当事者が遵守することを希望する」と発表し、アサド政権だけでなく、反体制武装勢力に対しても大量破壊兵器の使用を行わないよう求めた。

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ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣は、アサド政権による化学兵器使用の可能性について、「シリア国民、あるいは近隣諸国に対してシリア政府が使用する場合であれ、邪悪な者たちの手によるものであれ、いかなるシナリオにおいてもこれらの兵器が使用されることを国際社会は容認しないことをシリア政府は熟知している」と述べ、化学兵器の使用が国際社会の介入を招くだろうとの見方を示した。

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『ニューヨーク・タイムズ』(12月4日付)は、トルコ高官の話として、ロシアがアサド大統領に退任を満足させるための新たな外交トラックに合意した、と報じた(未確認情報)。

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サウジアラビアのファイサル・サウード外務大臣は、シリアでの「体制転換プロセスは、シリアの領土と国民の統一を維持するためにこれまで以上に必要且つ必然的となっている」と述べるとともに、体制転換後のマイノリティの処遇への恐怖を煽ることは非現実的で、体制打倒を妨げるとの見方を示した。

一方、シリアの反体制勢力に関しては、シリア革命反体制勢力国民連合の発足を「最近でのもっとも重要な出来事」と高く評価しつつ、「反体制勢力と連合はアサド後のシリアを運営できる」と述べ、連合がすべての反体制勢力を包摂していないことを暗に認めた。

AFP, December 4, 2012、Akhbar al-Sharq, December 4, 2012、AKI, December 4, 2012、The Guardian, December 4, 2012、al-Hayat, December 5, 2012、Kull-na Shuraka’, December 4, 2012、al-Kurdiya News,
December 4, 2012、Naharnet, December 4, 2012、The New York Times, December 4, 2012、NNA, December 4, 2012、Reuters, December 4, 2012、SANA,
December 4, 2012、al-Thawra, December 4, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

マクディスィー報道官が家族とともにロンドンに向かい政権を離反したと報じられる、米高官らは化学兵器使用の可能性をめぐってシリア政府をけん制(2012年12月3日)

国内の暴力

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、ラアス・アイン市に対して、軍が午前10時に2度にわたって空爆を行った。

「ヘヴェダール」を名乗るクルド人活動家によると、空爆はダウワール・アアラーフ地区、マハッタ地区、市内の郵便局に対してMiG戦闘機によって行われた。

クルディーヤ・ニュース(12月3日付)はこの空爆で反体制武装勢力戦闘員と民間人合わせて4人が死亡、多数が負傷したと報じた。

シリア人権監視団によると、空爆は市南西部のマハッタ地区に対して行われ、反体制武装勢力の戦闘員8人を含む12人が死亡し、約30人が負傷した。

同地区はシャームの民のヌスラ戦線とシャーム外国人大隊が占拠している地区。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、空港街道に近いバイト・サフム市、バサーティーン市に対して軍が空爆を行った。

またザバダーニー市では、反体制武装勢力がザバダーニー地方局舎を襲撃、地元警察が交戦した、という。

このほか、ハジャル・アスワド市で複数の爆発音が聞こえた。

一方、『サウラ』(12月4日付)によると、ダーライヤー市、ジスリーン町、ミスラーバー市、リーハーン農場などで、軍が反体制武装勢力の掃討を継続、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら多数の戦闘員を殺傷し、装備を破壊・押収した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で複数の爆発音が聞こえた。

また未明から朝にかけて、タダームン区、ヤルムーク区で砲撃があった、という。

一方、『サウラ』(12月4日付)によると、タダームン区で爆弾を積んだ車が爆発し、乗っていた「テロリスト」1人が死亡、全員が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市メリディアン地区の軍検問所で未明に車に仕掛けられた爆弾が爆発し、複数が負傷した。

一方、『サウラ』(12月4日付)によると、アレッポ・ラッカ街道、フライターン市、カフルナーハー村、ダーラ・イッザ市、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ地方などで軍が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら多数の戦闘員を殺傷した。

また、反体制武装勢力はアレッポ市工学部前で車爆弾を爆発させ、市民4人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市教育学部地区近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、女子学生が負傷した。

また市内の3月8日通りで反体制武装勢力と治安部隊が交戦した。

ハマー市郊外のアクラブ町では、軍のヘリコプターが反体制武装勢力に対して空爆を行った。

一方、『サウラ』(12月4日付)によると、アクラバー村で軍・治安部隊が反体制武装勢力を撃退し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーらを殺害した。

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ヒムス県では、地元調整諸委員会によると、ヒムス市各所、ハウラ地方、ラスタン市などで砲撃があった。

一方、『サウラ』(12月4日付)によると、ヒムス市内でシャームの民のヌスラ戦線メンバーが治安部隊の襲撃を試みたが、軍・治安部隊が応戦、多数の戦闘員を殺傷した。

またラスタン市郊外、ハウラ地方などでは軍が反体制武装勢力のアジトを破壊した。

さらにタルビーサ市近くのダマスカス・アレッポ街道上で旅客バスが反体制武装勢力の砲撃を受け、乗っていた2人が負傷した。

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イドリブ県では、『サウラ』(12月4日付)によると、ムハムバル村、ビンニシュ市、タフタナーズ市、トゥウーム村、ダイル・サンバル村、サルジャ村、イドリブ・ハーリム街道、アリーハー市などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら多数の戦闘員を殺傷した。

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ザマーン・ワスル(12月3日付)は、自由シリア軍最高軍事評議会議長のムスタファー・シャイフ准将の甥のハーリド・シャイフ少尉がイドリブ県で何者かに殺害されたと報じた。

ハーリド・シャイフ少尉は今年の夏に軍を離反したが、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所がサラフィー主義者の手に落ちる前に、投降し、軍に復帰していた。

シリア政府の動き

シリア外務在外居住者省はクリントン米国務長官の発言(後述)に対して、声明を出し、「いかなる状況下においても、こうした兵器(化学兵器)が国民に対して使用されることはない」と発表した。

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アクス・サイル(12月3日付)は、アサド大統領がジャーミア・ジャーミア少将を空軍情報部アレッポ支部長に任命した、と報じた。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(12月3日付)は、シリア外務在外居住者省のジハード・マクディスィー報道官が家族とともにシリア国外の「安全な場所」に脱出、政権を離反したと報じた。

同報道によると、マクディスィー報道官一家は11月30日にシリアを出国したという。

またマナール(12月3日付)は、マクディスィー報道官が外務在外居住者省の許可を得ず、ベイルート国際空港からロンドンに出国、これを受け、同報道官が規律違反で解任された、と報じた。

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アナトリア通信(12月3日付)は、自由シリア軍のアブー・アンマールを名乗る司令官が、「同胞は今のところ、ダマスカス国際空港の戦闘に関する事態を掌握している。現地では具体的な進展があり、戦闘は近く自由シリア軍優位のもとに決着するだろう」と述べたと報じた。

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クッルナー・シュラカー(12月3日付)は、革命軍事評議会のハサン・アブドゥッラー大佐が、ハサカ県ラアス・アイン市のクルド人住民に向け、「我々はあなたたちとシリアを解放するためにやって来た…。我々はシリアのいかなる成員にも敵対しない…。自由シリア軍にはクルド人もいる」との声明を発表したと報じた。

同声明によると、2日にシリア・クルド国民評議会と自由シリア軍ラアス・アイン市合同指令部が、民主統一党と自由シリア軍の停戦、捕虜交換などについての協議を行い、民主統一党による武装放棄と同市の引き渡しに48時間の猶予を与えた、という。

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アクス・サイル(12月3日付)は、内務省組織運営局のズィヤード・ハマド・バディーウィー局長が離反し、ヨルダンに逃走したと報じた(未確認情報)。

レバノンの動き

ナジーブ・ミーカーティー首相は首相府でのシリア人避難民問題への対応をめぐるUNHCRなどとの会合で、「レバノンだけでは彼ら(シリア人避難民)の負担を支援しきれない」と述べ、支援を求めた。

諸外国の動き

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がトルコを訪問し、レジェップ・タイイップ・エルドアン首相と会談、シリア情勢について協議した。

会談後の記者会見で、プーチン大統領は、「シリア情勢の正常化の手段をめぐって、ロシアとトルコは今のところ共通のビジョンに達していない」と述べた。

またパトリオット・ミサイル配備に関して「国境地帯への伝統的兵器の配備は事態を沈静化させず、逆に緊張化させる」と指摘した。

一方、エルドアン首相は、「シリア危機を巡ってある程度両国は接近している」としつつ、「多大なる努力を通じて、明確な共通点に達するべく協力するだろう」と述べた。

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『ハヤート』(12月4日付)などは、トルコ治安筋の話として、トルコ政府がシリアのハサカ県ラアス・アイン市の自由シリア軍の拠点に対するシリア軍の空爆を受け、ヂャルバクル基地からF16戦闘機を派遣する一方、地上部隊を対シリア国境地帯に展開させた、と報じた。

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ヒラリー・クリントン米国務長官は訪問中のプラハでアサド政権による化学兵器使用の可能性について言及、「米国にとってレッドラインである…。アサド政権が国民に対して化学兵器を使用したことが明らかになったときの具体的措置について言及はしない。しかし、我々は必ずこうしたことが起きたら行動すると言うだけで十分だろう」と述べた。

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バラク・オバマ米大統領は、アサド政権による化学兵器使用の可能性について、「世界は見張っている…。もしお前がこれらの兵器を使うという悲劇的な間違えを犯したら、結果が生じ、お前は責任を負うだろう」と述べた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、「我々はこれまでにも増して、シリアの化学兵器のことが心配だ。なぜなら米国が心配しているからだ」と述べた。

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Wired.comのDanger Room(12月3日付)は、米国高官(匿名)の話として、アサド政権がサリンガス製造に必要な化学物質の調合を始め、「物理的に、彼らは航空機に搭載し、投下する段階に達した」と報じた。しかし同記事は同高官の発言の根拠については報じなかった。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長はAFP(12月3日付)に対して、「(アサド政権の崩壊)はいつでも起こり得る…。現地ではシリアの反体制勢力が政治的、軍事的に前進していることは明らかだ。毎日進軍している…。戦闘は今やダマスカスで行われている」と述べた。

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イラクの運輸省のカリーム・ヌーリー報道官は、「イラクは領空を通過してシリアに向かうイランの航空機の検査を遵守している。疑わしい航空機の検査から目を背けているというもは正しくない…」と述べ、米紙の報道に反論した。

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エジプト航空高官は、運行が一時中止されていたカイロ・ダマスカス便を再び運休した、と発表した。

同高官によると、ダマスカスからの情報を受け、エジプト当局は第721便にカイロへの帰還を要請した、という。

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国連のマーティン・ニスルキー報道官は、ダマスカス郊外県での戦闘激化を受け、同国内での活動を無期限で停止し、約100人からなる職員(人道支援などにあたるスタッフ)のうち非常勤職員25人の出国を決定した、と発表した。

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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長付報道官のマイケル・マン氏は、ダマスカス郊外県での戦闘激化を受け、ダマスカス県内のEU代表部の職員を必要最低限に削減する、と発表した。

AFP, December 3, 2012、Akhbar al-Sharq, December 3, 2012, December 4, 2012、‘Aks al-Sayr, December 3, 2012、Danger Room, December 3, 2012f、al-Hayat, December 4, 2012、The Independent, December 4, 2012、Kull-na Shuraka’, December 3, 2012、al-Kurdiya News, December 3, 2012、al-Manar, December 3, 2012、Naharnet, December 3, 2012、Reuters, December 3, 2012、SANA, December 3, 2012、al-Thawra, December 3, 2012、Zaman al-Wasl, December 3, 2012などをもとに作成。

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複数県で軍・治安部隊とヌスラ戦線の戦闘が活発化、民主的変革諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーム代表が露外相と面会しアサド政権に暴力停止を促すよう求める(2012年12月2日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダイル・アサーフィール市、バイト・サフム市など東グータ地方一帯で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、ドゥーマー市、ランクース市、サイイダ・ザイナブ町、ザバダーニー市、アルバイン市、ハラスター市、マダーヤー町、バービッラー市、ヤルダー市が砲撃を受けた。

またダーライヤー市は早朝に2度にわたって空爆を受けたという。

一方、『サウラ』(12月3日付)によると、ザマルカー町、シャイフーニーヤ村、ダーライヤー市、アクラバー村、バイト・サフム市、フジャイラ村、ダイル・アサーフィール市などで、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら「指名手配中のアル=カーイダのテロリスト」数十人を軍の部隊が殲滅、外国製の兵器などを押収した。

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ヒムス県では、SANA(12月2日付)によると、ヒムス市ハムラー地区で爆発があり、市民15人が死亡、24人が負傷した。

シリア・アラブ・テレビ(12月2日付)は、爆発が車爆弾によるテロだと報じた。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ハムラー地区はシリア軍が数ヶ月前に反体制武装勢力から奪還した地区、だという。

一方、『サウラ』(12月3日付)によると、軍がヒムス市内および郊外でシャームの民のヌスラ戦線のアジトを攻撃し、「テロリスト」数十人を殺傷した。

またクサイル市郊外の対レバノン国境では、シリア領内への潜入を試みる反体制武装勢力戦闘員を国境警備隊が撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アクラブ町の軍検問所を反体制武装勢力が制圧した。制圧に際して、反体制武装勢力の戦闘員8人が死亡した、という。

一方、『サウラ』(12月3日付)によると、アクラバー村で軍が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員数十人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南東部のサフィーラ地方で未明から朝にかけて、シャームの民のヌスラ戦線が国防省施設への突入を試みたが、軍の空爆を受けて、戦闘員8人が死亡した。

またシリア人権監視団は、アレッポ市南部の入り口に位置するナイラブ橋、シャイフ・サイード橋で、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍・治安部隊が両橋の検問所から撤退した、と発表した。

一方、『サウラ』(12月3日付)によると、シャイール村、バービンス村、ファーフィーン村、アムリート村、カッバースィーン村、ターリヤ村、アズィーザ村、登塔者聖シメオン教会(スィムアーン修道院)跡付近、ダーラ・イッザ市などで軍が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊・押収した。

またアレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

アレッポ市マルジャ地区では、アレッポ市全地区からのテロリストの退去を求めるデモが行われたが、反体制武装勢力が発砲し、複数の参加者が負傷した。

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イドリブ県では、『サウラ』(12月3日付)によると、イドリブ・ハーリム街道の水資源公社施設近くで、軍が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員数十人を殺害した。

またアリーハー・イドリブ街道、ムハムバル村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ラッカ県では、『サウラ』(12月3日付)によると、ラッカ市東部のサブハ地方、カラーマ地方で、軍が道路封鎖を行っていた反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、『サウラ』(12月3日付)によると、バイト・ファーリス村・サラヤー村間に集結していた反体制武装勢力を軍が攻撃、殲滅した。

またサルマー町、カフフ・アドラー村、ワーディー・アズラク村、ワーディー・ダウリーン、ナビー・ユーヌス村などで軍が反体制武装勢力の追撃を行い、甚大な被害を与えた。

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アナトリア通信(12月2日付)は、ハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)レイハンル村にシリア領から発射された迫撃砲が複数着弾した、と報じた。

トルコ軍が応戦したかどうかは不明。

同報道によると、迫撃砲着弾と前後して、イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所付近で、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

シリア政府の動き

シリアのファイサル・ミクダード外務副大臣は、モスクワでの国際外交慈善年次展覧会の開会式に出席するためロシアを訪問し、ロシア外務省高官らとシリア情勢について協議した

シリア・アラブ・テレビ(12月2日付)によると、会談で、ミクダード外務副大臣は、シリア危機への対応をめぐってシリア・ロシア関係は強化されたと述べた。

一方、ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、「シリア情勢の悪化…とりわけ紛争が明らかに宗派対立の様相を呈していることに大いなる懸念を表明する」と述べた。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、セルゲイ・ラブロフ外務大臣らとの会談のためロシアを訪問した。

Kull-na Shuraka', December 2, 2012
Kull-na Shuraka’, December 2, 2012

RT(12月2日付)によると、アブドゥルアズィーム代表はロシア側との会談で、アサド政権による暴力が、ジハード主義者の暴力と湾岸アラブ諸国などによるシリア国民懐柔を助長すると述べ、アサド政権による暴力停止を促すようロシア側に求めた。

また、アサド政権下の憲法改正に代表される一連の改革を拒否する姿勢を示す一方、外国による軍事介入にも改めて反対、安保理諸国内、さらにはトルコ、イラン、カタール、サウジアラビアとそれ以外のアラブ諸国の間でのコンセンサスを通じて、ジュネーブ合意に基づく危機解決が初めて可能になるとの見方を示した。

一方、タルトゥース市にあるロシア海軍の基地に関しては、体制転換後も存続させる意向を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は『ハヤート』(12月3日付)に対して、カイロでの会合で「きわめて重要な多くの問題を処理した」と述べ、審議事項の承認・決定を先送りしたとの一部見方を否定した。

マーリフ法務委員会委員長は「政治局メンバーの選定だけを延期したに過ぎない…。メンバーは(連合の)議長によって指名され、マラケシュでの会合で合意を得るだろう…。暫定政府首班と閣僚の自然も(マラケシュでの)会合まで延期された。合意か選挙で選出するという点をめぐって意見の相違はない」と述べた。

一方、マーリフ法務委員会委員長は、カイロでの会合で、シリア国民評議会を廃止し、反体制勢力が「双頭体制」とならないようにすべきだとの提案を行ったが、この提案は却下されたことを明らかにした。

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クッルナー・シュラカー(12月2日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立に対抗するシリア国民民主同盟の組織図および主要な構成メンバーを公開した。

Kull-na Shurakā’, December 2, 2012
Kull-na Shuraka’, December 2, 2012

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(12月2日付)は、イラク・クルディスタン地域のマスウード・バールザーニー大統領の庇護のもと、シリア・クルド民主党(アル・パールティ)アブドゥルハキーム・バッシャール派、シリア・クルド・アーザーディー党ムスタファー・ウースー派(クルド青年運動党)、同ムスタファー・ジュムア派、シリア・クルド・イェキーティー党(イスマーイール・ハミー)が、新たな政治同盟「シリア・クルド政治同盟」の結成に向けた準備を進めていると報じた。

レバノンの動き

レバノン軍司令部によると、ベカーア県カーア地方(マシャーリーウ・カーア)の軍の拠点が早朝にシリアの反体制武装勢力の発砲を受け、応戦した。死傷者は出なかった。

反体制武装勢力の戦闘員はカー地方からシリア領内に潜入しようとしていた、という。

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アドナーン・マンスール外務大臣は訪問先のトルコのイスタンブールでシリア情勢に関して、「いかなる外国の軍事勢力、介入があってはならない…。対話こそが唯一の危機解決策」と述べた。

AFP, December 2, 2012、Akhbar al-Sharq, December 2, 2012、al-Hayat, December 3, 2012、Kull-na Shuraka’, December 2, 2012、al-Kurdiya News,
December 2, 2012、Naharnet, December 2, 2012、Reuters, December 2, 2012、SANA,
December 2, 2012、al-Thawra, December 3, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県の各市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の大規模浄化を試みる、シリア革命反体制勢力国民連立が12人からなる政治委員会の設置を決定(2012年12月1日)

国内の動き

AFP(12月1日付)は、ダマスカス県、ダマスカス郊外県の一部で不通となっていた国際電話回線、携帯電話回線、インターネット回線が再開した、と報じた。

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SANA(12月1日付)は、「改修工事を終え、ダマスカスの電話回線、インターネット回線のすべてが復旧した」と報じた。

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シリア人権監視団は、「シリアのほとんどの県で携帯電話回線とインターネット回線が再開された」と発表した。

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SANA(12月1日付)は、「米国企業がシリアへの制裁実施を口実として、SANAの配信を停止した…。シリアのメディアへの新たな敵対行為である」と報じた。

国内の暴力

『ワタン』(12月1日付)は、ダマスカス国際空港の閉鎖に関して、「シリア・アラブ軍は木曜(29日)早朝、ダマスカスへの接近、ないしはその攻撃を行うべく自らをそそのかしたすべての者の前に、地獄の門を大きく開いた」と報じ、軍による反体制武装勢力の大規模浄化が行われていることを認めた。

同報道によると、11月29日午前に反体制武装勢力が空港街道の封鎖と空港制圧を試み、空港職員が乗るバスを襲撃、2人を負傷させた、という。

また、「テロリスト」数百人がダマスカス県攻撃のため接近中との情報を入手し、フジャイラ村、バイト・サフム市、グスーラ町、ハラスター市、ドゥーマー市、シャイフーニーヤ村への攻撃を行った、という。

さらに『サウラ』(12月2日付)によると、ダーライヤー市、シャイフーニーヤ村、ドゥーマー市、ハラスター市、アクラバー村、バイト・サフム市、アルバイン市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の追撃を継続し、多数の戦闘員を殲滅、装備を破壊・押収した。

一方、シリア人権監視団によると、ダマスカス国際空港に近いバービッラー市、ヤルダー市、アクラバー村、バイト・サフム市、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装勢力の拠点破壊のための空爆を続けた。またこの空爆に合わせて、軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。

空爆はダマスカス県カフルスーサー区の農園でも行われた、という。

シリアの治安筋によると、ダマスカス国際空港街道の西側すべてと東側の一部の治安は回復し、旅行者の通行は可能となっている、という。

しかし、数千人のテロリストが占拠する街道の東側部分の制圧はまだ完了していない、という。

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ダマスカス郊外県では、『サウラ』(12月2日付)によると、軍がハジャル・アスワド市で反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殲滅した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のマシャー学校周辺一帯で反体制武装勢力が数日にわたる包囲を経て突入、軍・治安部隊と交戦した。

またアレッポ市ブスターン・カスル地区、スッカリー地区では、軍・治安部隊が砲撃を加えた。

一方、『サウラ』(12月2日付)によると、クーリース市、ダーラ・イッザ市、ハナースィル市、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ライラムーン地区などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点などを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊・押収した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊がマアッラト・ヌウマーン市を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団が、ウマル油田から撤退していた軍が戦車、装甲車を増援し、同油田に再展開した、と発表した。

反体制武装勢力は、同油田から「数キロ」の距離に展開しているが、「地雷を恐れて」進軍できなかったのだという。

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シリア人権監視団は、アレッポ県の治安当局がイドリブ県サラーキブの反体制勢力の野戦病院で治療に当たっていた英国人のアッバース・ハーンが逮捕された、と発表した。

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ラタキア県では、『サウラ』(12月2日付)によると、カスタル・マアーフ町、タラール市付近で、軍が反体制武装勢力を殲滅した。

在外シリア人の動き

『ワタン』(12月1日付)は、政権支持派と反体制派の在外シリア人の双方が、インターネット通信や国際電話回線の遮断を受け、フェイスブック上などで、「こちらダマスカス」と書き込み、現地情勢が伝えられないダマスカスとの連帯を訴えた。

反体制勢力の動き

シリア・ジャーナリスト連盟は、11月のジャーナリスト死者数が13人に達したと発表した。

同連盟によると、死亡したジャーナリストたちのなかには、軍だけでなく反体制武装勢力によって殺害された者も含まれている。

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『ハヤート』(12月2日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立がカイロでの4日にわたる会合を閉幕し、12人からなる政治委員会の設置を決定したと報じた。

政治委員会は、アフマド・ムアーッズ・ハティーブを議長とし、スハイル・アタースィー、ジョルジュ・サブラー、リヤード・サイフ、そしてクルド人を副議長とする。

シリア国民評議会のムウタッズ・シャクラブは『ハヤート』(12月2日付)に対して、正副議長以外の7人の委員は、12月11日にモロッコのマラケシュで開催されるシリアの友連絡グループ会合開催までに、合意、ないしは(合意が形成されない場合は)選挙で選ばれる、と述べた。

またカイロの会合では、12人から15人の閣僚から構成される暫定政府を樹立することで合意した、という。

閣僚は、国防大臣、外務大臣、そして内政を担当する閣僚からなり、避難民問題への対処、教育、衛生、自由シリア軍支援、地元の自治評議会支援を任務とする、という。

さらに首班にはリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相が最有力候補だが、シリア革命反体制勢力国民連立は国民の信頼を得ることを彼の就任の条件としている、という。

このほか、会合では、広報委員会、救援委員会、メンバー委員会、法務委員会を設置し、リーマー・フライハーン、スハイル・アタースィーらが委員長の候補としてあがっている、という。

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シリア革命反体制勢力国民連立のカイロでの会合に出席したワリード・ブンニーは、『ハヤート』(12月2日付)に対して、首班は、政府の犯罪に荷担していないこと、殺戮・汚職に関与していないこと、革命運動に寄与していることという三点が条件となるとし、ヒジャーブ前首相の就任に暗に疑義を呈した。

またアナトリア通信(12月1日付)に対して、ブンニーは「首班がシリア革命反体制勢力国民連立外の人物になるだろう」と述べた。

一方、シリアへの国連平和維持軍の展開に関しては、アサド大統領と政権交換の退陣が前提となる、との見方を示した。

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クルディーヤ・ニュース(12月1日付)は、カイロでのシリア革命反体制勢力国民連立が「シリア・ムスリム同胞団のヘゲモニーを強化して閉幕した」と批判的に報じた。

同報道によると、会合に参加したクルド人は、シリア・クルド進歩民主党のアブドゥルハミード・ダルウィーシュ書記長のみで、私人として参加し、クルド問題をめぐるビジョンを提示するよう求めたが、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は自由選挙による国会の選出までクルド人の要求への対応を決することを延期するとの立場を示した、という。

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カイロで11月25日に結成されたシリア国民民主同盟はシリア国民に宛てて声明を出し、体制打倒に向けた「革命」継続の意思を示した。

Kull-na Shuraka', December 1, 2012
Kull-na Shuraka’, December 1, 2012

また、シリア国民を構成するすべての集団の参加をめざして活動するが、自らをシリア国民の代表とは位置づけないとの意思を表明し、シリア革命反体制勢力国民連立の存在を暗に批判した。

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AFP(12月1日付)は、アレッポ県で11月27、28日に地対空ミサイルで軍のヘリコプター、MiG23を撃墜したというダーラ・イッザ自由人大隊の戦闘員(アブー・ウマル)の証言を掲載した。

同証言によると、撃墜に使用された地対空ミサイルはソ連製のSA-6で、アレッポ県郊外の第46中隊から奪取したものだという。

反体制武装勢力による軍戦闘機・ヘリコプター撃墜後、アレッポ県ではシリア軍戦闘機による空爆は確認されてないという。

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『ワシントン・ポスト』(12月1日付)は、西側・中東諸国の諜報筋の話として、反体制武装勢力がカタールが供与した地対空ミサイル40発を入手した、と報じた。

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スワイダー在外居住者連盟は声明を出し、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市での連続爆破テロ(28日)を強く非難した。

クルド民族主義勢力の動き

クルド人の学者らが中心となって「クルド刷新評議会発足案」なる文書を作成、発表した。

同文書では、汚職、独裁から解放されたリベラルな「シリア共和国」の建設がめざされ、民族・エスニック集団、宗教宗派などへの帰属の自由が保障され、クルド人による国民投票を通じたクルド問題の解決、自決権の保障などが決せられることなどが謳われている。

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クルディーヤ・ニュース(12月1日付)は、シリア・クルド国民評議会の代表とアラブ人のタイイ部族の体制支持派の代表が会談し、民主統一党とタイイ部族の緊張緩和に向けて協議した、と報じた。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は安保理会合後に記者団に対して、「シリア国民が人工的な変革でなく、真の変革を必要としていることは明らかだ…。新生シリアは現在のシリアと似通ったものとはならないだろう…。シリア人自身が自分たちの望む体制の性格を決定するだろう」と述べた。

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イラクのカルバラー市のアッバース廟広報担当者のジサーム・スアイディーは、シーア派(12イマーム派)のマルジャイーアの命に基づき、対シリア国境のカーイム市のシリア人避難民への人道物資を積んだ貨物車輌6輌を派遣した、と発表した。

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AP(12月1日付)は、イラクのヌーリー・マーリキー首相が、イラク領空を通過するイランの航空機のすべてを検査することは不可能だと述べた、と報じた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、外務省がパスポートを所持するシリア人に対して1年の滞在許可を与えることを決定したと発表した。

アナトリア通信(12月1日付)が伝えた。

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『ニューヨーク・タイムズ』(12月1日付)は、米政府高官(匿名)の話として、イラク領空を経由して、ロケット弾や迫撃砲などといった武器がイランからシリアに供与されていることに、米政府が失望感を感じていると報じた。

AFP, December 1, 2012、Akhbar al-Sharq, December 1, 2012、AP, December 1, 2012、al-Hayat, December 2, 2012、Kull-na Shuraka’, December 1, 2012, December 2, 2012、al-Kurdiya
News, December 1, 2012、Naharnet, December 1, 2012、Reuters, December 1,
2012、SANA, December 1, 2012、The Washington Post, December 1, 2012、al-Watan, December 1, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

東京でアラブ連盟、GCC、EU諸国などが参加するシリアの友連絡グループ会合が開かれるなか、シリア各地では「自由シリア軍浄化」「革命浄化」を訴えるデモが実施される(2012年11月30日)

国内の動き

AFP(11月30日付)は、シリア各地で「自由シリア軍浄化」「革命浄化」を訴えるデモが実施されたと報じた。

アレッポ市シャッアール地区でのデモとされる映像(フェイスブック)では、「我々はイスラーム軍が必要だ。自由シリア軍は盗人だ」、「自由シリア軍よ、前線出ていて」、「人民は自由シリア軍の改革を望む」といったシュプレヒコールが叫ばれ、市街地を占拠する反体制武装勢力の退去が訴えられた。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、29日夜以来インターネット、国際電話、携帯電話回線の遮断が続くなか、ダマスカス国際空港街道付近を軍が空爆、またアクラバー村、バービッラー市、ダーライヤー市、アルバイン市、バイト・サフム市周辺などで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

地元調整諸委員会によると、戦闘はダマスカス国際空港西側で激しく行われており、反体制武装勢力は空港防衛の任務に就く軍の兵舎を砲撃、また「空港街道の第2陸橋から第4陸橋の区間を制圧した、という。

『ハヤート』(12月1日付)は、ダマスカスの外交筋の話として、軍による攻勢は、反体制武装勢力の寸断と、ダマスカス郊外県南東部の制圧を目的としている、という。

同外交筋は、「軍の砲撃が自由シリア軍戦闘員の寸断に成功したかどうかは分からないが。これまでの経験からすると、彼らはいずれにしてもすぐに復活する…。ダマスカス攻撃は最終段階に入っているのだと思う」と付言したという。

ダマスカス国際空港のギーダー・アブドゥッラティーフ社長は、AFP(11月30日付)に対して、「ダマスカス国際空港は通常通り動いている。空港か移動は100%安全だ」と述べた。

アブドゥッラティーフ社長は「昨日は…街道の状況悪化を受けて、運行中止を求める電報を送ったが、街道の事態が収拾したので、(現在は)まったく逆に運行再開を求める電報を送った」と付言した。

そのうえで、「アルジェリア航空、アラビーヤ航空、イラク航空、イラン航空、エジプト航空が予定通り離着陸を行い、モスクワ、アルジェ、ドバイ、クウェートからの便が午前中に空港に着陸した」ことを明らかにした。

しかし第23ゲートは「技術的理由」で閉鎖されている、という。

一方、国連のファルハーン・ハック副報道官は、ダマスカス国際空港に向かっていた13台の車輌からなるUNDOFの車列が何者かの銃撃を受け、オーストリア軍兵士2人が負傷した、と発表した。AFP(11月30日付)が報じた。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(11月30日付)が、イランのアーラム・チャンネルの放送用車輌が爆破された、と報じた。

アーラム・チャンネル事務所の監視カメラには、何者かが車輌に爆弾を仕掛けて、逃げ去る映像が映っていた。

死傷者はなかった。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団が、マヤーディーン市北部のウマル油田から軍が撤退することで、ダイル・ザウル市以東の軍事拠点のすべてを放棄したと発表した。

同監視団によると、11月4日、反体制武装勢力がワルド油田を制圧、11月18日には、ジャフラ油田を制圧、11月27日にはコノコフィリップ社の工場・油田で軍兵士45人の離反を受けて制圧していた、という。

なお同監視団によると、軍はダイル・ザウル県西部のティーム、マズラア、ヒラータ、マハーシュ、バシャリーの油田を依然掌握している、という。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(11月30日付)によると、カーミシュリー市で民主統一党人民防衛隊(YPG)とタイイ部族(アラブ人)の体制支持派の民兵が約1時間にわたって交戦した。

同報道によると、交戦は、市内の検問所が軍・治安部隊からYPGに移管されたことが原因だという。

一方、クルディーヤ・ニュース(12月1日付)によると、衝突は市内の女性連合本部の占拠を試みた体制支持派と、彼らの退去を求めた民主統一党の間で発生したという。

タイイ部族の戦闘員はムハンマド・ファーリス元人民議会議員が組織した。

ファーリス元議員はカーミシュリー市で人民保護諸委員会を設置、指導している。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(11月30日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市での民主統一党と自由シリア軍の捕虜交換の交渉が失敗に終わった、と報じた。

同報道によると、失敗の原因は、交渉場所であるラアス・アイン市中心部上空を軍のヘリコプターが4時間以上にわたって旋回していたため。

また交渉では、民主統一党が自由シリア軍によるラアス・アイン市・ダルバースィーヤ街道襲撃、西クルディスタン人民議会のラアス・アイン議長のアービド・ハリール暗殺を非難した。

一方、自由シリア軍は27日に民主統一党人民防衛隊(YPG)の戦闘員3人を釈放したにもかかわらず、民主統一党が自由シリア軍の戦闘員の釈放を行おうとしないと批判した。

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クッルナー・シュラカー(11月30日付)は、ヒラール・アサドが率いるシャッビーハ約200人が政権を離反したと報じた(未確認情報)。

レバノンの動き

『ハヤート』(12月1日付)などは、治安筋の話として、レバノン北部県トリポリ市出身のレバノン人戦闘員17人がヒムス市郊外で、シリア軍の要撃を受けて、殺害された、との情報が流れた。

別の治安筋によると、要撃で死亡したのは18~20人で、いつレバノンを出国したのは不明だという。

同消息筋によると、殺害された戦闘員のうち3人はファタハ・イスラームの戦闘員で、それ以外はサラフィー主義者で、「スンナ派救済」のためにシリアに潜入したのだという。

さらに別の消息筋によると、彼らは総勢25人でヒズブッラーに対抗するかたちで二手に分かれ、29、30日にシリアに潜入したが、潜入を監視されていた可能性が高く、要撃を受け、17人が死亡、8人が逃走した、という。

諸外国の動き

東京でシリアの友連絡グループ会合が開かれ、アラブ連盟、GCC、EU諸国など67カ国の参加、「国際社会、とりわけ国連安保理に…シリア政府への圧力を強化するため、早急且つ断固たる行動を責任をもってとるよう」呼びかける声明を出し、シリアへのさらなる制裁を呼びかけた。

会合冒頭で玄馬光一郎外務大臣は「国際社会が圧力を加えることが重要」、「国際社会による反政府勢力への支援が不可欠」などと述べ、アサド政権を含むすべての当事者の対話を通じた解決を定めたシリア問題をめぐる一連の決議や6月のジュネーブ会議での関係各国の合意を無視する意向を暗に示した。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は国連総会でシリア情勢について報告、そのなかで「現下の悲劇を終わらせ、国民の意思に応える新たなシリア」を建設するための政治プロセスが開始されなければ、シリアが「失敗国家」に転落すると警鐘を鳴らした。

ブラーヒーミー共同特別代表は、当事者どうしの暴力を停止させるため、「充分に教練された強力な監視機関を展開させ…、それは強大な平和維持軍を通じてよりよい方向へと組織され得る」との見方を示し、そのために安保理決議を採択する必要があると強調した。

また移行プロセスを成功させるうえで、反体制勢力の統合が重要だとし、シリア革命反体制勢力国民連立を「正しい方向への重要なステップ」と評価した。

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ロシアのアレクサンドル・グルシュコNATO代表は、ブリュッセルでのロシアNATO会合で、トルコの対シリア国境地域へのパトリオット・ミサイル配備に関して、「シリア情勢にNATOを関与させようとするあからさまな措置」と批判した。

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国連難民高等弁務官は、シリア赤新月社に登録されているヒムス市および郊外の国内避難民の数が25万人に達していると発表し、紛争当事者に、彼らが戦闘の「標的」とならずに避難するための「回廊」を設置するよう呼びかけた。

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ロイター通信(11月30日付)は、ハッカー集団アノニマスが、シリアでのインターネット通信の遮断に異議を唱え、シリア国外のサーバーを使用しているシリア政府関連のインターネットサイトにサイバー攻撃をかけるとの意思を表明したと報じた。

AFP, November 30, 2012、Akhbar al-Sharq, November 30, 2012、al-Hayat, December 1, 2012、Kull-na Shuraka’, November 30, 2012、al-Kurdiya News,
November 30, 2012, December 1, 2012、Naharnet, November 30, 2012、Reuters,
November 30, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

東グータ地方での戦闘が激化していることを受けダマスカス空港へ至る街道が閉鎖される、アレッポ県では反体制武装勢力がSAM-7地対空ミサイル数十基を奪取(2012年11月29日)

国内の動き

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団などによると、軍・治安部隊が東グータ地方での軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘激化を受けるかたちで、ダマスカス国際空港へ至る街道を閉鎖した。

AFP(11月29日付)がダマスカス住民から得た情報によると、空港当局は住民に対して街道が閉鎖したことを認め、いつ再開するかは定かでない、という。

カイロ国際空港は29日のダマスカス便を欠航し、今後のダマスカス・カイロ便の運行に関する緊急の幹部会合を開く、という。

エミレーツ航空も29日のダマスカス便を欠航した。

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『ハヤート』(11月30日付)によると、タルトゥース県のニザール・イスマーイール知事は、県内の農業用の空港を「近く」民間用の空港に転用する予定だと述べた。

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AFP(11月29日付)によると、午前10時半頃から、ダマスカス県、ダマスカス郊外県を中心にインターネット、国際電話回線、携帯電話回線が不通となった。

地元調整諸委員会によると、通信網の遮断は「政府軍による虐殺」を準備するための措置、だという。

また同委員会によると、通信網が不通となっているのは、ハマー県、ヒムス県、ダルアー県、タルトゥース県、スワイダー県のほぼ全地区、ダイル・ザウル県とラッカ県の一部。

これに合わせて、SANA(11月29日付)も正午から配信を停止、インターネットでの視聴ができなくなった。

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アラビーヤ(11月29日付)は、シリアのウムラーン・ズウビー情報大臣がシリアにおける通信網の遮断はシリア政府の決定ではなく、テロリストの仕業だと述べたと報じた(この発言が事実かどうかは不明)。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方で軍・治安部隊による砲撃が続いた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団による、アレッポ市の複数地区の空爆で子供5人を含む15人が死亡した。

またアレッポ市アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、サールーフ地区、スライマーン・ハラビー地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

サフィーラ市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、反体制武装勢力の戦闘員2人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊と反体制武装勢力がワーディ・ダイフ基地周辺で激しく交戦した。

またイドリブ市では、市内入り口の「漬け物工場検問所」として知られる軍・治安部隊の検問所で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、反体制武装勢力の戦闘員1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、反体制武装勢力の戦闘員1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のバアス党支部長邸前で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、守衛3人が死亡、4人が負傷した。

反体制勢力の動き

アレッポ県の第46大隊基地を離反したムハンナド少尉を名乗る人物は、AFP(11月29日付)に対して、SAM-7地対空ミサイル数十基を反体制武装勢力が入手したことを明らかにした。

ムハンナド少尉は12人の兵士とともに第46中隊基地を11月18日に離反し、イスラーム大隊の戦闘員として、反体制武装闘争を行っているという人物。

ムハンマド少尉によると、SAM-17地対空ミサイルは基地の地下に隠されていたが、軍の空爆で現れ、反体制武装勢力に奪取されたという。

またロケット弾を管理していた基地内の責任者は、反体制武装勢力の攻撃が間近だと考えず、またアレッポからの援軍を期待して、ロケット弾を破壊せずに放棄したのだという。

なおムハンナド少尉によると、第46中隊基地攻略により、戦車や装甲車15輌も奪取し、対トルコ国境の後方基地にロケット弾とともに移送した、という。

また基地攻略を指揮したアフマド・ファッジュ准将によると、戦闘で軍兵士300人を殺害、70人を拘束した、という。

ファッジュ准将によると、SAM-7地対空ミサイル数十発は、イドリブ県バーブ・ハワー国境検問所を本拠地とするイスラーム主義武装組織のシャイフ・タウフィークが率いる集団などによって奪取された。

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AKI(11月29日付)によると、反体制組織約60団体が、シリアにおける危機の「戦争的解決」への異議を唱えるため、12月1、2日に各地でゼネストを行うよう呼びかけた。

ゼネストを呼びかけたのは、シャーム・ウラマー連名、自由シリア軍国民治安局派、シリア革命青年、シリア自由人連合、地元調整諸委員会、ダマスカス革命指導評議会、変革のための大学関係者、国民進歩青年党など。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド国民評議会のファイサル・ユースフ事務局長はクルディーヤ・ニュース(11月29日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長から書簡を受け取り、近くクルド人の要求を回答することを明らかにした。

ユースフ事務局長によると、ハティーブ議長は書簡のなかで「憲法に関わるシリアのクルド人の要求は、自由選挙後まで保留し、選挙後に決する。連立は現時点で憲法に関する問題を決定するにあたってシリア世論やその意思を度外視できない」との意思を表明した、という。

書簡を受け、2~3日中にシリア・クルド国民評議会は会合を開き、対応を決する予定。

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クルディーヤ・ニュース(11月29日付)は、民主統一党に対抗するクルド人が「バールザーニー末裔大隊」を名乗る武装集団を新たに発足したと報じた。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、国連安保理で「ジュネーブ宣言に従い建設的な決定を行い、同宣言が定める完全な行政権を有する暫定政府の樹立、そしてそのうえでの選挙の実施を行う」よう訴えた。

暫定政府におけるアサド大統領の処遇に関して、ブラーヒーミー共同特別代表は、「アサドは唯一の問題でもなければ、唯一の解決策でもない。なぜならシリア国民がすべてにも増して重要だからだ」と述べた。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、「14歳の子供が少なくとも反体制武装勢力の三つの大隊で武器・装備を輸送、監視を行った」、「16歳の子供3人が正規軍との戦闘地点へと運び、うち1人が軍事教練を受け、軍との戦闘に参加した」との証言を報告、非難した。

AFP, November 29, 2012、Akhbar al-Sharq, November 29, 2012、AKI, November 29, 2012、Alarabia.net, November 29, 2012、al-Hayat, November 30, 2012、Kull-na Shuraka’, November 29, 2012、al-Kurdiya News, November 29, 2012、Naharnet, November 29, 2012、Reuters, November 29, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県ジャルマーナー市の二か所で車2台が連続して爆発し34人が死亡、シリア革命反体制勢力国民連立が暫定政府設置に関する会合を開催(2012年11月28日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(11月28日付)によると、ジャルマーナー市の二カ所で爆弾が仕掛けられた車2台が連続して爆発し、34人が死亡、80人以上が負傷した。

シリア人権監視団によると、死者は54人、負傷者は120人以上にのぼった。

連続爆弾テロが発生したのは市内のラウダ地区とカルヤート地区。

AFP(11月29日付)は、住民の話として、1台目の車は幹線道路で爆発し、住民が爆発現場に集まるなかで、2台目の車が反対車線で爆発した、と報じた。

しかし、クッルナー・シュラカー(11月28日付)は、ジャルマーナー市の複数の消息筋の話として、連続爆弾テロの直前に、現場近くに治安機関の軍用車が停車しており、乗っていた一団が実行犯で、政権支持者(ドゥルーズ派住民)による自作自演の可能性が高いと報じた(未確認情報)。

SANA, November 28, 2012
SANA, November 28, 2012
SANA, November 28, 2012
SANA, November 28, 2012
SANA, November 28, 2012
SANA, November 28, 2012
SANA, November 28, 2012
SANA, November 28, 2012

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同じくダマスカス郊外県では、SANA(11月28日付)によると、フジャイラ村でも、反体制武装勢力が仕掛けようとしていた爆弾が誤爆し、戦闘員8人が死亡、13人が負傷した。

ダーライヤー市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、ブワイダ市、ザマルカー町、アルバイン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーや外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

一方、シリア軍筋によると、ダマスカス県の幅約8キロにわたって「防衛ライン」が確保され、反体制武装勢力の拠点を殲滅、少なくとも66人の戦闘員を殺害した。

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アレッポ県では、AFP(11月29日付)の記者が、ダーラ・イッザ地方で、反体制武装勢力が軍の戦闘機を撃墜したと報じた。

『ハヤート』(11月29日付)によると、撃墜されたのはMiG戦闘機かスホーイ戦闘機で、シャイフ・スライマーン防空大隊基地近くのタルマーニーン村から約1キロ離れた地点のオリーブ畑に墜落した。

AFPによると、撃墜したのは「ダーラ・イッザ自由人」を名乗る集団で、シリア人権監視団によると、撃墜には地対空ミサイルが使用されたという。

またAFP(11月28日付)は、複数の目撃者の証言として、パイロット2人はパラシュートで脱出、うち1人は反体制武装勢力に捕捉され、もう1人は行方不明だ、と報じた。

その後、ユーチューブ(11月28日付)で、パイロットだとされる血まみれの男性の遺体が搬送される映像がアップされた。だが『ハヤート』(11月29日付)によると、戦闘機にパイロットが何人搭乗していたのか、また映像の男性がパイロットなのかの事実確認はとれない、という。

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サーフール地区、マイダーン地区で、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(11月28日付)によると、ムスリミーヤ村、ダーラ・イッザ市、カフルハムラ村、ミンタール村、アッザーン市、アンジャーラ村、アレッポ市ブスターン・カスル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、旧市街、ブスターン・バーシャー地区、ライラムーン地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スルターニーヤ地方、ヒムス市ダイル・バアルバ地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数が死傷した。

一方、SANA(11月28日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃するなどして、多数の戦闘員を殺傷した。

またハウラ地方などでは、軍・治安部隊がシャームの民のヌスラ戦線メンバーや外国人戦闘員の追撃を継続し、多数の戦闘員を殲滅、装備を破壊した。

このほか、タッルカラフ市郊外では、レバノン領内からの潜入を試みる反体制武装勢力を軍・治安部隊が撃退した。

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イドリブ県では、『ハヤート』(11月29日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市南部で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦し、また同市などに対して空爆が行われた。

一方、SANA(11月28日付)によると、ファイルーン村、カフルルーヒーン村、ビンニシュ市、ビクファルーン村、クーリーン村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを破壊、多数の戦闘員を殺傷した。

またハーリム市、ジスル・シュグール市および郊外では、軍・治安部隊がイドリブ殉教者旅団を名乗る武装勢力や外国人戦闘員を追撃、戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(11月28日付)によると、ブスラー・シャーム市で爆弾が仕掛けられた車が自爆し、市民2人が死亡、7人が負傷した。

国内の動き

ジャルマーナー市での連続爆破テロの負傷者が搬送されたダマスカス県ムワーサー病院を訪れたムハンマド・ヤフヤー・マアッラー高等教育大臣は「テロ行為」と批判した。

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SANA(11月28日付)によると、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市では、連続爆破テロの発生を受け、市民数千人が犠牲者を悼む行進を行った。

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クッルナー・シュラカー(11月28日付)は、シリア・ポンドが闇レートで1ドル95ポンドまで急落した、と報じた。

公定レートでは1ドル71.28ポンドだという。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立はカイロで暫定政府設置に関する会合(29日までの予定)を開催した。

ジャズィーラ(11月28日付)によると、会合では、東京での「シリアの友連絡グループ」会合に合わせて、暫定政府首班の人選を行うことに力点が置かれた。

ロイター通信(11月28日付)によると、リヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相(ヨルダン在住)、アスアド・ムスタファー元農業大臣(クウェート在住)らが首班の候補者として名前があがっている、という。

しかし、『ハヤート』(11月29日付)によると、カイロでのシリア革命反体制勢力国民連立の会合では、定数63議席中27議席を占めるシリア国民評議会が議席の増加を冒頭に要求、出席者どうしの対立が表面化した。

シリア国民評議会のメンバー(匿名)によると、「この問題が解決するまで、事態の進展はない」という。

また会合出席者の一人は、「(連立は)、季節に合わせて混ぜたり、何かを加えたりするサラダじゃない。シリアの未来は危機に瀕している。ムスリム同胞団は、議席の半分を実質的に押さえているのに、さらに多くのタカ派を連立に送り込もうとしている」とシリア国民評議会の姿勢を批判した。

シリア革命反体制勢力国民連立メンバー以外の反体制活動家も多数、会合が開かれたホテルに現れたが、その多くはシリア・ムスリム同胞団のメンバーないしはそれに近い活動家だったという。

一方、別の出席者によると、「問題はムスリム同胞団をめぐる問題よりも大きい。我々は部族的な分配の思考を克服できるように思う。もっとも重要な問題、すなわち(暫定)政権の発足と国際社会の対応が若干延期されるだけだ」と述べ、事態収拾が可能だとの見方を示した。

また、別の参加者は「ほとんどの発言は、リヤード・サイフとムスタファー・サッバーグによって行われている。アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長はほんの少し発言しただけだ」と述べた。

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クッルナー・シュラカー(11月29日付)によると、カイロでのシリア革命反体制勢力国民連立会合の招聘者・出席者は以下の通り

  • ジョルジュ・サブラー(シリア国民評議会)
  • アブドゥルバースィト・スィーダー(シリア国民評議会)
  • アブドゥルアハド・アスティーフー(シリア国民評議会)
  • ハーリド・サーリフ(シリア国民評議会)
  • ファールーク・タイフール(シリア国民評議会)
  • アフマド・ラマダーン(シリア国民評議会)
  • ヒシャーム・ムルーワ(シリア国民評議会)
  • ハーリド・ナースィル(シリア国民評議会)
  • サーリム・ムスラト(シリア国民評議会)
  • ルワイユ・サーフィー(シリア国民評議会)
  • サミール・ナッシャール(シリア国民評議会)
  • ハイサム・ラフマ(シリア国民評議会)
  • フサイン・サイイド(シリア国民評議会)
  • ジャマール・ワルド(シリア国民評議会)
  • ムハンマド・ヤフヤー・マクタビー(シリア国民評議会)
  • ワースィル・シャマーリー(シリア国民評議会)
  • ムナー・ムスタファー(シリア国民評議会)
  • マルワーン・ハッジュー(シリア国民評議会)
  • ナズィール・ハキーム(シリア国民評議会)
  • バドル・ジャームース(シリア国民評議会)
  • アフマド・サイイド・ユースフ(シリア国民評議会)
  • ハッサーン・ハーシミー(シリア国民評議会)
  • ムンズィル・マーフース(無所属、シリア国民評議会)
  • ブルハーン・ガルユーン(無所属、シリア国民評議会)
  • リヤード・サイフ(無所属、シリア国民評議会)
  • アフマド・アースィー・ジャルバー(シリア部族革命評議会、シリア国民評議会)
  • ムスタファー・サッバーク(シリア・ビジネスマン・フォーラム、シリア国民評議会)
  • フサイン・アブドゥッラー(トルクメン組織、シリア国民評議会)
  • ハーリド・ハウジャ(トルクメン組織、シリア国民評議会)
  • ナジーブ・ガドバーン(シリア国民評議会):欠席
  • ヤフヤー・ウカーブ(シリア国民民主ブロック、シリア国民評議会)
  • リーマー・フライハーン(スワイダー地元評議会)
  • ワリード・ブンニー(無所属)
  • カマール・ルブワーニー(無所属)
  • ハイサム・マーリフ(革命評議会)
  • サーディク・ジャラール・アズム(シリア作家連盟):欠席
  • タウフィーク・ドゥンヤー(無所属):欠席
  • アブドゥルカリーム・バッカール(無所属)
  • バッサーム・ユースフ(自由民主シリアのための「ともに」潮流)
  • タイスィール・ナッジャール(アラブ社会主義連合民主党)
  • ユースフ・アブダルキー(共産主義行動党):欠席
  • マルワーン・カーディリー(シリア・ウラマー連盟)
  • ズィヤーダ・ハサン(トルクメン組織)
  • スハイル・アタースィー(シリア革命総合委員会)
  • ジャービル・ズアイン(地元調整諸委員会)
  • ハーリス・ナッバハーン(市民権潮流)
  • ジャラールッディーン・ハーンジー(アレッポ地元評議会)
  • アドナーン・ラフムーン(イドリブ地元評議会)
  • ムハンマド・ムスタファー・ムハンマド(ハサカ地元評議会)
  • ムスタファー・ナウワーフ・アリー(ラッカ地元評議会)
  • ムーサー・ムハンマド・ハリール(クナイトラ・ゴラン地元評議会)
  • ズィヤード・ガッサーン・ライイス(ラタキア地元評議会)
  • サラーフッディーン・ハマウィー(ハマー地元評議会)
  • アブドゥルイラーフ・ファフド(ヒムス地元評議会)
  • ムハンマド・フサイン・カッダーフ(ダルアー地元評議会)
  • アフマド・ムアーッズ・ハディーブ(ダマスカス地元評議会)
  • リヤード・ハサン(ダイル・ザウル地元評議会)
  • ジャワード・アブー・ハトブ(ダマスカス郊外地元評議会)
  • ムハンマド・アブドゥッサラーム・サイイド(タルトゥース地元評議会)
  • ハビーブ・イーサー(民主的変革諸勢力国民調整委員会):欠席
  • フサイン・アウダート(民主的変革諸勢力国民調整委員会):欠席
  • ハーリド・アブー・サラーフ(無所属):欠席
  • アーリフ・ダリーラ(民主的変革諸勢力国民調整委員会):欠席
  • アロー・サドルッディーン・バヤーヌーニー(シリア・ムスリム同胞団)
  • ヤフヤー・クルディー(無所属):欠席
  • ミシェル・キールー(シリア民主フォーラム):欠席
  • アブドゥー・フサームッディーン(政権離反者)
  • アブドゥルハキーム・バッシャール(シリア・クルド国民評議会):欠席
  • ムスタファー・ウースー(シリア・クルド国民評議会):欠席
  • アブドゥー・カッドゥー(シリア・クルド国民評議会):欠席

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国民行動グループのムハンマド・ヤースィーン・ナッジャールは『ハヤート』(11月29日付)に、女性メンバー不在だったシリア国民評議会現事務局に、ラファー・ムハンディス(国民行動グループ)、ムナー・ジュンディー(国民具ロック)、タグリード・ハジャリー(シリア自由人連合、ズィヤード・アブー・ハムダーンと交替)が選出されたことを明らかにした。

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アレッポ県北部で反体制武装闘争を続けるアフマド・ファッジュ准将は、AFP(11月28日付)に対して、アターリブ市郊外の第46中隊基地を制圧し、地対空ミサイルを奪取したと述べた。

レバノンの動き

ワーイル・アブー・ファーウール社会問題大臣(進歩社会主義党)は、レバノン国内のシリア人避難民が急増した場合、避難民キャンプを設置する可能性を排除しない、と述べた。

しかし現在閣内では避難民キャンプについての議論はなされていない、という。

諸外国の動き

国連総会第3委員会は、反体制武装勢力・サラフィー主義者によるテロと、政府軍によるその掃討作戦の激化を受け、シリア政府による「深刻且つ体系的な人権侵害」を非難するとともに、「すべての当事者にあらゆる暴力の停止」を呼びかける決議を採択した。

決議案は、アサド政権と敵対する欧米諸国、湾岸アラブ諸国20カ国が提出し、122カ国が賛成した。

キューバ、北朝鮮など12カ国が反対、35カ国が棄権した。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は総会第3委員会で、欧米諸国などが提出したシリア非難決議に対して、武装テロ集団とこれらの集団を支援する国家を非難していないと述べ、決議がシリア国内での暴力の激化を助長することにつながると非難した。

そのうえで、シリア国民が、国連人権規約に反する人権問題を抱えるサウジアラビアやカタールといった国々の干渉を排除し、自らの手で公正と平等に基づく社会を建設することをめざしている、と訴えた。

SANA(11月28日付)が報じた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシア紙(Аргументы и Факты)に対して、「いかなる状況であっても、ロシアを武力紛争に引き込むことを話題にする余地はない。タルトゥース港でのロシア海軍基地への技術的・物的支援は通常通り行われている…。軍事・技術分野で数年にわたる(シリアへの)支援は、何よりもまず、中東の安定を支援するためで、シリア国内のいかなる勢力をも支援することを目的としてない」と述べた。

AFP, November 28, 2012、Akhbar al-Sharq, November 28, 2012、Aljazeera.net, November 28, 2012、al-Hayat, November 29, 2012、Kull-na Shuraka’, November 28, 2012, November 29, 2012、al-Kurdiya
News, November 28, 2012、Naharnet, November 28, 2012、Reuters, November 28,
2012、SANA, November 28, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県で反体制武装勢力が「シリアの紛争開始以降初めて」政府軍の航空機を撃墜、日本政府は「シリアの友連絡グループ」会合に先だってシリアへの追加制裁を行うと発表(2012年11月27日)

国内の動き

日刊紙『ワタン』(11月27日付)は、国連シリア代表部が10月に国連安保理に提出した「各国テロリスト」のリストを「信頼できる筋」から入手したと報じ、その氏名を公表した。

同紙が公表した「外国人テロリスト」は142人で、シリア国内で暴力行為を犯し、殺害された、という。

142人の国籍は18カ国におよび、その内訳はサウジ人47人、リビア人24人、チュニジア人10人、エジプト人9人、カタール人6人、レバノン人5人、アフガニスタン人11人、トルコ人3人、チェチェン人3人、アゼルバイジャン人1人、チャド人1人。

http://www.alwatan.sy/dindex.php?idn=130346

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルトゥーズ地方の軍の検問所で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、軍警察2人が死亡し、また爆発後に軍・治安部隊と反体制武装勢力の間で激しい交戦が行われた。

また、ダハーディール市で処刑された遺体6体が発見された。

このほか、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(11月27日付)によると、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町、ザマルカー町、ダーライヤー市、ブワイダ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員ら多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で軍の車輌を狙った爆発があり、女性1人が死亡、またヤルムーク区でも砲撃によって子供1人が死亡した。

さらに工業地区でも即席爆弾が爆発したが、死傷者はなかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ミンタール村の防空大隊基地に反体制武装勢力が突入し、複数の兵士を殺害、捕捉し、23ミリ対空砲6基を含む武器・装備品を奪取した。

この戦闘で、同監視団によると、反体制武装勢力の戦闘員6人が、反体制活動家によると9人が死亡した、という。

その後、シリア人権監視団は、反体制武装勢力がシャイフ・スライマーン防空大隊基地周辺の空爆に参加していた軍ヘリコプターを地対空ミサイルで撃墜したと発表した(未確認情報)。

同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン書記長によると、反体制武装勢力が地対空ミサイルで航空機を撃墜するのは「シリアの紛争開始以降初めて」で、「同様のロケット数十発を革命家が入手した」という。しかし入手元については不明だという。

ユーチューブ(11月27日付)では、ヘリコプターが現状・墜落する映像がアップされた。映像はヌールッディーン・ザンキー大隊の広報局によって撮影・配信されている。

同大隊はイスラーム主義者から構成され、シャイフ・スライマーン防空大隊基地の攻略を主導している、という。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市ライラムーン地区などで軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

またアフリーン市では、同監視団によると、西クルディスタン人民議会アフリーン地方のアトゥーフ・アブドゥー議長が「何者か」に襲撃された。

これに対して、SANA(11月27日付)は、アレッポ市サーリヒーン地区、ライラムーン地区、ズィルバ村、ファーフィーン村、ダーラ・イッザ市、カフルナーヤー市、ムスリミーヤ村、バルナタ村、ダイル・ハーフィル市、フライターン市、アンジャーラ村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した、と報じた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月27日付)によると、ダイル・ザウル市内各所で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ラッカ県では、SANA(11月27日付)によると、サウラ市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ハサカ県では、SANA(11月27日付)によると、ハサカ市郊外で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市郊外の軍による砲撃・空爆で5人が死亡、30人が負傷した。

一方、SANA(11月27日付)によると、ムハムバル村、対トルコ国境のアティマ市、ドゥライキーシュ市、ザルズール市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月27日付)によると、アスィーラ村、フワイスィース地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ファーイズィーヤ村で爆発があり、子供3人が死亡、5人が負傷した。またヒムス市ムハージリーン区での砲撃で、1人が死亡した。

一方、SANA(11月27日付)によると、シューマリーヤ村、ファーイズィーヤ村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(11月27日付)によるとサフワ村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殲滅した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は、シリア人権委員会のワリード・サフールを駐英国大使に任命したと発表した。

シリア人権委員会はロンドンを拠点とする人権団体・反体制組織。

諸外国の動き

日本政府は、東京での「シリアの友連絡グループ」会合(30日)に先だって、ワーイル・ナーディル・ハルキー首相やアディーブ・マイヤーラ・シリア中央銀行総裁ら36人、シリア石油社など19機関への追加制裁を行うことを発表した。

日本政府は、欧米諸国に追随するかたちで2011年9月にアサド大統領など政権首脳の資産凍結、シリア籍の航空機の領空通過禁止を骨子とする制裁をシリアに対して課してきた。

今回の追加制裁により、日本政府による制裁対象は、シリア政府高官ら59人、35機関となった。

日本政府による制裁は(米国による制裁同様)形式的なもので、シリア経済、さらに国民の生活を圧迫することないが、紛争の一当事者のみを対象としている点で、サラフィー主義武装集団と共闘する反体制武装勢力の暴力を正当化しかねない。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立に対して120万ユーロの緊急人道支援を行うとことをフランスが決定したと発表した。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、地元住民の証言やビデオ映像をもとに、ダマスカス郊外県ダイル・アサーフィール市で25日に軍が子供たちが遊んでいる広場にクラスター爆弾を投下し、少なくとも子供11人が死亡、多数が負傷したと発表、非難した。

AFP, November 27, 2012、Akhbar al-Sharq, November 27, 2012、al-Hayat, November 28, 2012、Kull-na Shuraka’, November 27, 2012、al-Kurdiya News, November 27, 2012、Naharnet, November 27, 2012、Reuters, November 27, 2012、SANA, November 27, 2012、al-Watan, November 27, 2012などをもとに作成。

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自由シリア軍大佐がラアス・アイン市における人民防衛隊との停戦に関する報道を否定、また人民防衛隊総司令部が「クルド統合軍に加わる準備はない」との意思を示す(2012年11月26日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団が、反体制武装集団が軍との数日間に及ぶ戦闘の末、ティシュリーン・ダムおよび同ダム周辺の施設を制圧した、と発表した。

同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、「ダム制圧は非常に重要なステップだ。なぜなら、軍にとってラッカとアレッポを結ぶすべての街道が遮断されたことを意味するからだ」と述べ、人権団体でありながら、反体制武装勢力の戦果を鼓舞した。

また「ラッカからサウラを経由し、ユーフラテス川を越える旧街道は軍と反体制勢力によって割拠されており、軍は移動には利用できない。ティシュリーンを経由する別の街道は軍が掌握する最後の街道だが、現在は利用できない」と付言し、アレッポ市を孤立化する作戦が進展しているとの見方を示した。

ユーチューブではティシュリーン・ダムを制圧したと主張する武装集団の複数の映像がアップされているが、ダムが制圧されたとの事実確認はなされていない。

一方、SANA(11月26日付)によると、アレッポ県シャッアール地区、旧市街、ナイラブ地区、ライラムーン地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーや外国人戦闘員など多数の戦闘員を殲滅、装備を破壊した。

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イドリブ県では、AFP(11月26日付)によると、軍が対トルコ国境から2キロの地点に位置するアティマ村およびその周辺を空爆した。

同報道によると、空爆は、自由シリア軍国内合同司令部が本部として使用している学校やシャームの鷹旅団の本務を狙ったもの。

シリア人権監視団によると、空爆はアティマ村とトルコ領内のシリア人避難民キャンプから数百メートルの距離に位置するカーフ村に対して行われ、同地域には多数の反体制武装勢力がおり、住民のほとんどは避難・退去して不在だったという。

また軍はハーリム市の反体制武装勢力の拠点に対しても空爆を加え、戦闘員1人が死亡、複数が負傷したという。

一方、SANA(11月26日付)によると、ハーリム市、ワーディ・ダイフ地点(マアッラト・ヌウマーン市近郊)、サラーキブ市、マストゥーマ村、キトヤーン村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーや外国人戦闘員らを殺傷、装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カフルスーサ区の農園などに対して、軍・治安部隊が砲撃を加え、反体制武装勢力と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市などに対して、軍・治安部隊が砲撃を加え、反体制武装勢力と交戦した。

これに関して、シリア国民評議会は声明を出し、「ダーライヤー市で過去数日間に130人以上が死亡した」と主張した。

しかし、『ワタン』(11月26日付)は、ダーライヤー市が「過去数週間で、首都攻撃のためダマスカス郊外県の複数の地域から送り込まれたテロリストの塞と化していた」と報じた。

複数の消息筋によると、軍はダーライヤー市を四方から包囲しており、「近日中に決着をつける」のだという。

またムウダミーヤト・シャーム市、ザバダーニー市、ジュダイダト・アルトゥーズ町、リーハーン地方などでも軍・治安部隊の砲撃があり、9人が死亡した、という。

一方、反体制活動家が、ユーチューブ(11月26日付)に子供や若者の遺体5体の映像を公開し、ダマスカス郊外県ダイル・アサーフィール市で、軍が25日(日曜日)クラスター爆弾を投下し、死亡したと主張した。

これに関して、地元調整諸委員会も、クラスター爆弾の投下で10人の子供が「虐殺」され、多数が負傷したと主張した。

しかし、シリア人権監視団は、8人の子供が死亡したこととしつつ、クラスター爆弾が使用されたかどうかは確認できない、と発表した。

他方、SANA(11月26日付)によると、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、マシュタル市、ヤルダー市、アルバイン市、ダーライヤー市、フサイニーヤ町などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーや外国人戦闘員など多数の戦闘員を殲滅、装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(11月26日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村、トゥルナジャ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦市、使徒末裔大隊の司令官(ジャバーニー)ら複数の戦闘員を殲滅した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月26日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と応戦し、複数の戦闘員を殲滅した。

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ダルアー県では、SANA(11月26日付)によると、反体制武装勢力がダルアー市の警察署を襲撃したが、治安部隊が反撃し、戦闘員に甚大な被害を与えた。

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ヒムス県では、SANA(11月26日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区、スルターニーヤ地区、ラスタン市、クサイル市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点などを攻撃し、外国人戦闘員ら多数を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(11月26日付)によると、マアーン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦市、複数の外国人戦闘員を殲滅した。

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ハサカ県では、シリア・クルド国民評議会が声明を出し、ハサカ市でクルド人学生らがナイフや銃で武装した「自由シリア軍」を名乗る集団(グワイラーン地区のアラブ人)に暴行を受けたと発表した。

同声明によると、この集団はハサカ大学に向かうセルヴィスなどを停車させ、運転手にクルド人が乗っているか尋ね、乗っていた学生らに暴行を加えた、という。

反体制勢力の動き

民主的諸勢力国民調整委員会は広報局長の名で声明を出し、ロシアを訪問中のラジャー・ナースィルがRTに対して訪問の目的を「対話を通じて平和的且つ静粛な権力移譲を行い、多元的民主制を確立したい」と述べたにもかかわらず、RTが「調整委員会は体制と対話せず、移行期間と政権移譲に関して交渉するのみ」と発言したと報じた、と批判した。

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クッルナー・シュラカー(11月26日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立がカイロで会合を開き、ガッサーン・ヒートゥー、アスアド・アッシー、スハイル・アタースィーをそれぞれ人道支援委員会委員長、地元評議会調整支援委員会委員長、国際支援組織機構代表に任命した、と報じた。

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自由シリア軍司令官のリヤード・アスアド大佐は、「シリアの若者の90%が革命に参加している…。革命の勝利後に革命家たちは自らが拘束するイラン人逮捕者の記録を公開し、シリア国民の流血に関与した者は例外なく裁かれる…。(ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長やロシアも)処罰を免れないだろう」と述べた。クッルナー・シュラカー(11月26日付)が述べた。

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クッルナー・シュラカー(12月26日付)によると、自由シリア軍のハサン・アブドゥッラー大佐が、ハサカ県ラアス・アイン市をめぐる民主統一党人民防衛隊(YPG)との停戦に関する報道や発表の内容を否定、民主統一党の撤退などを骨子とする停戦合意を交わしたと反論、戦闘再開の意思を示した。

アブドゥッラー大佐によると、自由シリア軍と民主統一党は以下の合意を交わしたという。

1. 民主統一党の民兵はラアス・アイン市から撤退し、同市に再び立ち入らない。
2. 民主統一党の民兵は、自由シリア軍を攻撃しない。
3. 民主統一党は、アサド政権との協力を行わない旨誓約する。
4. 捕虜交換。
5. 民主統一党の重火器を自由シリア軍に引き渡す。
6. 自由シリア軍はラアス・アイン市の市民の権利を保護する。
7. 上記の項目を48時間以内に履行し、次のプロセスに入る。
8. 上記の項目へのいかなる違反も休戦破棄とみなす。

またアブドゥッラー大佐は、自由シリア軍がラアス・アイン地方からラッカ県のタッル・アブヤド地方に撤退したとの一部情報も否定した。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党人民防衛隊(YPG)総司令部は声明を出し、11月23日にイラク・クルディスタン地域で発表されたクルド統合軍に加わる準備はない、との意思を示した。

同声明においてYPGは「我々が統合し得る勢力はなく、またカーミシュリー、ダイリーク、アームーダーなどで最近結成された部隊のような…実態のない部隊が結成されることも認めない」と主張した。

また「統合軍を結成するという議論は、詭弁以外の何ものでもない」と批判した。

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 クッルナー・シュラカー(11月26日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市の停戦を受け、トルコに避難していたシリア人数十人がラアス・アイン国境通行所を経由して、シリアに帰国した。

Kull-na Shuraka', November 26, 2012
Kull-na Shuraka’, November 26, 2012

諸外国の動き

ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ首相は、フランス訪問(26日晩)に先立って、AFPおよび『ル・フィガロ』のインタビューに応じ、そのなかで、シリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の唯一の正統な代表」と承認したフランスの姿勢を「1970年に国連で採択された国際法の原則に従うと、いかなる国も、第3国の既存の体制に力づくで介入することはできない」と指摘、「特定の政治勢力をその主権の唯一の代表と承認することで第三国の体制転換をめざすことは、私にはまったくもって文明的なこととは思えない」と厳しく批判した。

また「アサドとその体制の運命を決するのは、これらの反体制勢力を含むシリア国民だ。しかし、これらの勢力は法的な手段で権力の座につくことが望ましく、他国から武器を受けとって政権をめざすべきでない」と付言、反体制勢力への武器供与を批判した。

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国連バレリー・アモス人道問題担当事務次長がヨルダンを訪問し、アブドゥッラー国王ら首脳の歓談、シリア人避難民にかかる問題に関して協議した。

ペトラ(11月26日付)によると、アモス事務次長は、「国連はシリア人避難民問題に二つのトラックで対応している。第1に、シリア国内のトラックで、国際NGO8団体とともに、衛生・医療サービスを必要とするより多くのシリア人への支援をめざしている。第2に、ヨルダンなどシリア人避難民を受け入れ、大きな負担を負っている近隣諸国との協力である」と述べた。

AFP, November 26, 2012、Akhbar al-Sharq, November 26, 2012、al-Hayat, November 27, 2012、Kull-na Shuraka’, November 26, 2012、al-Kurdiya News,
November 26, 2012, November 27, 2012、Naharnet, November 26, 2012、Reuters,
November 26, 2012、SANA, November 26, 2012、al-Watan, November 26, 2012などをもとに作成。

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カイロで開催されていたシリア国民民主同盟大会が閉幕する一方、ハサカ県では人民防衛隊とシャーム外国人大隊が停戦に至り両者による通行所・幹線道路の分担管理が合意される(2012年11月25日)

国内の動き

ダマスカス郊外県リーハーン地方での反体制武装勢力によるPFLP-GC基地の襲撃・破壊に関して、SANA(11月25日付)は、「ダマスカス郊外県のPFLP-GCの基地に対する武装テロ集団の攻撃は、PFLP-GCがテルアビブでの作戦を受けるかたちで、モサドの道具がシオニストという敵の代わりに行ったものである」と非難した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力が24日夜に東グータ地方のマルジュ・スルターン航空基地を襲撃し、ヘリコプター2機と戦車1輌を破壊、12人の兵士を捕捉した。

ユーチューブ(11月25日付)にアップされた映像において、反体制武装集団の司令官は、「飛行場解放」作戦が成功し、ヘリコプター2機、レーダー基地を破壊し、15人を捕捉したと発表した。

しかしシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(11月25日付)に対して、「革命家たちは、航空基地を完全制圧はしていない。軍が依然として飛行場を包囲している」と述べた。

またAFP(11月25日付)はその後、反体制活動家の話として、反体制武装勢力が軍の報復を恐れてマルジュ・スルターン航空基地から撤退したと報じ、「飛行場解放」作戦の成功が狂言の可能性があることを暗示した。

一方、サイイダ・ザイナブ地方、東グータ地方、ハラスター市、サクバー市、ザマルカー町、フジャイラ村に対して軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、軍兵士4人、反体制武装勢力戦闘員6人、民間人1人が死亡した。

他方、SANA(11月25日付)によると、ダーライヤー市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町、ザマルカー町で軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃を継続し、シャームの民のヌスラ戦線メンバー、外国人戦闘員など多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団が、軍・治安部隊がカフルスーサ区の軍備を増強し、同地区の農園突入を試みようとしている、と発表した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力が対ヨルダン国境に進軍し、国境地帯を防衛する軍第、4大隊と交戦し、一時拠点を制圧したが、「軍の空爆に曝され、革命家たちは拠点から撤退し、軍に奪還された」。

また『ハヤート』(11月26日付)によると、旅客バスを狙った爆弾テロがあり、市民5人が死亡、数十人が負傷した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(11月26日付)などによると、アレッポ市ザフラー地区の空軍情報部施設周辺で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

また反体制武装勢力がハーン・アサル村の治安機関施設を制圧したと発表した(未確認情報)。

一方、クッルナー・シュラカー(11月25日付)は、シャーム自由人大隊、イーマーン旅団、アリー・ブン・アビー・ターリブ大隊、イスナード・ミサイル連隊、サイード・ブン・ザイド大隊なる武装勢力がアレッポ市南部のICARDA地区の「浄化」を完了し、ダマスカス・アレッポ街道した、と報じた(未確認情報)。

他方、SANA(11月25日付)によると、軍・治安部隊がバイトルーン村、カフルナーハー村、ティシュリーン・ダム、ファーフィーン村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、アレッポ市ブスターン・カスル地区、ナイラブ地区などで、反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

このほか、アレッポ市マルジャ地区では、「テロリスト退去」を求めるデモを行う市民に反体制武装勢力が発砲し、女性1人が死亡、複数が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(11月25日付)によると、ヒムス市旧市街、ラスタン市、クサイル市および近郊などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら多数の戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

カイロで開催されていた反体制勢力の大会(シリア国民民主同盟大会)が閉幕した。

大会に参加したシリア自由人党事務局のムンズィル・アークビークは、「政治声明に関して合意がなされ、それは数時間後に行われる記者会見で発表されるだろう。この声明は、民主的思考を共有する政党、潮流、革命組織、政治組織すべての同盟が定められている」と述べた。

また「ドーハの連立と(シリア国民民主同盟との間)原則において違いはない。しかし(同盟は)シリア国民の唯一の代表としての国際承認をめざすようなこの連立とは何らの類似点もない…。同盟は…(シリア国民の)代表だと自らを主張せず、特定の考え方に信念を寄せる政党、潮流のイデオロギー的な同盟で、その活動は連立のように一時だけのものではなく、また政権打倒といった短期的な目的をめざすものでもない。それは長期的な目的、すなわち民主的国家、平等、公正、市民権の確立に貢献しようとしている」と述べた。

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その後、シリア国民民主同盟の発足を宣言した以下の閉幕声明が発表された。

Kull-na Shuraka', November 26, 2012
Kull-na Shuraka’, November 26, 2012
Kull-na Shuraka', November 26, 2012
Kull-na Shuraka’, November 26, 2012
Kull-na Shuraka', November 26, 2012
Kull-na Shuraka’, November 26, 2012

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離反士官がユーチューブ(11月25日付)を通じて、「自由将校連合」なる新たな組織の結成を宣言した。映

像が撮影された場所は不明だが、その発言内容から在外の士官である可能性が高い。

映像によると、自由将校連合はマフムード・アイユーブ准将を司令官とし、国内各地の前線で戦闘を指揮する士官らから構成され、「将来のシリア軍の真の核となる」という。

また映像に添付された声明のなかで、自由シリア軍国内合同司令部中央広報担当官のファフド・ミスリーは、自由士官連合にはすべての離反士官が参加し、自由シリア軍の支援を任務としていることを明らかにした。

また「新たな国民連立との協力、協議、支援のための調整」の必要を強調、シリア革命反体制勢力国民連立に代表者を派遣する意思を示した。

http://www.youtube.com/watch?v=HvpRZkENHzA

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(11月25日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市で、民主統一党人民保護部部隊(YPG)と自由シリア軍シャーム外国人大隊が停戦合意に達したと報じた。

停戦合意の内容は以下の通り:

1. 市内での双方の武装解除。
2. アラブ人、クルド人、キリスト教徒、コーカサス人からなる文民評議会による自治。
3. 自由シリア軍によるラアス・アイン国境通行所などの管理、YPGによる主要幹線道路の管理。検問所におけるクルドの国旗掲揚。

諸外国の動き

トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、NATOへのパトリオット・ミサイル配備要請に関して、「我々の国の治安に直接脅威が及ばない限り使用されない」と述べた。

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『サン』(11月25日付)は、英国のイスラーム主義者のウマル・バクリーが、レバノン北部のキャンプで英国のイスラーム主義者を軍事教練していることを明らかにしたと報じた。

AFP, November 25, 2012、Akhbar al-Sharq, November 25, 2012、al-Hayat, November 26, 2012, November 27, 2012、Kull-na Shuraka’, November 25, 2012,
November 26, 2012、al-Kurdiya News, November 25, 2012、Naharnet, November
25, 2012、Reuters, November 25, 2012、SANA, November 25, 2012、The Sun, November 25, 2012、Youtube, November 25, 2012などをもとに作成。

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ヌールッディーン・ザンキー大隊がアレッポ県内のシャイフ・スライマーン防空大隊基地のを「約2ヶ月にわたって包囲」、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市郊外では軍・治安部隊がヌスラ戦線のアジトを襲撃(2012年11月24日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市、アルバイン市、ダーライヤー市が軍の砲撃を受け、バイト・サフム市、ザバダーニー市、ダイル・アサーフィール市の近郊、ハジャル・アスワド市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(11月25日付)によると、ダーライヤー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、「アル=カーイダのテロ狙撃手多数を殺害」した。

またザマルカー町、アルバイン市、バイト・サフム市、フジャイラ村、ザバダーニー市などで反体制武装勢力の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーや外国人戦闘員を踏む反体制武装勢力の戦闘員を殺傷した。

他方、PFLP-GCは声明を出し、リーハーン地方のPFLP-GC基地が反体制武装勢力の攻撃を受けたと発表した。

シリア人権監視団によると、この攻撃で双方に多数の死傷者が出て、反体制武装勢力が基地を制圧した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カフルスーサ区の農園、カダム区、タダームン区で軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。

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アレッポ県では、AFP(11月24日付)によると、マンビジュ市から約10キロの距離に位置するティシュリーン・ダムを防衛する軍を反体制武装勢力が襲撃した。

ユーフラテス川沿いに位置する同ダムは、アレッポ県とラッカ県を結ぶ要衝。

一方、ヌールッディーン・ザンキー大隊の司令官を名乗るシャイフ・タウフィークは、カブターン・ジャバル地方のシャイフ・スライマーン防空大隊基地の攻略に関して、「我々は基地を約2ヶ月にわたって包囲している…。基地を守る兵士300~400人にとって、事態は打開できない」と述べ、「数日中」に基地を制圧できるだろうと述べた。

また「シャイフ・スライマーンが陥落すれば、アレッポ市の西部郊外は解放され、45日以内に今度はアレッポ市が解放されるだろう」と述べた。

シリア人権監視団によると、シャイフ・スライマーン防空大隊基地の攻略をめざす反体制武装勢力は、軍が敷設した地雷を撤去しつつ進軍、これに対して軍が空爆を行い、反体制武装勢力の戦闘員17人が死亡した、という。

また基地からは、反体制武装勢力が拠点とするアターリブ市などへの周辺の村への砲撃が行われている、という。

これに対し、SANA(11月25日付)によると、ファーフィーン村、アレッポ市マンスーラ地区、ムスリミーヤ地区、マイサル地区、ナイラブ地区、マシュハド地区、ジュバイラ地区、ライラムーン地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃、シャームの民のヌスラ戦線メンバーや外国人戦闘員を踏む反体制武装勢力の戦闘員を殺傷した。

またアレッポ市マルジャ地区では、住民が「テロリスト退去」を求めるデモを行い、強制排除を試みた反体制武装勢力の発砲で、女性、子供らが負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市、ラスタン市が軍・治安部隊の激しい砲撃を受けた。

またヒムス市ダイル・バアルバ地区周辺に軍・治安部隊が増援され、同地区への突入が準備されている、という。

一方、SANA(11月25日付)によると、クサイル市および郊外、軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のための特殊作戦を実施し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またヒムス市ハーリディーヤ地区では、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺害した。

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イドリブ県では、SANA(11月25日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市郊外の街道で、軍・治安部隊がシャームの民のヌスラ戦線のアジトを攻撃し、多数の戦闘員を殺害、装備を破壊した。

一方、反体制武装勢力はアリーハー市の野菜市場で市民に向けて無差別発砲し、女性1人が負傷、多数が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(11月25日付)によると、対トルコ国境のカサブ町の検問所を反体制武装勢力が襲撃、軍・治安部隊が応戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(11月24日付)は、シリア・クルド国民評議会と同評議会に属する調整が、市民に対して、金曜日の反体制デモを行わないよう要請した、と報じた。

この要請は、ラアス・アイン市でのクルド人と自由シリア軍の武力衝突など事態が緊迫化するなかで、アラブ人とクルド人の民族間の対立が唱導されることを懸念したもの。

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シリア・クルド・イェキーティー党のムスタファー・ウースー書記長は、クルディーヤ・ニュース(11月24日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連合が、クルド人の民族としての権利を憲法に明記することを承認すれば、シリア・クルド国民評議会と西クルディスタン人民議会は連合に加わることを拒否しないだろう、と述べた。

諸外国の動き

イランのアリー・アーリージャーニー諮問評議会(国会)議長は、シリア、レバノンに続き、トルコを訪問し、イスタンブールでレジェップ・タイイップ・エルドアン首相と会談した。

AFP, November 24, 2012、Akhbar al-Sharq, November 24, 2012、al-Hayat, November 25, 2012、Kull-na Shuraka’, November 24, 2012、al-Kurdiya News, November 24, 2012、Naharnet, November 24, 2012、Reuters, November 24, 2012、SANA, November 24, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カイロでシリア国民民主同盟大会が開会するなか、シリア・クルド国民評議会と西クルディスタン人民議会が自由シリア軍に対抗するための「クルド統合軍」を発足することで合意(2012年11月23日)

国内の動き

アサド大統領がダマスカスを訪れたイランのアリー・ラーリージャーニー諮問評議会(国会)議長と会談した。

SANA, November 23, 2012
SANA, November 23, 2012

会談で、アサド大統領は、イラン政府によるシリア国民への支援と、政治的対話支持の姿勢を高く評価し、国民対話を成功させ、シリアおよび地域全体の不安定化を狙ったテロと戦い続けるとの意思を示した。

またシリア情勢への対応のほか、イスラエルによるガザ空爆の失敗とパレスチナ人レジスタンスの勝利などについて協議した。

会談後の記者会見で、アサド大統領は、「(ラーリージャーニー議長訪問は)緊急訪問ではない…。我々とイラン高官は様々なレベルで常に連絡を取り合っている。しかし訪問が国会議長レベルとなれば、それ以外の高官との間で最近行われたすべての会談が総括される。とくに、急速に進展する事態や、ガザに対するイスラエルの攻撃を踏まえ、我々は過去の会談を再評価した。もちろんイスラエルの攻撃は私とラーリージャーニー議長博士の今日の会談では大きく取り上げた」と述べた。

SANA(11月23日付)が報じた。

シリア・アラブ・テレビ(11月23日付)によると、ダマスカス国際空港に到着したラーリージャーニー議長は、記者団に対して、「シリアに問題を作り出すことで、地域においてアドベンチャーを行おうとしている者がいる…。改革の名のもとに衝動的な行為を行い、混乱をもたらそうとしている武装集団もあるが、そうした試みが実現することはないだろう」と述べた。

また、ラーリージャーニー議長はシリア出国後にレバノンに到着、ベイルートでナビーフ・ビッリー国民議会議長と会談した。

SANA(11月23日付)によると、会談後、ラーリージャーニー議長は記者団に対して、シリアへの軍事介入を拒否するとの姿勢を示した。

SANA, November 23, 2012
SANA, November 23, 2012

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シリアの外務在外居住者省は声明を出し、トルコのNATOへのパトリオット・ミサイル配備要請に関して「新たなる挑発的措置」と評し、トルコ政府が「シリア・トルコ国境における事態の軍事化、緊張・被害の増大をもたらし、友好的な両国国民の利害を損ねている」と批判した。

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シリア・カトリック教会ハサカ司教区のベフナーン・ヒンドゥー大司教は書簡を出し、ローマ法皇、国連、国際社会に対して、ジャズィーラ地方(ユーフラテス川以東)への支援と、戦火拡大回避への努力を呼びかけた。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市で、軍・治安部隊の砲撃により反体制武装勢力の戦闘員5人が死亡した。

一方、SANA(11月23日付)によると、ザマルカー町、アルバイン市、アイン・タルマー村、ズィヤービーヤ町、ダーライヤー市、フジャイラ村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃を継続し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(11月23日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、スッカリー地区、ムスリミーヤ地区、シャイフ・ルトフィー村、カフルナーハー村、アターリブ市、ファーフィーン村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど多数の戦闘員を殺傷した。

またアレッポ市マルジャ地区では、数百人の市民が「テロリスト退去」を訴え抗議デモを行い、反体制武装勢力がデモの排除を試み、子供1人を殺害、複数を負傷させた、という。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市の軍住宅機構近くの軍・治安部隊の検問所で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、兵士3人が死亡、15人が負傷した。

一方、SANA(11月23日付)によると、サルミーン市・イドリブ市間の街道で反体制武装勢力が爆弾をしかけた車を爆破し、市民3人を殺害、多数を負傷させた。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(11月23日付)によると、軍が戦車4輌、装甲車10輌、輸送車輌15輌をカーミシュリー市防衛のために増援した、と報じた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月23日付)によると、ダイル・ザウル市各所、ブー・ウマル村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

また突撃大隊、ハムザ・ブン・アブドゥルムトリブ大隊を名乗る武装集団が、バアス党ダイル・ザウル支部の元メンバーでアラブ作家連盟会員のムハンマド・ラシード・ルワイリーら4人を殺害し、シリア軍の犯行だとする嘘の映像を公開した。

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ハマー県では、SANA(11月23日付)によると、ガーブ地方の街道の複数カ所で、シャームの民のヌスラ戦線が仕掛けた爆弾を爆破した。

反体制勢力の動き

シリア民主フォーラムは声明を出し、11月23日から25日でカイロで開催される反体制勢力の大会(シリア国民民主同盟大会)に関して、参加の意思を表明した。

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革命青年連合なる組織が声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立に対して、カイロでの反体制勢力の大会(シリア国民民主同盟大会)に参加するよう呼びかけた。

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カイロで反体制勢力の大会(シリア国民民主同盟大会)が開会された。

大会は25日までの3日間の予定。

大会には、シリア民主フォーラムのミシェル・キールー、ハーズィム・ナハール、国民変革潮流のバッサーム・ブンニー、ワヒード・サクル、アンマール・カルビー、ヨルダンで活動するカマール・ルブワーニー(シリア革命反体制勢力国民連立)、ワリード・ブンニー、シリア自由人党のムンズィル・アクビークらが参加した。

また国内で活動する民主的変革諸勢力国民調整委員会も参加した。

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シリア・ヤズィーディー評議会なる組織が声明を出し、議長のマズキーン・ユースフ女史とスィルハーン・イーサー報道官がイラクのクルディスタン愛国同盟(PUK)の正式な招待を受け、イラク・クルディスタン地域を訪問する、と発表した。

クルド民族主義勢力の動き

イラク・クルディスタン地域のアルビール市で、シリア・クルド国民評議会と西クルディスタン人民議会の代表が11月21日から23日にかけてシリア北東部の治安対策に関して協議し、自由シリア軍に対抗するためのクルド統合軍を発足することで合意した。

西クルディスタン人民議会のムハンマド・ラシューはアルビール市で「あらゆる敵対行為からクルド地域を保護することを開始」するため、「いかなる組織にも属さない軍を設置することで原則合意した」と述べた。

ラシューはまた「自由シリア軍がラアス・アイン市をはじめとするクルド地域に来て以降、彼らはアラブ人地区に展開していただけだとの認識があった。しかしほどなく、彼らは、クルドの旗が掲げられているとの口実で、これらの旗を焼き、我々と交戦した」と述べた。

そのうえで「タウヒード旅団、シャーム外国人大隊、そしてときに(シャームの民の)ヌスラ戦線が、クルド人市民を襲っている…。自由シリア軍はこれらの組織との関係を否定することもあるし、関係を認めることもある」と付言した。

またフェヴェダールを名のる活動家は、「イラク・クルディスタン地域で、シリア・クルド国民評議会と西クルディスタン人民議会がクルド地区を保護し、治安を脅かす者から地域を防衛するためのクルド軍結成で合意した…。(軍は)民主統一党とクルディスタン地域のクルド人離反兵によって構成される」と述べた。

AFP(11月23日付)が報じた。

また西クルディスタン人民議会のアブドゥッサラーム議長もクルディーヤ・ニュース(11月23日付)に対して、シリアの主要なクルド民族主義政党・組織が「クルド統一軍」を結成することで合意した、と述べた。

レバノンの動き

レバノンの各メディアによると、軍事情報局がアーシューラの祝祭を狙った爆弾テロを計画していたとされるシリア人5人をナバティーヤ県ナバティーヤ市で逮捕した、と報じた。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は記者団に対して、「武器の蓄積は脅威を投げかけ、多くの場合、力に訴えようと望む者たち(の暴力)を促す」と述べ、トルコ政府のNATOへのパトリオット・ミサイル配備要請を批判した。

またラブロフ外務大臣は、「兵器拡散は、危険な武力紛争を挑発する脅威を投げかけるものであり、我々はこうしたことによる代償を避けたいと考えている」と付言した。

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ロシア外務省は声明を出し、セルゲイ・ラブロフ外務大臣がアナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長に対して、トルコへのパトリオット・ミサイル配備(要請)への懸念を伝えた、と発表した。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長は、チューリッヒ大学で講演し、トルコへのパトリオット・ミサイル配備(要請)に批判的立場をとるロシアの姿勢を「正当でない」と述べた。

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イラン外務省報道官は、トルコのNATOへのパトリオット・ミサイル配備要請に関して「シリアにおける事態の正常化に資さず、事態悪化と危機激化をもたらすだろう」と批判した。

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UNHCR報道官はジュネーブで記者団に対して、シリア人避難民の数が44万23256人に達したと発表した。

このうち21万3000人以上が9月以上に避難を余儀なくされ、12万7420人がレバノンに、12万5670人がヨルダンに、12万3747人がトルコに、5万5685人がイラクに、9734人が北アフリカ諸国など逃れた、という。

またシリア国内で支援が必要な市民の数は約250万人で、そのうち95%が国内避難民だという。

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イラクのクルディスタン愛国同盟(PUK)政治局のサアディー・アフマド・ビーラは、AFP(11月23日付)に対して、シリアのクルド人はイラクのクルド人に軍事支援を要請していないとしたうえで、「我々はシリアのクルド人からの武器支援に関する要請を認めたことはない。我々は常に彼らに軍事的な問題から身を遠ざけるよう忠告してきた。我々は人道的、政治的、外交的な側面から彼らの要求をかなうよう支援している」と述べた。

AFP, November 23, 2012、Akhbar al-Sharq, November 23, 2012、al-Hayat, November 24, 2012, November 26 2012、Kull-na Shuraka’, November 23, 2012,
November 25, 2012、al-Kurdiya News, November 23, 2012、Naharnet, November
23, 2012、Reuters, November 23, 2012、SANA, November 23, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

露外務省報道官がトルコによるパトリオット・ミサイル配備の要請に関する懸念を表明、シャーム外国人大隊が民主統一党に対しラアス・アイン市からの撤退を要求(2012年11月22日)

国内の暴力

ダイル・ザウル県では、AFP(11月22日付)がシリア人権監視団の話として、反体制武装勢力がマヤーディーン市を制圧した、と報じた。

ラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、反体制武装勢力は同市近郊にある機甲大隊基地を3週間にわたって包囲、60人の兵士を殺害し攻略、その後、市街地に入った、という。

機甲大隊は別の基地へと退却した、という。

ダイル・ザウル革命軍事評議会のアブー・ライラを名乗る幹部はロイター通信(11月22日付)に対して、マヤーディーン市の機甲大隊基地は午前8時半に陥落、攻略作戦で戦闘員44人が死亡した、と述べた。

一方、SANA(11月22日付)によると、ダイル・ザウル市内各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、SANA(11月22日付)によると、ラジオ・テレビ機構所属のジャーナリスト、バースィル・タウフィークがタダームン区で反体制武装勢力に暗殺された。

SANA, November 22, 2012
SANA, November 22, 2012

また反体制武装勢力はマッザ区(オートストラード・マッザ、東ヴィーラート・マッザ)の住宅地に迫撃砲3発を発射し、女性1人が負傷、アブドゥッラフマーン・サファルジャラーニー師範学校が被弾した。

さらに、マサーキン・バルザ地区の消費公社近くの車に反体制武装勢力がしかけた爆弾が爆発し、1人が負傷した。

『ハヤート』(11月23日付)によると、迫撃砲を発射したのは武装した5人組。

一方、シリア人権監視団は、マッザ区の運輸局施設に迫撃砲が着弾したと発表したが、実行犯が誰かは明言しなかった。

また、マッザ区、カフルスーサ区では、軍・治安部隊が厳戒態勢を敷き、逮捕摘発活動を強化している、という。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市、ダーライヤー市、カースィミーヤ市、ザマーニーヤ市、ジスリーン町、スバイナ町などが砲撃を受けた。

一方、SANA(11月22日付)によると、ズィヤービーヤ町、アイン・タルマー渓谷、ダーライヤー市郊外などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊・押収した。

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アレッポ県では、SANA(11月22日付)によると、ダーラ・イッザ市、ハイヤーン町、アアザーズ市・マーリア間の街道、ハンダラート・キャンプ、タッル・ラッハール村、カフルナーハー村、アレッポ市ナイラブ地区、シャッアール地区、カーディー・アスカル地区、フィルドゥース地区、ライラムーン地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、浄化を継続し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員ら多数を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月22日付)によると、ヒムス市各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷した。

国内の動き

DPI(11月22日付)は、ダマスカス県旧市街のミドハト・バーシャー通りで、女性活動家4人が国内での軍事・治安活動の停止を求める抗議行動を行い、治安当局に逮捕されたと報じた。

活動家4人はウエディング・ドレスをまとっていた。

Kull-na Shuraka', November 22, 2012
Kull-na Shuraka’, November 22, 2012

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クッルナー・シュラカー(11月22日付)は、マッザ86地区とブスターン協会の政府支持者とダマスカス大学寮の政府支持者が口論の末、乱闘となった、と報じた。

口論は、大学寮内の部屋の配分をめぐるもので、治安維持部隊が介入し、事態は収束したという。

なおクッルナー・シュラカーは支持者を「シャッビーハ」と呼称し、この騒動を報じた。

反体制勢力の動き

シャーム外国人大隊はユーチューブ(11月22日付)でビデオ声明を出し、「ラアス・アイン市、ひいてはハサカ県全土を解放するため、戦車、迫撃砲、ロケット弾を増強した」と発表した。

声明において、大隊の報道官は、ハサカ県住民や諸部族に「ジャズィーラ地方(ユーフラテス川以東)の解放のため、大隊の隊列に加わる」よう呼びかけた。

Youtube, November 22, 2012
Youtube, November 22, 2012

また「民主統一党とPKKといった、革命に対抗し、大隊に武器を向ける者ども」に対して「流血を避けるため(ラアス・アイン市からの)撤退」を求めた。

シャーム外国人大隊をはじめとする自由シリア軍はラアス・アイン市攻略に失敗し、対トルコ国境地帯に後退している。

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アレッポ県アレッポ市郊外の第46大隊基地の攻略を指揮したというムハンマド・アフマド・ハッジュ准将は、「約300人の兵士を殺害、70人以上を捕捉した」としたうえで、同大隊基地の制圧を「革命最大の勝利」と鼓舞した。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド国民評議会のハーリド・ムハンマド副議長は、「クルド人の政党や評議会の長たちはみな、個人的利益や党利に没頭している…。現地は敗北主義的なクルド人の党首らに接見されている」と批判した。

ムハンマド副議長はイラク・クルディスタン地域で活動しており、現地とのつながりはない。

クルディーヤ・ニュース(11月22日付)が報じた。

諸外国の動き

ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェビィッチ報道官は、トルコがNATOにパトリオット・ミサイルの配備を要請したことに対して、「トルコ・シリア国境の軍事化」への懸念を示し、「トルコへの我々の忠告は以下の通りである:シリアの反体制勢力に早急に影響力を行使し、当事者間の対話を開始させ、事態に危険な傾向を付与することで筋力を誇示することではない」と警鐘を鳴らした。

そのうえで「こうした行動が、早急な政治的解決への楽観を増幅するものでないことは明らかだ」と批判した。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相は広報局を通じて、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相に対して、国内の諸問題への対処に関心を集中させ、域内の国々の問題を煽るべきでないと警鐘をならし、対シリア国境へのパトリオット・ミサイル配備要請を暗に批判した。SANA(11月22日付)が報じた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は訪問先のパキスタンで記者団に対して、NATOに要請しているパトリオット・ミサイル配備が「自衛目的」だと述べた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、モンテカルロ放送(11月22日付)で、トルコへのパトリオット・ミサイル配備に関して、「拒否する理由はない」と述べ、支持を表明した。

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カタール通信(11月22日付)は、政府高官の話として、カタールがシリア革命反体制勢力国民連合に対して駐カタール大使を任命するよう求めた、と報じた。

AFP, November 22, 2012、Akhbar al-Sharq, November 22, 2012, November 23, 2012、DPI, November 22, 2012、al-Hayat, November 23, 2012、Kull-na Shuraka’, November 22, 2012、al-Kurdiya News, November 22, 2012、Naharnet, November 22, 2012、Reuters, November 22, 2012、SANA, November 22, 2012などをもとに作成。

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ダマスカス県の中心部に迫撃砲が着弾し1人が死亡、民主統一党のムスリム共同党首がシリア革命反体制勢力国民連立を拒否すると述べる(2012年11月21日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(11月21日付)などによると、ダーライヤー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の大規模な掃討作戦を行い、数十人の「テロリスト」を殲滅した。

また反体制武装勢力が拉致していた数十家族を解放した。

『ハヤート』(11月22日付)によると、軍は戦闘機によってダーライヤー市近くの農地を爆撃、また共和国護衛隊の部隊が同市郊外を総攻撃した、という。

複数の活動家によると、この戦闘で戦闘員23人が死亡した。また別の反体制筋によると民間人7人も死亡した、という。

シリア人権監視団によると、ダーライヤー市以外でも、ハラスター市、ジスリーン町、ザバダーニー市、サイイダ・ザイナブ町が砲撃を受けた。

一方、SANA(11月21日付)によると、サイイダ・ザイナブ町近郊のフサイニーヤ町で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殲滅、装備を破壊した。

また、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町でも交戦し、戦闘員を殺傷、アルバイン市で反体制武装勢力の「残党」の追撃を継続した。

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ダマスカス県では、各紙によると、日本大使館などが建ち並ぶ中心地アブー・ルンマーナ地区に迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、複数が負傷した。

シリアの治安筋によると、反体制武装勢力が迫撃砲を発射した。シリア人権監視団は実行犯が誰かには言及しなかった。

またシリア人権監視団によると、ジャウバル区で砲撃があり、ヤルムーク区では爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部郊外のシャイフ・スライマーン地区の防空大隊の制圧を試みる反体制武装勢力を軍・治安部隊が撃退、制圧した。

同大隊をめぐる攻防で、反体制武装勢力の戦闘員25人が死亡した。

一方、マンビジュ市周辺を軍が空爆し、反体制武装勢力5人が死亡した。

SANA(11月21日付)によると、マンビジュ市南東のティシュリーン・ダム周辺、アブティーン村、アナダーン市、ダーラ・イッザ市、アターリブ市、バクシャーティーン市、アレッポ市シャッアール地区、ブスターン・カスル地区、アンサーリー地区、バーブ・ナイラブ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市南部の検問所周辺で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

またイドリブ市・マストゥーマ村を結ぶ街道で、即席爆弾が爆発し、3人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月21日付)によると、ダイル・ザウル市で、軍・治安部隊が「ジュンドゥルアズィーズ大隊」を名のる反体制武装勢力の戦闘員多数を殲滅した。

またマヤーディーン市での戦闘で、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員複数を殺害、装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月21日付)によると、ハウラ地方、クサイル市郊外、ヒムス市内などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

(在外)反体制勢力の動き

シリア国民評議会のメンバーでクルド人活動家のラディーフ・ムスタファーがパリで声明を出し、評議会の脱会を発表した。

al-Kurdiya News, November 21, 2012
al-Kurdiya News, November 21, 2012

評議会が国際社会の支援を得ることに失敗したことが脱会の理由。

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『ハヤート』(11月22日付)は、ヨルダンで逃亡生活を送る離反士官のアスアド・アワド・ズウビー准将(前シリア軍事高等アカデミー空軍学科長)が、シリア革命反体制勢力国民連立と協力を行う準備があると述べたと報じた。

ズウビー准将は「我々は、リヤード・ファリード・ヒジャーブ(前)首相…などを通じて、連立と調整を行っている」と述べた。

ズウビー准将は、2012年8月にアサド政権を離反し、ヨルダンを拠点とする離反士官および避難民の責任者を務めている、という。

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー事務局長はUAEのドバイで開催されたシリアへの将来の投資・復興に関する会議に出席し、そのなかで、アサド政権打倒後のシリア経済の崩壊を回避するため、最初の6ヶ月に600億ドルの復興支援が必要だ、と述べた。

クルド民族主義勢力の動き

シリア北東部の自治を主導するクルド民族主義政党の民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首はロイター通信(11月21日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立を拒否すると述べた。

ムスリム共同党首は、連立が結成された11月前半のドーハでの会議に招待されなかったことを明かす一方、連立が「トルコとカタールの代理…。トルコとカタールへの忠誠から反れることはない」と批判した。

また「連立は役に立たない。現在、アレッポには連立を承認しないと言っている武装集団がいる。なぜならシリア国民を代表していないからだ」と付言した。

そのうえで「問題解決は…シリアの反体制勢力が互いに座って話し合い、皆が合意するような提案に至るために事態を検討することにある。ドーハでの対話ではない。あらかじめ用意されたシナリオに沿って、彼らは合意したに過ぎない」と述べた。

一方、連立を主導するシリア・ムスリム同胞団に関して「シリア国民評議会のときと同じ過ちを犯している…。宗教関係者が(連立を)支配している」と批判した。

さらに「我々は分離主義を望まない。新たな国境を画定しようとは思わない。我々が望んでいるのは、憲法でクルド人の存在を承認し、クルド人民の民主的権利を憲法で保障することだ」と述べた。

諸外国の動き

クッルナー・シュラカー(11月21日付)は、ハサカ県ラアス・アイン市での戦闘を逃れてトルコ領内に入国した女性2人を含む3人を民主統一党のメンバーだとしてトルコ当局が拘束したと報じた。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長は、パトリオット・ミサイル配備を要請するトルコ政府からの正式な書簡を受け取ったことを明らかにした。

事務局長の声明によると、トルコは要請において、パトリオット・ミサイル配備が「防衛目的のみ」に限られる点を強調し、同ミサイルを保有するドイツ、オランダ、米国が配備の是非を決定する、という。

AFP, November 21, 2012、Akhbar al-Sharq, November 21, 2012、al-Hayat, November 22, 2012、Kull-na Shuraka’, November 21, 2012、al-Kurdiya News,
November 21, 2012、Naharnet, November 21, 2012、Reuters, November 21, 2012、SANA,
November 21, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県で再発していた人民防衛隊とシャーム外国人部隊およびヌスラ戦線の間の戦闘が収束、イギリスがシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の唯一の正統な代表」として承認すると発表(2012年11月20日)

国内の暴力

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(11月20日付)によると、19日にラアス・アイン市で再発していた自由シリア軍と民主統一党人民防衛隊(YPG)の戦闘は収束、両者は遺体や捕虜の交換を行った。

同報道によると、遺体・捕虜交換は、シリア・クルド国民評議会や地元の有力者の努力によるものだという。

自由シリア軍の戦闘員の一人によると、この戦闘でシャーム外国人部隊のアリー・アクシュート(アブー・アフマド・バザーア)、ワーイル・ハーッジ・ラヒームら10人以上の戦闘員が死亡、12人以上が負傷、トルコ側に帰還した、という。

クッルナー・シュラカー(11月20日付)によると、自由シリア軍は、国境地帯に狙撃主を配置し、人民防衛隊の攻撃に備えるとともに、避難しようとする市民にも発砲した、という。

また自由シリア軍によるラアス・アイン市の襲撃を主導したシャーム外国人大隊のウマル司令官は、トルコ領内の国境通行所に布陣し、停戦交渉を求めるラアス・アイン市の名士らとの面談を拒否し続け、人民防衛隊が武装放棄し、市内の検問所や施設から民主統一党の旗を降ろすまで攻撃を続けるとの一方的なメッセージを戦闘員の一人を通じて伝えてきた、という。

その後、アームーダー市、カーミシュリー市、ダルバースィーヤ市の住民2,000人以上がラアス・アイン市住民との連帯を訴え、同市に集まりデモを行うなか、人民防衛隊が市内に突入、奪還した、という。

なおシリア人権監視団によると、クルド人戦闘員4人、シャームの民のヌスラ戦線とシャーム外国人大隊の戦闘員24人が死亡した、という。

また現地の活動家によると、自由シリア軍はクルド人35人を、人民防衛隊は自由シリア軍戦闘員11人を捕捉している、という。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区で軍・治安部隊と反体制武装勢力の間で銃撃戦があった、という。

一方、SANA(11月20日付)によると、マッザ区(オートストラード)にある情報省のダール・バアス(出版社)に、反体制武装勢力が撃った迫撃砲2発が着弾した。死傷者はなかった。

またマッザ区のアラブ作家連合施設にも、反体制武装勢力が発射した迫撃砲が着弾した。死傷者はなかった。

このほか、タダームン区では、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊がハラスター市を攻撃し、反体制武装勢力の戦闘員3人を殺害した。

またドゥーマー市、アルバイン市、スバイナ町、ヤルダー市、ビーブラー市、ハジャル・アスワド市などが砲撃を受け、ハジャル・アスワド市で市民4人が死亡した。

一方、『ハヤート』(11月21日付)は、マーヒル・アサド大佐を実質的司令官とする共和国護衛隊の部隊が、ダーライヤー市の掃討作戦に参加、戦闘機、戦車などを動員して、ダマスカス県およびダマスカス郊外県での反体制武装勢力の掃討を本格化させた、と報じた。

イスラーム旅団とジュンドッラー大隊なる組織が声明を出し、ハジャル・アスワド市近くの第246大隊の拠点を制圧したと発表した。

声明によると、戦闘は4日間続き、大隊の兵士を「皆殺し」にし、基地を制圧、武器弾薬を奪取した、という。

さらに、SANA(11月20日付)によると、ザマルカー町、ズィバーイーヤ市、サイイダ・ザイナブ町、ダーライヤー市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部郊外のシャイフ・スライマーン地区の防空大隊周辺で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

『ハヤート』(11月21日付)が複数の活動家の情報として報じたところによると、大隊の複合施設の半分以上が反体制武装勢力の手に落ちたという。

一方、SANA(11月20日付)によると、ダーラ・イッザ市、シャイフ・スライマーン村、ハンダラート・キャンプ、ズィルバ村、ムンビシュ市郊外のティシュリーン・ダム周辺、マーリア市・アアザーズ市間、カブターン・ジャバル村、アターリブ市、アレッポ市ブスターン・カスル地区などの反対武装勢力の大規模拠点複数カ所を軍・治安部隊が攻撃し、外国人戦闘員やシャームの民のヌスラ戦線メンバーを含む多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

また、SANA(11月20日付)は、反体制武装勢力がアレッポ市マルジャ地区で2世帯9人を惨殺し、軍の犯行だとの映像を公開した、と報じた。

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イドリブ県では、SANA(11月20日付)によると、イドリブ市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月20日付)によると、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(11月20日付)によると、カフルアブド村で反体制武装勢力が迫撃砲を発射、市民1人が死亡、複数が負傷した。

国民対話大会(テヘラン)

テヘランで開催されていたシリア国民対話大会が閉幕した。

al-Hayat, November 21, 2012
al-Hayat, November 21, 2012

閉幕声明では、あらゆるかたちの外国の介入をも拒否すること、包括的国民対話と国民和解の実現への努力の必要が確認された。

また、あらゆる形態の暴力、武装集団への武器密輸、テロリスト支援を拒否するとの姿勢が確認された。

SANA(11月20日付)が報じた。

反体制武装勢力の動き

シリア革命総合情報機関の政治渉外局長のバッサーム・ジャッアーラなる活動家はAFP(11月20日付)に対して、19日の発足が宣言された同機関が、「数ヶ月前から活動を行っており、宗派主義的な内乱の発生を狙った車爆弾の爆発数十件を未然に阻止した」という。

また「治安機関の要員数百人が我々に協力し、我々に体制の動きに関する情報を提供してくれている」と述べた。

一方、『ハヤート』(11月21日付)は、欧州で活動するシリア革命総合委員会の報道官の話として、シリア革命総合情報機関が数百人の民間人、元軍人、元治安機関要員から構成されている、と報じた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(11月20日付)は、ハサカ県のダルバースィーヤ市とラアス・アイン市を結ぶ街道に設置された民主統一党人民防衛隊(YPG)の検問所で、マフラミーヤ部族のヤースィル・リフアト・サブリー・アリー部族長(クルド人)、同族長の甥、シリア・ムスタクバル潮流のメンバー2人が殺害されたと報じた。

4人はラアス・アイン市での民主統一党人民防衛隊と自由シリア軍の戦闘の停止を仲介するために同市に向かう途中だったという。

殺害された4人と自由シリア軍の関係は不明。

諸外国の動き

英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は下院において、「欧州のパートナーとの協議を踏まえ、英国政府はシリア革命反体制勢力国民連立をシリア国民の唯一の正統な代表として承認することを決定した」と発表した。

また、ヘイグ外務大臣は「(連立は)シリア国民の全面的支持を得て、より実質的に反体制勢力の努力を調整するべく努力しなければならない」と付言した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は訪問先のカンボジアの首都プノンペンでヒラリー・クリントン米国務長官と会談し、シリア情勢について意見を交わした、

イタルタス通信(11月20日付)によると、ラブロフ外務大臣は会談に関して「ドーハで採択された文書(シリア革命反体制勢力国民連立結成)は、主要な目的が体制打倒、国家機関の実質的粛清にあると述べている…。こうしたことをイラクで目の当たりにしてきた。イラク国民がそれによってどれだけの代価を払ったかに触れておきたい」と述べた。

また「私はクリントン国務長官に状況をどのように進展すると考えているか尋ねた…。しかし最終的な答えを耳にすることはなかった…。彼女はただ、ジュネーブ合意が米国の眼中にあるとだけ述べた」と付言した。

さらに「シリア国民を差し置いて決定が下されることは認められない。誰であれ交渉のテーブルに着かせねばならない」と対話を通じた紛争の平和的解決の必要を強調した。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣はアンカラで記者団に対して、「我々は(パトリオット・ミサイル配備の)正式な要請を可能な限り早急に(NATOに)行うだろう…。議論は最終段階にたっしおり、そう時間はかからないと言える」と述べた。

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国連の潘基文はカイロを訪問し、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長と会談した。

会談後の記者会見で潘事務総長はシリア情勢に関して、「紛争の軍事化、人権侵害、そしてシリアが地域的な戦場になる危険を深く懸念する」と述べた。

AFP, November 20, 2012、Akhbar al-Sharq, November 20, 20a12、al-Hayat, November 21, 2012、Kull-na Shuraka’, November 20, 2012、al-Kurdiya News,
November 20, 2012、Naharnet, November 20, 2012、Reuters, November 20, 2012、SANA,
November 20, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県で反体制武装勢力が人民防衛隊の検問所を襲撃するなか、アレッポ地域で活動するイスラーム主義の編隊がシリア革命反体制勢力国民連立を拒否すると発表(2012年11月19日)

国内の暴力

ハサカ県では、シリア人権監視団などによると、ラアス・アイン市で、反体制武装勢力が民主統一党人民防衛隊(YPG)の検問所を襲撃、同部隊の戦闘員4人を含む9人が負傷した。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、戦闘に先立って、市内では自由シリア軍の退去を求めるデモが発生していた、という。

AFP(11月19日付)は、クルド人活動家の話として、自由シリア軍の兵士が民主統一党の検問所と知って、故意に発砲し、交戦が始まったと報じた。

またシリア人権監視団は、反体制武装集団の狙撃主が西クルディスタン人民議会のアービド・ハリール・ラアス・アイン地方議会議長を暗殺した、と発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「反体制武装勢力が約90%制圧した」アレッポ市郊外の第46大隊拠点に、軍が空爆を加えた。

AFP(11月19日付)はシリア軍筋の話として「大隊は日曜日(18日)晩から完全に制圧されている」と報じた。

一方、SANA(11月19日付)によると、ハンダラート・キャンプ、サフィーラ市、アターリブ市、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、アンサーリー地区、アシュラフィーヤ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナブク市で反体制武装勢力がアブドゥッラー・ダルアーウィーナバク地区局長と警官4人を殺害した。

一方、サイイダ・ザイナブ町、ハラスター市、ダーライヤー市、ハジャル・アスワド市などに軍・治安部隊が砲撃を加えた。

またSANA(11月19日付)によると、軍・治安部隊がダーライヤー市、フジャイラ村郊外などで反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アサーリー地区、タダームン区が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

一方、SANA(11月19日付)によると、反体制武装勢力がマッザ区の住宅地を襲撃、アラブ文化センター近くなどに迫撃砲4発が着弾した。死傷者は出なかった。

またウルード地区では、反体制武装勢力が旅客バスに仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人が死亡、女性を含む10数人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市南部で軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。

一方、SANA(11月19日付)によると、反体制武装勢力がイドリブ市・マストゥーム村間の街道に仕掛けた爆弾が爆発した。死傷者は出なかった。

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ハサカ県では、SANA(11月19日付)によると、反体制武装勢力がハサカ市の中央銀行前に仕掛けた爆弾が爆発し、子供1人が死亡、その母親が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月19日付)によると、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊が「軍事評議会」の拠点などを攻撃し、多数の戦闘員を殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(11月19日付)によると、ヒムス市バーブ・トゥルクマーン地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、サウジ人、ヨルダン人などを含む戦闘員を殲滅した。

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ラタキア県では、SANA(11月19日付)によると、カサブ町郊外の農園で破壊略奪行為を行う反体制武装勢力を軍・治安部隊が殲滅した。

国内の動き

SANA(11月19日付)は、反体制勢力が攻撃・制圧したと主要各紙が報じる「ハムダーン農業用空港」(ブーカマール市郊外)が、フランス委任統治時代に作られたシリアとイラクの中継点に由来している地区名であり、同地には空港は存在しない、と報じた。

反体制勢力の動き

アレッポ地域で反体制活動を行うイスラーム主義の大隊・旅団からなる編隊は、ユーチューブ(11月19日付)を通じてビデオ共同声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立を拒否すると発表、イスラーム国家の建設をめざすとの意思を示した。

al-Hayat, November 20, 2012
al-Hayat, November 20, 2012

タウヒード旅団のフェイスブック(11月19日付)上のページを通じて発表された声明において、彼らは「アレッポおよびその郊外の現地戦闘を行う我々の組織は…、いわゆる国民連立という陰謀的計画を拒否し、公正なイスラーム国家を樹立することで合意に達したことを宣言する」と明言した。

また「外国による連立の計画、国内で我々に対してあらゆる勢力が押し付けようとする評議会を拒否する」と付言した。

上記の合意に達した組織は、声明によると、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団、シャーム自由人大隊、シリア自由人大隊、灰色のアレッポ・イスラーム旅団、イスラームの夜明け運動、ウンマの盾、アンダーン旅団、イスラーム大隊、ムハンマド軍旅団、ナスル大隊、バーズ大隊、スルターン・ムハンマド大隊、イスラームの盾旅団。

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一方、アレッポ軍事評議会のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐はAFP(11月19日付)に対して、「この組織は、アレッポに存在する軍事勢力の一部に過ぎず、極論を表明しているだけだ…。これがすべての軍事勢力でない」と述べ、「アレッポ軍事評議会はシリア革命反体制勢力国民連立を支持し、協力する」と述べた。

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また、シャーム自由人大隊は声明を出し、タウヒード旅団などイスラーム主義者の編隊が出した共同声明に関して、「イスラーム国家をめぐるアレッポの戦闘編隊の声明に関して…、承認したことに根拠はない」と否定した。

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エジプトなどを主な活動拠点とする反体制勢力が共同声明を出し、11月23日から25日にカイロで大会を開催すると発表し、内外の反体制組織に参加を呼びかけた。

共同声明を出したのは、シリア民主フォーラム、自由人党、国民変革潮流、自由愛国主義者連合、シリア民主連立、シリア・クルド・ムスタクバル潮流、シリア革命統一戦線、無所属活動家ブロック、首都ダマスカスおよび同郊外革命統一評議会、新クサイル自由人調整、シリア自由人潮流、スィルヤーニー連合党。

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国内最大の反体制勢力である民主的変革諸勢力国民調整委員会がダマスカスで記者会見を開き、シリア革命反体制勢力国民連立への否定的姿勢を明示した。

記者会見には、ハサン・アブドゥルアズィーム代表、ラジャー・ナースィル書記長が出席し、ナースィル書記長が声明を読み上げた。

アブドゥルアズィーム代表は、記者会見で、連立の結成に関して「反体制勢力の統合に向けたステップだが、すべての反対勢力を代表していない」と批判した。

そのうえで、連立結成のためのドーハでの大会に参加しなかったすべての反体制勢力と協議を重ね、「反体制勢力統合に向けたビジョンの統一」に至るよう呼びかけた。

一方、連立を「シリア国民の唯一の正統な代表として承認」したフランスの姿勢に関して、「現実に反している」と批判、それがフランスの国益から発した姿勢だと指弾した。

ナースィル書記長は、自らが読み上げた声明において、国内の反体制勢力の主要な基礎をなす民主的諸勢力国民調整委員会を「削除することにいかなるバランス感もないと強調した。

またドーハ会議への調整委員会の不参加が「民主的変革同様、反体制勢力の統合が、根本的・本質的に「国産」でなければならなず、外国の意思によるものであってはならない」との立場に起因することを明らかにした。

さらに、「投票箱を通じてすべての市民を支配する能力が確立されていないなかで、国民や革命の正統な代表だと主張することは、いかなる陣営にも認められない」と主張した。

その一方で、「ドーハ会議への不参加は、我々が反体制勢力の統合を断念したことを意味しない」と付言した。

このほか、アブドゥルアズィーム代表は、カイロでの反体制勢力の大会への参加を発表し、暴力停止と平和的な紛争解決をめざすとの意思を示し、シリア革命反体制勢力国民連立を含むすべての反体制勢力に参加を呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は『ハヤート』(11月20日付)に対して、「連立の内規は他の反体制勢力への組織の拡大や参加を認めている」と述べ、近く14の新たな組織の参加が総会で諮られることを明らかにした。その一方で、他の反体制組織との意見の相違があることを認めた。

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パリで活動するシリア民主世俗主義諸勢力連立は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立の結成を、反体制勢力の枠組化と、自由、尊厳実現という革命の目的に向かったステップとして評価し、支持を表明した。

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自由ダマスカス運動なる武装組織が声明を出し、ダマスカス県の人民宮殿近くでアサド大統領の車列を襲撃し、20台の車輌を破壊し、乗っていた全員を殺害したと発表した(未確認情報)。

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在北京シリア大使間の書記官を名乗るフダー・ウルファリー女史がジャズィーラ(11月19日付)に出演し、政権からの離反を発表した。

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反体制活動家がユーチューブ(11月19日付)に映像を投稿し、「シリア革命総合情報機関(国民治安局)」と称する新たな治安・諜報機関を発足したと発表した。

映像では、「ウサーマ大佐」を名乗る活動家が機関を「支配集団、地域および国際社会におけるその同盟者の諜報システムに対抗するシリア革命の一勢力となるべく発足した」と発表した。

同機関の局長を自称するウサーマ大佐によると、同機関は、現地で活動するすべての政治・軍事勢力と「等距離」で諜報部門での支援と、シリア革命の民を保護する治安活動を行う、という。

映像では、ウサーマ大佐とともに、7人の武装した男たちが移っており、全員が黒服をまとい、机のうえにはコーランと銃が置かれていた。

クルド民族主義勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は「我々は自由シリア軍と衝突したくない。しかし、ラアス・アイン市でクルド人と戦う彼らは、トルコから命令を受けており、トルコから同市に進入してきた」と述べた。

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シリア・クルド・ムスタクバル潮流と同組織に近い諸調整は、「クルド青年運動総評議会」を結成した。

クルディーヤ・ニュース(11月19日付)によると、同評議会は、アサド政権の打倒と新政治体制の構築をめざすという。

諸外国の動き

テヘランで開催中のシリア国民対話大会で、アリー・ハーメネイー最高指導者は、「すべての国の反体制活動家が外国からの武器で重装備したら、政府がそうした反体制活動家に対抗するのは当然だ…。シリアの反体制活動家が武器を放棄すれば、政府が反体制勢力の主張に耳を傾ける可能性が生じるだろう」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立の使節団(アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長ら)がエジプトを訪問し、ムハンマド・アムル外務大臣と会談した。

会談で、アムル外務大臣は、連立とそれ以外の反体制組織の対話を求める一方、カイロに連立本部を設置することへの歓迎の意を示した。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長はシリア革命反体制勢力国民連立への協力のありようを検討するためのEU外相会議(ブリュッセル)に出席、「もし我々がトルコからそうした防衛(パトリオット・ミサイル)の正式な要請を受け取ったら、我々はそれを緊急の要請とみなす…。必要な場合、(トルコを)防衛するのに必要なあらゆるプランがある」と述べた。

しかし「我々は航空禁止空域について議論しなかった。もしパトリオット・ミサイルの配備を余儀なくされた場合も、トルコを防衛するための純粋な自衛措置にとどまるだろう」と付言した。

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EU外相会議は、シリア情勢について協議し、シリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の意思の正統な代表」とみなすことを承認した。

「シリア国民の正統な代表としての承認」と比べ、限定的な支持表明である。

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イタリアのマリオ・モンティ首相はカタールを訪問し、ハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣と会談した。

会談後の記者会見で、モンティ首相は、「シリア国民の正統な代表であるさまざまな反体制勢力が属するシリア革命反体制勢力国民連立を承認した」と述べた。

「シリア国民の唯一の正統な代表として承認」というフランスの姿勢に比して若干トーンダウンしたかたちでの承認。

一方、ジャズィーラ(11月19日付)のインタビューに対して、モンティ首相はシリア革命反体制勢力国民連立の「承認プロセスを直接に反映しない」と述べ、連立への武器供与に消極的な姿勢を示した。

AFP, November 19, 2012、Akhbar al-Sharq, November 19, 2012、Aljazeera.net, November 19, 2012、al-Hayat, November 20, 2012, November 21, 2012、Kull-na Shuraka’, November 19, 2012,
November 20, 2012、al-Kurdiya News, November 19, 2012、Naharnet, November
19, 2012、Reuters, November 19, 2012、SANA, November 19, 2012などをもとに作成。

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テヘランで「シリア国民対話大会」が開催され、シリア政府代表および在内の35の政党・政治組織の代表約170人が出席(2012年11月18日)

国内の動き

アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣は、フランスがシリア革命反体制勢力国民連立メンバーのムンズィル・マーフースをシリアの大使として受け入れる意思を示したことに関して、「フランスは敵対国家であるかのように振る舞っている…。シリア占領時代に回帰したいかのようだ」と厳しく批判した。

テヘランでの反体制勢力の大会にイランを訪問中のハイダル国務大臣はまた、「フランスはシリア国民の名のもとに話そうとしている。しかし国民はフランスを何ら重要だと思っていない」と付言した。

AFP(11月18日付)が報じた。

国民対話大会(テヘラン)

イランの首都テヘランで、シリア国民対話大会が開催され、シリア政府代表、35の政党・政治組織の代表約170人が出席した。

SANA, November 18, 2012
SANA, November 18, 2012

SANA(11月18日付)などによると、出席者約170人のうち130人がシリア国内から参加、40人が在外のシリア人や外国の代表。

主な出席者はカドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣(変革解放人民戦線、人民意思党)、ハーリド・アッブード人民議会書記長(進歩国民戦線、統一社会主義者党)、アフマド・クーサー(シリア民主党書記長)、ウマル・ウースー議員(シリア・クルド人国民イニシアチブ)、アンマール・バクダーシュ議員(シリア共産党アンマール・バクダーシュ派)、ヌーファル・アブドゥッラー・ヌーファル(民主前衛党党首)、ムハンマド・ワーイル・ジュナイド(国民誓約党青年機構)、サルマーン・アッサーフ・バジャーリー(シリア家族会合議長、シリア部族会合メンバー、シリア国民対話委員会メンバー、国民和解委員会メンバー)、バロウィーン・イブラーヒーム(国民青年公正成長党書記長)、ファーティフ・ジャームース(平和的変革の道潮流)、サーイル・ハティーブ(シリア尊厳党党首)、ムハンマド・イッズッディーン・アフマド(シリア青年協会連合政治局長)など。

ドーハの大会とは異なり、参加政党・政治組織はすべてシリア国内を拠点とする組織。

しかし国内で最大勢力を誇る民主的変革諸勢力国民調整委員会は、大会が「移行期間に関する協議」ではなく、「政権との対話」をめざしているとの理由で、参加を辞退した。

また、シリア革命反体制勢力国民連立など在外の組織は欠席した。

諸外国からは、駐イラン・ロシア大使、中国大使、イラク国民連立代表(イブラーヒーム・ジャアファリー)、トルコのムスタファ・カマラク幸福党党首が出席したが、西側諸国は代表を派遣しなかった。

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開会の辞で、イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、外国在住の反体制勢力を「非人民的」、「利己的な目的を追求している」と非難する一方、テヘランでの大会を「宗派的・政治的マイノリティ、思想家、エリート、さまざまな政治潮流が参加しているがゆえに重要」だと述べ、イランにはシリア情勢に関して「民主的な諸提案」があると強調した。

また「シリア政府は国民の意思に応える準備があると宣言している。テヘランでの国民対話大会のような大会を設置し、政府と反体制勢力の対話を促そうとしている」と付言した。

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ロシアの代表はセルゲイ・ラブロフ外務大臣のメッセージを伝えた。イラン国営通信(11月19日付)によると、同メッセージにおいて、ラブロフ外務大臣は、欧米諸国による「軍事的アプローチ」を非難「アル=カーイダや過激な組織がシリアの政権を握ること」の危険を警告した。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マッザ区(マッザ86地区)で車に仕掛けられた爆弾が爆発した。

SANA(11月18日付)は、「武装テロ集団」がマッザ区の住宅地を迫撃砲で攻撃、2発が着弾したと報じた。

複数の活動家によると、カフルスーサ区の果樹園などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のために砲撃、空爆を激化させた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団などによると、ハラスター市、フジャイラ村、サイイダ・ザイナブ町、アルバイン市、キスワ地区、ドゥーマー市、ザバダーニー市、ハムーリーヤ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のため砲撃を激化させた。

一方、SANA(11月19日付)によると、軍・治安部隊がフジャイラ村でシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、多数の外国人戦闘員を殲滅した。またダーライヤー市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殲滅、拠点を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部郊外(アターリブ市近郊)に展開する第46大隊の駐屯地周辺で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

同地域は反体制武装勢力が1ヶ月以上にわたって攻略のための攻撃を続けている。

『ハヤート』(11月19日付)によると、反体制武装勢力(自由シリア軍)は、アレッポ市南部のカラム・ジャバルを制圧したと発表した。

一方、SANA(11月19日付)によると、アターリブ市、ハンダラート・キャンプ、ダーラ・イッザ市、カフルナーハー村、ダイル・ハーフィル市、アレッポ市バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、ムスリミーヤ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月19日付)によると、ブーカマール市、ダイル・ザウル市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員多数を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(11月19日付)によると、ヒムス市旧市街などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃、掃討した。

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ラタキア県では、SANA(11月19日付)によると、対トルコ国境に位置するカサブ町郊外で、軍・治安部隊が反体制武装勢力を掃討した。

反体制勢力の動き

自由シリア軍のタウヒード旅団は声明を出し、「アレッポに対する革命家の制圧を完了すべく」、イドリブ県、ハマー県、アレッポ県、ヒムス県、ラッカ県における旅団の編成を再構築したと発表した。

クルド民族主義勢力の動き

クッルナー・シュラカー(11月18日付)は、シリア最高会議の使節団がハサカ県ラアス・アイン市を視察し、「同市は政権から解放されている」ことを確認したと報じた。

使節団は、シリア・クルド進歩民主党政治局(シリア・クルド国民評議会)のアフマド・スライマーン、民主統一党軍事部門幹部(西クルディスタン人民議会)のアールダール・ハリールの2人を団長とし、破壊された市街地、自由シリア軍が占拠する対トルコ国境の通行所などを視察した。

これに対して、自由シリア軍は、ラアス・アイン市が依然として政権の支配下にあると主張、近く攻撃を行うと反論した。

諸外国の動き

中国の杨福昌外務副大臣を団長とする中国の学術使節団が、シリア情勢およびアラブ・中国関係を協議するためカタールのドーハを訪問した。

杨福昌外務副大臣は、「中国はシリア政府を支持していないが、外国の介入を拒否している。我々は危機の平和的解決がシリア国民の利益につながると考えている」と述べた。

またシリア革命反体制勢力国民連立に関して、「もう一方の当事者(シリア政府)との対話のための統一勢力の登場に向けた反体制勢力統合の第一歩」とみなし、アサド政権との対話を拒否するその姿勢を暗に批判した。

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イスラエル国防軍は、ゴラン高原の占領地に対するシリアからの発砲に対して、迫撃砲で応戦し、「おそらく複数のシリア軍兵士が死亡した」と発表した。

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ヨルダンのシリア避難民問題担当報道官のアンマール・ハンムードは、サウジアラビアがザアタリー国営避難民キャンプに寝袋2,500枚を追加支給することを決定した、と発表した。

AFP, November 18, 2012、Akhbar al-Sharq, November 18, 2012、al-Hayat, November 19, 2012、Kull-na Shuraka’, November 18, 2012、al-Kurdiya News,
November 18, 2012、Naharnet, November 18, 2012、Reuters, November 18, 2012、SANA,
November 18, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命評議会のマーリフ代表が国際社会に対しシリア革命反体制勢力国民連立への武器、資金、人道支援の供与を求める一方、同連立使節団がフランスを訪問し同国大統領らと会談(2012年11月17日)

国内の動き

人民議会は、イスラエルによるガザ空爆を非難し、国際社会にイスラエルのジェノサイドを停止させるため圧力をかけるよう求める決議を採択、発表した。

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シリアのウムラーン・ズウビー情報大臣はイランのアーラム・チャンネル(11月17日付)に出演し、フランスによるシリア革命反体制勢力国民連立の「シリア国民の正統な代表としての承認」を、「新たな政治的価値を何ら付与しない」と指摘、トルコやカタールによるテロ支援を無視したフランス政府の再三にわたる関与を厳しく非難した。

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SANA, Novembeer 17, 2012
SANA, November 17, 2012

ダマスカス県の国連ビル前で、ダマスカス大学の学生数百人がデモを行い、イスラエルによるガザ空爆に抗議した。SANA(11月17日付)が報じた。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区に迫撃砲が着弾し、パレスチナ人を含む4人が死亡した。

迫撃砲着弾に先立って、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦、パレスチナ人戦闘員が軍・治安部隊とともに戦っていた、という。

またダマスカス県に至る主要な街道で、軍・治安当局が道路封鎖を行うなどして厳戒態勢を強化した。

一方、SANA(11月17日付)によると、マッザ区のジャラー・スポーツ・シティ近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発した。死傷者はなかった。

またバーブ・シャルキー地区の農業省の駐車場に反体制武装勢力が発射した迫撃砲が着弾し、駐車中のガス輸送トラックが大破した。死傷者はなかった。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市およびその周辺で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する逮捕摘発活動を行い、迫撃砲などで攻撃した。

またブワイダ市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(11月17日付)によると、フジャイラ村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、「ゴラン自由人大隊」を名乗る集団の戦闘員、外国人戦闘員多数を殺傷した。

またジャルマーナー市では、反体制武装勢力が住宅地を攻撃し、市民6人が死亡、12人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表が、ブーカマール市郊外のハムダーン農業用空港を反体制武装勢力が制圧したと発表した。

アブドゥッラフマーン代表によると、この制圧により、ダイル・ザウル県北東部から南部にかけての領域を反体制武装勢力が掌握、また16日に制圧が完了したというブーカマール市の維持にも資する戦果だという。

活動家のズィヤード・アミールによると、これに対して軍はハムダーン農業用空港を空爆し、反体制武装勢力は多数の戦車を失った、という。また軍が残された兵士の救出作戦を試み、戦闘が激化した、という。

『ハヤート』(11月18日付)によると、ハムダーン農業空港は、軍がヘリコプターの発着場、戦車部隊の拠点として転用していた、という。

これに対して、SANA(11月17日付)は、ダイル・ザウル市南部の墓地で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殲滅した、と報じた。

このほか、ダイル・ザウル市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力の戦闘員1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ライラムーン地区の反体制武装勢力が軍・治安部隊の拠点を襲撃、これに対して軍は空爆で応戦した。

またアレッポ市ハムダーニーヤ地区でも大きな爆発があったという。

一方、SANA(11月17日付)によると、ハンダラート・キャンプ、ダーラ・イッザ市、カフルアンマ市、アレッポ市マルジャ地区、ライラムーン地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市に対して、軍が空爆を続けた。

一方、SANA(11月17日付)によると、イドリブ市近郊、ハーリム市、マアッラ・ニウマーン市、ムハムバル村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(11月17日付)によると、ヒムス市ワルシャ地区、ハウラ地方周辺、クサイル市郊外、ラスタン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

反体制武装勢力の動き

シリア国民評議会内の会派「シリア革命評議会」のハイサム・マーリフ代表は『ハヤート』(11月18日付)の取材に応じ、国際社会に対して「シリア革命反体制勢力国民連立への武器、資金、人道支援の供与を通じた支援」を求めた。

またアラブ連盟が連立をシリア国民の唯一の正統な代表として承認することを期待すると述べた。

暫定政府構想に関しては、「我々は暫定政府発足のための対話を行うためのイニシアチブを示してきただけで、私がその首班になる必要はない」と述べた。

マーリフは2012年7月のカイロでの反体制武装勢力の会合で、シリア革命評議会を結成、暫定政府首班への就任を宣言している。

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー事務局長はサウジアラビアを訪問し、首都リヤドでサウード・ファイサル外務大臣と会談した。

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アラビーヤ(11月17日付)は、ダイル・ザウル県の裁判長でバアス党ダイル・ザウル支部指導部メンバーのアリー・アウンが離反を宣言した、と報じた。

諸外国の動き

中国外交部の洪磊報道官は、シリアの反体制勢力への武器供与を推し進めようとするフランスのローラン・ファビウス外務大臣の発言(15日)に関して、国際社会によるいかなる措置もシリアの暴力停止と危機の平和的解決をめざすものでなければならないと述べ、疑義を呈した。

Kull-na Shuraka', November 18, 2012
Kull-na Shuraka’, November 18, 2012

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シリア革命反体制勢力国民連立の使節団がフランスを訪問し、フランソワ・オランド大統領らと会談した。

使節団はアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長、ムンズィル・マーフースらからなり、オランド大統領のほか、ローラン・ファビウス外務大臣、エリク・シュヴァリエ駐シリア・フランス大使らと会談した。

会談後の共同記者会見で、オランド大統領は「連立議長は、次期内閣にはシリアのすべての構成要素、とりわけキリスト教徒とアラウィー派が参加すると明言した」と述べ、宗派主義的なポスト配分によるシリアの分断を奨励した。

また「連立議長によって任命された駐フランス・シリア大使が駐在することになるだろう」と述べ、ムンズィル・マーフースをシリア大使として受け入れる意向を示した。

オランド大統領によると、シリアの新大使は、フランスが指定するパリ市内の場所に駐在することになる、という。

反体制武装勢力への武器供与については、「武装強化の必要」があるとしつつ、「国際社会は、これらの武器を監視する必要があると考えており、この問題をめぐる最善の決定を行うべくEUで議論がなされるだろう」と述べた。

また「フランスは連立との密接な連絡のもと、解放地域への人道支援を継続するだろう」と付言した。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、シリア社会のすべての構成要素からなる「テクノクラート内閣」を発足する意思があることを明らかにした。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は訪問先のエジプト、カイロ大学で講演し、「正統性のないバッシャール・アサド体制は敗北する定めにある…。国際社会、とりわけ安保理は、シリア各地での虐殺に沈黙を続けられるのか」と述べた。

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ドイツ日刊紙『スドゥッツェ・ツァイトゥング』(Suddeutsche Zeitung、11月17日付)は、ドイツ国防省筋の話として、トルコがNATOに対して要請を行えば、ドイツは兵士170人とパトリオット・ミサイルをトルコ南東部の対シリア国境地域に派遣する用意があると述べた。同報道によると、トルコ側からこうした要請は未だないという。

AFP, November 17, 2012、Akhbar al-Sharq, November 17, 2012、Alarabia.net, November 17, 2012、al-Hayat, November 18, 2012、Kull-na Shuraka’, November 17, 2012、al-Kurdiya News,
November 17, 2012、Naharnet, November 17, 2012、Reuters, November 17, 2012、SANA,
November 17, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

各県で軍・治安部隊と反体制武装集団の激しい戦闘が発生するなか、英外相がロンドンを訪問したシリア革命反体制勢力国民連立の指導者らと面会(2012年11月16日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が、ブワイダ地方で反体制武装集団が軍のヘリコプター1機を撃墜したと発表した。

また地元調整諸委員会は、マルジュ・スルターン村とハムーリーヤ市で反体制武装勢力が軍のヘリコプター2機を撃墜した、と発表した。

シリア人権監視団によると、このほか、カフルバトナー町、アルバイン市および両市周辺で軍が激しい砲撃を加えた。

一方、SANA(11月16日付)によると、ナシャービーヤ地方で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またカーブーン区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力が数日にわたる攻撃の末、ディブスィー・アフナーン市にある地方自治局施設を制圧した。

一方、SANA(11月16日付)は、ディブスィー・アフナーン市にある反体制武装勢力の拠点を軍・治安部隊が攻撃し、数十人の戦闘員を殺傷し、また同市内で車に仕掛けられた爆弾を解除したと報じた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団が、シリア海岸地方出身の体制支持者が多く住むタダームン区のナスリーン通りを反体制武装集団が迫撃したと発表した。

これに関して、SANA(11月16日付)は、タダームン区のアミーン通りで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、ほとんどの戦闘員を殲滅し、反体制武装勢力の残党はヤルダー市方面に逃走した。と報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラ・ヌウマーン市が軍の空爆を受けた。

一方、SANA(11月16日付)によると、サラーキブ市、タフタナーズ市、ハーリム市、マアッラト・ヌウマーン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、拠点を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハウラ地方に対する反体制武装勢力の襲撃で、兵士3人が殺害された。

一方、SANA(11月16日付)によると、アービル村、クサイル市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市内で共和国護衛隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

一方、SANA(11月16日付)によると、ダイル・ザウル市内で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、SANA(11月16日付)によると、カフルナーハー村、ズィルバ村、ウワイジル村、ダイル・ハーフィル市、アターリブ市、アレッポ市ブスターン・カスル地区、マルジャ地区、マディーナ・スィナーイーヤ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトなどを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またアレッポ市スィルヤーン・ジャディード地区にあるシリア・フランス病院近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、複数人が死傷した。

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ハマー県では、SANA(11月16日付)によると、バーブ・ターカ村近郊で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またハマー市クスール地区で反体制武装勢力が爆弾を爆発させ、複数の市民が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(11月16日付)によると、シャッダーディー市一帯で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の使用していた車輌複数台を破壊した。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(11月17日付)は、ダルアー県ヤードゥーダ村、ヒルバト・ガザーラ町、ハマー県ハマー市、アレッポ県アレッポ市ハナーヌー地区などで、反体制デモが発生し、シリア革命反体制勢力国民連立への支持、自由シリア軍への武器供与支持、イスラエル軍によるガザ空爆反対、ガザ地区、ハマースとの連帯などが訴えられたと報じた。

al-Hayat, November 17, 2012
al-Hayat, November 17, 2012

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アッシリア人権ネットワークは、ダイリーク市を実効支配する民主統一党の人民防衛隊(YPG)に対して、制圧した治安機関の拠点や検問所に委任統治時代の国旗を掲揚するよう呼びかけた。

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー事務局長はUAEを訪問し、アブドゥッラー外務大臣と会談した。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド・イェキーティー党が結成した「殉教者タフスィーン・ミモー大隊」司令官はクルディーヤ・ニュース(11月16日付)に対して、「自由シリア軍が調整なしにアームーダー市に進入すれば、我々は対戦せざるを得ない」と述べた。

同司令官(匿名)によると、アームーダー市一帯はすでに解放されており、自由シリア軍が駐留する必要はない、という。

諸外国の動き

英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣はロンドンを訪問したシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長、リヤード・サイフ副議長、スハイル・アタースィー副議長と会談した。

会談後、ヘイグ外務大臣は、連立をシリア国民の正統な代表として承認するか否か、反体制勢力への武器禁輸措置継続の是非について来週中に下院で審議するだろうと述べた。

また連立に対して、民主主義とマイノリティ(の権利)を尊重する必要があると述べた。

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ブラジル外務省報道官は、シリア革命反体制勢力国民連立の結成に関して、「国連安保理がこの連立の正統性を表明するいかなる立場も発していない…。その正統性を打ち消すにあたっても国連安保理がこの連立の正統性を承認している必要がある」と述べた。SANA(11月16日付)が報じた。

AFP, November 16, 2012、Akhbar al-Sharq, November 16, 2012、al-Hayat, November 17, 2012、Kull-na Shuraka’, November 16, 2012, November 18, 2012、al-Kurdiya
News, November 16, 2012、Naharnet, November 16, 2012、Reuters, November 16,
2012、SANA, November 16, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主フォーラムはシリア革命反体制勢力国民連立に関して「両者の組織的関係を問わず」協力・対話を進めたいと発表、一方米国は同連立を「亡命政府」として承認せず(2012年11月15日のシリア情勢

国内の動き

バアス党シリア地域指導部は矯正運動42周年に合わせて声明を出し、「シリア・アラブ人民が改革、発展、そしてアラブ民族の愛国的プロジェクトに対する驚異に立ち向かう意志」を確認するとともに、「アサド大統領が安定と治安への保障、改革路線、民族の不変的基礎…を真に代表する存在である」と表明した。

矯正運動とは1970年11月16日のハーフィズ・アサド前大統領による政権掌握を意味する。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、安保理会合で、シリア国内でのすべてのテロ活動と、外国によるテロ組織への資金援助、潜入支援を停止させるために必要な措置を即時に講じるよう求めた。

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Syria Steps(11月15日付)は、シリア・ポンドの下落が続き、1ドル90ポンドに近づきつつある、と報じた。

同報道によると、ダマスカスでは1ドル88ポンド、アレッポでは89ポンド、レバノンでは81ポンドにまで下落している、という。

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オリエント・ニュース(11月15日付)は、シリア国内で人道支援活動が認められているNGO・組織がラーミー・マフルーフが会長を務めるブスターン協会と、反体制活動家のルワイユ・フサインが指導するシリア国家建設潮流に限定されている、と批判した。

同報道によると、フサインは政権との「合意」のもと反体制活動を行っているという(未確認情報)。

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クッルナー・シュラカー(11月15日付)は、数千人の逮捕者がテロ法廷に起訴された、と報じた。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サクバー市に軍が空爆を行い、複数名が死傷した。

またジスリーン町、ハラスター市、アルバイン市、ザマルカー町、ヤルダー市、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市が軍の砲撃を受けた。

ドゥーマー市での軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘では、反体制武装勢力の戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(11月15日付)によると、ハラスター市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、ハラスター調整の指導者、ファタハ・イスラーム旅団メンバー、外国人戦闘員ら多数の戦闘員を殲滅した。

またフジャイラ村などでも軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、「ゴラン自由人」を名のるパレスチナ人戦闘員ら多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区が砲撃を受けた。

『ハヤート』(11月16日付)は、シリアの高官筋の話として、タダームン区のヌジューム映画館近くで「野戦病院」が発見され、「テロリスト」が強奪した大量の医薬品が押収されたと報じた。

一方、SANA(11月15日付)によると、タダームン区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殲滅、装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市で反体制武装勢力が同市の軍事情報局施設を襲撃し、軍・治安部隊と交戦、兵士1人と3人の戦闘員が死亡した。

同監視団によると、戦闘の末、反体制武装勢力は、市内の軍事情報局施設、農業銀行を占拠した、という。

一方、SANA(11月15日付)によると、ダイル・ザウル市各所およびブーカマール市各所で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、殲滅した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区とダイル・バアルバ地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員4人が死亡した。

一方、SANA(11月15日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、バーブ・トゥルクマーン地区、ワルシャ地区、ワアル地区、アビル市、東ブワイダ村、ジャンダル市、ラスタン市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

これに対して、反体制武装勢力は、ヒムス市・ミスヤーフ市街道で旅客バスを襲撃し、乗客複数が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ航空基地周辺で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、またアアザーズ市に軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(11月15日付)によると、バーブ市、ダイル・ハーフィル市、マンビジュ市、ジュッブ・アブシャ市、カフルナーハー村、アレッポ市カーディー・アスカル地区、スッカリー地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(11月15日付)によると、ハーリム市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトなどを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

これに対して、反体制武装勢力はアリーハー市・サラーキブ市間の街道に爆弾を仕掛け、爆発させ、市民2人を殺害、3人を負傷させた、という。

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ダルアー県では、SANA(11月15日付)によると、ブスラー・シャーム市で反体制武装勢力が治安機関の関連施設を襲撃したが、軍・治安部隊が応戦、反体制武装勢力の戦闘員6人を殺害した。

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『ハヤート』(11月16日付)などによると、ハサカ県の対トルコ国境に位置するラアス・アイン市での軍による反体制武装勢力への空爆・掃討作戦を受けるかたちで、トルコ軍は複数の戦闘機を南東部に派遣した。

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クナイトラ県では、イスラエル国防軍によると、シリア領内での銃撃戦の流れ弾がイスラエルが占領するゴラン高原に着弾した。被害はなかった、という。

反体制武装勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(11月15日付)に対して、2011年3月以降の死者数が39,112人にのぼる、と述べた。

うち27,410人が民間人、1,359人が離反兵、9,800人が軍兵士だという。

しかし、アブドゥッラフマーン代表は、この数値には逮捕・行方不明者数千人、さらには「シャッビーハ」とみなされ反体制武装勢力が殺害した約1,000人は含まれておらず、また軍、反体制武装勢力が死者数を開示していないため、死者数は厳密ではない、と述べ、シリア人権監視団が発表してきた死者数が推計であることを認めた。

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ミシェル・キールーが代表を務めるシリア民主フォーラムはシリア革命反体制勢力国民連立の結成に関する声明を発表した。

声明のなかで、フォーラムは、結成を歓迎し、その指導部を承認し、言動を支持するとしつつ、「フォーラムと連立の組織的関係は問わず」、協力と対話を進めたいとの意思を示した。

具体的には、体制打倒、国家・社会の統一維持、民主化といった目標に向けて、連立との協力・対話の意思を示し、「民主的で公正な革命的性格の強化」、「宗教宗派、思想信条、人種的属性を超えた市民のための自由な国家の建設」、「男女平等」、「連立が例外なくすべてのシリア人のための組織となること」を連立に求めた。

そのうえで連立の指導部が他の政治組織と対立、ないしは他の政治組織を支配することなく、民主的に反体制勢力の統合をめざすことを監視し続けると付言した。

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ロンドンを拠点とするシリア中道党(マフムード・アルー・ハルフ党首)なる組織が声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立への参加を表明した。

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スワイダー自由在外居住者連盟なる組織が声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立への全面支援を表明した。

クルド民族主義勢力の動き

クルド最高委員会の渉外委員会のムスタファー・ウースーは声明を出し、11月16日にイラク・クルディスタン地域でシリア・クルド国民評議会が会合を開き、シリア革命反体制勢力国民連立結成への対応、自由シリア軍との関係、そして「流入アラブ人」への対応について協議する、と発表した。

「流入アラブ人」(العرب الغمر)は、アラブ・ベルト構想によって1960年代半ば以降にハサカ県に移住した移民(シリア・アラブ人)。

ハサカ県の住民平和評議会メンバーのムハンマド・イスマーイールはクルディーヤ・ニュース(11月15日付)に対して、「流入アラブ人は、体制が衰退し、現地での影響力が消えて以降、自由シリア軍に近づこうとしている」と述べ、警戒感を露わにした。

レバノンの動き

『アフバール』(11月15日付)は、北部県アッカール郡バッダーウィー市の内務治安軍総局の武器庫からカラシニコフ銃3,000丁が盗まれ、シリアの反体制武装勢力に売却された可能性がある、と報じた。

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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るサアド・ハリーリー前首相は声明を出し、「シリア革命と時を同じくして(イスラエル軍によるガザ)攻撃が発生したことは、可能な限り革命を阻止しようとする明確な意思の表れだとの疑義を呈する」と述べた。

しかしこの論理によると、シリアの反体制勢力が優勢だとの(西側諸国の)認識に立った場合、イスラエルの攻撃が反体制武装勢力によるシリア国内でのテロの被害を隠蔽するタイミングでなされたとも解釈できる。

イスラエルの動き

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とエフード・バラク国防大臣は占領下のゴラン高原を視察した。

占領地へのシリア領からの流れ弾の着弾に関して、バラク国防大臣は、「高原の麓のほぼすべての村、そしてその後背地は、事実上破壊分子の手に落ちている…。シリア軍の能力は断続的に低下している」と述べ、反体制武装勢力の勢力増大への懸念を示しつつ、「アサドの支配の痛ましい崩壊」を引き続き中止し続けるとの意思を示した。

ネタニヤフ首相もアサド政権に「亀裂」が生じつつあると指摘する一方、「イスラエルに対してより敵対的な国際的ジハードに属す勢力がそのプレゼンスを強化している」と反体制武装勢力の台頭に懸念を表明した。

諸外国の動き

バラク・オバマ米大統領は、再選後初の記者会見で、「亡命政府として承認する準備はない」と述べ、シリア革命反体制勢力国民連立をシリア国民の正統な代表として承認する意思がないことを明言、「我々は反体制勢力がシリア国民の意思の正統な代表だとみなす」と述べ、フランス、トルコ、GCCとの姿勢の違いを示した。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェビィッチ報道官は記者会見で、「多くの国の都市が近代的兵器の供与を制約した…。合法的政府に対する武装闘争を行う反体制勢力への外国の支援は、国際法が定める基準を明確に侵害している」と述べた。

ルカシェヴィッチ報道官はまた「国際法の原則において…、いかなる国にも、他国において武力で体制打倒をめざす武力行為を組織、支援、資金援助する権利はないと明記されている」と付言した。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、シリア情勢に関する関係閣僚・軍高官との会合後の記者会見で、シリアの反体制勢力との協力を「優先事項」としつつ、「明確な暫定計画」を提示するよう呼びかけた。

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アナトリア通信(11月15日付)によると、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、ジブチでのイスラーム諸国会議機構(OIC)の外相会議でシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の唯一の正統な代表とみなすと改めて述べる」と述べた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、「フランスの姿勢は紛争への武器不供与を原則とするが、政府の戦闘機の空爆に曝される解放区があることは認められない」と述べ、反体制勢力への「自衛のための武器」供与禁止を解除することをEUにおいて求める移行を示した。

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国連のマーティン・ニスルキー報道官は、ゴラン高原の非武装地帯の村を占拠する反体制武装勢力への攻撃に関して、UNDOFの同意のもとに攻撃を行っているとのファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣の発言(11月14日)に対して、「UNDOFはシリアのこうした軍事作戦に口頭で同意していない…。1974年に署名された兵力引き離し協定に觝触している」と否定した。

AFP, November 15, 2012、Akhbar al-Sharq, November 15, 2012, November 15, 2012、al-Hayat, November 16, 2012、Kull-na Shuraka’, November 15, 2012、al-Kurdiya News, November 15, 2012、Naharnet, November 15, 2012、Orient News, November 15, 2012、Reuters, November 15, 2012、SANA, November 15, 2012、Syria Steps, November 15, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県やダイル・ザウル県では軍・治安部隊がヌスラ戦線の戦闘員を殲滅、シリア最高委員会渉外局メンバーがハサカ県カフターニーヤ市の自治をめぐってアラブ系部族との緊張関係が増していることを明かす(2012年11月14日)

国内の動き

ファイサル・ミクダード外務在外居住副大臣はAFP(11月14日付)のインタビューに応じ、「我々は政府とのいかなる対話をも拒否するとのドーハでの合意を読んだ…。これは戦線布告だ」と述べ、シリア革命反体制勢力国民連立の結成を厳しく非難した。

SANA, November 14, 2012
SANA, November 14, 2012

ミクダード副大臣はまた「あいつらは平和的な問題解決を望んでいない…。(アサド政権は)外国に指導部がある組織や外国が作り出した組織ではなく、シリア国内に指導部があるシリアの反体制勢力と対話する用意がある」と述べた。

一方、GCCがシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表として承認」したことに関して「私はGCCの役割が大きいものだとは考えたくない。なぜなら、我々はそれは彼ら自身の姿勢ではなく…、カタールやサウジアラビアと対立したくないという一部の加盟国の困難な姿勢を考慮」される必要があるからだと述べた。

さらに「シリアの友連絡グループ、つまりシリアの敵に参加する多くの国は、(同グループへの)参加を強制されたと我々に語ってくれた。私はこうした事態ゆえに、(シリア革命反体制勢力国民連立の)承認がなされるとは思わない」と付言した。

フランスがシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表として承認」したことに関しては、「非道徳的な姿勢だ、なぜならシリア人の殺戮を許すものだからだ。彼らは殺戮とテロリストを支援したことになる」と批判した。

アラブ連盟が外相会議でシリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の意思の正統な代表」したことに関しては、「連盟はアイデンティティと信頼を失った。カタールの外相がやって来て、ポケットから紙を取り出し、「これが決議だ」と言い、みながそれを採択しただけだ…。連盟はもはや、アラブの努力を統合する政治的活動の場ではない。連盟はアラブ人どうしを反目させる勢力になりさがった」と非難した。

このほか、ミクダード外務在外居住者副大臣は、ゴラン高原の非武装地帯の村を占拠する反体制武装勢力に関して、UNDOFの同意のもとに攻撃を行っている、と述べた。

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シリア政府は声明を出し、ガザ地区に対するイスラエル軍の空爆とハマースのカッサーム旅団のアフマド・ジャアバリー副司令官を含むパレスチナ人の殺害を強く非難、ガザ地方の人民に対するイスラエルの攻撃を停止させるための圧力をかけるよう国際社会に求める一方、アラブ民族に対して、パレスチナ人民支援のために行動するよう訴えた。

SANA(11月14日付)が報じた。

クルド民族主義勢力の動き

シリア最高委員会渉外局メンバーのイーサー・ハッスー(民主統一党、西クルディスタン人民議会)はクルディーヤ・ニュース(11月14日付)に対して、民主統一党人民防衛隊(YPG)が掌握したハサカ県カフターニーヤ市(クルド語名ディルベ・スピーイェ)の自治に関して、アラブ系部族と緊張関係が増していることを示唆した。

ハッスーは「我々は(市内の政府)施設からの(YPGの)撤収後に関して、明日(15日)までにアラブ人に最終回答を行うよう猶予を与えた。また我々は、クルド人、シリア正教徒、アラブ人の5人からなる(自治)委員会の設置を要求した」と述べた。

一方、ハッスーは、「シリア・クルド国民評議会はすべての分野において十分な能力を持っていない…。一方、我々は現場経験があり、名ばかりの存在とは異なる諸委員会を実体として持っている」と述べ、その自治能力の欠如を批判した。

ハッスーによると、シリア最高委員会はドイツのクルド人権・支援団体から5,000万ユーロ相当の支援物資を受け取りにこぎ着け、イラク経由で4台の貨物トラックに乗せてシリア国内への搬入を進めたが、イラク国境でシリア・クルド国民評議会の福祉委員会が搬送を引き継いだ際に物資が紛失した、という。

またカフターニーヤ市でのアラブ人10部族の使節団とシリア最高委員会の交渉においても、シリア・クルド国民評議会は代表者を出席させず、交渉に遅れが出たと批判した。

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クルディーヤ・ニュース(11月14日付)、『サフィール』(11月14日付)は、反体制武装勢力によるラアス・アイン市襲撃・制圧(11月8日)に、「シャーム外国人」部隊の戦闘員300人が参加し、トルコ領内から同市に潜入、市内のアラブ人地区に集結した、と報じた。

「シャーム外国人」部隊は、イラクでアル=カーイダとともに反米武装闘争に参加したサラフィー主義者・ジハード主義者。

2007年にはアレッポ市内のモスクでリーダーの「アブー・カアカーウ」(マフムード・グール・アーガースィー)がイラクから帰還した戦闘員によって殺害されていた。

国内の暴力

ダイル・ザウル県では、SANA(11月14日付)によると、ダイル・ザウル市ダウワール・ガッサーン・アッブード地区で、軍・治安部隊がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、戦闘員を殲滅した。

SANA, November 14, 2012
SANA, November 14, 2012

またブーカマール市でも、反体制武装勢力の戦闘員と交戦し、「カアカーウ旅団」(シャーム外国人部隊)の戦闘員などを殲滅した。

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ダマスカス県では、SANA(11月14日付)によると、タダームン区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃を継続し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殲滅した。

また武装テロ集団は旧市街のウマイヤ・モスク裏の空き家に迫撃砲を発射し、建物が被害を受けた。死傷者はなかったという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(11月14日付)によると、フジャイラ村、アクラバー町などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃、殲滅した。

また武装テロ集団はダーヒヤ・アサド地区の住宅地に迫撃砲を発射し、建物が被害を受けた。死傷者はなかったという。

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アレッポ県では、SANA(11月14日付)によると、サフィーラ市、ハフサ村、バーブ市、ファーフィーン村、アレッポ市ライラムーン地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトなどを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(11月14日付)によると、ラアス・アイン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷、装備を破壊した。負傷した戦闘員はトルコ領内に逃走した、という。

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ヒムス県では、SANA(11月14日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、複数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(11月14日付)によると、イドリブ市郊外の村々で、軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

またマアッラト・ヌウマーン市郊外のダマスカス・アレッポ街道上で、反体制武装勢力が、人道支援物資を搬送中のシリア赤新月社の貨物車両3台を襲撃し、物資を略奪した。

反体制武装勢力の動き

シリア国民評議会での総会選挙後に評議会からの大会を宣言したアディーブ・シーシャクリーが『ハヤート』(11月15日付)のインタビューに応じ、脱会の理由が「一部のメンバーが決定権を掌握していることが不満だった…。(総会)選挙が、政治的方向性やイデオロギーやブロックではなく能力本意で行われることを望んでいた…。選挙は(利権やポスト)割当本意で行われたので辞めた」と述べた。

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シリア国民評議会は声明を出し、ダマスカス県アブー・ルンマーナ地区で治安当局がシリア赤新月社のムハンマド・ラーイド・タウィール救急局長を逮捕した、と発表した。

同声明によると、タウィールは11月8日に逮捕されたという。

諸外国の動き

イラクのフダイル・フザーイー副大統領(ダアワ党)は、『サバーフ』(11月14日付)に対して、「横暴なテロリストが(シリアの)反体制勢力のなかにおり、事態の手綱を握っている…。彼らが政権を握れば、地域で新たなターリバーンが地位を得ることになる」と厳しく非難した。

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ヨルダンの国営ペトラ通信(11月14日付)は、インマール・ハムード・シリア避難民問題担当報道官の話として、ヨルダン政府がラムサーにシリア人避難民を収容するための新たな国営避難民キャンプを設営することに合意した、と報じた。

ヨルダン政府は、ザアタリー避難民キャンプに加えて現在、ザルカー市に二つ目のキャンプを設営している。ラムサーのキャンプは三つ目のキャンプとなる。

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ヒラリー・クリントン米国務長官は訪問先のオーストラリアで、シリア国内外の避難民・被災者に対して3,000万ドルの追加の人道支援を行うと発表した。

またシリア革命反体制勢力国民連立の創設を「画期的…このような組織を長い間望んでいた」と賞賛したが、「シリア国民の正統な代表として承認」するとは言わなかった。

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『ハヤート』(11月14日付)は、日本の外務省の匿名筋の話として、シリアへの制裁強化のためのシリアの友連絡グループの会合を11月30日に東京で開催し、東南アジア諸国を含む約60カ国が参加する見込みだと報じた。

衆議院解散を控えるなかでの国際会議が実効的な成果をもたらすとは考えにくいが、アサド政権に代わる政権の受け皿が不在のままでの制裁強化は、シリア国民の生活をさらに逼迫させるだけでなく、シリア国内の反体制武装勢力やサラフィー主義の外国人戦闘員のテロ活動を増長させるという点で常軌を逸している。

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ロイター通信(11月14日付)は、国連安保理の外交筋からの情報として、今年5月に北朝鮮を出向し、シリアに向かっていた中国船籍からミサイルへの転用が可能なグラファイトシリンダー445本が押収されていた、と報じた。

グラファイトシリンダーは韓国釜山停泊時に発見され、シリアの「電機部品」会社が納品先だったという。

AFP, November 14, 2012、Akhbar al-Sharq, November 14, 2012, November 15, 2012、al-Hayat, November 14, 2012、Kull-na Shuraka’, November 14, 2012, November 15, 2012、al-Kurdiya
News, November 14, 2012、Naharnet, November 14, 2012、Reuters, November 14,
2012、al-Sabah, November 14, 2012、al-Safir, November 14, 2012、SANA, November 14, 2012などをもとに作成。

 

写真はSANA, November 14, 2012。

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