ダマスカス県では、国連本部前で20日と21日のイスラエル軍による占領下ゴラン高原のマスアダ村近郊の農地接収とそれに抗議する住民の弾圧を非難する抗議デモが行われ、参加者らはゴラン高原の住民との連帯を表明した。
また、赤十字国際委員会の本部前でも、パレスチナ諸派、パレスチナ人捕虜逮捕者擁護委員会のメンバーらが、イスラエルによる土地接収に抗議するデモを行った。
デモには、ムハンマド・ターリク・カリーシャーティー・ダマスカス県知事、バアス党ダマスカス大学支部指導部のハーリド・ハルブーニー書記長、ムハンマド・フィラース・ナッバハーン社会問題労働省次官らも参加した。
スワイダー県のスワイダー市でも、抗議デモが行われ、バアス党スワイダー支部指導部のファウザート・シュカイル書記長、ドゥルーズ派のシャイフ・アクルのユースフ・ジャルブーウ師、クナイトラ・スワイダー県ワクフ局のナジドゥー・アリー局長、ギリシャ正教ブスラー・ハウラーン・ジャバル・アラブ教区のフィーリーブ・ムアンマル牧師らが参加者とともに、ゴラン高原の住民との連帯を訴えた。
同様のデモは、ダマスカス郊外県のドゥーマー市、ジャルマーナー市、ダルアー県ダルアー市などでも行われた。
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一方、外務在外居住者省は声明を出し、20日と21日のイスラエル軍による占領下ゴラン高原のマスアダ村近郊の農地接収とそれに抗議する住民の弾圧を「テロは今も昔もイスラエル占領当局が継続的に用いている手法」と非難した。
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SANA(6月22日付)が伝えた。
AFP, June 22, 2023、ANHA, June 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2023、Reuters, June 22, 2023、SANA, June 22, 2023、SOHR, June 22, 2023などをもとに作成。
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