政府支配下のスワイダー県とダルアー県、トルコ占領下のアレッポ県とハサカ県で生活苦に抗議するデモ(2023年8月17日)

スワイダー県では、スワイダー24(8月17日付)によると、県内の5つの町と村で、困窮する経済に抗議するデモを行い、カナワート市、サアラ村、マジャーディル村に至る街道、首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ街道、アリーカ村とスワイダー市を結ぶ街道を封鎖した。

シリア人権監視団によると、同様のデモはスワイダー市、クライヤー町でも行われ、参加者の一部は体制打倒を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で、「出ていけ、我々は生きたい」と銘打ったゼネストが行われ、燃料などの物価高騰に対する抗議の意思が示された。

また、シャジャラ町、ラジャー高原では、若者らがタイヤを燃やすなどして道路を封鎖、抗議の意思を示した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内に位置するスーラーン・アアザーズ町の電力会社前で、住民ら数十人が断続的な停電やパンなどの物価高騰に抗議するデモを行い、生活状況の改善を訴えた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つラアス・アイン市で、住民らが電気や水道の不足、困窮する生活に抗議するデモを行った。

AFP, August 17, 2023、ANHA, August 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2023、‘Inab Baladi, August 17, 2023、Reuters, August 17, 2023、SANA, August 17, 2023、SOHR, August 17, 2023、Suwayda 24, August 17, 2023などをもとに作成。

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