ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領はソチでトルコのレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領と会談した。
会談では、ウクライナ情勢への対応、とりわけロシアが7月に停止した、ウクライナ産穀物を黒海経由で輸出するための合意枠組みの再開に向けて折衝が行われたが、合意には至らなかった。
一方、両首脳はシリア情勢についても意見を交わした。
RIAノーヴォスチ通信(9月4日付)によると、プーチン大統領はエルドアン大統領に対して、以下の述べ、ロシアとトルコがシリア情勢の解決に向けて多くの努力をしていると一定の評価をしつつ、アスタナ・プロセスについて修正されるべきだと述べた。
もちろん、あなたも私もシリア情勢のために多くのことをしてきたし、この問題がトルコにとってどれほど繊細なものであるかも承知している。私の意見では、アスタナ方式の枠組みのなかでもっとも重要なのは、このプラットフォームそのものを強化しなければならないということだ。
AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、RIA Novosti, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。
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